バトルロワイアル12

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前スレ
「バトルロワイアル11」
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過去スレは>2
名簿は>3-5
現在の状況は>6-7
2過去スレ:01/10/21 15:56
3名簿1:01/10/21 15:57
嵐1.【自殺により死亡】大野智
嵐2.桜井翔
嵐3.相葉雅紀 懐中電灯 ノートパソコン
嵐4.松本潤 良知(→生田)の探知機 草野(→秋山→米花)の拳銃
嵐5.二宮和也 ドライバー (自作のガス爆弾?)

1.【自殺により死亡】町田慎吾 ジャックナイフ
2.【森により死亡】風間俊介 拳銃(小)(五関に奪われて戻ってきました)
               宮城の手裏剣 伊藤の全身タイツ
3.生田斗真 (拳銃(大)捨てました)(今井のボーガン(小屋に置いてきました))
       今井達作の爆弾
4.【秋山により死亡】中丸雄一 拳銃(→秋山→萩原)
5.【牧野により死亡】横山 裕 ピストル(→すばる)
6.【森により死亡】五関晃一 ブーメラン 風間の拳銃(→風間)
7.【牧野により死亡】良知真次 探知機(→生田→松本)
8.【屋良により死亡】福原一哉 鎌
9.【牧野により死亡】山下智久 マシンガン(→牧野)
10.萩原幸人 (ダーツ1ダース(残11本)提箸に奪われました)(亀梨のバタフライナイフ(提箸に奪われました))
       (秋山から中丸の拳銃(提箸に奪われました))
       赤西(→東新→亀梨)のクマのぬいぐるみ(中にはボイスレコーダーと目覚まし時計(爆弾?))
       救命胴衣
4名簿2:01/10/21 15:58
11.【提箸により死亡】赤西仁 クマのぬいぐるみ(→東新→亀梨)
12.【福原により死亡】大堀治樹 例のゴム製品
13.【秋山により死亡】橋田康 香取慎吾の公認うちわ
14.【五関により死亡】伊藤達哉 全身タイツ(→風間)
15.【今井により死亡】長谷川純 拳銃(小)(→今井→すばる)
16.【爆弾により死亡】今井翼 ボーガン(→生田) 村上の煙玉 自作の爆弾 町田のジャックナイフ
17.【長谷川により死亡】村上信五 煙玉
18.【秋山により死亡】田口淳之介 妻夫木聡の写真集
19.【牧野により死亡】石田友一 瓦10枚(残り9枚)
20.【山下により死亡】ジミーMackey 花火(→今井たちの爆弾に使われました)
21.提箸一平 手榴弾(残1個) 萩原からダーツ11本 萩原から亀梨のバタフライナイフ
       中丸(→秋山→萩原)の拳銃 灯台にあった使えそうなもの
22.【秋山により死亡】福田悠太 双眼鏡
23.渋谷すばる パチンコ 今井から長谷川の拳銃 横山のピストル 自作の爆弾
24.【秋山により死亡】島田直樹 日本刀(→秋山)
25.秋山純 爆竹10個 島田の日本刀
      (服部の太いロープ 落としました)(塚田の謎の液体捨てました)
     (草野のピストル 米花に奪われました)(中丸の拳銃 萩原に奪われました)
5名簿3:01/10/21 15:58
26.【自殺により死亡】辰巳雄大 ロープ
27.【五関により死亡】宮城俊太 手裏剣(→風間
28.【萩原により死亡】亀梨和也 バタフライナイフ(→萩原→提箸) 東新から赤西のクマのぬいぐるみ(→萩原)
29.【禁止エリアにより死亡】田中聖 調理用ハサミ
30.【五関により死亡】滝沢秀明 フリスビー
31.【牧野により死亡】小山慶一郎 エアガン
32.屋良朝幸 (ビニール傘 捨てました) 米花のピストル 桜井から二宮の作ったガス爆弾
33.【牧野?福原?により死亡】内博貴 マッチ1箱
34.【山下により死亡】東新良和 糸付き5円玉 赤西のクマのぬいぐるみ
35.【牧野により死亡】上里亮太 お面(ぴ○ちゅー)
36.【爆弾により死亡】牧野紘ニ (銃 弾切れ) 山下のマシンガン
                 加藤から服部のカッターナイフ
37.【風間により死亡】森雄介 サブマシンガン(ウージー9mm) 五関のブーメラン
38.【森により死亡】上田竜也 ?
39.【森により死亡】安田章大 バレーボール
40.【森により死亡】丸山隆平 魔法のキノコ
41.米花剛史 (ピストル(屋良に渡しました))(草野(→秋山)のピストル(松本に渡しました))
       救急セット
42.【牧野により死亡】加藤成亮 六法全書
43.【秋山により死亡】草野博紀 ピストル
44.【秋山により死亡】服部将也 太いロープ カッターナイフ
45.【秋山により死亡】塚田僚一 謎の液体が入った薬瓶
6現在の状況:01/10/21 15:59
・参加人数42名+3名。
・38名死亡。(+進行役1名死亡)
・生き残りは7名(+進行役4名)
・7/20ゲーム開始。
・ゲーム開始から27時間以上が経過(現在時刻は二日目7/21の午前3時半ごろ?)
・残り50時間足らず。

禁止エリア
一日目
08:00・・・D−01(北西の海沿いの一角)
10:00・・・B−02(北の岬)、E−04(ホテル内のみ)
12:00・・・H−03(南西の海沿いの一角)
14:00・・・I=5(氷川村の左側)I=7(診療所周辺)
16:00・・・F=9、G=9(東の海沿いの道周辺)
18:00・・・I=4(南の海沿いの一角)I=6(氷川村中心部)
20:00・・・C=05(鎌石村消防分署周辺)D=05(鎌石小中学校西側隣接区域)
22:00・・・C=03(鎌石村役場周辺)
24:00・・・C=04(鎌石郵便局周辺)
二日目
02:00・・・G=03(平瀬村付近)
04:00・・・C=02(島の北西の一角)
06:00・・・D=02(島の北西の一角)

地図
ttp://blue.ribbon.to/~mcharge/020000/brmap24_00.jpg
7生存者の現在の状況:01/10/21 16:00
桜井 小学校から島の東へ続く道の途中で、松本、米花、屋良、生田、渋谷と集合中
松本 同上
米花 同上
屋良 同上 爆睡中 (腹に怪我)
生田 同上 (肋骨骨折)
渋谷 同上

二宮 6人から東に行った海近くで秋山の首輪を外すところ
秋山 同上 (肩に怪我)

相葉 二宮から桜井のノートパソコンを受け取り、6人の元へと帰ろうとするところ

萩原 灯台で夜明けを待っているところ(二日目午前4時前の時点で)

提箸 源五郎池付近で目覚めたところ。背後で物音が?(二日目午前6時前の時点で)
8ユーは名無しネ:01/10/21 16:02
>1
産休。お疲れ!
9ユーは名無しネ:01/10/21 16:04
以上、武器とかなおしたので、間違いあったらゆるしてください。
10ユーは名無しネ:01/10/21 17:09
お疲れ様でした(涙
11ユーは名無しネ:01/10/21 21:28
お疲れ様。
さあ、進むかな?
12ユーは名無しネ:01/10/22 00:38
おお。帰宅したら、新スレが。
>1サマ。お疲れ様でした。
13ユーは名無しネ:01/10/22 01:42
>1様
引越しお疲れ様でした。
進むかなーあたしもかんがえなくちゃ・・・
14ユーは名無しネ:01/10/23 01:04
>1様
お引っ越し御苦労様です。
ロムラーの身ですが、続き楽しみに気長に待ってます>職人さま
15ユーは名無しネ:01/10/23 13:22
進まない・・・(泣
16ユーは名無しネ:01/10/24 19:29
やっぱり進みませんね・・・
17ユーは名無しネ:01/10/24 23:54
切りは良いんだけどちょっと途中っぽい。
こんなんでも進めて良いかなあ。
>前スレ193−194の続き

 「ねえ松潤、聞いて良い?」
秋山達が戻ってくるまで体力温存するつもりなのか、もう一度寝に入った米花とは
裏腹に目が冴えてしまったのか斗真が明るい声を出す。
「何?」
「このゲームって一体何人参加してたの?」
「俺達も入れて…ちょうど50人。」
「そんなに居たんだ…で、今は?」
斗真の問いに、放送聞いてなかったんだよね、と呟く。
「放送では10人だった。」
「…だった?」
桜井の問いが割って入った。
「松潤、だった、って?何かあったのか?」
しまった、という顔をした松本が白状する。
「さっき相葉ちゃんと二人でこれ見てたんだ。そうしたら…」
それ以上は言葉に出来なくてレーダーを二人に見えるように突き出した。
ぼうっと浮かび上がった画面の中、神塚山の北西の辺りを指差す。
ほとんど触れ合いそうなぐらいにくっついた3つの赤点。
「西って誰だ?」
桜井が考え込む。松本はさっきからちらちらと斗真の様子を伺っている。
「西っていうと分校とか平瀬村とかの方向だろ?森があの辺行ったり来たりしてて、
それから村に誰か居たよな。」
「…五関」
松本の答えに斗真がぴくりと反応する。
「あとちょうどこの辺りに居たのは…」
「翔君STOP。それ以上言わないで」
松本が桜井の呟きを止める。桜井はまだ誰なのか思い出せてはいないので、
松本の態度に首を傾げた。
「…松潤」
「な、何?」
「何でそんなに隠すの?」
斗真が問う。
「別に…隠してなんかないけど。」
「じゃあ誰?」
「それは…」
言ってしまって良いのか。松本が一瞬黙り込んだ。
「俺に関係ある人なんでしょ?思い出せなくても翔君は知ってる事なんだから、
今更黙ってなきゃいけないって理由はないし。」
斗真の言葉に松本は答えられない。
「山下は死んだ。ハセジュンもヨコもヒナも死んだ。翼君、滝沢君、
KAT-TUNのみんなも。…言ってよ松潤。どうせなら松潤から聞きたいよ。」
あの男の放送なんかじゃなく。
松本はもう一度レーダーの画面に視線を落として斗真から視線を逸らす。
桜井はただ黙って二人の顔を眺めている。
「…風間…俊介…」
松本の声に斗真は息を飲む。唇だけが『かざま』と動いた。
20ユーは名無しネ:01/10/25 22:56
おお、進んでる(喜
今改めて確認したら、斗真一番最初の大野の放送
ちゃんと聞いてた。すばるも透明人間になってるし。
あちこちしくじっちゃった(泣

あと気になってるんだけど、ITの未放送って
脳内あぼーんなの?それとも話に組み込んで
良いものなの?どっちがよいのかなあ。
22ユーは名無しネ:01/10/26 00:16
>21
どうせだったら組み込んじゃったほうが面白いかなぁー、
ハプニングもリレー版の醍醐味。と、個人的には思うのだけれど。<ITの未放送
>18−19

斗真が胸に手を当てながらゆっくり立ち上がる。
「斗真」
「俺、会ってくるよ。」
「…あかんよ」
ずっと黙って目を閉じていたので、眠ったものだとばかり思っていた渋谷が声を上げる。
「会うたら辛いよ。今だけやなくて、これからずっと。」
「何で?」
「…俺な、こうして目ぇ瞑ってヒナの事思い出してみたんよ。
したらちゃんとヒナのアっホな笑顔が浮かんで来よったわ。
けどな、ヨコはあかんねん。…一生懸命笑ってるヨコの顔考えるやん、
でもな、どうやってもヨコ血まみれなんよ。」
掌で両目を覆った。
「…『こっち来んな』って笑ったあん時の顔しか出てけえへんねん。
事務所に入ってから、ええ加減にせえっちゅうぐらい一緒に居ったのに何でやろな?
そんなんも思い出せんほど俺アホやったんかな?」
渋谷は手を離して生田の顔を見上げる。
「お前かてそんな風間思い出すのいややろ?行かんほうがええって。な?」
「すばる…」
渋谷の顔をしばらく見ていた斗真は、迷うように暗い木々に視線を向ける。
やがて振り返ったその顔には、改めて決意の表情が浮かんでいた。
「多分、すばるの言う通りなんだと思う。でも俺は風間に会いたい。
今会わなかったら2度と会えないかもしれないし。」
ずっと斗真の顔を見ていた渋谷が僅かに苦笑する。
「…アホ」
「うん」
「覚悟決めて会わな」
「うん」
「気ぃつけや」
「…うん」
じゃあ行ってくる、と斗真は渋谷、桜井、松本の顔を見る。
それを見返した松本が立ち上がった。
「俺も行くよ。その怪我じゃ一人で行かせるの心配だし。良いよね?翔君」
「駄目っつったって行くんだろ?」
「まあね」
「ニノ達もまだ戻って来ないし、俺らは今の所動く予定ないから」
レーダーを持って行けと言われて素直に頷く。
「何か持ってるか?」
「…持ってる」
桜井の言いたい事は分かっている。松本は預かったままの拳銃に触ってみせると、
行こう、と斗真を促した。
25ユーは名無しネ:01/10/28 20:41
タイトル直してる途中で送っちゃった(泣
関西の人にツッコまないでねって言いたかったのに。
26ユーは名無しネ:01/10/29 01:27
お!進んでるし、上手いし!そう来たか!って感じだし。
じゃぁ、ここも微妙に進めてみます。
前スレ>193のつづき

相葉は、トンネルへ向かう道をとぼとぼと歩いていた。
「何だよ、俺だけ仲間はずれかよっ」
そう言って、小石を蹴飛ばす。
本当はそんなことを言ってる場合じゃないことはよく分かってる。
確かにパソコン壊れちゃいましたじゃ、困る。
桜井じゃなくて二宮が秋山の首輪を外す役目を引き受けたことも、
…多分、同じ理由だ。万が一のことを考えて。
二宮と桜井は、自分が学校を出たあと、松本と合流するまでの間に、
そんなことまで相談していたんだなと思う。

万が一。
…そんなこと考えたくない。でも、100%確実ではないのだ。
そして二宮の伝言を思い出す。
「…戻らなかったら、 別の方法って。何だよそれ!」
相葉はもうひとつ小石を蹴った。
「戻ってくるに決まってんじゃねーかよっ!」
相葉は今度は、小石を拾って投げた。
「ってゆーか、お前ばっかカッコつけすぎなんだよっ」
叫ぶ途中で嗚咽が込み上げた。視界が少し滲む。

遥か遠くの方で、爆発音がする。
無事なのか?二人とも。
今すぐ、安否を確認したかったが、パソコンを早く届けなければ。
「何だよ、もうっ!わっかんねーよ!」
相葉は苛立ったように叫ぶと、
松本たちのいる場所へ帰るべく、走り出した。

空は少し、青味がかりはじめていた。
28ユーは名無しネ:01/10/29 01:36
こんなんでよかったのかなぁ…、
と思いつつも進めてみました。
29ユーは名無しネ:01/10/29 02:22
おーーっ、27さん産休。
私の中でのひっかかりがほどけたわ!
>29さん
私も、これでいいのかなぁ?と思ったんだけど、
前スレ193さんの書いた、「相葉を帰した理由」からすると、
こんな感じかなぁ、と。
でも、ホントに桜井と二宮が相談してたかは、さぁ?ってことで。
>23-24

 斗真を支えて歩きながら松本はレーダーを見ていた。
斗真を表す緑の点が少しずつ3つの赤い点に近付いて行く。
視線を前に向ければそこはもう木々の切れ目だった。
「斗真」
俯いて歩く事に集中していた斗真が顔を上げる。松本が視線で示す方向を目で追った。
「あそこ…?」
「多分。」
一瞬相手の足が止まる。その事に松本が気付いた時、自分の腕をすり抜けた斗真が
木の間に入って行く所だった。
「斗真」
松本の声は斗真の耳には届かない。

 視界を遮る木を押し退けるようにして向こう側に足を進める。闇に慣れていた目は
僅かな朝の気配を敏感に感じ取り、凄惨な場面を斗真の前に曝して見せた。
最初に見えたのは仰向けで大の字に倒れている森の姿。
体の左側に投げ出されている大きな銃。斗真には勿論種類なんて分からない。
右手に握った拳銃の握りは誰のものともつかない血に塗れている。
そしてうつ伏せになった体を丸め、痛みを堪えるような姿勢で絶命しているのは五関。
背中の至る所に開いた穴からはきっと大量の血が流れ出したのだろう、
剥き出しになった腕が不自然なほど白い。
そんな五関に覆い被さるように倒れていたのは。
斗真が口を開ける。さっきから名前を呼ぼうとしているのに声が出ない。
3人の血液で変色した土の上に膝を突くと、肋骨がぎしりと痛んだ。
「うう…っ」
痛みのせいでやっと声が出る。

Tシャツをどこに置いてきたのだろう、剥き出しの上半身を容赦なく弾が貫いていた。
投げ出された両手から五関の背中に押し当てられた頬まで全てが赤く染まっている。
「か…ざま…」
声が震えた。
伸ばした手も震えている。
そっと触った風間の頬も、流れ出た血も冷たかった。
「…何やってんのさ…こんな所で…」
もう少しだったのに。
もう少しで会えたのに。
もう少しで話が出来たのに。
「風間…」
肩を掴んでみる。
「…寝てんなって…」
胸の痛みを堪えて風間の体を揺さぶった。
「起きろってば、ねえ、起きてよ風間」
手応えなく揺れる風間の顔は微笑んでいる。何だかとても満足そうに。
「笑ってないで起きろって。もうちょっとしたらニノと相葉ちゃんと、秋山君が帰ってくるんだから。
俺達だってさっきの所に戻んなきゃなんないんだから、さっさと目ぇ開けろって」
目の前の景色が歪む。喉の奥に何かつっかえているように息が詰まる。
「風間!起きろって言ってんだろ!」
大声を上げると、何か熱いもので頬が濡れた。
「…お願いだからさ…風間…」
33ユーは名無しネ:01/11/01 02:05
すいません、とても中途半端です。
でも睡魔と戦いながら進められる場面じゃありませんでした。
続きは書く人が出なかったら頑張ります…
34ユーは名無しネ:01/11/01 10:49
>33
そんな事ないよ、めちゃくちゃ泣ける。ありがとう。
風間・・・風間・・・かざまぁ〜〜!
斗真、ちゃんと乗り越えるんだよ。
35ユーは名無しネ:01/11/01 23:53
Tシャツどこに置いて来たんだっけ…?
と考えて、ああ、イットのとこだ!と思ったら、
悲しみつつも、ちょっと笑えてしまった。
でも、ホント感動です。斗、がんばれ〜。
36ユーは名無しネ:01/11/03 14:22
泣けてきたああぁーっ
風間ーー!!斗ーー!!
>31-32

ぼやけた視界が涙がこぼれているってっていうことに気づいたのに
どれだけの時間がかかったのだろう。
自分が肋骨折れてることなんて忘れていた
その場の風間を抱き起こして心臓に耳を当ててみる
「か…かざま…?おーいナニしてんだよ…ざけんなよなー…おまえー」
斗真は振り返った。
そこには静かに涙を流して立っている松潤がいた。
「お、お前まで泣くなよなーなんだよ!なんだってんだよ!!」
冷静でいてくれるはずの松潤にまで泣かれてしまいどうしたらいいのかわからない。
っていうか、現実がどこにあるのかわからなくなってしまっている自分に気づく。
”ヤベーな、俺ココロどっかにおいてきそう”
そんな風にも自分を追い詰めて殻の中に閉じこもりたくなる。

「最後に知ってるヤツの顔がそばにあってよかったな、風間」
再び風間の心臓に耳をあてる。
38ユーは名無しネ:01/11/04 04:57
バト10の過去ログいけないんだけどどうしでしょう・・・
11や9はいけるのに・・・
39ユーは名無しネ:01/11/04 21:45
そうか。10、dat落ちしてるのかぁ。
html化されるのにどれくらいかかるんだろ?
>37

斗真に追い付いた松本は言葉もなく立ち尽くしていた。
目の前で起こった全ての事がやけに遠い。
自分の前にだけフィルターが掛かっているような、どこか遠い世界の出来事を
テレビの画面越しに見させられているような、そんな気がしてならなかった。
いまここで倒れている3人の事も、風間の名前を呼びながら泣いている斗真の姿も
現実だと理解はしているつもりだ。それでも今手を伸ばしたら指先に感じるのは
ブラウン管の冷たい感触なのではないかと思った。
斗真の隣りに立つまでのたかが数歩が踏み出せない。
自分だけがこのめまぐるしく変わって行く現実に乗りきれなくて取り残されていた。

ねえ斗真…俺本当にここに居るの?
なんかお前の声とかあんま良く聞こえないんだけど…

口に出したわけではないのに斗真がこちらを振り返る。
涙の止まらない目が驚いたように見開かれた。
その後何か喋っているように唇が動いたけれど、松本には聞き取れない。
聞こえない、そう言おうとした時、顎の辺りから水滴らしきものがシャツに落ちる。
反射的に頬に手を当てて、自分も泣いている事に気付いた。
良かった、と聞きようによっては不謹慎な感情が胸に浮かぶ。
良かった、自分にもまだ泣く事が出来たんだ。心の動きとは別にこの体は人の死を、
誰かの悲しみを受け止め、自分の悲しみとして泣く事が出来ているんだと安心する。
松本はポケットを探ってハンカチを取り出すと、斗真に近付くために足を踏み出した。
41ユーは名無しネ:01/11/05 00:01
松潤視点ですね。上手いです。
嵐は何が起こっているかのすべての流れは観察してきているけど
現実に直面するのは始めて(大野・町田は別でね)ですよね?
切なすぎますね(泣)
>40

「かざま…」
生田はひとしきり泣いた後、呆然と黙り込んでいる。
風間の胸に耳を当てて心臓の音が聞こえないことを確認した後、その体勢のまま
動かない生田に、松本は近寄り、手に持ったハンカチで生田の頬の涙と血をぬぐって
やろうとした。
そうしたら、生田が不意に顔を上げた。
「ねえ、松潤」
「?」
松本が生田を見ると、生田も松本を見返した。
「俺、絶対に死にたくない」
生田が言った。松本は眉を寄せた。何を当たり前のことを言い出すのかと思った。
誰だって死にたくないし、風間だってみんなだって死にたくて死んだわけがない。
怪訝に思う松本に構わず生田は続ける。
「今ここで俺らが死んだら、松潤たち嵐を脅した人間の思うツボで、こうやって
この島でみんなが死んじゃったことも何を考えてたかってことも、みんなが生き
てたことさえもきっと簡単にもみ消されちゃって、全部なかったことにされちゃうんだ」
生田はじっと風間の顔を見ている。
不思議に穏やかで微かに笑っているようにすら見える風間の死に顔。
18年の人生は、決して長いとは言えない。
その人生の何分の一を一緒に過ごしただろう。
楽しい時は笑い合って、辛い時は支え合って、もちろん長く合わない時もあったし、
喧嘩をしたりしたこともあったけど、それでも結局これだけ分かり合える相手なんて
人生で何度出会えるかわからない。
楽しいだけじゃなかったはずの毎日も、思い返せば楽しかったことしか浮かんでこないんだ。
「俺は、みんなをなかったことには絶対させない」
生田の目は静かに前を見ていた。

(…だけど、方法がないよ、斗真)

松本は唇を噛んで生田を見た。
生田は松本の手からハンカチを取ると、風間と五関、それに森の顔まで綺麗に
吹いて、最後にその布をそっと風間の顔の上にかける。
「行こう、松潤」
そう言って立ち上がる生田の目から、堪えきれず再びぽろりと最後の涙が落ちた。
もう夜明けで、空は白みはじめている。
43ユーは名無しネ:01/11/05 22:44
…(涙

打倒黒幕、したいねぇ。したいんだけどねぇ。
何かいい方法ないかなぁ…。

次、行きまーす。
>24
>27

松本と生田が出かけて行ってから、暫く経った。
星がまだ残っているものの、空は少しずつ明るくなり始めていた。
渋谷は目を閉じてはいるが起きているようだったし、
米花も、結局深くは眠れなかったようで、寝転んだまま空をじっと見上げていた。
桜井は何事か、考え込んでいるようだった。

「あ‥」
トンネルに続く道から戻って来た相葉を見つけた米花が、
立ち上がって声をかける。
「ね、首輪外せたんだよね? ニノとアッキーは?」
しかし、相葉は米花のことは無視すると、
まっすぐ桜井の方に向かって行き、
ノートパソコンを押し付けるように手渡すと、
「翔くん、ニノから伝言。…次の禁止エリアの発表があっても戻らなかったら、 別の方法を考えてってさ」
ぶっきらぼうに‥少し怒った様にそれだけ言い捨て、
また、駆け出して行こうとした。

「ちょ、待てって!」
桜井が呼び止めるが、
相葉は、「ちゃんと戻ってくるからっ」とだけ言うと、
今来た道をまた走って行ってしまった。

「…何、怒ってるんや?」
渋谷が不思議そうな顔で、相葉の駆けて行った先を見る。
「わかんねー。…ねぇ、翔くん、どういうこと?」
腰を下ろすタイミングを失った米花が同じように相葉の行った先を見ながら言った。
「…そりゃ、怒るよね」
桜井は、相葉から手渡されたパソコンに視線を落として、呟いた。
45ユーは名無しネ:01/11/05 22:48
…勝手に米花、起こしちゃった(w

と、ここまで書いておきながら、
桜井心理編などという難しいものは私には書けませんので、
どなたかお願いしますー。っていうか読みたい(切り身
46ユーは名無しネ:01/11/06 22:48
あ、進んでる(嬉
47ユーは名無しネ:01/11/06 22:53
風間さん…18歳だったんだ…
ここのスレを読んでから知った子とか好きになった子とかいて、
何だか辞めジュ担としては新鮮です。
がんばってください。書かれている方々も、登場人物の人も。
48ユーは名無しネ:01/11/07 00:19
あ、嵐もうごいた。
そろそろミスデブ動かしたいーーーでも難しいーーーー
49ユーは名無しネ:01/11/07 01:17
ミスデブ書いていい? 書いちゃうよ?
>前スレ183

