全板人気トーナメントでJr板を勝たせるスレ 13

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569ユーは名無しネ
>>556
ぬこの描写は申し分ない。実にぬこである。
全体的にゆったりとした雰囲気は、最終行のあくびで更に弛緩する。
一文一文に気が配られ、ぬこらしさを通わせることに成功している。ここまでマジ褒め。
「すざまじい いぬいぬしさ」出色の響きである。
この言葉により読者は自我の境地から解き放たれ、ぬこらしさを手にしている。
556はたった一行の文章によって、人間をその肉体から切り離したのである。
その精神性には最早語る言葉がない。

>>557
557では、震度3にも達する、大阪ドームが揺れている描写が省かれている。
それは決して怠慢ではなく、作者の計算し尽くされた文意によるものであろう。
揺らすのはジャンプではなく彼らの「情念」なのであり、揺れているのはこの文章自体なのだ。
果たして田口君は、この凄まじい衝撃をどう受け止めるのか。興味の尽きない一作である。

>>564
564は一見過ぎ去った輝かしき日々を振り返っている回顧録のようだが、
そこにはなお過去となり切れない力強さが感じられる。
この文において、過去は現在と連結している。時系列などという古臭い概念を
564は取り払うことに成功したのだ。次の行で自坦に
「会いたくなったから戻ってきたのさ」と嘯かれてもおかしくはないのだ。
これを構成とアイディアの勝利といわずして何と言おうか。