中央大学への名無しさん◆KjSVqJHnEc専用スレ

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635中央大学への名無しさん ◆KjSVqJHnEc
4/5白昼夢

怪盗として団地街を物色する。飛行能力こそないものの飛び抜けた跳躍力、滞空力で思いのままに部屋から部屋を飛び回る。
部屋を物色していると首筋をかきむしって来る子供がいた。危ない子供だ。
そして、団地街の物色を追え、河川敷に向かう。
河川敷と言ってもコンクリートでがっちり舗装されたものだ。
川のそばには取水施設があり、簡単には人が寄り付けないようになっている。

そこの取水施設の格子の先におれが世話をしている猫がいる。
この猫に会いにくるのが日課だ。

すると幼い男の子と女子高生の連れがやってきた。
川を見にきたのか、それとも泳ぎに来たのだろうか。
だが…。
636中央大学への名無しさん ◆KjSVqJHnEc :04/09/10 23:49:50 ID:syx6+YZr
どんな者であっても、この場所を知られるわけには行かない。知られたからには…!
おれは子供を掴んで勢いよく川へと投げ込んだ。
続いて女子高生も川に投げ込んだ。
当然ながら何の準備もせぬまま服を着たまま川に投げ込まれては普段ある程度泳ぐことができる者であっても、溺死してしまうこともある。
女の子は必死に泳いでこちらのコンクリートの川岸に上がろうとする。
例え誰であってもここを見られた者を生かしておくわけには行かないのだ。
おれは…泳いで川岸に近付いた女の子の頭を蹴っ飛ばして、再び川奥へと追いやった。
女の子はもう一度、泳いで川岸へと近付いてくる。上がらせるわけにはいかない。
もう一度、蹴り飛ばし川奥へと追いやろうとする。
ここを見られたからには…。
だが。
蹴れなかった。
川岸に上がらせなければやがて力尽きて溺死してしまうだろう。
できなかった。
殺すことはできなかった。
今度は手を伸ばし、川岸から上がらせる。
美しい娘だ。
637中央大学への名無しさん ◆KjSVqJHnEc :04/09/10 23:50:35 ID:syx6+YZr
ビキニ水着のブラの上から乳房を触る。柔らかく、ボリュームたっぷりとしている。
生まれて初めて、母親以外の女性の乳房に触れる。

恋人になってくれるかもしれない存在。恋人にしたい存在。
本能的に、潜在的にこの娘を殺すことはできなかった。
例えどんなことがあろうと―この天使のような娘を殺すことはできなかったのだ。


ここで夢は醒めた。



睡眠時に見る夢。
複雑なストーリーやしっかりした世界を持つ夢は主に浅い昼寝などの、眠りの時に訪れる。
それは、それを見る者の不安、野望、希望、絶望などを映した鏡。
時として、夢は普段の願望によって形作られる。
その者が最も願っていること、求めているもの…。