「朝だぁ」
座り込んでいた萩原がふいに呟いて、ほら見ろよ、と手に持っていた
クマの頭を叩いた。確かに気付けば空は藍色から水色に変わっていて、
朝日が少しずつ水平線から顔を覗かせているところだった。
まぶしい。
萩原は細めた目をぱちぱちと瞬きすると、クマを見下ろした。
「…行くか?」
膝の上の乾パンのカスを払うと、クマを抱きしめて立ち上がる。
これからどうすればいいのかなあ。
いっぺーちゃんは俺を殺せって言ってたけど。
でもいっぺーちゃんどこにいるのかな?
萩原は朝日を右斜め後に眺めながらもくもくと歩き続ける。
腕の中のクマ、その中のカチカチと音をたてる超強力な目覚まし時計。
いっぺーちゃんの気付かなかった、爆弾。
その存在を感じながらしばらく歩いた。
うん、よし、決めた。
次に出会った奴らに挨拶しよう。
おはよー、そしておやすみー、ってね。
いきなり攻撃してこない奴らだったらいいね。近付いて時限スイッチを5秒後
とかに入れて投げるだけ。きっと簡単。クマを投げたことはないけど、大丈夫だろ。
亀梨死んじゃったし、俺がJ2000のエースだよ。
それから先はまた考えればいいね。
萩原は、ぽーん、と空高くクマを放り投げ、受け止めてまた歩き続けた。
51ユーは名無しネ:01/11/07 01:41
おお。久々ミスデブだー。
おはよー、そしておやすみー …ワロタ。
52ユーは名無しネ:01/11/07 15:13
どこへ向かってるんだろう・・・。
この微妙に楽しそうな1人と1匹・・・いや2匹?(w
53ユーは名無しネ:01/11/07 16:05
地図屋さんはいらっしゃるでしょうか・・。

>52
2匹(w すっかり相棒だし。
54ユーは名無しネ:01/11/07 23:19
でもクマさんはいずれ爆発してしまうのか…(寂
55ユーは名無しネ:01/11/08 01:42
ミスデブが誰と出会うのか…
気になる…
56ユーは名無しネ:01/11/08 02:23
>55
誰と会うんでしょうね。
取りあえず、いきなり攻撃してくる人はもういないと思うけど。

次、進めますね。
>44

足音が、トンネルの中に反響する。
じっと待っているなんてできなかった。あんな言い方されてしまっては。
戻らなかったら、なんて。
成功していれば、そろそろ戻ってくる二人と会えるはずだった。
でも、未だ二人とは会えず…相葉は焦っていた。
100%確実ではないということが、ずっと引っかかっている。

トンネルを抜けると、空は更に明るくなっていて、
相葉は懐中電灯の明かりを消した。
先程来たときと同じように、道から外れ、
海の方へ向かって雑草を踏みながら歩き、
さっき首輪のデータを抽出したあたりまでやってきた。
…しかし。
いない。二人とも。どこにも、いない。

行き違いになってしまったのだろうか?
しかし、行き違ったとするなら、
二人は、トンネルの上の林を登って行ったことになる。
だったらいいのだけれど。

「ニノー! 秋山くーん!」
叫びながら波音のするほうへ進んでいくと、砂浜に出た。
しかし、南の方へ続く砂浜を見渡しても、それらしき人影はない。
砂浜を歩き続けるうちに、波打ち際まで来てしまった。

「どこにいんだよー!」
返事はなく、足元で波の音がするだけだった。
水平線にはオレンジ色の朝日が顔を出し始めていた。
58ユーは名無しネ:01/11/08 02:28
書きながら気が付いたんだけど。
前スレ168と場所の設定が微妙に食い違ってる気がしてならない。
北東だったらトンネル通らないよね…。
59ユーは名無しネ:01/11/09 03:08
歩きやすい道を選んだんだよ。
まず東、それから北、って進んだんだよきっと。
60ユーは名無しネ:01/11/09 04:01
次書くです〜
>前スレ194

あまり会話がないのは緊張しているせいかもしれなかった。
禁止エリアぎりぎりの崖の淵に立ち止まる。水面から吹き上げてくる潮風は
冷たく勢いがあって、煽られてよろめいた二宮が、座ってと身振りで示すから
秋山は地面に座った。二宮もその隣に座りこむ。
からん、と踏みしめた足下の石が崩れて崖下に転がり落ちる。
危ないな、と秋山は思ったのだが、二宮はもうポケットから引っ張り出した
ドライバーを片手に、いい? と目で合図を送っている。
秋山は頷いた。
二宮がゆっくりと秋山の首と首輪の間にドライバーを差し込んだ。皮膚の表面
がひっかかれ、少し血が滲んだ。二宮はごめんと囁き、一瞬だけ間をおいて、
そのままぐるりとドライバーをねじる。
ほとんど抵抗もなく、拍子抜けするほどあっさりと首輪はゆるみ、ずっと秋山
の首を軽く締め付けていた圧力が消えた。
爆発はない。
「うまくいったの?」
「…みたい」
聞いた秋山に二宮は答え、よかったーと呟いて、そのままドライバーを器用に
操り、秋山の首から首輪を抜き取った。
そうやって外してみるとひどくちっぽけな金属とシリコンの塊。
「これで他のみんなの首輪も外せるってことだね?」
「そう。ごめんね秋山君。でもよかったよ」
「謝んないでよ。善は急げ、早く他の首輪外してあげようよ」
「そうだねー。相葉ちゃんきっと怒ってるよ。早く帰んなきゃー」
見かけによらず実は熱血な相葉の顔を思い浮かべて苦笑した二宮が、
そのまま勢いよく立ち上がった時だった。
いきなりだった。
さっきから不安定だった足下の大きな岩がひとつ、二宮のスニーカーに押され、
ぐらりと傾いだ。体重を預けるところがなくなった二宮の体も、そのまま雪崩る
ように、宙に躍る。
「うわっ」
崖の方へ。
「二宮君!」
反射的に秋山は手を出した。バランスを崩した二宮の右手を捕まえる。
だが、悪いことは続くのだ。
二宮の左手から滑って落ちた、秋山の首輪が。
数十m下の水面へ真っ直ぐ落下し、鼓膜が潰れるほどの大音響で爆発を起こした。
「わあああっっ」
衝撃でえぐれた崖、秋山の足下まで崩れて滑る。空中へ放り出された二宮の
右手を捕まえている自分まで引きずられて崖下に落ちそうになるから、秋山は
全身を投げ出すように腹這いになって体を支えた。がん、と肩が抜けそうな
重みが秋山の右手にかかる。ずるずると少し滑って止まった。
二宮の体を支えるものはもう、秋山の右手だけだ。
崖下から吹き上げる風にぶらぶら振り回され、二宮は恐怖で蒼白になっている。
落ちたら命はないだろう。高い崖、下は岩場、爆発の衝撃で荒れ狂う波。
さらさらと砂が二宮の頬をかすめて落ちてゆく。
「今、すぐ、引き上げるから」
秋山は歯をくいしばり、手に力をこめようとした。だけど体勢的に力が入らない。
やばい。
傷口が開いた。
激痛。
ぽたっと自分の額に落ちてきた水滴は、血だと気付いた二宮が、秋山君、と
混乱して名前を呼んだ。
痛みで意識が遠のきそうになりながら秋山は絶望した。
自分の力だけでは絶対に引き上げられない、無理だ。
今も一つ、大きめの石が崖下へ転がり落ちていった。このままじゃ共倒れだ。
共倒れ。
……それはつまり。
この手を離してしまえば自分だけは助かるということだ。
思いついてしまったその事実に、秋山は愕然とした。
何よりもその心の声に、自分が従ってしまいそうになっていることに、恐怖を感じた。
おそらく、二人を支える辛うじて残っていた岸壁も、まもなく崩れる。
その前に…。

ぐらっと視界がまた揺れた。
昇ってきた太陽が、それぞれの恐怖に脅えた二人の顔を金色に染めていた。
63ユーは名無しネ:01/11/09 18:21
うわーーっ大変なコトになってますねー!!
どうなるんだ…すごくドキドキです。
秋山お前はどっちを選ぶんだ…?
64ユーは名無しネ:01/11/10 00:37
秋山ー!ここで手を離したらまた逆戻りだぞ…
手がちぎれても耐えてくれ…!
65ユーは名無しネ:01/11/11 21:00
手を離せ、秋山。(ごめんな二宮)
共倒れだなんて切なすぎるじゃないか、秋山・・・・
66ユーは名無しネ:01/11/11 21:41
相葉ちゃん!相葉ちゃん近くまで来てるんだよねえ!
(砂浜と崖の位置関係がいまいちよくわかんないんですけど)

まにあって、まにあってと思うけど、
どうなるんだろう。
がんばれ秋山!
67ユーは名無しネ:01/11/11 23:24
>66
トンネル出て〜ということは、
砂浜は、D-8南、E-8の辺なのかな?
崖は、岩場っぽい感じだから、D-8北、D-7、C-7の辺?

爆発音…、相葉ちゃんが
一旦桜井たちのところに戻る前にしてるから、
結構時間が経っていると思われ。
68ユーは名無しネ:01/11/12 00:45
あの・・・続き書いても良いでしょうか・・・
もしかすると非難されそうでびくびくものですが・・・行きます。
>61-62

浮かび上がった心の声をを戒めるかのように再び肩に激痛が走った。
低くうめきながらも秋山は繋いだ右手に力を入れる。
今ここで二宮の手を離して自分が助かったって、二度とみんなの所には戻れない。
島中をさ迷って運良く生き続けたとしても、戻る場所なんて自分には残ってないんだ。
だったら諦めないで頑張ってみよう。
諦めなかったから、ここまで生きられたんだから。
「二宮君…しっかり掴まってて…」
苦しい息の下から声を掛ける。
肩の血が細い線になって腕を流れて行くのが良く見えた。
滑らないように。ただそれだけを願う。

太陽はまだ自分達の居る場所より低い位置に居る。
肩の痛みに歪んだ秋山の顔を眺めながら二宮は自分の中の混乱が徐々に
収まっていくのを感じていた。
同時にもう長くはこの崖が持たないだろう事も分かった。
どうしよう。
二宮は秋山の腕に負担が掛からないようそっと首を動かして周囲の状況を伺う。
海面は遥か下方で白い飛沫を散らしている。あの辺りには大きな岩もあるのだろう。
ふと左手に握ったままのものに気付く。

ねえ大野君、どうしよっか。

それは大野と町田、そして今秋山の首輪を外したドライバー。

俺さ、すっごい頑張ったよね。
切り札のパソコン、翔君がぶち切れて壊しそうになったの阻止したし、
ない知恵必死に絞って武器だって作ったし。
相葉ちゃんがちゃんと翔君にパソコン届けてくれてるだろうから、
みんなも首輪が外せるだろうし。
…だからもう、良いよね。

「秋山君、手…離して」

 秋山の表情が驚愕のそれに変わる。
「何言ってんの二宮君。頑張んなきゃ駄目だってば。」
「もう良いよ。このまんまじゃ共倒れじゃん。」
「大丈夫だよ。今引き上げるからさ」
無理な事を言う秋山に笑って見せる。
「秋山君が戻らなかったら誰が首輪外せた事知らせんの?
みんなが待ってる事忘れちゃ駄目だよ。」
「みんなが待ってるから、二人で帰るんじゃないか!」
そのつもりだったんだけどね、と思う。
「翔君にさ、『軍師に情は要らないよ』って言っといて。
あと他のみんなには頑張ってって。それから…」
苦笑する。
外見に似合わず熱いやつだ。こんな所でリタイヤを選択する自分を一生許さないだろう。
怒って、叫んで、罵って、それでも最後には泣いてくれるのかもしれない。
「相葉ちゃんに…ごめんって。」
「伝言なんて俺聞かないよ!聞かないから!」
二宮の頬に水滴が落ちる。今度の水滴は透明だった。
「…じゃあ俺、行くわ。」
目の前の崖を強く蹴って秋山の手を振りほどいた二宮は体をひねって向きを変え、
目下の太陽に向かって、飛んだ。

【進行役・嵐 二宮和也 死亡? 残り7名(+3名)】
72ユーは名無しネ:01/11/12 01:19
言い訳?を。
最後の「死亡」のあとの?はわざとです。
爆発とかしたわけではないので、とりあえず生死不明と言う事で。
ずるいと言われそうだ・・・
73ユーは名無しネ:01/11/12 01:25
目下の太陽に向かって、飛んだ。って件が涙…。

>72
いいんじゃないでしょうか。
でも、首輪外していったら、これからみんな生死不明になりますよね…。
74ユーは名無しネ:01/11/12 02:08
いいかもしれないけどあまりにそれに関しての伏線が増えたらまた進まなくならない?
職人じゃないから大きいことはいえんが…
逝ってきます。
75ユーは名無しネ:01/11/12 03:06
>73
死んだ、とか死体の描写を書けば生死不明ではなくなると思いますが。
76ユーは名無しネ:01/11/12 13:09
ていうか、状況的に確実に死んでるでしょ。
下は岩場なんでしょ?
77ユーは名無しネ:01/11/12 14:16
次書きます〜
「ちくしょー! ニノ! 大体お前勝手なんだよ!」
相葉は怒鳴りながら波を蹴立ててデタラメに北に歩いていた。
足が濡れて、スニーカーの中にぐじゅぐじゅ水が染みてきたが構わず歩く。
二宮に出会ったら文句の一つでも言ってやろうと、そう思って歩くうち、
砂浜は途切れて、向こうにごつごつした岩場が見えた。
仕方ないので、林の方へ戻ると、二人の名前を呼びながらさらに北へ歩く。
やがてあたりの風景が変わり、切り立った崖が続くようになった。
「これってなんて言うんだっけ…だんがいぜっぺき?…漢字わかんないや」
くだらないことを思っていたら、いきなりすぐ近くで土砂崩れのような轟音が
聞こえて、相葉は思わず立ち止まった。本当にすぐ近くだ。急いで相葉は
そっちの方へ走った。今のは首輪の爆発音じゃない。だったら何だ?
ぽつり、と肩を丸めて座り込んでいる人影を見つけた。秋山だった。
一人きりだった。
「秋山くん! ニノは?」
叫んで駆け寄る。
秋山は本当に崖の淵に座っていたので、危険だなとひやひやしながら側に寄る。
崖の淵から下を覗き込むと、ぱらぱらと小さな石や岩がまだ転がり落ちていた。
崖が崩れたんだとわかって、相葉はとにかく動かない秋山をひっぱって少し崖
から離れた。
「秋山くん、答えてよ、ニノは? どこにいるの!」
聞いた相葉に、秋山は弱々しい視線を向けて、ゆっくり指さした。
海、つまり崖を。
相葉の背筋が冷えた。
「海…に?」
秋山が頷くのを待たず、さっき危ないと自分から離れた崖へもう一度駆け寄る。
二宮の着ていたパーカーの色を思い出しながら波間に目を凝らしたが、何も見え
ない。黒い岩場と、青い水だけ。
この高さから落ちたとしたら、生きているわけがない。
「ニノーーーーーっ!」
相葉は絶叫した。座り込んで地面を殴る。
でも、なんで、首輪を外すだけなのに、なんでニノが海に?
一緒にいたのは…。
(まさか)
相葉は弾けるように秋山を振り返った。相葉の視線に、秋山はびくりとした。
「まさか、秋山くん…」
疑惑と混乱を含んだ相葉の視線に、秋山は耐えきれず下を向いた。
二宮が自分の首輪を外そうとしてくれなかったら、自分にもう少し力があったら、
二宮は死ななかっただろう。それに自分だって、この手を離してしまえば、と一度
は考えた。
自分が殺したのと、同じようなものじゃないか。
何も弁解しない秋山に、相葉の拳が細かく震えた。
なんとか言えよ、と相葉が呟いた、それから、

「人殺し!」

怒鳴った相葉がそのまま秋山に背を向けた。
殴る価値もないというように、走り去って行く。おそらく皆のところへ戻るん
だろう。そして、何があったのかを報告するんだろう。
ひとごろし。
秋山の心に刺さったその五文字の言葉。
ひとごろし。
(そうだよ、忘れてた、俺、人殺しだったんだ)
秋山の頬にまた涙が伝って、ぽろぽろ落ちた。
80ユーは名無しネ:01/11/12 16:47
相葉ちゃんわかってあげてよー。
アッキー、アッキー泣
81ユーは名無しネ:01/11/12 17:35
うわ、あがってる・・・
82ユーは名無しネ:01/11/12 17:45
関係ない話でスマソ。
昨日見た夢がこのバトルの夢だった。えー、実にリアル
だったのが森雄と五関と風間の所が終わって起きて
しまった!起きたときには泣いていたワタシ、、、。
83ユーは名無しネ:01/11/12 19:27
質問です!関ジャニの内君と、KAT−TUNの皆が出てくる
バトロワのスレ、どれだか分かります?
死んじゃったとこまで、分かる人、教えてください!!
84ユーは名無しネ:01/11/12 19:28
誰か、バトロワ過去スレのアドを
教えてくださいませんか(1〜11まで全部)?
スレッドが削除されてるっていう表示が出て、行けない…。
倉庫見ようと思ったけど、何故か表示されない・・・鬱
85ななしじゃにー:01/11/12 20:45
二宮・・・(泣)
相葉にあんな風に言われても、アッキーには生きてて欲しい。
そして、二宮の伝言を伝えて欲しい。
86ユーは名無しネ:01/11/12 20:51
>84
sakiをmusicに変えなさいな
87ユーは名無しネ:01/11/12 20:53
>84
ん、変えてもいけないね…。
ごめん。
88ユーは名無しネ:01/11/12 20:59
…ていうか、普通に行けるね。
ゴメン、無駄レス連続で。
2のアドレスの通りで行けるよ? 行けない?>84
89ユーは名無しネ:01/11/12 21:15
>88
行けない・・・鬱
90ユーは名無しネ:01/11/12 21:15
うわっ、ゴメンナサイ、あげちゃった・・・
91ユーは名無しネ:01/11/12 21:19
行けるよ。
2のやつをコピーして前にhつければふつうに行ったよ。
92ユーは名無しネ:01/11/12 21:25
行けないです・・・。もしかしていけないの、私だけ?
93ユーは名無しネ:01/11/12 21:29
クリックしてウィンド開いても、
「スレッドありません」っていう表示が出るんです。
94ユーは名無しネ:01/11/12 21:30
>93
だからー、コピペして頭にhつけろって91も言ってるじゃん。
95ユーは名無しネ:01/11/12 21:34
hつけても行けないんです。
96ユーは名無しネ:01/11/12 21:34
実はあたしもいけない
97ユーは名無しネ:01/11/12 21:38
行けたよ。
h半角英数でしてる?
9896:01/11/12 21:42
>>97
ってゆーか、かちゅ使ってるからそれは平気。
99ユーは名無しネ:01/11/12 21:43
>98
下げろよヴォケ!
100ユーは名無しネ:01/11/12 21:44
>98
だったらかちゅ用のURLで逝きましょう。
101ユーは名無しネ:01/11/12 21:47
>100
産休
102ユーは名無しネ:01/11/12 21:47
だから下げてくれよ…
10395:01/11/12 21:47
どっちにしても逝けない私はどうすれば・・・
104ユーは名無しネ:01/11/12 21:48
>103
行けないわけがない。
どこか宇宙の外にでも住んでるの?
105ユーは名無しネ:01/11/12 21:50
>103
アドレスバーに入力してもダメなの?
10695:01/11/12 21:50
私はまずアドレスをコピペして、hつけてからエンター押して逝ってます。
そしたら、「スレッドがありません」の表示が出るんですけど・・・
107ユーは名無しネ:01/11/12 21:51
>105
もちろんアドレスバーに入れてます。
108ユーは名無しネ:01/11/12 21:51
>106
8から11のどれかを見ようとしてるのか?
そして2初心者か?
下の方に「隊長! 過去ログ倉庫で○○○を発見しました!」
ってあるだろーが
109ユーは名無しネ:01/11/12 21:54
いちお2は二年半くらい見てるし、スレも結構立ててるんですけど・・。
「隊長!過去ログ倉庫で○○○を発見しました!」っていうのが
どこにあるかわからないんですが、どこにあるんですか?
110ユーは名無しネ:01/11/12 22:03
何年見てようが過去ログの見方がわからない時点で初心者だよ…。
どのスレが見たいの? アド表示してあげるよ。
111ユーは名無しネ:01/11/12 22:08
バトロワスレの1〜10までです。
御手数かけてスマソ。
112ユーは名無しネ:01/11/12 22:10
学習能力がない、それが馬鹿なんです。
113ユーは名無しネ:01/11/12 22:13
>112
言い過ぎ。

1から全部見れないの? それはおかしいね…。
8〜11までならまだ理由はわかるから、アド表示してあげようかと思ったんだけど、
本当に111のパソか回線がおかしいのかもしれないね。
とりあえず10。
見れる?

http://saki.2ch.net/jr/kako/998/998084777.html
114ユーは名無しネ:01/11/12 22:16
>113
見れないです・・・。
でも、探してきてくれてホントに産休です。
115ユーは名無しネ:01/11/12 22:19
見れないのか…。
なんでだろうね…。
116ユーは名無しネ:01/11/12 22:20
残念ながら、諦めるしかないかな…。
117ユーは名無しネ:01/11/12 22:20
PC初心者板か批判要望板に逝きなさい。
それでダメなら諦めよう。
118ユーは名無しネ:01/11/12 22:20
間違えてageた・・・
119ユーは名無しネ:01/11/12 22:20
分かりました。
みなさんホント産休です。
120ユーは名無しネ:01/11/12 22:21
あのー、次行っていいですか?
121ユーは名無しネ:01/11/12 22:22
>120
どうぞ!
122ユーは名無しネ:01/11/12 23:41
まだなのかしら(涙
123ユーは名無しネ:01/11/12 23:55
私も待ってるんだけど(涙
124ユーは名無しネ:01/11/13 01:22
まだなのかな・・・(藁
125ユーは名無しネ:01/11/13 01:42
ウワアアアン。ネテヤルゥ!!
126ユーは名無しネ:01/11/13 03:10
待ってる間に今まで読めなかった8と9読んで来ました。
昨日まで読めなかったのに読めるようになってた…
続きはまた明日…かしら。
気になるな〜
127ユーは名無しネ:01/11/13 12:35
次行こうかと思ったが、120さんが気になるので
夕方ぐらいまで待ってみようかしら。
今は人も居ないみたいだし・・・
128ユーは名無しネ:01/11/13 20:57
120さんはまだ来てないのね。
そういうルールだから127さん、待たずに気にせずに次行ってくれませんか?
続きがあるのに読めないのってなんだか…
129ユーは名無しネ:01/11/13 21:36
>128
では行ってみます。
ちょっと長くなりそうですが。
>78-79

「遅いな」
誰もが言いたい一言を米花が代表して口にする。
秋山達の姿は勿論、二人の所に戻った相葉の姿も見えない。
遠くでかすかに聞こえた爆発音。それからいくらも経たずに戻ってきた相葉。
相葉がどのぐらいの所で二人と別れたのかは分からないが、無事に首輪を外して
放り投げたのだったら、そろそろ戻ってきても良い頃なのではないだろうか。
まさか。
最悪の事態を想像しかけて振り払う。
「…待つのって、辛いね」
桜井の呟きに米花、渋谷の二人も同意した。

けたたましく砂を蹴る音がする。3人が同じように音のする方向を向いて立ち上がった。
長い距離を走ってきたのだろう、辿り付いた相葉は苦しそうに上半身を折って
膝に手を当て、肩で大きく息をしている。
米花の差し出したペットボトルを無視すると、険しい顔つきで全員を見渡した。
「ニノとアッキーは?」
何の気なしに問いかけた桜井が相葉に睨まれる。
訳が分からずきょとんとした桜井に向かって怒鳴り付けるような口調で吐き捨てた。
「ニノ死んだって」
何を言われたのか咄嗟に理解できずに考える。
その言葉の意味に全員が気付いた時、相葉が再び口を開いた。
「崖が崩れて海に落ちた」
「何で…ニノなんや?首輪しとったの秋山君やん!」
「知らないよそんなの!でも秋山君は助かったんだ!
ニノだけ…ニノだけ落っこってさ!」
「アッキーは…何て?」
「何も言うわけないじゃん!…自分で殺したようなもんなんだから」
叫びすぎて喉が痛む。相葉は何度か咳き込むと、
やっぱり、人殺しだったんじゃないか、と呟いた。

