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名無しなのに合格:
大学受験で今、「医学部シフト」が起きている。
少子化で受験者が減る中、医学部志願者数は約10万人(延べ人数)を超え、
東大、京大などの理系学部よりも国公立大の医学部へという志向が強くなっている。
医師という将来安定した生活が保証される学部というのが理由だ。
今春、関東の私立大医学部に入学した女性(19)は、
「一生食べていけるのかは大事。医師免許は年齢制限もないし、
更新制もない。病気はなくならない。高校生には利点ばかりが見える」と話す。
全国の国公立大と私立大の計80の医学部の定員約7700人に対して、
志願者数は、00年度入試では8万8996人だったが、
04年度入試で10万人を突破。05年度入試はさらに増え、10万5993人だ。
灘は、今年度の高3の218人中160人が理系で、うち約70人が医学部志望という。
「就職難が深刻だった00年ごろから、『東大・京大より医学部』という動きがでてきた」と
「大学通信」の安田賢治情報編集部長は話す。
合格者の増加は都会の私立中高一貫校が目立つ。
全国の国公立医学部の合格者のうち首都圏・近畿圏の私立高校出身者が占める割合は計27.2%だ。
都会の受験生が地方大学に流れ、難易度を押し上げる。
弘前、秋田、山形、福島県立医の各大学でも偏差値67.5。
入試科目の違いなど単純には比べられないが、東京大理科1類、理科2類(いずれも67.5)と肩を並べる難易度だ。