ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5

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115名無しなのに合格
●応召義務…「診療に従事する医師は診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければこれを拒んではならない」
      という医師法規定される医師や医療機関に課せられた患者の診療義務のこと。

●医院とは別の場所での(自宅での)診察
 →応召義務のため問題ないが、自宅でカルテを作ると、
  自宅が診療所という扱いになるため届出が必要になる。
116名無しなのに合格:2008/09/17(水) 01:33:53 ID:GFwI+Yt90
まるほど(V)o¥o(V)・・・・
その血液凝固因子とは何ですか?

まず止血について・・・止血は一次止血と二次止血からなります。
一次止血とは、血小板凝集のことで、粘着、変形のみで血小板内顆粒の放出を伴わない可逆的な一次凝集と、顆粒の放出を伴う不可逆的な二次凝集とがあります。
そして二次止血とは凝集した血小板のリン脂質に、血液凝固反応が効率的に進行する過程です。
血液凝固では、最終的に、フィブリノーゲン(第I因子)から、フィブリンポリマー(フィブリン網)が形成されます。
血液凝固機序には、12ケの血液凝固因子(ローマ数字で、I?XIIIまで、第VI因子は欠番)と、リン脂質(血小板膜)と、カルシウムイオンが関与します。
117名無しなのに合格:2008/09/17(水) 01:34:38 ID:rKJITsHn0
>>114
ワーファリンは催奇形性のため妊婦には禁忌となっている抗トロンビン剤ですね。
これって詳しくどこに作用するのか覚えてなかったけどVKに作用するんですね。
勉強になりました。
118名無しなのに合格:2008/09/17(水) 01:38:50 ID:GFwI+Yt90
なるほど・・・・で、PIVKAとは?

(Protein induced by vitamin K absence;ビタミンK依存性凝固因子前駆物質)
 ビタミンK依存性凝固因子には第II因子,第VII因子,第IX因子と第X因子がある。 プロテインC・プロテインSは凝固阻害因子であるが、この二つもビタミンK依存性である。
これらの因子は、肝臓で作られる際、凝固因子前駆物質のNH2末端近くに存在する約10個のGlu(グルタミン酸)残基のγ位の
炭素が肝細胞ミクロゾームにあるカルボキシラーゼによってカルボキシル化され、Gla(γカルボキシグルタミン酸)残基に変えられる。
ビタミンK依存性凝固因子は、このGlaドメインでリン脂質膜面上のCaイオンと結合してリン脂質膜面上に集まり次々と凝固反応を促進していく。 ビタミンKは、このカルボキシル化反応の補助因子であり、これが欠乏したり、薬物(クマリン系抗凝血薬など)で阻害されると、
Gla残基に変わらなければならないアミノ基が、Glu残基のままの凝固因子前駆物質が血中に出現するために血液凝固反応(カスケード反応)が 進んでいかない。ビタミンKの摂取は、主に腸内細菌が作ったビタミンKに依っているため、これが欠乏することはまず無い。
しかし、 抗生物質の長期投与時等では、
腸内細菌の死滅によりビタミンK欠乏になることがある。また母乳で哺育された新生児に起こることがあり、 新生児出血性疾患の原因と考えられている。ビタミンK拮抗経口抗凝血薬(ワーファリン)投与による血栓症の予防・治療はこの性質を利用している。
この時、過剰投与による出血防止・管理のために、血液の凝固活性を調べる。治療には、PT活性で15〜40%位に、トロンボテストでは10%前後に維持される。
119名無しなのに合格:2008/09/17(水) 01:55:19 ID:rKJITsHn0
>>118
ど、どうもです;
PIVKAはトロンビンになることができない経路で蓄積する以上タンパクで
たしかサブタイプがあって、そのうちタイプ2が肝細胞がんマーカーだけど、
タイプ1のほうはなにをやってるんですかね?
あまり聞かないのですが。
120名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:01:12 ID:GFwI+Yt90
>>117

>ワーファリンは催奇形性のため妊婦には禁忌となっている抗トロンビン剤ですね。
君は本当によく勉強しているよ。抗トロンビン剤ということばははじめて聞いたが、意味としては正しいよね。
臨床的にはアスピリンなどの抗血小板薬に対して、抗凝固薬ということばを使います。

121名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:11:40 ID:GFwI+Yt90
>>119

タイプ1なんてないよ(^−^)あるのはPIVKA-II、VII、IX、X
下をよめばわかると思う。

このような正常の凝固因子活性をもたない蛋白をPIVKA(protein induced by Vitamin K absence or antagonist)あるいはdes-γ-carboxy prothrombin (DCP)と呼ぶ。
これらはそれぞれの凝固因子に対応してPIVKA-II、VII、IX、Xとよばれるが、
このうちPIVKA-IIが主にビタミンKの腸管における合成障害や、腸管からの吸収障害の指標として従来は測定されていた。
これらの因子はずべて肝臓で合成されるために、肝実質障害ではII、VII、IX、X因子は低下するため肝実質障害の検査として用いられた時があった。
Liebmanらは、特異抗体をもちいたRIA法によって測定したPIVKA-IIが肝細胞癌で高率に出現することで肝細胞癌の腫瘍マーカーとして見いだした。現在では、

PIVKA-IIは、ビタミンKの吸収障害、肝実質障害のみでなく肝細胞癌における代表的な腫瘍マーカーである
α-フェトプロテイン(AFP)に並ぶ腫瘍マーカーである。PIVKA-IIは、AFP値とのあいだにまったく相関がなく、AFP低値ないし陰性例の30%前後でPIVKA-IIの上昇が認められる。
加えて、進行癌では両者陽性の占める割合が高いのに対して、
小肝癌になるほどいずれか一方が陽性の割合が多いため、同時測定が必要である。また、血中PIVKA-IIが高値を示す例では治療効果をよく反映し、
とくに著 効例ではAFPよりも速やかに正常域まで下降する。さらに、他の検査に先がけて再上昇することもあるため、再発の指標となる。
122名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:13:35 ID:rKJITsHn0
ん、抗トロンビン剤という単語は語弊があったかもしれません;
抗トロンビン作用を持つ薬剤ととってもらいたいです。
ヘパリンだったら抗トロンビン剤という表現は間違いないと思いますが…
123名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:19:22 ID:GFwI+Yt90
そうだね(V)o¥o(V)
へパリンは抗トロンビン剤だよね
124名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:21:23 ID:rKJITsHn0
>>121
なるほど、発見した順番にというのではなくて対応した名前をつけてるわけですか。
こういう名前のつけ方ってあまりないですよね。
125名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:22:59 ID:GFwI+Yt90
そうだよね(;一_一)
でもいい質問でよかったよ(^−^)

ついでに高カリウム血症と低カリウム血症も勉強しておくといいよ(^_-)-☆
126名無しなのに合格:2008/09/17(水) 02:30:36 ID:rKJITsHn0
>>125
ありがとうございます。
テスト期間中で嫌でも勉強しなければならない状況ですw
高カリウム血症と低カリウム血症についてもw