「そんな事言うな」
足元から低い声が聞こえて全員がはっとする。
一人眠っていた屋良がゆっくりと体を起こしながら相葉の事を睨み付けた。
「アッキーの事、そんな風に言うな。」
「何でだよ、人殺したのは事実だろ?それに首輪外してもらった相手を
見殺しにするなんて酷いじゃないか」
「人殺し?見殺しにした?…そんなの…」
まっすぐ相葉を見上げながら、地面に手をつき立ち上がった。
「そんなの、『嵐』に言う権利あんのかよ!」
叫んだ拍子に脇腹が痛んで顔をしかめた。よろけた小さい体を米花が支える。
「俺達が、アッキーが、どうやって生き延びてきたのか知らないくせに。
どんな気持ちで人を殺したのか、考えた事もないくせに!」
米花の腕にしがみついて体を支え、それでも自分を見続ける屋良の顔を
同じぐらいの強さで見返した。
「そんなの分かんないよ。でもそっちだって秋山君が何人殺したのか知らないだろ?
俺達は知ってる。ずっと見てたんだから」
「1回でも人を殺せば次も殺すってのか?そんなのは殺さなくても生きられたやつの
台詞だ。俺はそんなやつの言う事なんか信じない。」
何かを思い出したように米花が自分を見ている。
その顔に向かってありがと、と言って体を離す。
「アッキーのとこに行く」
「屋良っち」
「俺は憶測とかそんなんじゃなくて、本当の事が知りたいんだ。」
屋良は相葉の走ってきた方に歩き出す。あっちに行けばきっと秋山に会える。
「一人じゃ無理だって」
追いかけようとする米花を1本の手が引き止める。
「俺が行く。ヨネはここで斗真達待ってて」
持っていたパソコンを米花に渡し、桜井が屋良の背を追う。
特に異を唱える事もなくそれを見送った米花が溜息をついて相葉に向き直った。
「屋良っちも、一人殺しちゃってるんだよ。
…まあ、あいつが出来なかったら、俺が殺してたと思うけどね。」
「何?それ」
「詳しく聞きたいんだったら、みんなが帰るの待つ間に話そうか?でも」
とりあえず座ろうよ、と相葉と渋谷を促した。
132ユーは名無しネ:01/11/13 23:24
続きありがと。

うぅ・・・みんなそれぞれ辛い立場で泣けてくる。
133ユーは名無しネ:01/11/14 00:51
皆さん、それぞれの心情の読みが深くて感心しきりです。(涙)
>130-131

 桜井は無言で屋良に追い付くと、怪我のない脇腹の方の腕を取り自分の首の後ろに回した。
屋良は横目でちらりと桜井を見るが、何も言わずに歩調を合わせる。
二人分の足音と、屋良の息遣いだけが聞こえる中で、桜井は二宮との会話を思い出していた。

 それは、先に出た相葉を追って松潤たちの所に合流しようとしていた時の事。
これから先、限られた時間の中で出来るだけ効率よく物事を進めるためには
どうすれば良いのか話していた。
「まあ、自由を確保するのが最優先でしょ」
その点は二人とも異論はない。しかしそのためのリスクを見逃す事など出来なくて。
「みんなで一斉に試して、みんなで失敗しちゃったら何の意味もないじゃん。
ここは誰かが最初にやってみて、大丈夫ってなったらみんなでやるべきじゃない?」
そんな事は言われなくても分かっている。問題は『誰』がその役をやるかという事。
桜井は首輪を外す人間の方は取り敢えず保留にしておいて、他の人間に影響のない
場所まで誘導してセッティングする役を自分がすると主張した。
しかし二宮はそれに真っ向から反論したのだった。
「それは翔君がすることじゃない。」
「なんだよ、それ」
「首輪を外すのは翔君じゃなくたって出来るでしょ?今翔君がやらなきゃならないのは、
首輪を外した後どうするか考える事。みんなをまとめて、一人でも多く生き残って、
どうやったら全員で島を出られるか考える事。」
「それこそ俺じゃなくたって。…第一俺にみんなをまとめる力はないよ。」
「それ本気で言ってる?」
驚いた、と言いたいような顔で二宮が振り向いた。
「黒幕に対してバトルをし掛けるって言ったの嘘だったの?確かにコンピューター
ぶっ壊すのは無謀かも知れないけど、他の方法がないわけじゃないでしょ?」
「嘘じゃない。でも」
135リレー版562:01/11/14 01:04

「翔君」
反論しようとしたのを遮られる。
「何でもかんでも自分一人でやろうとするの、翔君の悪い癖だよ。軍師ってのはさ、
全体の行動を把握して、その時々に応じて指示を出す役目じゃん。
その人間がうろうろしてたらみんなだって落ち付かないよ。」
「軍師?俺が?」
「そう。だからこの件は俺に任せて。ね?」
納得できない。そう顔に出てしまったのだろう、二宮は肩を竦めて溜息をついた。
「危ない事はさせたくないっていう気持ち、分かんないわけじゃない。
でもね翔君、翔君は自分が危ない事してる時、残った俺達がどんな気持ちで
翔君のこと待ってるかって考えた事ある?帰ってくるの待ってるぐらいなら
自分が行った方が良いっていうの、翔君にだって分かるでしょ?」
「それは…分かるけど…」
「だったら俺に行かせてよ。大丈夫、うまく行くって」

そんな言葉で納得したわけではなかった。
でもその時例のバイクの爆音と銃の音──今思うとあれは風間、五関、森の3人が
争っていた音だったのだけれど──が聞こえてきて、それっきりになってしまったのだ。
あの後きちんと話していたら。
あくまでも自分が行くと主張して、それこそ『軍師』の独断で自分が行くと決めてしまえば。
…こんな事にはならなかったのだろうか。
136ユーは名無しネ:01/11/14 19:34
相葉ちゃんが悪者になってる(泣)
137ユーは名無しネ:01/11/14 20:09
2日間かけて 過去スレから読んで やっと今のとこまで
来れました。凄く爆笑させて貰ったし 泣きました。
これから どう話しが展開するのか 楽しみです
私も話し作りに 参加したいなと考えてしまいました
職人の皆様 頑張って下さい
138ユーは名無しネ:01/11/14 20:32
>136
多分誰が悪者という事でもないと思われ・・・(泣)
139ユーは名無しネ:01/11/14 21:04
次書きます〜。
140ユーは名無しネ:01/11/14 21:12
わ〜い

「屋良っち、少し休もう」
そう桜井が呼びかけても、屋良は唇を引き結び、立ち止まるつもりはないと
いうように足を先へ進める。桜井は諦めて、少しでも屋良が楽になるように、
もう一度屋良の腕を肩に担ぎなおした。
潮の匂いに、海がすぐそこだとわかった。砂浜だ。
「崖…は北のほうかな」
白く細かい砂の上は足を取られて歩きにくい。
しばらく進んだところでかなり息が苦しげになってきた屋良を見て、桜井は強引に
もう一度休もうと言って屋良を座らせた。今度は屋良も抵抗しなかった。実は相当
苦しかったらしく、荒い息をつきながら怪我をした脇腹を上に砂浜に寝転がる。
「傷口開いてない?」
「平気」
水平線少し上の金色の太陽。風が涼しい。汗はすぐ乾いた。
「屋良っち、ごめんな」
「何が?」
「相葉だよ。あいつ、ニノとほとんど家族みたいに仲良かったし、混乱してんだ。
あいつ、アッキーがたくさん人を殺してるとこもずっとニノと二人でモニターで
見てたから、余計疑心暗鬼になっちゃうとこあるのかもしれねえ」
屋良は黙っていた。
桜井は構わず朝日を見つめながら呟き続ける。
いつしか言葉は自分の内面を吐露するものに変わっていた。
「多分、ニノが死んだの、俺にも責任あるんだ。ニノじゃなくて俺が行けば、ニノは死な
なかったのかもしれないよな。俺が止めとけば、ニノは死ななかった。俺も人殺しに
なるのかもしれない」
「ならねーよ、そんなの」
黙って聞いていた屋良が不意に口を出した。
 
142ユーは名無しネ:01/11/14 21:22
.

すっぱり否定されて少し驚いて桜井が屋良を見ると、屋良は桜井に借りた上着の
下からシャツをひっぱって見せた。赤褐色に染まって乾いたシャツを。
「これ、福原の血」
「屋良…」
「俺が殺した。銃で撃ち殺した」
桜井が何も言葉を返せずにいると、屋良は、最悪の気分だった、と吐き捨てた。
「翔くん、自分が人を殺す気持ち、わかる? 温かい血、ばって頭から浴びて。
目の前でそいつ動かなくなんの。知ってる? 血って温かいんだよ。なのにだん
だん乾いて黒く固まって、体も冷えてきて、固くなって、ああこれが死後硬直か、
って。もうこいつ二度と起きあがらないし踊らないししゃべらないってわかんの。
…最悪だよ」
「…」
「それでもモニターで見たら、『俺が福原を殺した』、それだけなんだろ?」
「それは…」
「アッキーがニノを殺したっていうのも、本人に聞かなきゃそこで本当に何が
あったかわかるかよ。だから俺はアッキーに聞きに行く」
そろそろ行こう、といきなり屋良が立ち上がろうとするから、慌てて桜井は手を貸した。
しばらく無言で数十m進んだところで、屋良がぼそっと、
「だから、翔くんが、ニノが死んだのは自分に責任があるかもしれないって悩むのも
変だ。翔くんはニノを殺したわけじゃない。本当に殺すっていうのは、そんなの
じゃねーよ」
と言った。その言葉を聞いて、桜井は、ありがとう、ごめん、と返すと、もう
何も言わずに歩き続けた。
かなり歩いて、やっと崖に出る。
どこに秋山がいるだろうとあたりを見回すまでもなく、人影は簡単に見つかった。
「アッキー!」
桜井の耳元で、屋良がすごい勢いで叫んだ。
驚いたように振り返る秋山は、崖の淵に立っていた。それも、ギリギリに。
一歩でも踏み出せば、命はないだろう、その位置。
何をするつもりかは、秋山の思い詰めた表情を見ればわかった。
わかってしまった。
二宮の後を追うつもりなんだ、と。
 
144ユーは名無しネ:01/11/14 21:29
アッキー、早まるな!
145ユーは名無しネ:01/11/14 21:43
>136
悪者って・・・
146ユーは名無しネ:01/11/14 22:44
つ、次良いですか?
>141
>143

 「そんなの駄目だ!」
屋良が叫ぶ。桜井の腕を離して2、3歩走るが、無理を続けた体は本人の意志を
裏切って言う事を聞かず、頭から思いきり地面に突っ込んだ。
桜井はそんな屋良を助け起こそうと思う。
それなのに体が動かない。
今自分が動いてこの均衡状態を崩してしまったら、秋山は海に飛び込んでしまうかもしれない。
そう思ったら、足が竦んで動けないのだ。
「…アッキー…」
屋良は掌に触れた砂を掴んで上体を起こす。立ち上がるより先に秋山に近付こうと、
腕と肘を使って体を前に進める。
「アッキー…駄目だよ…死ぬなんて…駄目だよ…」
「…屋良君…」
必死になって手を伸ばす屋良をじっと見つめていた秋山の唇が『ありがとう』と動いた。

駄目だ、間に合わない。

そう思った瞬間、桜井は自分でも予想しなかった一言を叫んでいた。

「アッキー!ニノを…ニノを、人殺しにするな!!」
「…え…?」
秋山は間抜けなぐらいに呆気に取られた顔をする。
屋良も愕然とした表情で桜井の方を振り返っていた。
「翔君それ…どういう意味?俺が死ぬと、何で二宮君が人殺しになるの…?」
「ニノが死んだからアッキーは死ぬんだろ?
アッキーが死ぬのはニノのせいになるじゃないか!」
「そんな…翔君めちゃくちゃだよ…」
秋山が泣き笑いのような顔をする。
「うるさい!ニノのせいにしたくないってんなら、勝手に死ぬな!」
分かってる。これは立派な屁理屈だ。
めちゃくちゃだって、馬鹿みたいだって構うもんか。
秋山が死ななければ何だって良いんだ。
「アッキー!いつまでもそんなとこに突っ立ってないでさっさとこっちに来い!」
「それって…命令?」
「そうだ!俺の…軍師の命令だ!」
そう命名したのは、二宮。
「…軍師…」
秋山の肩から力が抜けた。ゆっくりと崖の縁から後ずさる。
屋良が泣き出しそうな顔で良かった、と何度も呟いて地面に顔を伏せた。
桜井は溜息と共に全身の緊張を吐き出す。今頃になって足が震え出した。
149ユーは名無しネ:01/11/14 23:07
自分を軍師と言い切るか・・・
150ユーは名無しネ:01/11/14 23:36
ニノの意思を尊重して覚悟を決めたという感じなのかな。
151ユーは名無しネ:01/11/15 00:10
うーん、結局桜井一人に重荷がかかるの?
それがニノの遺志だったっけ?
桜井、微妙に誤解してるような。
152ユーは名無しネ:01/11/15 00:11
ニノが自分の事を軍師と言ったから軍師と名乗ったまででしょう。
覚悟はどうだか分からんが。
153ユーは名無しネ:01/11/15 00:13
あれ、でも「軍師に情はいらないよ」だからそれでいいのか・・・
154ユーは名無しネ:01/11/15 00:17
ニノの桜井に対する態度は「一緒に戦いましょう、一人で抱え込むなよ」
だと思っていた
いつからニノの意見が変わったのか、読み飛ばしてたようだ
もう一度見直してこよう・・・
155ユーは名無しネ:01/11/15 00:33
なにをそんなに揉めてるのか理解できないわたしはブァカでしょうか?
156ユーは名無しネ:01/11/15 00:37
え? 揉めてたの? と>155を見て気付いた私はさらにヴァカでしょうか?
157ユーは名無しネ:01/11/15 00:38
>155
別に揉めてないよー。スマソ。
私が読み飛ばしてただけだと言ってるじゃないか。
158ユーは名無しネ:01/11/15 01:43
…ちょっと違うところを進めてもよろしいでしょうか?
159ユーは名無しネ:01/11/15 01:43
「情はいらない」は職人さん的にはそうだけどって事なのでは?
次で否定(?)されてるし。
160ユーは名無しネ:01/11/15 01:48
>159
141と143を書いたのは私ですが、もしかして私の発言が問題になってるんですか?
私は、前の方の文の中からセリフ拾ってコメント欄に書いただけなんですが…。
まずかったのかな。
161ユーは名無しネ:01/11/15 02:01
わー揉めないでくれ気にしないでくれ。
スマソ私が悪かったよ。

先を進めておくんなさい>158さん
162159:01/11/15 02:09
>160
気にしないで下さい(汗 すみません〜。
153さんがいらないと書いてらしたので桜井に情はあるんじゃないかと・・・(言い訳)
163ユーは名無しネ:01/11/15 02:21
>162
そうなんですか、いまいち何が問題なのかよくわかってません(笑
お騒がせしてすいません。

それではいかせて頂きます。

「…ってわけ」
屋良がどうして福原を殺してしまったか、どうしょうもなかったその顛末を
米花が話し終えた後も、相葉は地面に座り込み、無言で膝に顎をうずめて、
返事をしなかった。
「なあ、秋山くんかてどうしょうもなかったんかもしれんやろ」
たまりかねて渋谷が声をかけたが、相葉は頑なだ。
植え付けられた疑惑の種というものは、そんなに簡単に取れるものではない。
「…屋良っちは一人でも、秋山くんは何人も殺してる。俺は見てたよ」
「お前なあ…」
うめく渋谷の前で、相葉はいきなりすくっと立ち上がった。
「でも、秋山くんに会いに行く。そんで、ニノが何したのか、秋山くんが何した
のかを聞いて、それで俺が悪かったと思ったら謝る、もしかして俺が間違ってる
のかもしんないから」
相葉は憮然としたような顔で宣言すると、いきなり駆け出そうとした。
「待てって! あんまバラバラになんのは危ねえだろ!」
慌てて米花が引き止める。渋谷は呆れている。
相葉はさっきからの数時間、一体どれだけ駆け回っているのだろう。
「お前、ほんまタフなやっちゃなあ」
「それが俺の長所だって言っただろ」
「短所やわ、そこまで来ると」
いいから座れや、と渋谷に引きずられ、でも、と相葉がしぶった時だった。
がさがさと少し離れた茂みが揺れ、はっと緊張した三人がそちらを見ると、
みんな! と声を抑えて囁きながら松本と生田が飛び出してきた。
「なんやねん! おどかすな、あほ!」
「誰か近付いてきてる!」
怒鳴った渋谷に静かにと手で合図して言い返し、松本が手のレーダーを三人の
眼前につきつけた。一気に緊張が走る。
レーダー中央にごちゃごちゃ固まった光点、すぐ近くに、もうひとつ、のんびりと
歩く程度のスピードで近付く光点だ。
 

「どうするんや? 隠れるか?」
「もう、すぐ近くだよ!」
「あと残ってるのは誰だ?」
「…萩原くんと、提箸くん」
相葉がなんとか思い出して答えて、果たしてそいつは『まんまん』だったかを
思い出せずうなっている時だった。5人の固まる道の向こうの方、脇道の藪が揺れて、
ひょい、と誰かが顔を覗かせた。
萩原だった。5人は凍り付いた。
きょろきょろ、と辺りを見回して5人を見つけた相手も、ぴたりと固まった。
相対して、そのまま誰も動かない。
渋谷がそろそろと、自分の持っている銃に手をかけた。
「待って、武器、持ってねえみたいだよ、あいつ」
米花が制止する。確かに萩原は、片手に何故かくまのぬいぐるみをぶらさげて
いる他には、何も持っている様子はない。
何故か救命胴衣を着込んでいるのがさらに謎だった。
「萩原!」
警戒しながらも、米花が率先して声を上げた時だった。
にこっと笑った萩原が、
「みんな、おはよー」
のんびりとした声で言った。場違いなセリフに、思わずほっと皆の気が抜ける。
萩原は素早くくまのぬいぐるみを肩の高さまで持ち上げて、続けて言った。
「おやすみー」
ゆっくり寝てね。
完璧な投球フォームで振りかぶる。綺麗な放物線を描いたぬいぐるみは、見事
狙いを外さずに落ちた。
すっぽりと、渋谷の腕の中に。
思わず受け止めてしまった渋谷が、は? と言う表情でそれを見る。
かち、かち。
低い時計の音が聞こえて、嫌な予感がした米花がぬいぐるみに飛びつこうと
したが、遅かった。

5人の目の前が、白く光った。
 
166ユーは名無しネ:01/11/15 02:29
すばるぅぅぅぅ!
167ユーは名無しネ:01/11/15 02:33
てゆーか、ノートパソコンの安否は…。
168ユーは名無しネ:01/11/15 02:53
あっ、そうだ、ノートパソコン…
もう首輪外すのは絶望か(泣き笑い
169ユーは名無しネ:01/11/15 03:41
相葉ー!!
ノートパソコンを守れ!(ヲイ
170ユーは名無しネ:01/11/15 08:02
いやーー、自担死なないでーー・・
171ユーは名無しネ:01/11/15 09:28
番号がずれてますよー!
次は569からじゃないですか?

ノートパソコンの行方が気になる。
5人もどうなるんだー!
172ユーは名無しネ:01/11/15 10:04
相葉ちゃーーーん!!
173ユーは名無しネ:01/11/15 12:33
至近距離の米花はどうなっちゃうんだ・・・(泣
174ユーは名無しネ:01/11/15 14:35
>173
もっと至近距離のすは・・・・?(涙
175ユーは名無しネ:01/11/15 14:54
ここで「クマーーー!」と心配したら非人間扱いされるだろうか(藁
ずっと萩原の相棒だったクマ…
176ユーは名無しネ:01/11/15 18:05
爆弾つきの首輪つけた人がこんなにいっぱい弾けちゃったら
投げた本人も危ないんじゃないかと・・・
177ユーは名無しネ:01/11/15 19:04
>175
いや、私もクマちゃんが心配よ(ワラ
178ユーは名無しネ:01/11/15 23:26
斗…爆弾持ってなかった?
179ユーは名無しネ:01/11/16 02:44
ずっと相棒だった萩原に投げられたクマ・・・
180ユーは名無しネ:01/11/16 05:28
こんなときになんですが、他のBRサイト殆ど止まっちゃってますね・・・(ボソ
どっかに面白いの転がってないかなぁ。なんかたまーに違うのも読みたくなる。。。
181ユーは名無しネ:01/11/16 07:22
クマさんの威力が実はそんなにないことを祈ろう。
182ユーは名無しネ:01/11/16 07:26
タッグ版がいいぞ〜。毎日更新中。>180
183ユーは名無しネ:01/11/16 12:00
>182
私もあれ好き。
何気にタイトルバー?あれが楽しいのも気に入ってる。
色んな呟きが相変わらずで。
184ユーは名無しネ:01/11/16 12:31
>182
うん、いいよねぇ。
ついでにミドル版読み直そうと昨日いってみたら
デザイン変わっててビクーリ
185ユーは名無しネ:01/11/16 12:50
>182
産休〜。タッグ版?過去ログにある?漁ってくるわ〜
186ユーは名無しネ:01/11/16 16:42
萩原、1匹になっちゃったじゃん(w
これからどうすんだ・・・。
187ユーは名無しネ:01/11/17 00:43
白く光っただけでは爆発したかどうかもまだわかんないよね
188ユーは名無しネ:01/11/17 01:34
ここまだやってたの?
189ユーは名無しネ:01/11/17 01:38
結構よく出来た感じのバトロワやってるとこ見つけた。
でも更新遅いのが玉にキズ。
190ユーは名無しネ:01/11/17 01:42
>188
さげてくれよ。恥ずかしいじゃねぇーか。
>189
え、どこどこ?気になる。
191ユーは名無しネ:01/11/17 01:46
バトロワかいてるホームページってそんなに多いの?
192ユーは名無しネ:01/11/17 01:57
こんな展開の時に2日間も家を空けねばならんのが辛いわ。
先が気になって落ち付いて外出できない〜
193ユーは名無しネ:01/11/17 02:04
>190
まだ始まったばかりって感じだけど、文章はなかなかイイ感じだった。
ええと、どうやってヒント出せばいいのかな…
とりあえず荒氏系サイト?のようだ(荒氏は不参加みたいだったが)。

>191
わりと見つけるけど、面白いのは少ないよ。
194ユーは名無しネ:01/11/17 02:07
>193
荒氏系サイト…幅広すぎてちょっと難しいっす。
もうちょっとヒントプリーズ!
195ユーは名無しネ:01/11/17 02:31
>194
うー、どうやってヒント出せばいいのー?
iswebです。サイト名に嵐の文字が入ってます。
196ユーは名無しネ:01/11/17 02:48
>195
何で検索すればいいのか、どこにリンクがあるのか教えて ( ゚д゚)ホスィ…
197ユーは名無しネ:01/11/17 03:02
とりあえずiswebのサイト内検索してみたらどうか。>196
私も探しに逝こうっと。
198ユーは名無しネ:01/11/17 04:36
iswebがわからなかった…
199ユーは名無しネ:01/11/17 06:32
iswebで「嵐」「バトルロワイアル」検索してみた…ひっっかったのが多すぎて見つからなかった。

>198
アドレスのところにiswebと打ち込むと自動的にサーチエンジンが作動するよ。

今、私が把握しているJBRは嵐進行のここを除くと次の5つだけ…

(1)滝・翼進行(完結。いわゆるミドル版)
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7165/mbrtop.html

(2)サンチェ進行その1(完結)
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/4118/jbr/br_top.html

(3)サンチェ進行その2(進行中or未完)
ttp://www30.tok2.com/home/noel/member.htm

(4)ジャニー進行(進行中or未完)
ttp://www.galstown.ne.jp/4/idoltown_arashi/hareara/br.htm

(5)パラレルワールド/滝沢先生進行(進行中or未完)
ttp://web9.freecom.ne.jp/~ai-ara/jbrtop.htm

あとKinkiKids進行がどこかにあったはずだけど見つからないよ〜
200199:01/11/17 07:18
>199
失敗して直リンしてしまった。スマソ。他にもJBRあったら教えて…
201ユーは名無しネ:01/11/17 07:31
>199-200

(6)KinKi進行(進行中or未完)
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/4118/br_top.html
202ユーは名無しネ:01/11/17 07:39
>199-200
(7)山P進行&ハセ地味助手(進行中or未完)
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7165/sbrtop.html
203199:01/11/17 07:48
>201-202
感謝。
204195:01/11/17 09:49
私の言ってるところはisweb13でした。
人選がマニアック(つーか元担入ってるのが珍しかった)なのです。
JrBRで検索したらでないですかねぇ・・・
205ユーは名無しネ:01/11/17 10:03
>204(195)
>JrBRで検索したらでないですかねぇ・・・
「isweb13」と「JrBR」でGoogleで検索かけたけど見つかりませんでした…(涙)
206ユーは名無しネ:01/11/17 10:42
>205
exciteなら検索回避されないからヒットするかもよ。
ちなみに、多分195のサイトって安蒜とか居るやつじゃないかな?
それっぽいのハケーン!
207ユーは名無しネ:01/11/17 10:54
exciteで検索したけど、まるっきり違うのしかでてこない…せめてサイト名か題名が判れば…
つーか、実際にそのサーチエンジンで結果でしてから紹介して欲しい。切り身。
208ユーは名無しネ:01/11/17 14:58
http://isweb.infoseek.co.jp/index.html
ここで「安蒜」で検索したら出るよ、多分。
先生役=滝
ビデオ=荒氏
209208:01/11/17 14:59
ち、直リンしちゃったスマソ。。。(鬱)
210ユーは名無しネ:01/11/17 15:28
>208
ありがとう。検索してみます。
211ユーは名無しネ:01/11/17 17:39
やっぱりミドル版が一番心に残るわ〜
212ユーは名無しネ:01/11/17 17:41
見つけたけど、思ったとおり自担はいない…
213ユーは名無しネ:01/11/17 17:50
ミドル版って完結したやつ?
辞めジュは進んでないんだっけ?
214ユーは名無しネ:01/11/17 20:27
辞めジュ版職人さんはもう帰って来てはくれないのかな?
215ユーは名無しネ:01/11/17 21:28
>213
辞めジュ版って過去ログにあったヤツだっけ?過去ログのどこだっけかな(見直す気力ない)
ミドル版っていうのは199の(1)で完結したやつのことでしょう。
同じ作者で202の(7)がもうすぐ完結しそうです(こっちはかなり泣かせる展開で先が読めない)
216ユーは名無しネ:01/11/17 22:32
あの・・・こちらの続き、心待ちにしてます・・・(コソ
217ユーは名無しネ:01/11/17 22:34
辞めジュ版確認。過去ログの3から始まるんだね。
この当時は、ジュニア名当て字を使っているので非常に読みにくい…

isweb13の嵐の方も、名前をカタカナに変えているせいかどうもすんなり頭に入らないな。

などと贅沢なこと書いたりして(w
(何にせよ・完結すればなんてことない。完結すれば…)
218ユーは名無しネ:01/11/17 22:43
ところで5人はどうなったんですかね?
クマが光った所で終わってますよね。
219ユーは名無しネ:01/11/17 23:29
>218
あせりは禁物よ。難しい(悩む)展開のときは時間がかかる事しばしば。
220ユーは名無しネ:01/11/17 23:35
>217
Webサイトで発表するのは色々問題もあるんでしょうね。
一応パロディ?な訳だし。
自分はカタカナでも別にいい。妙な当て字にされるよりは(w
瀧澤英彰とかさ(w
221ユーは名無しネ:01/11/18 03:43
斗と松潤が風間の報告もしないのもきになるな
222ユーは名無しネ:01/11/18 04:09
>221
報告してる状況じゃないだけなのでは?
223ユーは名無しネ:01/11/19 00:05
あの続きは大変だよね…
爆弾の威力と5人の安否は書く人次第でどうにでも持っていける?
224ユーは名無しネ:01/11/19 00:21
閃光弾だよ。
225ユーは名無しネ:01/11/19 02:02
私もその手があるなーと思った。165さんが道を広げたのかな。
でもほんとに書く人次第。ロムラーはじっと待つのみ・・・。
226ユーは名無しネ:01/11/19 02:11
あっ、あの・・・提箸はどうなったんでしょ?
背後で物音が!ってとこで止まってたような。
それとも私が続きを読み落としてる?
227ユーは名無しネ:01/11/19 02:18
>226
続きは無くて、そこで止まってるよ。
ちなみに時間は、6時直前なので、まだまだ先の話。

