ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5

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179名無しなのに合格
○ペニシリンGとクロラムフェニコールでは後者のほうが抗菌スペクトルが広い→正
○ペニシリン系抗生物質はペプチドグリカントランスぺプチダーゼに作用し、細菌細胞壁の生合成を阻害する→正
○ペニシリンGはアセチルトランスフェラーゼによって分解される→誤
   βラクタマーゼの一種であるペニシリナーゼで分解される
○ペニシリンGとアンピシリンでは後者のほうが抗菌スペクトルは広い→正
○メチシリンの作用は静菌的である→誤
   メチシリンの作用は殺菌的
○アンピシリンは緑膿菌に有効である→誤
   アンピシリンは緑膿菌に無効
○広域性ペニシリンはペニシリナーゼにより失活しやすいのでトリメトプリムと合剤にして使用することがある→誤
   トリメトプリムでなくクラブラン酸などのβラクタマーゼ阻害剤
○ラタモキセフはβラクタマーゼに極めて安定である→正
○モノバクタム系とカルバペネム系は緑膿菌に対して有効である→正
○真菌の細胞質膜にはコレステロールが含まれている→誤
   コレステロールでなくエルゴステロール
○ポリミキシンBなどのポリペプチド系は緑膿菌に有効である→正
○キノロンは葉酸の生合成を阻害し、ニューキノロンはDNA複製過程を阻害する→誤
   キノロンはDNAジャイレースを阻害しDNA合成を阻害、殺菌効果を示す葉酸の生合成阻害はサルファ剤
○サルファ剤はパラアミノ安息香酸と競合する→正
○易溶型サルファ剤は速やかに尿中に排泄されるので尿路感染症に有効である→正
○ST合剤とはサルファ剤とテトラサイクリンの合剤である→誤
   テトラサイクリンではなくトリメトプリム
○カナマイシンは枯草菌から生産される→誤
   放線菌から
○エリスロマイシンはアミノグリコシド系抗生物質である→誤
   マクロライド系抗生物質
○リンコマイシンはマクロライドの作用機序と同様である→正
○テトラサイクリンの作用は静菌的作用である→正
○クロラムフェニコールは腸チフスの第一選択薬である→正
○パラアミノサリチル酸の副作用として尿が赤くなる→誤
   尿が赤くなるのではなく高頻度の腎障害
○希釈法では静菌、殺菌作用の区別はつかない→正
○アミノ配糖体系抗生物質とテトラサイクリンとの併用は殺菌作用を増強する→誤
   アミノ配糖体系抗生物質は殺菌性、テトラサイクリンは静菌性、よって組み合わせると
   殺菌作用の発現に必要な菌の生育が静菌剤によって止められてしまうため殺菌作用は減弱する
○βラクタマーゼはグラム陰性菌では細胞質に局在する→誤
   細胞質でなくペリプラスム(外膜と細胞膜との間のペプチドグリカンのある空間)にある
○アミノ配糖体系抗生物質をアデニルリン酸化させ不活化させる酵素は染色体上に存在する→誤
   プラスミドに存在
○βラクタム系は peptidoglycan binding protein に結合する→誤
   penicillin binding protein に結合
○リボソーム30sサブユニットが変化するとその菌はマクロライドに対して薬剤耐性を獲得する→誤
   マクロライドではなくアミノグリコシド系(マクロライドは50sサブユニット)
○プラスミド耐性遺伝子 tet の作るタンパクによりテトラサイクリンは細胞外へくみ出される→正
○ポリエンマクロライドに耐性を獲得した真菌では細胞膜中のエルゴステロールが増加している→誤
   増加でなく減少
○ESBL産生菌にはセファロスポリン系抗生物質やカルバペネム系抗生物質が有効である→誤
   セファロスポリンでなくセファマイシン
180名無しなのに合格:2008/09/22(月) 21:35:44 ID:7EWH4dqj0
ST合剤…サルファ剤の頭文字SとトリメトプリムのT をとってST合剤といわれている