ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5
●心内膜炎(弁は心内膜の一部)
○弁膜症…大循環に関する左室(右室は肝循環)には大動脈弁、僧帽弁があるが僧帽弁の弁膜症が頻度が高く
全身への影響が大きい。狭窄症、閉鎖不全症があり、細菌性、リウマチ性の区分がある。
瘢痕化により狭窄症や閉鎖不全症が起こる。細菌性とリウマチ性があるが細菌性のものは予後が悪い。
1)狭窄症…左心房に血液がたまり拡張→肺静脈を伝わって肺うっ血→肺浮腫→肺出血
→マクロファージが血液を処理→ヘモジデリン
→ヘモジデリンを貪食したマクロファージができ、これを心臓病細胞という。
※心臓病細胞…心臓病細胞…細胞質内に多量のヘモジデリンを含有している肺胞マクロファージ。
心機能障害、肺のうっ血が存在するときに認められる。心不全細胞とも。
※ヘモジデリン…ヘモグロビン由来の黄褐色あるいは褐色の顆粒状あるいは結晶様の色素であり
鉄を含む。赤血球やヘモグロビンが網内系やその他の細胞により貪食され
分解される過程で生じ、正常な状態でも脾臓や骨髄において認められる。
2)閉鎖不全症…逆流が生じる→左室の拡大
※狭窄症と閉鎖不全症が合併したのは連合弁膜症という。リウマチ熱によってしばしば起こる。