>225
まぁ、確かに、爆弾?と思ってるのは萩原だけで、
本当に殺傷能力のある爆弾なのかは「?」だしね。
228ユーは名無しネ:01/11/19 17:04
ああ〜続きが気になる(笑)
でも気長に待ってますので・・・。
229ユーは名無しネ:01/11/20 00:05
次行きます。
だらっと長くなっちゃったけど。
>147-148

秋山は倒れたままの屋良に近付くと地面に片膝をついて抱き起こす。
「大丈夫?」
屋良は恥ずかしそうな顔で掌の砂をはらうと秋山の手を借りて座りなおした。
「うん。ありがと」
「そんな…それは俺のセリフだよ。…ありがとう」
自分の所に来てくれて。
こんなに一生懸命止めようとしてくれて。
「…何だよアッキー、そんな感動しちゃったの?」
思わず涙ぐんだ秋山の顔を照れ隠しにぺたりと叩いて屋良が笑う。
桜井も笑顔で隣りに腰を下ろした。
「さてと」
言いながら叩いた勢いで両頬を挟み、自分の方にぐいっと引っ張って真面目な顔をした。
「話して。本当の事全部。俺はそれを聞きに来たんだ。」
「だって…」
屋良の真剣な表情に息が詰まるような気がする。顔を逸らせようと思うのに、
がっちり両手で押さえられていて逸らす事が出来ない。
せめて目線だけでもと足掻いて結局諦めた。
「…相葉君が…言ったんじゃないの…?」
「聞いた」
それだけを言うと手を離して秋山に背を向ける。
「でも俺は、アッキーから聞かなきゃ信じない。」
「屋良っち…」
ふて腐れたような声の屋良と、黙って自分を見ている桜井を交互に眺めて困った顔をする。
「…崖がもろくなってた。今更言っても遅いけど、危ないよって言えば良かった。
俺達、上手く首輪が外せて浮かれてたんだ。早く戻ろうって立ち上がった時に、
崖が崩れて二宮君が落っこって。」
無言で頷いている屋良の背中に話し続ける。

「ちゃんと手を掴んだんだ。でもその時外した首輪が海に…。爆風でもっと崖が崩れて
俺も落ちそうになったけど、諦めないで頑張ろう、そうすれば誰かがきっと来てくれるって思ってたのに」
あの時のやり取りを思い出したのだろう、秋山がきつく目を閉じる。
「二宮君、共倒れになるからって言って…海に…海に…」
「アッキー、もう良いから」
辛そうに声を詰まらせる様子に桜井がそう声を掛けるが、秋山の告白は止まらない。
「相葉君に『人殺し』って言われた時、そうじゃないって言いたかった。でもあの時一瞬、
一瞬だったけど、この手を離してしまえば俺だけは助かるかもって思ったんだ。
その気持ちが二宮君に伝わったんじゃないか、俺に落とされるぐらいなら自分で飛び下りた方が
ましだって思ったんじゃないか、そんな風に考えたら俺何も言えなくなっちゃって…」
「良いってアッキー!」
背を向けたままの屋良が叫んだ。
「誰だって自分は助かりたいって思うに決まってんじゃん。俺だって生きて帰りたい、
こんな所で死んでたまるかって思ってる。それってそんなに悪い事なのか?
他の誰かに責めらんなきゃなんないほど悪い事なのか?」
屋良の肩が小さく震える。持ち上げた腕で目の辺りを擦った。
「…悪くない。」
桜井は手を伸ばして屋良の頭を軽く叩いた。
「超能力者じゃあるまいし、ニノにそんな考え伝わるわけないだろ?アッキー考えすぎ。」
立ち上がって秋山の肩の傷を調べる。血が染みてしまった部分を傷からずらして巻きなおす。
「傷が開いちゃうぐらい頑張ったんじゃん、ニノだって分かってるよ。それにね、
あいつ結構しぶといんだよ。意外と助かるつもりで飛び込んだのかもね?」
そんなはずないと桜井自身も分かっているけれど。
「戻ろう、戻ってみんなの首輪も外そう。そんでゆっくり話そう。相葉ちゃんだって
冷静になったらきっと分かってくれるって。黙って殺されてやるニノじゃないって事、
相葉ちゃんが一番良く知ってるんだから。」
頷く屋良に手を貸して立たせ、秋山を促した。


「翔君」
呼びかけられて隣りに並んだ相手を見上げた。
「二宮君から伝言、預かったんだ。『軍師に情は要らないよ』って。あとみんなに『頑張れ』って。」
「じゃあ、アッキーも頑張んなくちゃね。」
「…そうだね。」
呟いてまた歩く。そのうちに屋良が桜井に声をかける。
「情は要らないって、どういう意味なのかな。軍師になるためには感情を捨てて、
助かる方法だけを考えろって事なの?それって翔君に機械みたくなれって事?」
だったら軍師なんて要らない、と屋良は言う。
「二宮君、そんな冷たい言い方じゃなかった。上手く言えないんだけど、心配してるみたいな感じで…」
心配ねえ…と残りの二人は揃って首を傾げた。

何でもかんでも自分一人でやろうとするの、翔君の悪い癖だよ。
だから──俺に任せて。

記憶の向こうから聞こえた二宮の声に、ああそうか、と思う。
「違うよ屋良っち。ニノが言いたいのは多分そうじゃない。」
自分が死ぬかも知れない時に人の事なんか心配しやがって。桜井は何だか泣きたいような気分になった。
「ニノに言われたんだ、何でも一人でやろうとするの、悪い癖だって。ニノはこんな結果になって、
俺がこの後誰かを失うぐらいなら全部一人でやったほうが良いって考え方するんじゃないかって
思ったんだと思う。だから臆病で自分勝手な情は要らない、人に任せる事をためらうなって
言いたかったのかなって。…都合の良い解釈かも知れないけどね。」
二宮は知っていたから。
自分が誰一人失うまいと、全てを抱え込みたがる性分だという事を。
待ってる人間の事など考えもしないで突っ走る性格だという事を。
「そっか…そうだよね」
納得がいった顔で屋良が笑った。
その瞬間。
木々の向こうが真昼のように明るくなった。3人が息を飲んで立ち尽くす。
「…何…今の…」
秋山が呟く横で屋良が桜井の腕を肩から下ろす。
「行って翔君。悔しいけど俺走れない。足手まといになるから置いてって。」
「分かった。」
桜井が走り出す。その背中に俺達も後から行くから、と秋山が声を張り上げた。
233ユーは名無しネ:01/11/20 01:39
すれ違うのも信じあうのもすごく読み応えありますね。
234ユーは名無しネ:01/11/20 01:42
次行っていいかな。
もしかすると前に書いた職人さんの考えを裏切るかも知れないけど・・・
235ユーは名無しネ:01/11/20 01:46
>234
ぷりぃずぅぅぅ
>164
>165

まばゆい光に目が眩む。
投げつけられたぬいぐるみを中心に大きな光の輪が全員を包んだ。周りの景色も、
隣りの人の顔も、自分の体さえも白い光に融け込んで何も見えなくなる。
悲鳴を上げたのは誰だったのだろう。誰もが爆発の衝撃を予想して呼吸を止めた。

閃光がゆっくりと姿を消して行く。
爆発音も聞こえず、全てを焼き尽くす熱の発生もなかった。
光に飲み込まれた5人が大きく息をついて肩の力を抜く。
拭っても拭ってもあふれる涙で視界が滲んだ。
「みんな、おはよー」
「みんな、おはよー」
「みんな、おはよー」
草の上に転がった物騒なくまが萩原の声で起床を促す。どうやら時限スイッチを
入れた瞬間のセリフが録音される仕組みになっていたようだ。
どうやって止めるんだ?そう思って目を凝らした米花の前に、
声もなくのたうちまわる渋谷の姿があった。
「すばる!」
「目が…目が…」
至近処理でくらった閃光に視神経を焼かれたらしい。
だが具合を見ようにも自分の視界すら確保出来ていないのだ。
米花は舌打ちをして萩原の方を向いた。

シャツの肩で涙を拭い、何度かきつく瞬きをする。
緑色の残像がぼんやりと視界全体を覆ってはいるものの、特に支障はなさそうだ。
生田は結果的に松本の背に庇われる形になって、まともに閃光を浴びずに済んだ。
その事を喜ぶより先に怒りが込み上げる。
「萩原!」
信じられないぐらいきつい声が出た。

せっかくみんなで助かるかもしれないのに。
せっかくみんなを助けようとしているのに。

生田の声の強さにひるんだ萩原が背を向けるのに気付いて足を一歩踏み出す。
その腹の辺りに硬いものが当たって視線を下げた。
「松潤…」
視力の回復しない松本が手探りでポケットから拳銃を取り出し、後ろ手に差し出していたのだった。
一瞬迷って、それでも受け取る。
二度と持つまいと海に投げた拳銃。あれではないが同じ武器を自分の意志で手にして構える。
萩原を止めなければ。
止めて事態を説明し、殺し合わなくても良いのだと言わなければ。
首輪が外せるかも知れないと、教えなくては。
生田は震える右手に左手を添え、オレンジ色の背中に向かって叫んだ。
「萩原止まれ!止まらないと…」
引き金を、引く。
238ユーは名無しネ:01/11/20 02:02
なんかマターリな奴らが助かる話よりサゲとミスデブの一騎討ちの方が見たかった…
でも職人さんみたいにかけないからまぁいいや。
239ユーは名無しネ:01/11/20 02:02
あわわ、やってしまったら一緒よー!?>斗
240ユーは名無しネ:01/11/20 02:07
>238
一騎討ちならこれから見られる可能性もある。
そしてマターリ群が助かるかどうかもまだ不明。
見たい話があったらコソーリリクエストしてみるのも手だったのでは?
結構な間進んでなかったんだし。
241ユーは名無しネ:01/11/20 02:12
進まないけど次行きまぁすー
ぬいぐるみを投げてから、素早く爆発から自分をかばう体勢をとった。
轟音、爆発、炎上。
そういうのを期待していたのに。
(…なぁんだ)
瞼の向こうがまぶしいなと思ったのは一瞬で、すぐに光は消えた。目を開けると、
後には何もなかったような光景。朝の空。涼しい空気。
数十m先で、呻いている5人。
しきりに目をこすっているけれども、外傷は全くないようだ。
(威力ないんじゃん)
ちょっとがっくり来た。これじゃいっぺーちゃんとの約束も守れない。
でも目がくらんでるらしいのはチャンス。駆け寄ってなんとか出来ないだろうか、
と思ったら、
「萩原!」
怒鳴られるように名前を呼ばれた。見ると、生田だった。生田斗真。
これまであまり生田のそういう怒声は聞いたことがなかったから、少しだけ
気圧されて、思わず後ずさる。
(武器もないし)
出直そうと思って、背を向けて走り出す、背後から声は続く。
「萩原止まれ! 止まらないと…」
その言葉で振り返るのもやめた。すぐに身を翻し、隣の藪の中に飛び込む。
止まらないと、に続く言葉なんて、大昔の刑事ドラマの時代から一つしかないよね。
だけど、銃声は、なかった。
(なぁんだ)
撃てないくせに。
そのまま藪をかきわけて走り続ける。あそこにいたのは5人。その中に相葉くんも
いた気がする。なんで嵐があそこにいるんだろ。そしてあいつらはなんで仲良さそうに
一緒に行動してるんだろ。
(俺なんて一人なのに)
ずるいなあ。
ちょっとカチンときた。
武器を探そう。そして、もう一度逆襲だ。
いっぺーちゃんはどうしてるんだろう、とちょっと思った。
243ユーは名無しネ:01/11/20 02:28
お。萩原、逃げ切った?

最近話の進むペースが上がってきて嬉しい。

萩原が藪に飛び込もうとするのは見えていた。
引き金にかけた指に力を込めて、でも結局撃てなかった。
「俺が行く!」
米花が叫んで、言葉よりも早く駆け出した。その後ろ姿を目で追う。
撃つべきだったのかもしれない。あのまま萩原が逃げたら、まだ自分たちを
殺そうと狙い続けるだろうし、もしかしたら誰かの反撃にあって萩原自身も死んで
しまうかもしれない。そうなる前に撃ってでも止めたほうがよかったのかも。
なのに、撃てなかった。
(あ、この銃、米花くんに渡せばよかった)
そう気付いたのも、米花が視界から消えてしまってからのことだ。
行動力のない自分にうんざりする。
「斗真、萩原は?」
やっと視力が回復してきたらしい松本が生田を見上げて聞いたのに、力なく首を振った。
「逃げた。米花くんが追いかけてった」
「…そっか。ねえ、相葉ちゃん、すばる、大丈夫?」
松本が、まだ目を押さえて苦しんでいる二人の側に座り込み、心配そうにして
いるのを見ながら、生田は立ちつくす。
みんなで助かりたい。絶対に死にたくない。
そのためにはこの銃を撃たなければならない時もあるのかもしれない。
だけど結局今も撃てなかった。
良くも悪くも迷いがない人間のほうが強い。萩原には迷いがなかった。
自分は迷ってばかりだ。
本当にこんなので、みんなで助かることが出来るのかな。
くそっ、と呟いて地面を蹴る。
驚いて松本が見るのに、なんでもないと答えて生田はため息をついた。
245226:01/11/20 09:20
>227
亀レスですが、産休です。
そっか、そういえばだいぶ時間が先行しちゃってたんだよね。
246ユーは名無しネ:01/11/20 17:00
おお〜一気に進んでる!
職人さんたち頑張ってくださいね。
247ユーは名無しネ:01/11/20 23:52
進みだしたねー
年内に終わるかな・・・・?
248ユーは名無しネ:01/11/20 23:58
米花ってば至近距離だったのに回復早いわね(w
と、軽くつっこんでみたり・・・
細かくてごめん。ちょっとだけ気になったの。
249ユーは名無しネ:01/11/21 00:14
反射神経いいから目を真っ先に閉じたのよ、きっと<よね
250ユーは名無しネ:01/11/22 19:58
一気に進んでぴたりと止まって一気に進んでぴたりと止まって…
251ユーは名無しネ:01/11/22 23:02
萩原、俊足で良かったね。
たしか50m6秒6・・・超早(藁
252ユーは名無しネ:01/11/23 00:02
でも、確か米花もかなり速かったんじゃ…。
253ユーは名無しネ:01/11/23 00:47
米花のデータは知らないけどリレー版ではかなりスーパーマンだね(w
254ユーは名無しネ:01/11/23 08:11
いつかこのバトロワも完結したらどこかのサイトに一括掲載してほしいな。
読みづらくて読み直せないんだもん。完結楽しみ
255ユーは名無しネ:01/11/23 15:31
リレー版は一括掲載はないよ。
ひとりで書いたやつを本人が自分のサイトに持ってくのは自由だけど
リレーは不特定多数でいろんな人が書いてるからね。
過去のスレでそれはやめてっていう職人さんの意見も多かったし
やらないってことに落ち着いたはずだよ。
まとめて読みたい人は自分でひっそりとまとめて楽しみましょう。
256ユーは名無しネ:01/11/23 18:59
そういえば、提箸って、
6時の放送までには起きたみたいだけど、
黒幕の臨時放送は聞いてないんだっけ?
257ユーは名無しネ:01/11/23 21:46
次ちょこっとだけ行きます〜
>244

 ああもう、イライラすんなあ!
米花はいつまでもはっきりしない自分の視界に焦れ、手に触れた藪の一部を引きちぎった。
萩原が着込んでいるライフジャケットの明るいオレンジがどんどん小さくなって行く。
はっきりした色合いのお陰でここまで追ってこれたものの、やはり無謀だったと認めざるを得ない。
見失うまいと焦った足が地面から盛り上がっている木の根につまずいた。
転ばないよう体を支えた幹を、怒りに任せて拳で殴る。
「萩原!逃げんなよ!」
どうにかして足止めをしなければならない。米花は賭けのつもりで声を張り上げた。
自分の言葉にカチンときたらしい、野球のボールぐらいの大きさになってしまっていた
オレンジ色が動きを止める。
「お前が俺ら殺して生き残ろうって思うのは分かる!」
桜井達と接触している自分と違って、生き残るために参加者全員を殺さなければ
ならないと思っている事は良く分かる。それが大元のルールなのだから。
「だけど、話ぐらいしたってバチ当たんねーだろ?!」
「話す事なんかないよ!」
こちらを振り向いたらしい萩原の叫び返す声が聞こえた。よし乗ってきた、と思う。
「お前になくてもこっちにはあんだよ!とにかく!」
怒鳴っていると息が続かない。大きく息を吸いながら、
秋山に芝居の発声を聞いておけば良かったと場違いな事を考えた。
「5分で良いから、休戦して俺の話聞いてくれよ!」
259576書いた者です:01/11/23 22:02
萩原と米花の会話も続けて書きたかったんですが、
双方共にどんな話っぷりなのか全く想像がつかずに諦めました。
他の職人さん、フォロープリーズ〜
260ユーは名無しネ:01/11/24 00:54
あ、なるほど。それでスニーカーブルースか。…ワロタ。
261ユーは名無しネ:01/11/24 01:18
ああ!わたしも今更気付いた(笑)
262ユーは名無しネ:01/11/24 01:24
なんでスニーカーブルースかわかりません・・・(涙
263ユーは名無しネ:01/11/24 01:25
同じく分からない・・・
264ユーは名無しネ:01/11/24 01:32
わかる人はたぶん歳くってるだけだから(笑)
わからないって泣かなくてもいいよ。
歌詞が自然に出てくるくらいよく聴いたし歌ってたもんな、自分は。
265ユーは名無しネ:01/11/24 01:48
>264
同士!
私は振り付けも出てくるよ(ワラ
親指がポイント。…って、禿しくスレ違い。
266ユーは名無しネ:01/11/24 01:50
次行ってよろしいですか?
ちなみに私もスニーカーぶるーす歌えます(w
>232 >236-237

 桜井が息を切らせて辿り着いた時には一応の決着がついてしまっていた。
生田は右手に銃を握り締め、地面を睨み付けている。
相葉は誰のものかは分からないが、リュックから取り出したミネラルウォーターで目を洗っていた。
そして松本は体を丸めてうなっている渋谷の具合を見ていたが、不意に顔を上げて自分の方を見た。
「翔君」
「何があった?」
「萩原が…」
「萩原?」
言われて桜井は福田、田口、中丸の3人が死んだ後、灯台に陣取っていた存在を思い出す。
そして渋谷に添い寝するように転がっている熊のぬいぐるみにも気付く。


「…赤西のぬいぐるみ、誰か持ってったのかなあ?」
「まさか。」
「もしかしたら中に何か仕込んであるのかもよ。」
「それこそまさか、でしょ?」

…それはまだ、嵐が5人揃っていた時の会話。


「…こいつに何が仕込んであった?」
乱暴に顔を拭った相葉が顔を上げた。
「良く分かんない。萩原が投げたぬいぐるみがちょうどすばるの所に飛んでって。
俺てっきり爆弾だと思ってんだけど違くて、その後すぐにカメラのフラッシュの
ものすごいやつみたいな光がばーってなって、何にも見えなくなったんだ。」
268ユーは名無しネ:01/11/24 01:54
お願いします〜待ってます!

相葉からボトルを受け取った松本は、自分の手を器替わりにして渋谷の目を湿らせる。
「あれさ、閃光弾とかいうやつじゃないかな。俺とかはあんま近くじゃなかったから
大丈夫だったんだけど、すばるがもろくらっちゃって。」
ハンカチは先程生田に渡してしまった。一瞬だけ考えた松本は、自分のシャツを細く破ると
渋谷の目の部分を覆うように巻き付ける。
「痛みとかがなくなるまで、しばらく目は使わない方が良いと思うんだ。…そう思わない?」
そう言って桜井の顔を見た。桜井も同意するように頷き、今はただのぬいぐるみに戻った熊を拾い上げる。
中身を調べようとして、ふと足りない顔がある事に気付く。
あんな濃い顔、見落とせるはずがない。
「ヨネは?どこ行った?」
「萩原を追いかけてった。」
「目は?大丈夫だったのか?」
「分かんない。でも結構近くにいたと思う。」
あの野郎、無茶しやがって。
自分の事は棚に上げて悪態をつくと全員に向かって言った。
「ヨネ探してくる。」
「…俺に行かせて」
そう言って桜井の隣りに並んだのは生田。
「俺、撃てなかった。萩原を狙ってたわけじゃないから当たるわけないって分かってたのに、どうしても
引き金が引けなかった。ちゃんと見えてたの俺だけだったのに足止めする事も出来なくって。だから…」
「斗真は駄目。」
「何で?何で俺に行かせてくれないの?」
「パソコンが無事で、出来ればあのいけ好かない奴の放送が入らないうちに首輪を外したいから。…言ってなかったね、
アッキーの首輪、無事外せたよ。もうすぐ屋良っちと帰ってくるから、すばると3人一気にやっちゃって。」
『アッキー』の名前に反応した相葉をじっと見詰める。
「相葉ちゃん、松潤と一緒にみんなの首輪外してあげてくれる?
やり方は分かるよね。」
「分かる…けど…」
「ニノがね、アッキーに伝言したんだ。任せる事をためらうなって。
だから二人に任せる。その代わりヨネの方は俺に行かせて。
…相葉ちゃんだったらこの気持ち、分かってくれるでしょ?」
松本が立ちあがり、桜井に向かってレーダーを差し出した。
「持ってって。パナも萩原も首輪つけてるから、居場所分かると思うんだ。」
「これも」
生田が無理に笑顔を作って銃を渡す。
「…気をつけてね」
「分かった。そっちも慎重に」
桜井も笑みを浮かべて銃を受け取り、代わりに持っていた熊と
ポケットに入れておいたドライバーを生田に渡した。
「後でゆっくり調べたいから、危なくないようだったら持ってて。」
「うん」
「じゃ、行ってくる」
271ユーは名無しネ:01/11/24 02:09
PC微妙に調子悪い。
さっき改行がおかしかったけど今は普通だわ。
579の一言がアホっぽくなった(泣
272ユーは名無しネ:01/11/24 04:52
次、ちょっとご都合?っぽいけど、武器拾ってみます。
>242

藪を掻き分け、木の根を絶妙なステップで避け、萩原は全力で走った。
後ろからまだ誰か追ってくる。
「俺が行く!」と言ったあの声はたぶん米花だ。

米花くん、しつこいよー。

萩原は、更にさくさくと音を立てながら、
雑木林を右へ左へと走っていった。
「萩原!逃げんなよ!」
逃げるなと言われて、カチンときた。
一瞬立ち止まったが、武器も無いのにそのまま止まる馬鹿はいない。
萩原はまた駆け出そうとした。

しかし、そこに。
ジャックナイフが落ちていた。
そして、少し先を見ると、誰だかわからないが、
二人、黒焦げになって倒れていて、
更にマシンガンと拳銃、カッターナイフが落ちていたのだ。

米花はまだ何か叫んでいる。
話ぐらいしたってバチ当たんねーとか何とか。
「話すことなんか無いよ!」そう叫ぶと、
萩原は重そうなマシンガンはパスして、
ジャックナイフと拳銃を素早く拾い上げると再び駆け出した。
274ユーは名無しネ:01/11/24 05:03
萩原、牧野&今井の死体に遭遇の巻。

確認のために読み返したら、
弾が切れたのはマシンガンのほうだった。(バトロワ9、580参照)
拳銃の方はまだ弾が残ってたような気がしたけど、
もしどこかに弾切れの記述があったら、萩原の悪運もそこまでってことで。

>242さん
あのー、勝手に武器拾わせちゃった。スマソ。
275ユーは名無しネ:01/11/24 15:23
萩原が拳銃拾っちゃうと怖いことになりそうだな〜(笑)
276ユーは名無しネ:01/11/24 18:24
ジャックナイフも投げちゃうんだろうな、萩原(w
277ユーは名無しネ:01/11/24 21:51
>274
牧野の銃の弾の記述、見付けた。
文章しか残してないので何スレとかは分からないけど
石田と良知と接触→内と接触→福原と接触(負傷)の部分。
弾の有無を今書いて良いか分からなかったので曖昧だわ、スマソ
ちなみにマシンガンの記述よりもずいぶん前です。
278ユーは名無しネ:01/11/25 02:38
萩原ーなんでもかんでも投げるなよー(w
279ユーは名無しネ:01/11/25 02:52
んー、ヤパーリ、弾切れてるわ。バトロワ8の293。
そうか、萩原、ジャックナイフ投げるしかないのか。
280ユーは名無しネ:01/11/25 02:58
投げるなら銃よりナイフかなやっぱり(弾に気付けばだけど)。
でもこれって元町田のだよね?・・・読み手としては複雑(ニガワラ
281ユーは名無しネ:01/11/25 12:08
>280
確かに・・・複雑だ(w

