ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5
●脾臓
○機能
@開放微小循環 A血液のろ過装置 B造血 C貯血
※脾では髄外造血を行う @胎児造血 A成人では白血病、ガンの骨髄転移、骨髄線維症による代償性造血
○構造
@白脾髄…動脈周囲リンパ鞘(Tcell作る)とリンパ濾胞(Bcell作る)からなる
A周辺帯(Bcell作る) B赤脾髄…静脈洞(門脈性血管の始まり)と脾索(マクロファージが存在)
※白脾髄+周辺帯=リンパ装置
※脾柱動脈→中心動脈→筆毛動脈→莢動脈(ここで血管外へ流出、つまり脾臓では絶えず生理的出血を起こしている)
→脾索(120日たった赤血球は柔軟性がなく静脈洞に入れないので脾索にとどまり脾索のマクロファージに貪食される)
→静脈洞→脾髄静脈→脾柱静脈→脾静脈→門脈
※異物は脾索でマクロファージに貪食され、白脾髄に送られ免疫反応が起こる
●脾臓の病理(脾腫の分類)
○白脾髄…自己免疫血小板抗体→突発性血小板減少性紫斑病、悪性リンパ腫、白血病の浸潤
○周辺帯…悪性リンパ腫
○赤脾髄…静脈洞の増生(門脈圧亢進症→脾臓のうっ血)
※遺伝性球状赤血球症…常染色体劣性遺伝。赤血球の膜異常のため赤血球が球状をしおり、静脈洞を通過できないので貧血に。
●造血
@一次造血…胚に一時的に血液を供給する。卵黄嚢の血島で起こる。
A二次造血…造血幹細胞ができ生涯にわたって血液を供給する。AGM領域→肝臓、脾臓、胸腺→骨髄(→出生)
●造血幹細胞…主に骨の海綿骨に存在する分化能、自己再生能両方を併せ持つ。