ところで風間の報告はしないのかな・・・
282ユーは名無しネ:01/11/25 14:50
風間の報告って「やっぱり死んでたよ」ってか?
斗も辛いだろうし、しないんじゃないの? と思うけど。
283ユーは名無しネ:01/11/25 15:42
ココ見て風間に落ちてしまい、
今では風間ファンになってしまった・・・。
いいのだろうか・・・(汗)
284ユーは名無しネ:01/11/25 19:03
自分はデブー組から落ちた(w
むしろそれで良かったとさえ思ってるんだな。
げ、そうじゃん、ジャックナイフ…。忘れてた。
拳銃の弾も結局切れてるしさ…。
すっげぇ暴投じゃんね(鬱
286ユーは名無しネ:01/11/26 01:25
次行きます〜
>273

オレンジ色の野球のボールがピンポン玉になり、ビー玉になって消えた。
米花は立ち止まって目を擦り、もう一度萩原の消えた方向に目をこらす。
「くそ…っ」
結局、追い付く事も呼び止める事も出来なかった。
みんなで助かる方法を考えているのだと、言っておきたかったのに。
一緒に行動できないとしても、せめて争う必要はないということだけでも
知らせたかったのに。
「…畜生…」
疲労が一気に足に来る。そのまま地面にへたり込むと、腹立ち紛れに地面を殴った。

弾んだ息が整う頃になって漸く視界の方も元通りになってくる。
一体どこまで来てしまったのだろう、そう思いながら周囲を見まわすが、
これといった目標物は見当たらない。
「やっべー…」
今居る場所が把握できない。米花は焦って立ち上がった。
自分の元来た方向を探しながら移動するか、
それともここで誰かが来てくれるのを待つべきか。
「どうすっかなあ」
とりあえず危険な場所でないことだけでも確かめておこうと思った時、
髪の毛の焦げるような嫌な臭いが微かに漂っているのに初めて気付いた。
「何だ?」
臭いの元を見つけようと近くの藪に分け入った。
「うっ」
何か強い力によって押し倒されてちぎられた草とえぐられた地面。
その中心には米花の予想だにしない光景が広がっていた。

ごつごつとしていびつな黒っぽい物体が二つ。
最初は何だか良く分からなかったが、
やがてそれが自分と同じ人間なのだという事に気が付いた。
…一体誰だ?誰なんだ?
髪も服も顔さえも焼け焦げてしまって、ぱっと見たぐらいでは誰なのか判別できない。
それでも手がかりを求めて辺りを見回すと、近くにマシンガンが転がっていた。
「これは…」
知ってる。見た事がある。
これは牧野が持っていたマシンガンだ。
「じゃあ…」
ここに居るのは牧野と誰かだ。
誰かって誰だ?
…分からない。
混乱と恐怖で全身が震え、地面に膝をつく。もうこれ以上立っていられない。
知っているはずの誰かが、誰だか分からないぐらいに燃えてしまっている。
今まで目にしてきたどれとも違う凄惨な死体に改めて現実を思い知らされた。

これが、殺し合い、なのか。
これが、死ぬ、という事なのか。

その瞬間に分かってしまった。
この臭いの正体は…
「…う…っ…」
米花は震える手で自分の口を押さえながら後ずさり、堪えきれなくなった所で
死体に背を向けると、胃の中身が空っぽになるまで嘔吐した。
289ユーは名無しネ:01/11/26 11:01
>284
私はリレーじゃないけどミドル版でまったく違う畑から
移転してきた。
それでよかった。とは思うけど蛇好きでいるのはパワーがいるなと痛感してる(ワラ
290ユーは名無しネ:01/11/26 20:03
>289
おいでませ、蛇の世界へ。嵌るとなかなか奥が深いですよ(ワラ
そういう私も、小さい子からは暫く離れてたのが、
ミドル版で一気に下限が下がったのですが。
291ユーは名無しネ:01/11/27 00:30
うぅ〜辛い光景だね。
翼の爆弾ってすごい威力があったんだな。
それを斗真がまだ持ってるんだっけ?
292ユーは名無しネ:01/11/27 01:01
関係ない話だけど、タッグ版おわっちゃったね…。
293ユーは名無しネ:01/11/27 01:28
うん…日課がなくなってしもうた…
294ユーは名無しネ:01/11/27 01:51
いい終わりだったね>タッグ版
あんなさわやか〜に終わるとは思ってなかっただけに・・・
295ユーは名無しネ:01/11/27 23:40
みんな気持ちがあっちに行ってた?
終わったことだしリレー版もがんばって進んでほしいです。
296ユーは名無しネ:01/11/28 00:55
100で終われる計画性がすごいね、タッグ版。
逆にリレー版はどう転ぶかわからないのが面白いんだけど。次も期待してます。
297ユーは名無しネ:01/11/28 08:02
タッグ版…問題全く解決してないんだけどね。確信犯でそうしたらしいが
迎えに来たヘリコプターが首輪はずしてくれるなんてどこにも書いてないし
そもそもつれて戻ってくれるなんてどっこにも書いていないし(むしろ証拠隠滅のため抹殺されそう)

リレー版はどうなるんだろうか…黒幕に一泡吹かせて欲しいよ
298ユーは名無しネ:01/11/28 08:25
>迎えに来たヘリコプターが首輪はずしてくれるなんてどこにも書いてないし
>そもそもつれて戻ってくれるなんてどっこにも書いていないし

確かに書いてないしそんな展開ダレも考えないと思うがなにか?>297
299ユーは名無しネ:01/11/28 14:06
>タッグ版
こっからどうなるかわかんないけど、みんなが見守ってくれてんだから
どうにでもなるでしょ!っていう終わり方でしょ。
ああいう希望ある感じで終わって私は良かったと思ったけど…。
300297:01/11/29 00:14
>298-299
いや、あの終わりの1秒後にヘリからの一斉掃射で結局全滅(無駄死に?)とかだったら、萎えちゃうな…と思っただけ。
…容易に想像できるじゃん。何であれが希望ある感じに思えるのかマジ不思議。逃避?
…っていうかここで感想書いても仕方ないな。しらける書き込みスマソ。

リレーの続きよろしく
301ユーは名無しネ:01/11/29 01:01
>300
想像力豊かだね(w
リレーの続きもその想像力で頑張って書いて下さいね(w
302ユーは名無しネ:01/11/29 01:14
なんで297が叩かれているのかサパーリわからない
303ユーは名無しネ:01/11/29 01:15
べつにだれも叩いてないし。>302
304ユーは名無しネ:01/11/29 01:22
すげー早いレス(w
305ユーは名無しネ:01/11/29 01:23
つぎ行きます。
眠くなっちゃったから、出来た所までですが(汗
306ユーは名無しネ:01/11/29 01:23
んでは297に代わってタッグ版の希望ある展開を想像してみよう。

爆破により首輪は無害化。
全員死んだと思い込んだヘリの乗組員を残った武器で脅して連れ帰らせる。
ことの顛末を全部バラすぞと脅して目出度くでびう。
もしくはマスコミ発表してじゃに帝国崩壊。

でもマイクは生きてたんだな。(w
307ユーは名無しネ:01/11/29 01:25
306のほうが想像力豊かじゃ。
是非リレー版の続きを。
308ユーは名無しネ:01/11/29 01:26
>305
お願いしますー。
>287 >288

動き続けていた緑点のうちの一つがレーダーの範囲から消える。
まだ映っている方の緑点が米花だろうと見当をつけて縮尺を細かいものに切り替え、
正確な場所を割り出した。
萩原と接触したようには見えなかったので無事だろうが、閃光弾の目への影響と
動きが止まってしまっている事が気に掛かる。
桜井は米花の無事を祈りながら更に足を速めた。

レーダーを見つめていた視線を前に向けると先の方に人影が見えた。
「ヨネ!」
木の根元に座りこみ、立てた膝に顔を埋めていた米花が顔を上げる。
「…翔君…」
僅かな間にやけにやつれてしまった事に驚きながらも、怪我のない様子にほっとした。
「大丈夫か?怪我はない?」
「大丈夫。…ごめん翔君、追いつけなかったよ。」
「そんなの良いって。ヨネが無事なら。萩原とかの事は又後で考えることにして
戻ろう。首輪も外さなきゃなんないし。」
「…うん」
促されて立ち上がる。その視線が近くの藪に向けられた。
「ねえ」
「ん?」
「あっちに二人、死んでる」
桜井はレーダーに目を落とす。確かに自分達のすぐ近くに二つの赤点があった。
「…ちょっと見てくる」
「やめなって」
米花が強く腕を掴んで止める。
「…黒焦げで、誰だか分かんねーんだ。肉とかの焦げるみたいな嫌な匂いがしてて、
俺マジ気持ち悪くなって吐いた。」
米花のやつれた原因はこれだったのかと思う。
「分かった。でも大丈夫。ヨネが教えてくれたから、心構えも出来たし。」
そう言うと心配そうな顔をしている米花に頷いて見せると藪に入って行った。
310ユーは名無しネ:01/11/29 01:36
中途半端ですが、眠くてこれ以上頭回りません〜〜
職人さんも減りつつあるようで淋しいし(涙
311ユーは名無しネ:01/11/29 02:15
なんか297や306の展開を見てると、
やっぱり職人さんがあそこで終了にしてくれて良かったと思った。
312ユーは名無しネ:01/11/29 02:16
桜井はどこまで状況(地図上)把握してたっけ〜。
過去ログもいざ読もうと思ったら結構あるなあ…(しみじみ)。
313ユーは名無しネ:01/11/29 03:02
>311
同意。敢えて書かずにおいて余韻を残したり、
読み手に想像させたりするのも
手法だと思われ。

>312
私ももう読み返す気力ないです。
が、読み返さないと書くときにミスしそう…。
314ユーは名無しネ:01/11/29 03:22
みんないい解釈だね。
私はただの逃げだと思って拍子抜けでガッカリしたよ。
ミドル版はいい終わり方だったのに・・・やっぱミドル版マンセー
315ユーは名無しネ:01/11/29 03:33
ここでそんなこと言ってもしょうがなくない?
リレー版やろうよ。

>314
そう思う人もいれば良いと思う人もいるんだから、
口を慎みましょう。ここでそんなこと言っても職人さんには関係ないし。
ちなみに私もあの場面で終わってくれて良かったと思います。
316ユーは名無しネ:01/11/29 03:41
万人受けするラストなんてプロの作家でも難しいもんだ。
リレー版のラストだってどうなるかわかんないしさ(笑
317306ですが:01/11/29 08:26
まったく不粋なことしちゃった。ゴメンね。>311
わたしもあそこで終わるのが良かったと思ってますです。>315

このスレでやることじゃなかったね、つい乗ってしまってスマソ〜。
318ユーは名無しネ:01/11/29 14:35
どうでもいいが確実にリレー版の職人さん気悪くしてると思う。
319ユーは名無しネ:01/11/29 15:47
今ごろ、祭りが更新されてるの知ったよ〜
320ユーは名無しネ:01/11/29 22:21
>319
祭りってどこ?
321ユーは名無しネ:01/11/29 23:24
>320
過去ログ探すがよろし
>309

覚悟を決めていたとはいえ、実際の現場を見てしまうと
自分の想像が甘かった事が分かる。
それでも一瞬立ち止まっただけで衝動をやり過ごして死体に近付いた。
爆発の痕跡は認められるものの首輪が原因ではないようだ。武器がそうだったのか、
それとも自作の爆発物なのか判断がつきかねる。
桜井はリストを思い返しながら爆発物の存在を考えた。
銃器ほど人数は居なかったはず。
それでも誰が持っていたのかどうしても思い出せない。
自分はリストや所在地確認用のモニターをあまり熱心に見る方ではなかったから。
こんな時に…
それは思ってはいけない事なのかも知れない。けれど誰も…秋山も屋良も、
相葉も居ない今だったら、今だけだったら。


各リストを手にしている時間が一番長かったのも、
リストにない参加者が居ることに気付いたのも、
番人のように所在地モニターの前に陣取っていたのも、全部。

「…ニ…ノ…」

米花に聞こえないよう唇を噛む。それでも押さえきれない声が唇の隙間から溢れ出す。

「何で…何でお前…」

ここに居ない。


 さほど待つ事もなく桜井が戻ってきた。米花は動揺のない様子に安心する。
「お待たせ。」
「誰だか分かった?」
「全然。でもこいつは手に入れた。」
手にしていた大ぶりのカッターナイフを米花に見せた。
「使えるものは何でも使わないと。嵐は全員武器の支給がないからね。」
近くの草ででも拭ったようだが、拭いきれない血痕が残っている。
「…行こう」
「うん」
お互いそれには気付かない振りをして歩き出した。
324ユーは名無しネ:01/11/30 21:59
ニノ・・・(涙)
職人さんたち、リレー版楽しみに待ってます。
325ユーは名無しネ:01/11/30 23:53
桜井、あれが翼だと知ったら取り乱す?
ニノをひっそりと偲んでくれるのも感動だが
桜井には翼のために壊れてほしかった気もする・・・
326あ、ダメだ:01/12/01 00:03
嵐は翼が死んだとき桜井が気を失ってるは黒幕からペナルティくるはで
誰もかまっちゃいない。
しかも目覚めた桜井、平然と放送で死亡者リストの翼の名前読み上げてるだけだ・・・
>325
本当は翼だと桜井に気付かせたかったんですが、
過去ログ調べたら翼が牧野を追いかけてった所、桜井見てないんですよ。
この先の展開で気付くシーン、書きたいっす。
328ユーは名無しネ:01/12/01 00:10
なんで他の誰でもなく翼だったら桜井は取り乱すの? 仲良かったの?
最近のファンなのでくだらない質問でスマソ。
329ユーは名無しネ:01/12/01 00:16
んだ。>328
330ユーは名無しネ:01/12/01 00:17
ほー、意外。
331ユーは名無しネ:01/12/01 00:21
>328&329
んー昔シンメだった時もあったり、一緒に取材が多かったり、
結構仲良かったと思うんだが。
素顔?(ビデオ)とかにも映像があったんじゃなかったっけ?
332329だが>331:01/12/01 00:27
オイラは知ってるってば。<仲良し時代
MJの交換日記がつ→傘だった。
333331>329:01/12/01 01:33
スマソ、どっちに同意したのか分からんかったよ。
そういやそうだったな<交換日記
334ユーは名無しネ:01/12/01 10:26
リレー(嵐進行)版のはじまりは「バトルロワイアル6」の680から。
読み直し/しおり代わりに記録。
(くそっ・・・)
生田は地面を見つめながら思った。
(こんなクソゲームなんて無きゃいいんだ)
前から思っていた事を改めて思う。
(あれがなきゃ、風間だって・・・)
ふと、頭に風間の顔が浮かぶ。いつもと変らない風間の顔。
その時だった。
「・・・うっ!!」
生田の傷が痛み出した様だった。生田のからだは傾き、地面に倒れた。
「生田っ!!!!」
松本が急いで駆け寄る。
生田は何処かにいた。そう、何処か分からない場所。
(ここは・・・何処?)
とりあえず、周りを見渡してみると、聞きなれた声がした。
「・・・真、斗真!!」
(だ、誰!?)
慌て振り向くと、そこには見なれた顔があった。
「えっ?・・・か・・ざま?」
「そうだよ。親友の顔を忘れたのか?」
「風間?風間?風間なんだね?ねぇ!ねぇ!」
「そんな驚く事でもないだろ?」
「ってことは、俺、死んじゃったの?」
「違う。気絶しただけだ。心配ない。」
「そうなんだ。で、ここは何処なの?」
「ここは、俺らの世界だ。」
「俺らの・・・世界?」
「そ。でも、斗真はここに居ちゃいけない。」
「何で?」
「死ぬぞ、お前。だから気絶している間だけだ。」
斗真は、ゆっくりと頭を整理した。
(えっと、俺は今気絶していて、少しの間だけ、ここにいられる。
で、ここは、風間たちがいる世界!?)
「ねぇ風間。疑問があるんだけど。」
「何?」
「あのさ、遊戯王、どうすんの?お前いなくなっちゃったから。」
「ああ、あれか(笑)。斗真、お前がやれよ。」
「でも、俺だって、死んじゃうかもしれないよ。」
「おっ、お前、何言ってんだよ!!バカっ!!」
「な、何だよ風間!?」
「俺はもう、戦えない。お前のように、もう、元の世界に戻れないんだ。
 そりゃ、俺だって正直、人殺さなきゃ生きられないって思ったから、
 頑張ったよ。でも、もう俺は生きられないんだ。分かるか?斗真。」
「・・・・・。」
「俺だって生きてるときに斗真に会いたかった。もう一度、お前と歌いたかった。
 お前と笑い合ったり、喧嘩もしたかった。
 でも、俺にはもう無理なんだ。それが出来ないんだ。
 お前には、大切な仲間がまだ生きてるだろ。俺だってもちろんいる。
 もう、痛みなんて感じなくていい。ここは良い所だよ。
 でも、お前には地上で待ってる仲間が居る。分かるか?」
「・・・うん。」
「いいな。よく聞けよ。お前は生きる。俺の分まで。
 そして今まで通り、元気よく頑張るんだ。」
「風間・・・・。」
「俺、もう行かなくちゃ。五関が呼んでる。」
「えっ??」
遠くを見ると、五関が風間を呼んでるのが見える。
風間の姿もどんどん霞んでいった。
「じゃ、俺行くから。お前は帰れ。」
「・・やだ。嫌だ。風間、行かないで!!」
「じゃあな。元気でやれよっ!」
「風間!嫌だ!嫌だ!待ってよ!!」
「・・・俺とお前は一生の友達だ。忘れねぇぞ。」
「風間〜・・・待っ・・」
「・・・あばよ。斗真。」
「風間ぁ〜・・・かざ・・ま・・・」
最後に、笑顔で手を振る風間が見えたような気がした。
「俺も、俺も、風間のことわすれねぇ〜!!」
「・・・田!生田!!」
「えっ?」
目が醒めると、そこには心配する中間たちの顔があった。
「お前、魘されてたぞ?」
「大丈夫。大丈夫だよ。」
「そっか。じゃあ、良かった。」
「みんな、ありがと。・・・・××××××」
「えっ?何か言った?」
「何も。言ってないよ。」
(風間、頑張るよ。お前の分まで。)
生田の心は何度もそう言っていた。
(あの出来事は、絶対に忘れない。俺は生きる。みんなと一緒に。)
339ユーは名無しネ:01/12/01 14:59
かっ・・・・かっこわらいですか・・・・・・・・・
340ユーは名無しネ:01/12/01 16:40
斗真じゃなくて生田なのか・・・
341ユーは名無しネ:01/12/01 23:02
今WOWWOWで本当のBRのメイキングやってる。
色んな人がかぶってゆく(藁
342ユーは名無しネ:01/12/01 23:56
>341
見なきゃと思ってたのに忘れた・・・ウチュ
343ユーは名無しネ:01/12/02 01:21
番号かぶってますね。次は590?
344ユーは名無しネ:01/12/02 23:53
関西版BRスレが立っているがあれはなんなのだろう…
345ユーは名無しネ:01/12/03 20:30
次いきまーす
>287
>前スレ189

やっぱり今必要なのは武器だ。
走りながら拾い上げた拳銃をいじって引き金をひいてはみたが、かちりと
小さな音がして撃鉄が落ちるだけで、どうやら弾切れらしい。
なんだよーと呟いてそのまま草むらに放り投げる。
手元に残ったのは薄っぺらいジャックナイフ。
これじゃ自分の身だって守れるかどうか危うい。
(どうしようかなあ)
萩原はとにかく走り続け、しつこい米花の追跡を完全に振り切ったとわかって
からやっとスピードをゆるめた。
苛立ちで乱暴にジャックナイフを振り回し、絡まる蔦や笹を振り払いながら先へ進む。
やがて上り坂は下り坂へと変わり、そのまま進むと道に出た。
(ああ、もうやだ)
喉渇いたからコーラに砂糖たくさん入れて飲みたい。
汗が乾いて気持ち悪い。
靄がかかった朝だから気温が低くて、寒くなってくしゃみをひとつした。
灯台へ戻ってまた一眠りしようかな、なんて考えながらしばらくそこに
立っていた萩原だが、ふう、とため息をつくとまた歩き出した。
嵐に対抗できる武器。
あんな大勢でタッグ組むなんてズルしてるヤツらにも勝てる武器。
それって何だろう?
考えながらがさり、目の前の藪をかきわけた時。
「…!」
目が合った。距離はすぐ近く。
すごい偶然。
驚いたような顔をしてこっちを振り向いた提箸に、
しばらく間を置いてから、
「…おはよー、いっぺーちゃん」
萩原は呟いた。
347ユーは名無しネ:01/12/04 02:22
い・・・いっぺーーーーーっ!!!!!
348ユーは名無しネ:01/12/04 04:04
はわわ!萩原…
さー、いっぺーちゃんはどう出る!?
349ユーは名無しネ:01/12/04 15:22
砂糖入りコーラ作って持って行ってやりたい(藁
>230-232 >244

 ここから程近い場所に人の気配がする。
どうやら無事だったらしい事が分かってほっとした。
足を踏み出す自分と裏腹に、隣りの人物はためらうように足を止める。
「屋良っち…」
「大丈夫だって。でっかい図体して何びびってんだよ。」
尻込みする秋山を押し出すようにして進む。足音に気付いたらしく、話し声が一気にやんだ。
「ただいま。みんな大丈夫?」
無理矢理明るい声を出して合流する。
「お帰り、二人とも。」
にこやかに声を掛ける松本の隣りで相葉が露骨に視線を逸らした。
「屋良っち、こっち来て。」
立ち上がった生田にタイミングを外され、むっとする間もないままパソコンの前に誘導される。
「早いとこ3人で首輪外しちゃえって翔君が。」
「あのさ」
「電極入れるよ。」
松本の手によって首筋に小さな金属が挿し込まれる。さすがに緊張して屋良も黙った。
落ち付かずに周囲を眺めていると、目を覆っている渋谷に気付く。
「どうしたの?すばる」
渋谷は苦笑した。
「さっきの光。俺もろ浴びてもうてこのザマや。」
「目に負担が掛かんないように今だけね。」
手際良く準備を進めながら松本は萩原の急襲の様子をかいつまんで話す。
屋良と秋山は米花と桜井の居ない理由を聞いて納得した。
「ヨネ大丈夫かなあ」
首輪外せてないのに、と呟く屋良の注意を引き戻すように松本の声が飛んだ。
「みんな良い?電極外したら、自分で首輪ずらしてね。」
「せーのでやんの?」
生田が不安な声を出す。
「ばらばらでも良いと思うけど、何だったらせーのでやろうか」
「うん」
「じゃ、行くよ。せーの」
351ユーは名無しネ:01/12/04 18:15
次行きますね
352リレー版593@久しぶりに参加します:01/12/04 18:35
>323


連れ立って歩き出しながら、桜井はふとレーダーを見た。
萩原はまっすぐ山のふもとを突っ切り、向かう先には・・・
もうひとつの緑の点があった。
この広い島の中、二つの緑の点は、信じられないことに、接触しようとしていた。
「こんな偶然・・」

運命のいたずらか、それとも・・・
もしかしたら、こんな環境に長くいたせいで、
彼らの感覚は恐ろしいほどとぎすまされてきているのかもしれなかった。

米花は立ち止まり、言った。
「俺、やっぱり、萩原を追い掛けるよ」
353ageてしまった・・・:01/12/04 18:38
ごめんなさい!逝ってくる。。
ちょっとしたら続きを入れます・・・
354番号ズレてます:01/12/04 20:13
>352 が592です。
次が953になります。

ってことで続き待ってまーす。


「なっ・・・このバカ!首輪外すって言ってるだろ!」
「長い付き合いでバカは重々承知でしょ。首輪は、禁止エリアに入らなければ
爆発しないんだから、今萩原を追っても別に危なくないよ。」
「だめだ、今すぐ戻る。これは決定だ。絶対譲れねえ」
「だったら翔君は一人で戻ってて。行くときっと危ないし・・・。」
二人は立ち止まったまま睨み合った。

先に沈黙を破ったのは米花。
「翔君、あの死体、誰のだかわかる?」
桜井はいぶかしげに米花の顔を見上げた。
「沢山の仲間が死んだよ。
 あんなヤバイ状態になった奴も一緒に頑張ってきた誰かだよ。
 嵐は、眠ってるみたいな町田さんたち以外に誰か見たんだっけ?
 この島ではこんなことがいっぱい起こってるんだよ」
「嵐は」という言葉は、もう捨てて進まなければならないはずだった
桜井の罪悪感をほんの少し痛くした。

「自分たちだけ助かればいいなんて、翔君だって思ってないでしょ。
 2人が会ったら、殺し合いが始まるかもしれないんだ。
 これ以上、もう誰も死んでいいわけがない。」


米花の目には強い決意の色が浮かんでいた。
桜井は諦めたように言った。
「解ったよ・・・じゃあ、一緒に行くぞ。
 頼むから、一人で行くとか言うのはやめてくれ。」
「心配してくれてんの?」
ばしっ!!と、桜井は自分より背の高い米花の頭を思いっきりどついた。
「いってーっ」
「お前ほんっとバカだな!レーダーが無いと行けないだろ?
 でもこれは、お前なんかに預けて心中させる訳にはいかねーんだよっ」
「あっ・・・そっか」
桜井は、ものすごくイヤな顔をしてやりながら、心の中で苦笑した。
米花とのこんな変わらない関係をほろ苦く感じた。
先ほど見た死体が、変わらなくありたかった、”彼”のものだとは知らずに。
357ユーは名無しネ:01/12/04 20:37
ぬぉーっ 切ねぇー
358ユーは名無しネ:01/12/04 21:13
次、595でいいんでしょうか?
ほんのちょこっと提箸サイド、いってみようかと。


>356
期待通りでしょうか?…違う気もします(コソ
>346

背後でした音に提箸が慌てて振り向くと、
「…!?」
そこには…、萩原がいた。至近距離。
…どうすればいいんだ?
驚きのあまり提箸は萩原と目を合わせたまま、一瞬思考が停止してしまった。
気まずい沈黙を破ったのは萩原の方だった。
「…おはよー、いっぺーちゃん」

ちちち…小鳥が一羽、提箸の足元に舞い降りてスニーカーの紐を啄ばんだ。
木漏れ日が朝靄で乱反射して眩しい。
「……お、おはよ、う」
思わず返事をしてしまったが。
逢っちまったよ。こんなに早く。まだ逢いたくねーって!
っていうか、なんで居るんだよ、萩原!
おまえ、ホントに宇宙人なんじゃねーのか!
って、そうじゃなくて!そうだよ、撃つんだよ。撃たなきゃならないんだよ。

そう。今度逢ったら引き金を引く。決めた筈だ。
提箸は右手の拳銃を握りなおし、引き金に指をかけた。

「……萩原、」
今度逢ったら撃つって言ったよな、と続けようとしたその声に被るように、
ポーンとクリアに響くチャイムの音がした。
提箸の聞いたことの無い音だった。
360ユーは名無しネ:01/12/04 22:29
おっ、ひさびさの放送?
361通りすがりの米花担:01/12/04 22:56
今はもう米花のが桜井さんより小さいデス(涙)
362ユーは名無しネ:01/12/04 23:17
そうだ。今は桜井のほうが大きかろうねぇ。

傘猫シンメが懐かしい当方猫ファン…
逝ってきます
363ユーは名無しネ:01/12/04 23:53
ヨネってそんなちっさいのデスカ??
364ユーは名無しネ:01/12/05 00:00
公式身長は二人とも同じくらいだったと思うが、
嵐コンで二人を見たときは傘の方が米花よりも高かったぞ。
365ユーは名無しネ:01/12/05 00:05
嘘!?米花ってすごい大きいイメージが…
傘、大きくなったねぇー…
366ユーは名無しネ:01/12/05 00:31
次行きまーす
>350

せーの、のかけ声のあとの緊張は一瞬。
思い切ったように首輪をねじったのは屋良で、続いて生田と渋谷も、おそるおそる
自分の首輪に力をこめる。首輪は簡単に緩んで首から外れ、誰かがほっとしたように
息を吐いた。
「…よっしゃ!」
叫んだ渋谷が手の中の首輪を地面に叩きつけようとしたが、相葉が慌てて止めた。
外れても爆薬はしっかり生きている。でもなんだかんだ言ってもずっと自分の首を
冷たく締め付けていた首輪が外れるというのは精神的にすごく安心するものだ。
みんなの間にほっとしたようなムードが流れたその時。
朝の空を切り裂いて、前触れもなくポーンとチャイムの音。
放送だ。
皆、一斉に固まって、耳を傾ける。
自分たちのこの行動に、黒幕が気付いてはいないだろうか。
反旗を翻していることが、まだ諦めてはいないことがばれてはいないだろうか。
顔を見合わせ、固唾を飲んで誰も動かない。

「おはよう、諸君。朝6時だ。さぞ眠れない夜を過ごしただろう。もうどうにでも
なれとヤケになっているかもしれないが、安心したまえ。もうあと少しの辛抱だ。
残っているのは、たったの6人。なかなかのハイペースだよ、良い感じだ」

くっくっく、と性格の悪そうな笑い声の後。

「まず禁止エリアを発表する。8:00、G-=8、G=8、10:00、E=5、E=5、12:00、I=10、I=10、
以上だ。この後に及んで禁止エリアで死亡するような真似はないと思うが注意したまえ。
死亡者を発表する。2番風間俊介、6番五関晃一、25番秋山純、37番森雄介、以上の
4人だ。残っている諸君、頑張ってくれたまえ。期待しているよ」

それだけ述べて、ぷつりと放送の音は途切れてしまった。
…ばれていないのだ。自分たちの行動は。
よかった、と誰かが呟いた。
黒幕は完璧じゃない、なんとか出来るかもしれない、とそんな希望を皆が持てる
のは、いいことに違いない。
もう少し、頑張れる。
368傘米シーン書いた者:01/12/05 12:57
361-365
傘担、米担の皆様、大変失礼致しました。
傘がいまだに成長しているなんて知らなかった。
荒らしには全く興味が無いもので・・・
ショックを受けた旧シニア担でした。
しかも番号間違えてしまって・逝ってきます。
369ユーは名無しネ:01/12/05 19:41
では、次行きます。

335-337さんは新入りさんですか?
入る前に「次行きます」と言う宣言をする、というお約束があるんです。
私、文章力無いし失敗も多いので偉そうに先住職人顔する気は決して無いのですが、
過去ログの「お約束」のところも、読んで下さいね。
>355-356
>359


感じの悪い男の声で放送が入る。提箸はちょっと違和感を覚えたが、
起きぬけなのに萩原のことでフル回転し、
そのうえ放送を聞き逃すまいという緊急事項までが混入して焦った頭では
放送が嵐のものでないことから来る違和感だということまでは気付かず。
「禁止エリア」の言葉に慌ててリュックから地図とペンを取り出し、
しゃがみこんで、とりあえず銃は膝の上に置いて禁止エリアを書き込む。
朝の光の中、ちょっと離れたところから、萩原がにこにここっちを見ている。

「お前、禁止エリアいいのかよ」
しゃがんで、地図に書き込んでいるポーズのまま、そんな見当違いな言葉が出た。
今ここで殺してしまえば、コイツに禁止エリアなんて関係ないのに。
「うん、いっぺーちゃんが書いてるから」
木漏れ日も鳥もおかしなくらい爽やかで、湖がきらきらしている光景の中、
これまたおかしな赤オレンジの救命胴衣を着た萩原はぽてぽて近付いてきた。
提箸はなんだか気が抜けた。

「熊のメッセージ聞かなかったのか?次会ったら、殺すって言っただろ」
そういえば、萩原は彼にそっくりの熊を連れていなかった。
地図を覗き込みながら萩原は言う。
「ここで殺しあったら、一人になるでしょ。
一人で集団に立ち向かっても、勝ち目少ないと思わない?」
提箸には意味不明だった。
あの灯台で、使えそうな武器は全て持ってきた。だから萩原は武器を持っていない。
この銃でいつでも殺せるという余裕もあった。だから、提箸は聞き返した。
「どういう意味だよ」
371ユーは名無しネ:01/12/05 19:59
>369
今は動きが良いので宣言した方が良いかと思いますが
あんまり動いてない時は省略しても構わないのでは?
宣言したきりで他の職人さんが困った例もありましたし・・・


「いっぺーちゃんのメッセージ聞いて、俺も考えた。
で、次に会ったやつは殺してやろうと思ったんだよね。
いっぺーちゃんが気付かなかった、あのくまにしかけてあった爆弾で」
その言葉に提箸は少なからず驚いたが、ここに熊はおらず
萩原に戦意がないのも明らかだったから、黙って先を聞いた。

「灯台を出て、ぶらぶら歩いてたら学校に着いた。
なんだか知らないけど、かたまっていっぱいみんないたよ。
皆殺しを期待してくま投げたんだけどさ、くまのやつただ光っただけ!
まじがっかりなんだけどさ!」
提箸に、萩原が『集団』と言った意味がようやくわかりかけてきた。
「かたまってみんないるのか・・・」
「俺いっぺーちゃんに置いてかれて一人ぼっちだったのにさ、
みんな集まってるんだよ?最悪じゃない?」
萩原は眉をよせ、長いまつげのせいでもっと黒目がちに見える目を細めて
頬を膨らませ、不満を文字通り顔いっぱいに表した。

「昨晩の生き残りが、10人。今の放送で、死んでたのが4人。
ってことは、俺たち2人以外に残り人数4人でしょ。
そのくらいあそこには居たような気がする。仲間はずれは俺たちだけってわけ。
だから、ここで殺しあってどっちか一人であいつらに立ち向かうより、
一緒にあいつらやっちゃお。俺らの戦いはそれからで良くない?」
コイツ一応、何にも考えていないわけじゃなかったんだな、と提箸は思った。
それにそれは「萩原を殺せるのか」という問題を、
とりあえず先送りにできる案だったから。


しかしそんな提箸の心情はつゆ知らず、萩原は小首をかしげた。
「んー?4人?もっといたような・・・」
「?なんでもっといるんだよ?」
「あ、そうだ、相葉君。相葉君がいた気がしたんだ。・・・?
嵐は殺されちゃったはずなんだけどなー?まぁいっか。」
「は?ワケわかんねーよ。なんで相葉君が?嵐が殺されたってなんだよ?」

がさっ!!
黒幕の一つ目の放送を聞き逃した提箸の疑問はまだ残っていたが、
ちょうど萩原がやってきた方向から大きな音がして。
一気に神経をとがらせた二人は大きく振り返った。

・・・そこには、息を切らせた米花と桜井が立っていた。
374ユーは名無しネ:01/12/05 20:17
一応、傘米の途中経過残してあります。
萩原がどこ通ったのかわからないけど、池に行くまでに死体いくつかあるし、
傘はレーダー持ってるから死体の場所わかるし、
武器拾い、できるようだったらどうぞ。
萩原は急ぎすぎて死体には気付いてないってことで。

>371
余計なお世話だったかな?書いてる途中で止まってて、かぶることもあるから
宣言はしたほうがいいかなと思って。
335-337さんともども、気を悪くされたらごめんなさい。
375ユーは名無しネ:01/12/07 19:04
ひょっとして止まっちゃってる?
だったら、続けてみようかしら。
でも…、先に謝っておいたほうがいいかもだ。

次、行きまーす。
>373

「……ストライク」
提箸は呟きながら、こんなシーン前にも見たなぁと思う。
ずいぶんと昔のような気がする昨日の出来事。

米花と桜井の姿を認めてから、提箸が拳銃を構えるまでの僅かな間に、
どこで手に入れたのか萩原の投げたナイフが、
既にさっくりと米花の鳩尾の辺りに突き刺さっていた。
そして、相変わらずど真ん中外さないよな…と、
スローモーションのように倒れる米花を見ながら思った。

「いっペーちゃん、アレ貸して」
萩原が催促の右手を出す。
この場合、アレと言ったらアレだろう。
萩原はトドメにどかんとやるつもりらしかったが、
こんな至近距離でアレはまずいだろう、と提箸は思う。
こちらまで吹っ飛んでしまう恐れがある。
それに、手榴弾はもう最後の一個なのだ。
「投げるんだったらこっちにしとけよ」
提箸は発炎筒を取り出すと素早く着火した。
377ユーは名無しネ:01/12/07 19:13
引き続き、桜井と米花の経過は残してあるけど…。
これも、続けづらいところで終わっててスマソ。
378ユーは名無しネ:01/12/07 23:26
萩原投げまくり・・・(w
379ユーは名無しネ:01/12/08 00:17
今まで無傷の米花がついに・・・!
発炎筒も結構危険じゃないか?
380ユーは名無しネ:01/12/08 00:30
まともに当たれば火傷ぐらいはするよね>発煙筒
381ユーは名無しネ:01/12/08 00:50
でも発煙筒って煙出るだけだよね?
そりゃーまともにヒットすれば痛いだろうけども。
米花の腹の傷が気になるッス。
ど真ん中外さないって、やばくないすか、ヨネーー!
382ユーは名無しネ:01/12/08 01:46
発炎筒?発煙筒?
383ユーは名無しネ:01/12/08 02:36
職人さんの変換ミスでしょう<発炎筒
炎が出るなら、それはすでに花火かダイナマイトか爆弾。
384探してみた。:01/12/08 02:42
>382
…確かに発炎筒と発煙筒じゃ違うわ。

発炎筒
ttp://www.kandk-kk.co.jp/douroyou.html

発煙筒
ttp://www.kandk-kk.co.jp/hatsuentou.html

ついでに救命胴衣とか。
ttp://www.kandk-kk.co.jp/senpaku.htm
385ユーは名無しネ:01/12/08 03:13
あーなるほど。
発炎筒なるものがあるのね。勘違いスマソ
要するに花火みたいなもんかね。
386ユーは名無しネ:01/12/09 17:27
萩原…投げキャラ定着だな(w
387ユーは名無しネ:01/12/10 03:28
深夜に行きます。
結局、灯台シーンを優先して『発煙筒』にしました。
>376

見付けた、と思う暇すらなかったような気がする。
突然隣りの米花がくの字に体を折った。
それが一体どういう事なのか理解する前に銃を取り出した。
ゆっくりと横向きに倒れた相手の鳩尾から生えているのは、見覚えのあるナイフの柄。
「いっペーちゃん、アレ貸して」
平然とした顔の二人と米花を交互に見る。
桜井は自分の中に怒りの感情がじわじわと湧き上がってくるのを感じていた。

聞く耳持たねえって事か?
ヨネが何でここまで来たと思ってんだよ!

勢いに任せて突っ込もうとした時、吹き出す煙で視界を塞がれる。
一瞬で激情が冷め、クリアになった意識が踏み出す足にストップをかけた。
無駄な事はするなと自分に言い聞かせて姿勢を低くする。『馬鹿と煙は…』の
ことわざ通りに薄くなった煙の向こうで、無防備に並んでいる二組のスニーカー。
…煙幕っていうもんは、諸刃の剣なんだよ。
自然に浮かんで来る暗い笑みを噛み殺しながら気付かれないぎりぎりの線まで
接近し、片方の足に正確に狙いをつけて引き金を引く。
ためらいや戸惑いの気持ちなど一切浮かばなかった。
響く銃声、くぐもった苦鳴の声、そして大きな水音。
自分の放った銃の結果を見届けずに桜井は残った相手の足を掴んで立ち上がり、
背後から首輪を突くような角度で首に銃口を押し当てた。
「首輪に弾が当たったらどうなるか分かってるよな?」
持っている全ての武器を捨てるよう促した。

煙が晴れるまで待って足元に落ちている銃を可能な限り遠くに蹴り飛ばす。
「お前の武器って手榴弾だったよな?珍しいから覚えてるよ。…出しな」
提箸の手から受け取った手榴弾をポケットにしまう。
「1つか?」
「ああ。後は使った。」
「誰に」
「赤西と秋山君。」
「アッキー?」
「あいつが投げた。効き目はなかったみたいだけど。」
あいつ、とは池の中の萩原の事だろう。着込んでいた救命胴衣は任務を遂行し、
苦痛に顔を歪めている持ち主を溺れさせる事はなかった。
「いっぺーちゃーん」
助けてと言わんばかりの声を上げながらぷかぷかと浮いている萩原を見て、提箸が聞いてくる。
「なあ、あいつ引き上げて良いか?」
「ふざけんな」
「萩原、もう少しそこで浮いてろってさ。…ところで、俺の首輪撃ったらそっちも一緒に吹っ飛ぶと思うけど?」
あまり緊張していないような声で提箸が問う。
「良いよ別に。…もう俺のやる事はほとんど残ってないしね。」
米花以外の全員は首輪を外し終わっているだろう。首輪の処分方法だとか島からの脱出方法だとか、
考える事がないわけではないが、タイムリミットがなくなるのだから皆でゆっくり考えれば良い。
「米花君、見てあげなくて良いの?」
隙を突かれては元も子もないので意識的に米花を見ないようにする。
「生きてんなら自分で何とかすんだろうし、駄目なら今更でしょ?」
そう言いながら少しだけ笑う。

俺、おかしくなってんのかな。
この二人、殺したって構わないって思うんだ。
元々嵐以外を見殺しにする気で居た俺が皆一緒に助かりたいって思ったのは、チャンスを
もらったって事もあるけど、斗真や屋良っちなんかが俺を許して信用してくれたからなんだし。
こいつら殺して、一人分だけ首輪残して残りを処分すればバトルだって終わるしね。
聖人君子じゃないんだから、自分の大事なもんを傷つけられてまで『良い人』できるかってんだ。
俺はただついてきただけだから良いけど、これじゃあヨネ、馬鹿みたいじゃん。
自分達殺そうとした奴を必死になって助けようとしてたのに、ナイフ投げられてさ。
しかもこれ、町田君のナイフだよ?
俺達助けてくれた大野君と町田君が使ったナイフだよ?
…本当、馬鹿みたいじゃん。
390ユーは名無しネ:01/12/10 07:58
桜井、カッコイイ・・・
391ユーは名無しネ:01/12/10 10:56
ドキドキ。続きが気になる。
職人様頑張って。
392ユーは名無しネ:01/12/10 13:51
こんな状況でも萩原の心配してる私はイッテヨシなのか・・・
393ユーは名無しネ:01/12/10 15:15
桜井マジカコイイ・・・
そして米花は大丈夫なのか?
気になる〜〜ドキドキ。
394ユーは名無しネ:01/12/10 16:13
次ちょこっといきまーす。
「…あのー、殺るなら早いとこ殺っちゃってくださいよ」
自分の首筋に銃を突き当てたまま、微動だにしない相手に向け提箸はぼそりと呟いた。
「……!」
何か考え込んでいる最中だったらしい彼が、はっとしたようにより強く銃を押し当て
てくる。冷たい感触に提箸はただ小さく溜息を洩らした。
不思議だった。こうしていつ死んでも、殺されてもおかしくない状況に取り込まれて
いるというのに、大して恐怖は感じないのだった。むしろ目の前の池でおぶおぶ水と
戯れている萩原と一緒に行動していた時間の方が、よほど落ち着かない何かに追われ
ていた気がする。
そう、提箸はいま心底ほっとしていたのだった。これでもうあいつと戦わずにすむ。
自分の中に僅かばかり残っているらしい良心らしきものとの格闘も終わる。
エンドマークをくれるのは桜井か。ただの事務所の先輩で、それ以上でも以下の関係
でもなかった。このままきっとたいした恨みも持たずに死んでいけるだろう。おそら
く彼にとって自分の存在がほぼ興味の対象外であるのとそっくり裏返しに。
もしかして、殺す側の執着心が大きいとそれだけ殺される側の苦痛も増すのかもしれ
ない。ふとそんな考えが提箸の頭を過ぎった。
―だったら俺も、さっさと萩原に殺されてりゃよかったな。
そうだ、馬鹿みたいだった。それがいちばん簡単でラクな方法だったのに。どうして
あんなに生きることにこだわったのだろう。殺せもしない相手のことを何度も何度も
考えて、それをできない自分を責めた。そんなのは全部無駄なことだった。
396リレー版604@後編:01/12/10 16:17
「…いっぺーちゃーん、」
水音をさせながら萩原がまた情けない声を出す。やっぱりあいつ、クマそっくりだ。
「センパイ、ほんと早くしてくんないとあいつまで溺れちゃいますよ?」
提箸はまたのんびりと声を出した。ま、ここまでくりゃ一人も二人も大して変わんない
んだろーけどな、この人らには。
「うるせテメ少し黙れ!」
桜井は何度も銃をガチャつかせ、耳元で激しく喚いた。その光景に他にどうしようも
なくなった萩原がでたらめに水をぶっ掛けながら抗議する。
「なんだよー、いっぺーちゃん苛めんなよォ、あんたらなんか身内でツルんでセコイ
真似してっくせにー」
瞬間、桜井の眼の色がぎらりと変わった。
「はァ?!てめーに何がわかんだよ、黙れっつってんだろこのデブ!」
萩原にとってはまるで唐突だった、こみ上げる悪意に桜井は顔を歪め、水面に向けて銃
をぶっ放した。
397ユーは名無しネ:01/12/10 17:41
はわわわ、萩原ああああ(号泣)
398ユーは名無しネ:01/12/10 19:49
あの…、誰か米花の心配もしてください…(ワラ
でも、私も一番心配なのは萩原だったり。
399ユーは名無しネ:01/12/10 21:35
あぁ、米花・・・・・
ちょっと忘れていたよ(藁。でも私が一番心配してるのは米花よ。
400ユーは名無しネ:01/12/10 21:42
みんな心配よ…
でも銃ぶっぱなされてるぶんミスデの方が危険かも
401ユーは名無しネ:01/12/10 21:59
それでも傘がカコヨスギで土器土器している私は
逝ってよしでしょうか。
402ユーは名無しネ:01/12/10 22:00
あがってる・・
403401:01/12/10 22:01
ごごごごごめんなさい…(汗
下げ忘れました
本当にしばらく逝って来ます
404ユーは名無しネ:01/12/10 22:02
桜井の気持ちも分かるが、
確かに萩原にとっては、「身内でつるんでせこい」わなー。
提箸なんて状況把握できてないもんなー。
つーか、米花、生きてるんだったらなんか言ってやれ。
…とか、思ってみたり。
405ユーは名無しネ:01/12/10 22:24
デブはひどいよ、傘。
自分だって顔丸いのに・・・
そして溺れていてもカ○イイミスデブよ、
一体お前はどうなるんだ!
406ユーは名無しネ:01/12/10 22:31
さっさと首輪の件を説明すれば済むのに、でも傘切れてるから無理ぽいなー
407ユーは名無しネ:01/12/10 23:22
提箸・・・
408ユーは名無しネ:01/12/10 23:39
水差すくらいだったら続き書けってんだ。
409ユーは名無しネ:01/12/10 23:49
>408
??
誰に言ってるの?
410ユーは名無しネ:01/12/11 00:56
お互いが立場違いすぎるからなー。助けたい気持ちを踏みにじられた傘も
悲惨な状況下でそんな感情は持てなくなったサゲも悪いとは言えないし。
411ユーは名無しネ:01/12/11 00:58
クールな提箸にもドキドキ。
カ○イイ萩原にもドキドキ。

…逝ってきます。
412ユーは名無しネ:01/12/11 01:12
しかし桜井は精神的に1番心配だ(ニガワラ
413ユーは名無しネ:01/12/11 01:26
おぶおぶ…(w
そんな萩原をカ○イイと思いつつもナイフ刺されっぱなしで放置されてる
米を忘れないよ(スレ違い)
「おいっ、やめろよっ」
背後から米花の声が響く。
「バカじゃねーの?自分のやってるのわかってんのか?意味ねぇことすんな・・・って」
米花は自分の体を横に向けて起こしながら言う。
そして声を絞って叫ぶ
「提箸、おまえ引き上げてやれっ!」
米花は桜井の顔をみてあからさまにフウとため息をついた。
「そのちっちゃなカタチのいいアタマの中には脳味噌いっぱいなんだろ?それは飾りか?」
興奮している桜井は鼻息が荒く肩で息をしている。
「俺にこんなこと言わせんな…、アイツらになんて報告すんだよ。少し冷静になれよ」

萩原は体力を消耗させているのは傍からみてもわかった。
あんだけ走ってそんで水泳大会すれば誰でもそうだろう。

痛む鳩尾には萩原が放ってキレイに入ったストライクがみえる。
ーさすがJ2000のピッチャー
そんなフウに苦痛に顔をゆがめながらでも萩原を少しほめてみた
415ユーは名無しネ:01/12/11 02:11
ヨネ…カコイイ(惚
416ユーは名無しネ:01/12/11 16:56
進めていいすかね?
「……。」
米花の声に、桜井は放心したようにその場に崩れ落ちた。拳銃を持つ手がとにかく酷く
重く感じられ、だらりと両腕を脇に投げ出す。
「…行けよ。あいつ、助けてやれ」
桜井に顎で示される。言われなくともようやく開放された提箸は急いで池の辺に歩み寄ると、
胴衣の肩のあたりを撃ち抜かれ、半ベソ状態になっている萩原に手を差し出した。
「ほら、つかまれ」
それでなくても重みはあるのに。水を吸って余計に重たくなった身体をよいしょ、とばかり
掛け声とともに一気に引き上げる。
「…いっぺーちゃあぁぁん……」
助け出された萩原はあくまで情けない声を発していたが、幸い弾は胴衣を貫通しただけで
本体に怪我はないようだ。みっともねー、いつまでも泣きまねすんなと濡れた頭を軽く叩
いてやる。今となってはこいつとマジでやり合おうとしていた自分が信じられない。
さて、あっちはどうするつもりなのかと提箸が桜井たちの方に軽く向き直ったときだった。
萩原はきっと顔を上げ、それだけは本物らしい鼻水をずびびと啜り上げると呟いた。
「ムカツク。」
「……!」
止める間もなかった。提箸の手元からまさしくオレンジ色の弾丸がもう一つの横たわる陰に
向かって飛び出した。
「ヨネッ!」
先程蹴り出した道具類に何か手当てに使えそうなものはないか。物色していた最中だった
桜井が、背後からのドンッというような衝撃に振り返り血相を変えて叫ぶ。
萩原には全く聞こえていないようだった。彼の目的はただ一つ。自分が投げたまま、相手の
腹に突き刺さっているナイフ。萩原はそれをぐりぐりと何度も執拗にねじ込んだ。みるみる
両手が血の色に染まる。赤だ。クリスマスの色だ。俺は真夏のサンタさんだ!
「……しょ…くん…っ…」
萩原の肩越しに、喘ぎながらも米花がその目で懸命に何かを訴えようとする。が、それは
結局叶わなかった。
「……?」
自分の手と、くず折れた目の前の物言わぬ人形と。交互に見比べては首を傾げ不思議そうな
顔をする萩原。その視線がふと自分を見上げようとしたとき。
「てンめぇーーーーーーーーッッ!!!!!」
桜井は無我夢中で引き金を引いた。足元で何か塊がどうっとつんのめりに倒れる。完全に動か
なくなったのを見届けてから、続けてもうひとつ呆然と突っ立っている目障りなブツに迷わず
銃口を向ける。……が。
カチッカチッと、銃はただ虚しい音を空回りさせただけだった。
「チッキショーーーーッ!!!」
桜井は地面に銃を叩きつけた。
何でだよ!何で俺らのやってることジャマばっかすんだよ!一体誰のせいだよ!!
「き……しょ……。」
情けなさすぎてもう声にもならない。わかってる、考えたってどうせ答えは出ない。やるしか
ない。生きてる人間であとは何とかやるしかないんだ!
しかし頭ではわかっていても体はそう簡単に納得してはくれない。相変わらず木偶の坊よろし
くのそいつにずかずかと近付くと、自分よりも随分とガタイのいい首根っこを掴んで引きずる
ように歩き出す。
「いいから来い!!」
「……。」
提箸は黙って従った。他にどうすることもできなかった。サヨナラを言う暇さえなかった。


【エントリー10 萩原幸人 及びエントリー41 米花剛史 死亡  残り5名(+3名)】
419ユーは名無しネ:01/12/11 17:22
幸人に米花死んでしまったんだね…
ご冥福をお祈りしますじゃ
420ユーは名無しネ:01/12/11 18:24
なんだか辛くて見ていられない…
421ユーは名無しネ:01/12/11 18:50
萩原・・・
今まで楽しませて(和ませて?)くれてありがとう・・・
422ユーは名無しネ:01/12/11 19:03
桜井が怖い・・・。
423ユーは名無しネ:01/12/11 19:04
しまった、ageてもーた・・・。
鬱だ。逝ってきます。
424ユーは名無しネ:01/12/11 22:05
???
萩原死んだの?
ああ、桜井が萩原へ全弾打ち尽くして、提箸へ撃つ弾がなくなったっていう
描写なのか…判りづらかった…弾がないのに何で萩原死んでるんだろうとか思っちゃった
425ユーは名無しネ:01/12/11 23:04
米花ーーーーーーーーーーーーー!
あぁ、死んじゃったよ・・・・・(涙)。
最後までカッコ良かったね、米花・・・・

萩原がどうしようもないくらいムカツク(w
あ、でも死んだのか・・・
426ユーは名無しネ:01/12/11 23:43
米花、カコイー(涙

しかし、この期に及んで
萩原に同情する私は逝ってよし!なのか?
そして、死ぬ機会を逃した提箸の行方が気になります…。
427マカー:01/12/12 00:14
No.は機種依存文字なので、普通に英語で打ってくださると…
最後の謎キャラ萩原よ安らかに…(w
428ユーは名無しネ:01/12/12 01:27
んー萩原の死に方がいまいちビミョウだったな。605をよんで
いい方向に進むのかと思ってたんだけどね。
でもイッペーちゃんまで銃で殺さないでよかったな、桜井。
429ユーは名無しネ:01/12/12 01:39
なんか米は死なないと思ってたよ。
甘かったな。BRだもんな。
猫秋山の魔生き残りがどう出るか楽しみ。
430ユーは名無しネ:01/12/12 03:05
ナイフぐりぐりは基本だな。
ところで607で萩原が不思議そうにしたのは何故?

>429
全てに同意。
431ユーは名無しネ:01/12/12 14:11
例のサイト、完結したミドル版、タッグ版に続いて第三のBRが始動するらしい(凄すぎる)。
こっちの職人さんたちも頑張れ(あと8名と黒幕だね…)。
432ユーは名無しネ:01/12/12 15:57
今更・・・ホントに今更なんだけど何故ここ(Jr板)で
こんなに荒氏が出張ってるのか。
これで最後に残るのが荒氏の誰かだったら複雑だなー
433ユーは名無しネ:01/12/12 16:19
でもそうなりそうな気がするよ…
バトロワは書いてみても自担だけは何故か殺せないんだな。
個人的意見だが。
434ユーは名無しネ:01/12/12 19:22
なんかさぁ、ストーリー上、
生きてて欲しい子がどんどんいなくなるんだよ。
動かし易い子がいなくなってきて書きづらい…。

愚痴なんで逝って来ます。
435ユーは名無しネ:01/12/12 19:49
でも最後まで頑張って完結させて欲しいな・・・
436ユーは名無しネ:01/12/12 20:08
>434
あ、それ思った。
動かそうと思う子が死んじゃうんで
勢い死ににくい荒らしをうごかしてみたり。
・・・って書くと今度は荒らしが死んだりして(汗
437ユーは名無しネ:01/12/12 21:04
>432

確かに今更。
それにそう思うんだったらそうなるように参加して欲しかったよ。
書けないから〜とか言う人多いけどさ。
438ユーは名無しネ:01/12/12 21:24
>437
禿同。
愚痴るぐらいなら自分も職人として参加する。
書けないんだったらおとなしく楽しむのみ。
自分は書けないから職人さんを応援するのみなのですが・・・
439ユーは名無しネ:01/12/12 22:05
こんなとこまで進んで今更あら誌がどうのこうのいっても
始まらないじゃん。
あら誌やなら殺してみる?他3人も
440ユーは名無しネ:01/12/12 22:10
こんなバトルが終わりそうな頃になって・・・(泣
441ユーは名無しネ:01/12/12 23:34
でも荒氏の暴走ははじめっから止められなかったよな…
はじめはコテハン状態で荒氏動いてたしさ。
ま、今更だわな。
442ユーは名無しネ:01/12/12 23:37
自分は荒らしも馴れ合い組も全部死んでサゲとミスデの二人で最後を
争うと面白そうだと思ったけど文章なんて書けない(鬱
443ユーは名無しネ:01/12/12 23:39
何とか完結させたい。
何故って、荒氏ナシでまた新しいの始めたいから。
って、もうこんなしんどいこと
誰もやりたくないかもしれないけどさ(ワラ
444ユーは名無しネ:01/12/12 23:56
関西版もあるし、しばらくは様子を見たほうがいいかもね・・・。
でも、次やるなら冬設定がいいな。
445ユーは名無しネ:01/12/13 00:01
次はもっとシンプルなのがいいよ…疲れるから(w
参加しやすくて分かりやすいのを次々やっていったらどうだろう。
446ユーは名無しネ:01/12/13 00:07
>444
そう。冬よ。冬!今度は冬がいい。

さ、頑張ろっ。
447ユーは名無しネ:01/12/13 00:32
でも今の完結して次の設定決めてはじめたら間違いなく
春になるよ(藁

>445に同意。
職人参戦狙うも話が複雑すぎて挫折したヴァカがここに。
448ユーは名無しネ:01/12/13 00:40
自分も>445に同意。
今度はシンプルに裏とか表とか無く普通のBRを楽しみたいよ。
そのほうが終わりも早いだろうし楽しみやすいし、次に進みやすそうだしさ。
449ユーは名無しネ:01/12/13 00:44
あ…あの…次よろしいでしょうか?
次作のためにも冬のうちに進めたい…
450ユーは名無しネ:01/12/13 00:46
どうぞ!
>367 かな?

首輪を外せた3人は気が抜けたような顔をして座っている。
それを嬉しそうに眺めながら松本は長く伸びていた電極つきのコードを片付けていた。
「…相葉君」
さっきからずっと自分と目を合わせようとしない相葉に秋山は声をかける。
ちらりと一瞬視線が動くが、硬い表情のまま相葉は何も答えない。
いつの間にか相葉以外の全員が自分の顔を見ていた。秋山は誰にともなく笑って見せる。
仕方ないよね、そんな声が聞こえるようなやるせない顔。
「俺…行くわ」
「何だよそれ」
屋良が尖った声を出す。
「みんなで力を合わせなきゃいけないのに、俺が居たらチームワークが乱れるでしょ?」
「そんな事ないって。」
松本の声に秋山は、応とも否ともつかない様子で首を振る。
「首輪外せて良かった。もう、バトルを続けなくて良いのが嬉しいね。」
…もう、人を殺さなくても良いのが、嬉しい。
言葉を上手に摩り替えると立ち上がる。
「どこ行く気だよ」
「…まだ分からない。でももう禁止エリアも関係ないから、
どこに行ったって生きられる。だから大丈夫。」
「アッキーが大丈夫だって、俺が大丈夫じゃない!だから…」
「…ありがと、屋良っち」
小さい子にするように屋良の頭をくしゃりと撫でた。
「相葉君」
呼びかけにぴくりと体を震わせるが頑なに顔を上げようとはしない。
そんな相葉を生田がじっと見ていた。
「二宮君から伝言預かってたんだ。『ごめん』って。みんなには『頑張って』って。…じゃあ」
全員をゆっくりと見渡すと、秋山は背を向ける。
「アッキー!」
屋良の声に右手だけが答える。
「…バイバイって…バイバイって何なんだよ…」

「相葉ちゃん」
松本の声に相葉が顔を上げる。
「相葉ちゃんは、これで良いの?」
「何が」
「秋山君を、ニノが一生懸命助けた相手を、こんな風に追い出しても良いの?」
「だって…」
ふて腐れたような顔をする相葉を屋良は睨み付けている。
相葉は居心地が悪そうにもぞもぞと姿勢を変えた。
「ねえ、相葉ちゃん」
ずっと黙っていた生田が呼ぶ。
「ニノの『ごめん』って言葉の意味、ちゃんと考えた?」
「それは…」
「ちゃんと考えて、それでもこのままで居るってんなら…俺は相葉ちゃんを殴るよ。」
「斗真…」
「ニノがどんな気持ちでごめんって言いたかったのか、分かるでしょ?
…頼むから俺にそんな事させないでよ。」

『ごめん』って何だよ。
そう言えば俺が全部許すと思ってんのか?
謝んなきゃなんないような事、一人で勝手にしてんじゃねーよ!

「…畜生…」
呟いて地面を殴る。
「畜生!秋山君!」
相葉はそう叫ぶと、随分遠くなった秋山の背中目掛けて走り出した。
453ユーは名無しネ:01/12/13 01:02
よけい伸ばしてしまった気がする・・・
でもこの部分を解決させないと気持ち悪くって。
454ユーは名無しネ:01/12/13 01:06
次の予定があったほうがやる気が出そうだね(w
次は冬設定(雪?
シンプルなBRってことで。
455ユーは名無しネ:01/12/13 01:19
あまり接点のない人が進行役の方が良いと思われ。
456ユーは名無しネ:01/12/13 01:24
>455
進行役は進行に徹してほしいよね。あまり動きが活発だとそれが混乱の元になる。
サンチェとかが無難にやりやすいんだと思う。
457ユーは名無しネ:01/12/13 01:27
>455
蛇と敵対する芸能界の影の大物(仮定)
とか、そういうの面白そう…。
458ユーは名無しネ:01/12/13 01:28
動かしにくいから避けて、生き残って更に動かせなくなるなら
それってなんだかなあ(w

>453
細かい葛藤や解決もリレー版のいいところだと思ってます。
459ユーは名無しネ:01/12/13 01:32
>458
でも実際そんな感じの残り方してると思われ。
私もさすがにあと××と○○が死んだら続き書けないなぁ…。
とか思ってる。
460ユーは名無しネ:01/12/13 01:32
>458
でも、いろんな人が参加できるのがリレー版の醍醐味だし、
ややこしくなりすぎると、ねぇ・・・(w

進行役はしゃしゃらずにJrともちょっとつながりのある人物が
良いと思われ。
461ユーは名無しネ:01/12/13 01:42
動きが活発すぎも混乱するけど、
何度か「誰かそろそろ放送入れてくれ〜!」と思ったことがある。
放送が入ったり禁止エリアが増えると、
半強制的に話が進みだすように思われ。
462ユーは名無しネ:01/12/13 02:06
>461
今度は進行役を一定の職人さんが書くんじゃなくて
気がついた人が進行役を書いて放送を入れればいいのでは。
だからやっぱり誰でも動かせるような進行役がよいと思う。
463ユーは名無しネ:01/12/13 02:06
次、ちょっと進めまーす。
464ユーは名無しネ:01/12/13 02:09
>462
それがいいね。
て言うか、いつから進行役が固定になったのやら…。
>418

「あのー、俺、いつになったら殺してもらえるんスか?」
「はぁ?!」
提箸の首根っこを掴んだまま、半歩先で、テメー、何言ってんの?!といった顔で、
逆ギレ気味に振り返った桜井とは対照的に提箸の頭は冷めていた。
いや、首筋に銃口を突き付けられたときからとうに冷めていたのだけれど。
「………。」
死ぬことに恐怖はなかったが、これ以上「とっても優しいセンパイ」の機嫌を損ねて
殴られたりするのはごめんなので、提箸はそれ以上口を開くのを止めた。

別に萩原と仲良くご臨終したかったわけじゃない。
だけど、なんだかもう、生きていることに執着はなかった。
…違う。最初から「生き残る」ことに執着があったわけじゃないと思い当たる。
赤西を殺ったときだって、「殺し合いをしろ」と言われて
最初に出会したのが赤西で、持っていた武器が手榴弾だっただけだ。
あのとき萩原が後をくっついてこなければ、
ずっとひとりで歩き回って、そのうちどこかで誰かに殺られてたんじゃないかと思う。
自分が本当はどうしたいのかなんて、ここに来てからずっと、そして今だってよくわからない。
ああ、そういえば橋田、どうしたんだろうな。
死んだってのは放送で聞いたけど、こんなことなら診療所、追い出さなきゃよかったかな。

提箸が考え事をしている間も、
桜井は藪を掻き分けながら、ずんずんと前を歩いていく。
時々振り返っては、半泣きのような顔で、
「チクショー」とか「邪魔しやがって」とか
「助けてやろうかと思ったのに」とか呟いている。
まだなにも説明はされていないが、
何かカラクリがあるのだろうという察しはついた。
しかし、提箸は、その肩に力の入った後姿を見ながら、
…なんか使命感に燃えてるみたいだけど。もうどうでもいいよ。
そんなことを思う。
そもそも今更助けてやるとか言われても、
目の前で拳銃をぶっ放されては説得力もないというものだ。


不意に視界が開ける。山の頂上に出たようだった。
疲れたのか傍らで桜井が立ち止まって息を切らしている。

どこまでも続く海。きらきらと反射して眩しい。
長く伸びた岬の先端には灯台が見える。
眼下に広がる雑木林、少し低くなっているあのあたりが、さっきまでいた池だろうか。
そんなに時間も経っていない。
あそこにいる萩原にはきっとまだ体温が残っているだろう。
せめてここからサヨナラを言おうか。
少し視界がぼやけた。
おかしいな、感情なんてとっくにどこかに置いてきたと思っていたのに。

「…行くぞ」
また桜井が提箸を引っ張る。
提箸は無言で従った。
467ユーは名無しネ:01/12/13 02:16
果たしてこんなんでいいのか…。
ということで、書き逃げ。
468ユーは名無しネ:01/12/13 03:20
サゲがなんだか切ない。
わけわかんないよなーそりゃ。

>464
今更すぎる。
それに今って荒氏書いてる職人さん、1人じゃないよね。
ちがう?
469ユーは名無しネ:01/12/13 03:25
>468
一人じゃないよ、今はね。
避難所来た?
あっちでちょっと騒ぎ(というほどのものでもないかも)があったんだよ。
470ユーは名無しネ:01/12/13 03:50
次にやる時はこうしたらいいんじゃないか、はともかく
今のはこれだからダメだったんだ、みたいな感じは嫌だな。
失敗(とは限らないけど)は成功の元ってことで。
471ユーは名無しネ:01/12/13 04:38
どうでもいいが、文句あるなら自分で書けって一つ覚えみたく言うやつほどロムラー率
高い気がするんだな。
書いてるからこそ出る文句のほうが多かったり・・
472ユーは名無しネ:01/12/13 14:23
サゲ…本当にせつねぇな涙
473ユーは名無しネ:01/12/13 16:53
ずっと来れなかったら米がそんなことに・・・
ヤパ‐リ米も人間だったのね(ワラ
ありがとう米。カコヨカタよ。
474ユーは名無しネ:01/12/13 18:06
>432、434
動きやすい子を動かすと死んじゃうんだな。
馴れ合い組と力の抜けたサゲじゃ手を出せなくなっちゃったかも。
実は、自担の恨みで荒らしは誰かに皆殺しにさせようと思ってた(w
まだ初期のころ、東新の五円玉占いにも出てたし。
それを想定して誰かを動かすと、周辺巻き込んで本人も死んじゃうんだよね。
でもそれもバトロワって感じだし他の職人さんのお話にほんとに感動もした。

皆殺し案が見つかったらまた参加します(w
馴れ合い組を助けたい人は思いつかないように早めに進めてください(w
>474
いや?「今は」力抜けてるだけ、かもよ?とか言ってみたり。
って、書いた自分も先のことはあまり考えてないですが。
476ユーは名無しネ:01/12/14 02:36
なんだかずっと馴れ合い組を応援してる自分の方が少数派に思えてくるわ(苦藁
まあ板違い(嵐)スレ違い(BR)と言われたらその通りだけど。
別に>474、>475を否定してるわけじゃないのでお気になさらず〜。
477ユーは名無しネ:01/12/14 05:39
馴れ合い組応援組の方が多いんじゃないの?
ふつうにそう思ってた。
まあ私もNot馴れ合い組応援派なんだけど(藁
478ユーは名無しネ:01/12/14 12:48
次行ってみたり。
>466

あれからひと言も会話を交わすことなく、二人は長い長い下り道を
おりてようやく合流地点についた。
「翔くん!」
真っ先に姿を認め声を上げたのは松本だった。
傍らでじっと俯いていた屋良がはっと顔を上げ、だがそれから、不意に
襲うたまらない違和感にきょろきょろと落ち着きなく視線を泳がす。
「…ヨネは……?」
「…そのへん座ってろ」
質問には答えないまま、桜井に荷物のように放り出され、提箸は地面に
手を着いた。はずみで固く握りしめていた手が緩み、中から何かがこぼれ
落ちる。今まで自分でも気付かなかったが、引きずって行かれる直前、
咄嗟に拾ってしまったものだろうか?
だが提箸の目に止まったそれは何でそんなものがあそこに落ちていたかも
わからない、一本のスティックシュガーだった。
(……、)
瞬間、酸欠のように頭の中がぐらりと重く軋む。
「…ヨネは、死んだよ」
そのとき桜井が隣でぽつりと口を開いた。
「!」
居合わせた全員が息を飲む。腹の傷のことも忘れ、屋良は声を張り上げていた。
「嘘だ!!なんでヨネが!!…萩原助けなきゃって、そのためにヨネは
行ったんだろっ!大体翔くんまでついてて……、何でだよ!相葉ちゃんも…、
皆何やってんだよッ…!」
屋良はチクショウ、と何度も呟くとがくんと膝を着いた。
近くにいた生田と渋谷が代わる代わる声をかけ、肩を抱いてはそんな屋良を
懸命になだめようとする。
「……。」
桜井にも屋良の気持ちは痛いほど染みていた。しかし、だからと言って自分には
どんな弁解も慰めの言葉もないことも知っていた。
だって最後の最後にヨネを裏切ったのは、紛れもない自分自身だったから。
「翔くん、」
無言で立ち尽くす桜井に、松本が途方に暮れたように告げた。
「…相葉ちゃんが……、相葉ちゃんも…、アッキー追いかけて行ったきり戻って
来ないんだ……」
480ユーは名無しネ:01/12/14 14:14
猫、早く立ち直れよ。
ひら、どこ行った?
ミスデ・・・スティックシュガーって(藁
481ユーは名無しネ:01/12/14 18:44
祭の管理人はやっぱり同人女だったな。
それ以前に表HPに堂々と出すなよ・・。せめてパスワード打ち込み制にしろ。
482ユーは名無しネ:01/12/14 20:07
age
483ユーは名無しネ:01/12/14 20:37
>481
祭ってどこ? ミドル職人さんのとこじゃないよね?
484ユーは名無しネ:01/12/14 22:04
>483
ミドル版さんのところとは違うよ。
祭は祭だ。
485ユーは名無しネ:01/12/14 22:55
>484
「祭」「バトルロワイアル」「Jr」をキーワードに
Googleで検索かけたが見つからない…鬱
486ユーは名無しネ:01/12/14 23:17
>485
昔は「祭」で漢字で入ってたんだが、今はカタカナなんだな。
でも「マツリ」ではなし。
ヒントはここまで。かえって不親切かもしれんが、探してミソ。
487ユーは名無しネ:01/12/14 23:27
屋良・・・・可哀相だ・・・
488ユーは名無しネ:01/12/14 23:28
>486
ひょっとして、あの「私立J高校」じゃないよね?
もしそう知ってるけど…あそこ内容萎えなので。
489ユーは名無しネ:01/12/15 02:00
>476-477
このまま馴れ合いで終わるのもつまらんなぁ、と思い、
かといって、黒幕の思惑どおり最後のひとりになるまで、
ただ殺し合うっていうのもつまらんなぁと思い、
なんとか打開策はないかと考えているが、自分の力量のなさを嘆いてみたり。
490ユーは名無しネ:01/12/15 18:35
検索は「バトルロワイアル」や「Jr」よりも「JBR」で検索した方がよく見つかるよ。
私はそれで3個ほど発見した。
491ユーは名無しネ:01/12/16 03:26
深夜にコソーリ、ちょっとだけ。
進展はあまりないけど。次行きます。
>479

薮を抜けると、「翔くん!」という声がして、
提箸は桜井に乱暴に放り出されて、地面に手と膝を着いた。
手に握りしめていたスティックシュガー。思わずじっと見つめる。
重い眩暈を感じながらも、提箸は放り出された姿勢のまま少し顔を上げた。

周りで口々に喋りだす面々を視線だけで見渡す。
米花が死んだ件で騒がしくはあったが、
でも、どことなく緊迫感に欠けた光景とその顔ぶれを見たら、
さっき池の畔で、眉根を寄せてふくれっ面をした萩原を思いだした。
そりゃぁ、萩原も怒るよなぁ。
これじゃ、嵐と愉快な仲間たちじゃねーか。
萩原じゃなくても爆弾で一撃皆殺しにするところだよな。

そうは思ってみたが、今の提箸には武器も無く、
桜井の監視が光っているのだから何か出来るわけではなかったし、
…何をする気も無かったが。

会話の内容からすると、他に相葉と秋山もいるらしい。
秋山…さっき死んだって放送してなかったか?

桜井と松本のやりとりをぼんやり眺めていると、
渋谷が喧噪の中、提箸の方をちらと見て「誰やっけ?コイツ」という顔をした。
提箸は目を伏せると、手の中のスティックシュガーを
再びぎゅっと握り締めた。
493ユーは名無しネ:01/12/16 03:37
進んでないし。
余計わからなくなっちゃった気もしますが。
こんな感じでどうでしょう…?
494ユーは名無しネ:01/12/16 04:31
職人さん、夜にありがとう。
確かにすが提箸の事知らないっていうのもわかる気がして納得。
495ユーは名無しネ:01/12/16 05:00
スティックシュガーせつねーなー
萩原うかばれるかなー
496ユーは名無しネ:01/12/16 06:16
相葉と秋山を除いて全員合流したね。
ここで不審に思った黒幕が遠隔操作で提箸の首輪を爆発させれば、一気にほぼ全滅(w
497ユーは名無しネ:01/12/16 15:01
今黒幕の目から見ると、提箸、生田、渋谷、屋良が集合してるように見えるんだよね
そういえば三人、外した首輪はどうすんだ?
498ユーは名無しネ:01/12/16 16:13
秋山と相葉がどうなったのかも気になる・・・
499ユーは名無しネ:01/12/16 20:54
ただのスティックシュガーなのか気になるところ(w
500ユーは名無しネ:01/12/16 20:55
>499
灯台に残ってたものだから、普通の砂糖でしょ。
501ユーは名無しネ:01/12/16 22:34
さらに状況を整理して、黒幕の目から見ると
米花と萩原を殺した提箸が、生田、渋谷、屋良に接触したように見えるんだよね?
502ユーは名無しネ:01/12/16 22:40
動かしにくい子が残ってるってあんまり職人さんに言って欲しくないな・・・
自担、なんとなくそれで残ってるタイプだと思うから
それでも何か面白いエピソードを職人さんが書いてくださらないかと
期待しながら読んでます 難しいでしょうけど・・・
503ユーは名無しネ:01/12/16 23:22
黒幕の認識では、秋山と相葉は既に死亡済でノーマークなんだよね。
提箸爆破で巻き込まれる桜井、松本、生田、渋谷、屋良は密かに危険状態だが…
504ユーは名無しネ:01/12/16 23:56
>502
すみませんです。しかしホントしんどいのよ。
ない知恵ない知識絞ってるんで。我ながら力業だなぁ…と。
とっくの昔に自担とかライク全部逝っちゃったんで。
書きながら好きになった某が逝ったらもう書けねぇかも(ニガワラ
505ユーは名無しネ:01/12/17 00:09
首輪は遠くに置いてきても動かないと怪しまれるだろうし、
一つだけ残したらゲーム終了になるのかな?
なんにせよもめるより先にはずしちまえよー(w
506ユーは名無しネ:01/12/17 00:23
外れている首輪を「死なせる」には
禁止エリアに入れるしかないんだろうか?
場合によっては、人は死んでるのに首輪が生き残ったり?
507ユーは名無しネ:01/12/17 00:36
死ぬ前に外され、それから死んじゃったりしない限り、
首輪だけ生き残る事はないんじゃない?
死んで脈の状態によって情報が流れるわけだからさ。
・・・だよね?
実は本編見てないの。エラそうな事言ってすまそね。
508ユーは名無しネ:01/12/17 01:29
また海ってのも不自然かな。安全対策して爆破してしまうとか?
ところで提箸はヨネと萩原を殺してこっちに来た事になってるのか。
509ユーは名無しネ:01/12/17 02:08
>507
だからそのことを言ってるのよ。
生きているにもかかわらず、
細工を施して外してる状態なのよ。今現在。
一応お約束なんで言わせて貰うわ。過去ログ読めやゴルァ!

>508
そういうことになるようですね。
510ユーは名無しネ:01/12/17 02:22
>508
おそらくそうでしょう。

黒幕の視点
1.嵐の残った4人の腕輪を爆発させて抹殺
2.五関と森が風間と出会い、殺し合って全員死亡
3.明け方、秋山が一人で海へ飛び込み自殺
4.それに気付いた屋良が秋山の死亡した海岸へ一人で行く。
5.その間に、灯台から動いた萩原が偶然、米花と生田と渋谷を発見。
6.すぐに逃走した萩原を米花が追う
7.米花、萩原を見失い、しばし立ち止まる。
8.萩原、提箸と偶然遭遇
9.米花、迷わずその萩原と提箸の元へたどり着く
10.その間に屋良が生田と渋谷の元へ合流。
11.提箸、米花と萩原を連続で殺す
12.提箸、その後まっすぐ迷わず屋良と生田と渋谷の元へ

ということだね。
別に黒幕に疑われて、首輪を爆発させられたりする要素はないと思うんだが。
あるとしたら、9と12くらいのものだけど、
それも、米花はレーダーを持っていたので迷わず萩原に追いつけたが、
提箸が米花を殺してレーダーをゲットしたので迷わず他の三人のもとへ
辿り着けた、と解釈するなら怪しいことはなにもないし。
黒幕はむしろ今ウハウハなんじゃない?
あと3人死ねばプログラム終了だー、って。
でもこれから、やる気マンマン(と黒幕には見える)サゲが合流してからも、
屋良生田渋谷が死亡も逃げ回りもしなかったら少し怪しまれるかもしれない。
511ユーは名無しネ:01/12/17 07:38
>503
黒幕の中では嵐はすでに全滅させてるから。
でも提の首輪爆破されたら桜井、松本が危険なのはその通りだけど。
512ユーは名無しネ:01/12/17 13:15
>511
提箸の首輪を爆発させるほど黒幕に疑われる要因は今はないと思うよ
513ユーは名無しネ:01/12/17 21:44
>512
過去ログ読んだ?
生存者全員が終結してるのを不審に思った黒幕が爆破させれば全滅だねって
話をしてたのを受けてのレスなんだけど。
514ユーは名無しネ:01/12/17 23:00
だけど、黒幕が提箸の首輪爆破してどうするんだ?
なにもメリットないし、「あやしい」という理由なら、
提箸の首輪でなくてもよかろう。
むしろ、生田・屋良・渋谷の方があやしいんだし。
515ユーは名無しネ:01/12/17 23:07
とりあえず提箸がまんまんに見えたとしてしばらくは様子見だろうね。
嵐は明らかに怪しい動きをしたから処分されたんだし。
516ユーは名無しネ:01/12/18 04:05
>513
力いっぱい読んでます。
>510、>514の通り、生存者全員が集結してることを別に「あやしむ」理由が黒幕に
ないって言ってるの。
これから提箸が何も行動に出なかったら怪しまれるだろうけどね。
517ユーは名無しネ:01/12/18 20:49
次いきます。
かなり強引なうえに、きっと書く順番間違ってるけど。
馴れ合い組、がんばって起動修正してくれないと
「やっぱりバトルロワイヤル」派はまだいます、ってことで。

>492

どこか遠く?いや、すぐ傍。斗真とすばるの声がしている。
それ以外にもなんだか、周りががやがやしている。
肩にかけられた誰かの手。でもその感覚は遠い世界のことのようだった。
「言葉」は何一つ、彼の耳には入ってこなかった。
___なにも聞こえない。


「・・・って感じで、秋山くんが・・・」
松本は、去った秋山のことから桜井に説明していた。
「とりあえず提箸の首輪・・・」
桜井がそう言い掛けた時、顔をあげ屋良がすっと立ち上がった。
「屋良っ・・・」斗真が声を掛けたが、屋良は
放り出されるようにすとんと座っている提箸のとなりにしゃがみこんだ。
「提箸、武器持ってんのか」
「あ、いや…銃が、桜井くんに」

「しょーくん、銃、貸して」
「な・・・何に使うんだよ」
「オレ、あっきー探して来るから」
有無を言わせぬ口調。・・・松本がさっき相葉も帰って来て無いと言った。
桜井はくしゃくしゃと頭を掻いて、言った。
「あーもう!本当、みんなして勝手なことばっかしやがって!感情熱血暴走野郎の
相葉ちゃんのこともあるし、頼むべきかな。一人はだめだ、誰か・・」
桜井から銃を受け取ると屋良は立ち上がり、道に向かった。
「おい待てよ!屋良っち!」
屋良は振り向かずに止まった。こちらから表情は見えない。
ただ桜井だけは、屋良の様子がなんだかおかしいように思った。
「一人で行ったって遭難者増えるだけだって!俺も…」
走りよろうとした斗真に、屋良は振り返って銃口を向けた。
カチリ
「・・・ついて、来るな・・・」

そこにいた誰もが、おもわず絶句した。
屋良の顔は苦痛に歪み、その声は腹の底からやっと絞り出したような声で。
屋良はゆっくりと秋山と相葉のあとを追った。
オレ、バカだから今まで考えなかった。
いや、無意識のうちになるべく考えないようにしてきたんだろう。
嵐は二度、俺らを捨てた。

一度めはデビューの時。そしてこのゲームを受けた時。

デビューの時、相葉も二宮も松本も、まだまだこれからだと思ってた。
どうせデビューするなら斗真のほうが先だ。
勿論、それより俺らが先だ。

町田くんは、ずーっと昔からの親友。
嵐ができたおかげで俺はMAに入り、町田くんと並ぶことができた。
俺と町田くんは、人気の面じゃきっと比較にならないはずだ。
そこにまぎれもなく自信は持っていた。
絶対に負けないのに、町田くんは何故だかいつも追ってしまう対象だった。
町田さんはライバルで親友で、一緒に生き残ってきた戦友で、俺の誇りでもあった。
そんな町田くんの自他共に認める[シンメ]が大野くんだった。

自分に足りないものは齢?
ものすごく悔しかった。
だから、それを武器にしてきた。ずっと、ずっと昔、TOKYO浜松町なんてものが
あった時から。俺はかわいがられていて、きっと誰にも負けなかった。
大野くんはいなくなり、MAに入って、町田くんに追い付いたはずだった。
ミュージカルに不安はあったけど、すごく楽しかった。
でも町田くんはJrを辞めたのだった。

町田くんが戻って来ると言った時は、今度こそ大野君に勝ったと思った。
そして町田くんとは、一生戦って絶対に勝つつもりだった。
それなのに町田くんは、大野君と死んでしまった。
追い付けなかったんだ。最後まで。

どんどん早足になりながら、
わけもわからない思い出がたくさんたくさんうかんできた。
いつも優しかった町田。
今まで考えなくてすんだのは、ヨネが助けてくれたからだ。
あっきーのことでいっぱいいっぱいだったからだ。
涙がこぼれた。
当たり前のことだけど、翔くんは、みんなを踏み台にしてデビューしている。
穴沢や譲や浜松町のみんな、それに裕貴くん。一体何人の中で?
それをあの頭の良い優等生は、もはや忘れているのだろうか?
このゲームが持ち掛けられた時、翔は俺らを切り捨てて嵐を助けようとした。

たいして売れてないし、俺はあんなお遊びグループには入りたくない。
デビューはもう、ほとんど諦めている。
そりゃあ憧れは無いわけじゃなかったが、いつの頃からか無理そうなのがわかってきて
それならば一生踊りを極めようと、思っていた。
だから、先を越されたことはどうでもいい。
シニアで一緒だったことなんかぐすぐず言うつもりもない。言いたくない!
でもあんなだせぇグループが一体なんだってんだ?


そして、一度はオレらを助けてくれようとしたけど、翔くんはまたヨネを捨てたんだ。
相葉だって・・・本来ならあっきーに敬語だっていいくらいなんだ!


嵐なんか、大っ嫌いだ。


今まであまり働かせたことのない頭の中で、怒涛のように考えが渦を巻いた。
でももしかしてほんとは、身体の動きに理論づけをしただけなのかもしれない、と屋良は思った。
考えがぐるぐる、追い付かない。よくわかんない。思想どうこうより胸の鼓動がどんどん早くなる。
動かす足も、どんどん速く。どんどん速く。

多分もうすぐ、俺は真っ白になる。
521ユーは名無しネ:01/12/18 21:36
あの、バトルロワイアルなんですけど・・・
522ユーは名無しネ:01/12/18 21:52
屋良がやる気になるには十分な理由だと思うけど。
523ユーは名無しネ:01/12/18 21:57
スマソ!何故か615が二重カキコとか言われて入らなかった!!
もう一回打ってもいいですか?

今すぐやるので、ちょっと止めておいてください。。
524屋良書いたもの:01/12/18 22:01
あの、今誰かここにいます?
順番変だけど615だけ追加するほうがいいですかね・・・。
負担(ムダ遣い)なのは承知ですができれば4つともつなげていれ直したい・・・
525ユーは名無しネ:01/12/18 22:03
そうだよなぁ。
今までよく堪えて来れたよ、屋良。
町田に逝かれ、秋山の心を傷つけられ、
米花まで失ったらそりゃ普通じゃいられないわな。
涙が出てきたよ・・・
526ユーは名無しネ:01/12/18 22:10
>524
いいんじゃないの? やりなよ。
527ユーは名無しネ:01/12/18 22:34
>524
入れ直していいよ。頑張って。
528ユーは名無しネ:01/12/18 22:36
>526 天球。

では失礼して入れなおします。
保存してなくて615、前のと同じものができないのが鬱・・・
529ユーは名無しネ:01/12/18 22:51
失礼。527さんも、ありがとう。4ついきます。

>492

どこか遠く?いや、すぐ傍。斗真とすばるの声がしている。
それ以外にもなんだか、周りががやがやしている。
肩にかけられた誰かの手。でもその感覚は遠い世界のことのようだった。
「言葉」は何一つ、彼の耳には入ってこなかった。
___なにも聞こえない。


「・・・って感じで、秋山くんが・・・」
松本は、去った秋山のことから桜井に説明していた。
「とりあえず提箸の首輪・・・」
桜井がそう言い掛けた時、顔をあげ屋良がすっと立ち上がった。
「屋良っ・・・」斗真が声を掛けたが、屋良は
放り出されるようにすとんと座っている提箸のとなりにしゃがみこんだ。
「提箸、武器持ってんのか」
「あ、いや…銃が、桜井くんに」

「しょーくん、銃、貸して」
「な・・・何に使うんだよ」
「オレ、あっきー探して来るから」
有無を言わせぬ口調。・・・松本がさっき相葉も帰って来て無いと言った。
桜井はくしゃくしゃと頭を掻いて、言った。
「あーもう!本当、みんなして勝手なことばっかしやがって!感情熱血暴走野郎の
相葉ちゃんのこともあるし、頼むべきかな。一人はだめだ、誰か・・」
桜井から銃を受け取ると屋良は立ち上がり、道に向かった。
「おい待てよ!屋良っち!」
屋良は振り向かずに止まった。こちらから表情は見えない。
ただ桜井だけは、屋良の様子がなんだかおかしいように思った。
「一人で行ったって遭難者増えるだけだって!俺も…」
走りよろうとした斗真に、屋良は振り返って銃口を向けた。
カチリ
「・・・ついて、来るな・・・」

そこにいた誰もが、おもわず絶句した。
屋良の顔は苦痛に歪み、その声は腹の底からやっと絞り出したような声で。
屋良はゆっくりと秋山と相葉のあとを追った。
531ユーは名無しネ:01/12/18 22:54
あ、やばい。
なんか涙出てきたよ・・・。
屋良〜〜〜〜。


屋良の中で、何かが狂い始めていた。
大きな耳鳴りが痛い。
叫び出したくなる衝動を、ギリギリのところで抑えつけていた。

本当に。町田がいないなら、もはや目的が無いと思ったのだった。
あの時、町田の後を追っていたかもしれない自分を止めたのは、まぎれもなく米花。
その米花がもういないと桜井は言った。

二宮をなくしたかもしれない相葉に、「真実を知る」べきだと言ったのは屋良自身。
決してその気持ちに偽りはなかった。
だが実際、米花をなくしてみて、
萩原がどうなって桜井がどうして提箸がどこから出てきたのか、直接ヨネの命を
奪ったのが誰なのか、そんなことは自分にとってはどうでも良いのだった。
あるのは、ただひとつの真実だけ。
自分を生かしてくれた友は、もう存在しない。

もうひとつ、彼には、生き抜いて絶対に守り抜くつもりの約束があった。
秋山に、もし壊れたら何度でも自分が止めると、言った。

____あっきー、どこ?
____俺がここにこうして生きている意味、もうないの?

早足になって歩きつづけながら屋良は思った。
もしも秋山がいなくなれば、きっと自分は狂ってしまうだろうと。
それは、予感と言うより本能の直感。
秋山を守ることが、福原への罪を軽くしてくれたような気がしていたのだ。
どうせ一度は捨てるつもりになった命だから、誰かのために生きられればと。

____もし今あっきー見付けたら、俺、しがみついちゃうかもしれないな。
だっせぇ・・・またオコチャマ扱いされちゃうよ。

一人で生きていくには甘ったれすぎていた。
嵐やJrとそれを分かち合い、生きていくには、プライドが高すぎた。


オレ、バカだから今まで考えなかった。
いや、無意識のうちになるべく考えないようにしてきたんだろう。
嵐は二度、俺らを捨てた。

一度めはデビューの時。そしてこのゲームを受けた時。

デビューの時、相葉も二宮も松本も、まだまだこれからだと思ってた。
どうせデビューするなら斗真のほうが先だ。
勿論、それより俺らが先だ。

町田くんは、ずーっと昔からの親友。
嵐ができたおかげで俺はMAに入り、町田くんと並ぶことができた。
俺と町田くんは、人気の面じゃきっと比較にならないはずだ。
そこにまぎれもなく自信は持っていた。
絶対に負けないのに、町田くんは何故だかいつも追ってしまう対象だった。
町田さんはライバルで親友で、一緒に生き残ってきた戦友で、俺の誇りでもあった。
そんな町田くんの自他共に認める[シンメ]が大野くんだった。

自分に足りないものは齢?
ものすごく悔しかった。
だから、それを武器にしてきた。ずっと、ずっと昔、TOKYO浜松町なんてものが
あった時から。俺はかわいがられていて、きっと誰にも負けなかった。
大野くんはいなくなり、MAに入って、町田くんに追い付いたはずだった。
ミュージカルに不安はあったけど、すごく楽しかった。
でも町田くんはJrを辞めたのだった。

町田くんが戻って来ると言った時は、今度こそ大野君に勝ったと思った。
そして町田くんとは、一生戦って絶対に勝つつもりだった。
それなのに町田くんは、大野君と死んでしまった。
追い付けなかったんだ。最後まで。

どんどん早足になりながら、
わけもわからない思い出がたくさんたくさんうかんできた。
いつも優しかった町田。
今まで考えなくてすんだのは、ヨネが助けてくれたからだ。
あっきーのことでいっぱいいっぱいだったからだ。
涙がこぼれた。


当たり前のことだけど、翔くんは、みんなを踏み台にしてデビューしている。
穴沢や譲や浜松町のみんな、それに裕貴くん。一体何人の中で?
それをあの頭の良い優等生は、もはや忘れているのだろうか?
このゲームが持ち掛けられた時、翔は俺らを切り捨てて嵐を助けようとした。

たいして売れてないし、俺はあんなお遊びグループには入りたくない。
デビューはもう、ほとんど諦めている。
そりゃあ憧れは無いわけじゃなかったが、いつの頃からか無理そうなのがわかってきて
それならば一生踊りを極めようと、思っていた。
だから、先を越されたことはどうでもいい。
シニアで一緒だったことなんかぐすぐず言うつもりもない。言いたくない!
でもあんなだせぇグループが一体なんだってんだ?


そして、一度はオレらを助けてくれようとしたけど、翔くんはまたヨネを捨てたんだ。
相葉だって・・・本来ならあっきーに敬語だっていいくらいなんだ!


嵐なんか、大っ嫌いだ。


今まであまり働かせたことのない頭の中で、怒涛のように考えが渦を巻いた。
でももしかしてほんとは、こんなの、
勝手に動く身体の動きに理論づけをしただけなのかもしれない、と屋良は思った。
考えがぐるぐる、追い付かない。よくわかんない。
思想どうこうより胸の鼓動がどんどん早くなる。
動かす足も、どんどん速く。どんどん速く。

多分もうすぐ、俺は真っ白になる。
535大変失礼しました。:01/12/18 23:25
今度こそちゃんと入りました。4つ続けさせてくれてありがとう。
書いてるほうも思い入れ充分なんで(ニガワラ
あとで読む方々にも、見苦しい二度書きスマソです。
はぁ、失敗せずにいれたかった・・・
536ユーは名無しネ:01/12/18 23:40
なんだか一語一句いちいち、心から屋良に同意してしまった・・・。
そんな自分は未だに旧ミドル支持派。
537ユーは名無しネ:01/12/19 01:52
>509
寒いからやだ>過去ログ
538ユーは名無しネ:01/12/19 02:09
あーなんか、言いたい言えない言っちゃいけない、感情の羅列だ・・・
こういうギリギリ感はまさしくBRって感じがするけど。
原作読んでないけどね。
米を弔ってやってくれ。
539ユーは名無しネ:01/12/19 12:55
あ〜、切ないな、屋良…
540ユーは名無しネ:01/12/19 15:54
屋良・・・・・
自分の大切な人に2人も死なれて、
そりゃー、普通じゃいられなくなるよな・・・
今までよく我慢したと思うよ。
541ユーは名無しネ:01/12/20 02:59
町田が死んだ時点で壊れるかと思ってたよ、屋良は。
甘えん坊だからねぇ。
542ユーは名無しネ:01/12/21 23:59
ここにきて、凄い心理描写。職人さん、素晴らしいです。
そして、続きが激しく気になる・・・
543ユーは名無しネ:01/12/23 01:35
やっとログを見やすいようにテキストにコピぺしまして…
すごいです。
1レスごとに一行改行&数字(リレー版@XXX<これ)の行を入れて
全部で17814行754KB…。

だいぶ前に参加したっきりですが、また参加してみようかな…
早く終わらせて、次頑張りましょう!
544ユーは名無しネ:01/12/23 02:13
職人様方深夜までご苦労様です!
今一気に屋良のを読み終わりました。
本当に屋良が苦しいぐらい切ない…泣
545ユーは名無しネ:01/12/23 03:35
深夜ですが次行ってみます・・・話がうまく繋がらなかったらスマソです
残された者は、ただ呆然と屋良の背中を見送っていた。
そうせざるを得なかった。屋良の気迫に気おされていた。
みんなが自分の事に精一杯で、誰も人の気持ちなんて思いやる事ができなかった。
仲のいい人がどんどん死んでゆく。でも、そんな気持ちの整理を始めようものなら
冷静な思考を保つこともできないし、次の行動を考えることもできない。

「俺、ちょっと行ってくる」
暫くして、桜井が呟き立ち上がった。
「行くって、どこに・・・」
「決まってるじゃん。屋良っちを追うよ」
そうだよな。
あいつ、ジュニアの中で生き残ってきた数少ない親友二人が死んだんだ。
町田の死に目にも米花の死に目にも会えなかったんだ。
身体の傷に関しては気を使っても、誰も心の傷に関しては触れもしなかった。
屋良の心理状態はよく分からない。でも、自分は屋良の一連の行動を見てきたから
今の屋良ならどうなってもおかしくないということは分かる。
町田を追い、町田が死んで自棄になっている所を米花に助けられ、
その米花も、死んだ。
米花の死をきっかけに、屋良の中で今までためこんでた感情が爆発する。

ばかやろう。
俺だって壊れられるもんなら壊れたいよ。
いつだってどんな時だって、シニアだった頃を忘れたことはない。
ダンスの上手い町田。弟みたいによく懐いてくれた穴沢、譲、米花。
屋良は、ジュニアで最後のシンメトリーだ。好きなダンスの系統も一緒で、
二人で振りを考える時はいつも楽しかった。
一緒にデビューできたら、と何度も考えた。
一緒に歩いてきた仲間だから。昔から努力して上り詰めた仲間だから。


今屋良を追うのは自分以外に似つかわしくない役目だ。
第一、ここで俺が追わないとなんだか米花に怒られそうだもんな。
547618書いた者:01/12/23 03:44
すみません、>534でしたね(汗

シニアに穴沢がいたんじゃなくて、浜松とか旧ミドルとかのことも含めて
回想したってことにしといてもらえると嬉しいです。
うわぁダメ出しばっかり。
548ユーは名無しネ:01/12/23 08:45
屋良VS桜井のバトル!?
549ユーは名無しネ:01/12/23 15:01
やっぱりバトルになってしまうのかな…桜井、屋良ーー!
550ユーは名無しネ:01/12/24 01:27
次行こうかと思うんですが・・・

秋山の心理みたいのをちょこっと書いてみたんですが
これを流して良いものかと。
読み返したら「わ、クサッ」みたいなかんじで。
かなり一人よがりっぽいんですよね・・・
551ユーは名無しネ:01/12/24 01:35
どうぞ!
>451-452

バイバイ、と手を振って、それで終わり。
後ろは絶対振り返らない。
振り返ったらあのまっすぐな瞳が自分を見つめているだろうから。

早く誰も居ない場所に行ってしまおう。
これ以上誰も傷つけないうちに。
これ以上誰も失わないうちに。

秋山は出来るだけ早くこの場から遠ざかってしまおうと足を速めた。

きっと俺があの場に居たらきっと相葉君と屋良っちは対立を続ける。
今はそんな場合じゃないのに。
事情を知らない萩原君と提箸君を合流させるためには、皆で協力しなきゃならない。
そんな時にバラバラの行動を取っていたらきっと良くない事が起こる。
そうしたら黒幕の思うつぼだ。
俺はもう、あの男に踊らされて仲間をたくさん殺してしまったから。
こんな事で償いが出来るなんて思っちゃいないけど、
俺が居なくなる事で皆が同じ目標に向かって行けるなら。
俺なんかどうなっても構わない。
だから誰も居ない場所に着いたら眠ろう。
何も考えずに眠って、眠って、眠り続けて。
二度と目が覚めなくなるまで眠り続けたら、先に逝った町田君や大野君にも会えるのかな。
…ああでも…


秋山の歩く速度が僅かに緩まった。

もっとちゃんと謝ってくれば良かったな。
あんなに一生懸命追いかけてきてくれたのに、結局俺は屋良っちを置き去りにしてきている。

「…置いてってごめん…屋良っち。…でも…大丈夫だよね…」
ヨネが居るんだから、と秋山は呟くと空を仰ぐ。

ねえ神様。
あなたの所には行かれそうもないけど、虫の良いお願いを聞いてやっちゃくれませんか?
俺の大切な仲間に一つだけ恩返ししたいんです。
今はちょっとだけ苦手な、まっすぐな瞳を持ったあの仲間に。
もし危ない目に合って命を落としそうになってたら、代わりに俺の命を使ってください。
1回だけ、あいつを助けてやってください。
俺が出来るのは、そう願う事ぐらいしか残ってないから。
554ユーは名無しネ:01/12/24 01:49
少し過去に戻っています。
秋山はまだ萩原と米花が死んだ事は知らない、と。

やっぱ臭い・・・逝ってきます・・・
555ユーは名無しネ:01/12/24 11:07
うう、秋山…泣けてきたよ。
クサイの、自分はスキです(w
556ユーは名無しネ:01/12/25 14:20
また前後してるけど…いいですか?
>492&546

―誰やっけ?コイツ。
訝しがるような渋谷の視線。いたたまれず、思わず避けるように顔を伏せて。
だが提箸の中で、いつの間にかそれは自嘲めいた冷めた呟きに変わっていた。
助けてやる、なんて連れて来られはしたけど。
さしずめ俺は『計算外の余分なお客様』ってトコか?
こみ上げる笑いをかみ殺し、再び目を上げたところで、提箸はそんな渋谷の傍らに
とある見慣れた物体を発見した。
腹の部分が若干ひしゃげてはいるようだが、間違いない、あれは萩原が持っていた
クマのぬいぐるみ。そしてその上に無造作に置いてあるいくつかの金属片。
あれは…、もしかして……、首輪?
そうだ首輪だ、さっきからなんかおかしいと思ったら、俺以外でここにいる奴全員
首輪をつけてないんだ。
そうして固く締め付けられたままの自分の喉元に手をやりながらふと思い出す。
先程桜井に、銃を突きつけながら言われたこと。
―首輪に弾が当たったら。
(……。)
提箸の頭に、ひとつのイメージが浮かんでは消えた。


「…提箸、武器持ってんのか」
そのときだった。突如頭上から降って沸いた声。
「あ、いや…銃が、桜井くんに」
虚を衝かれ、若干上ずった声に不自然な答え方でなかったか気になったが。幸いにも
と言うべきか、どうやら相手もそれどころではなかったらしい。
桜井から銃を奪い取るようにすると、戻らない秋山を捜しに行くのだという彼を結局
誰も止めることはできなかった。
去っていく小さな背中を呆然と見送るだけの面々。
なんだ、こいつらだって所詮『仲間ゴッコ』じゃねぇ。
そう思った瞬間、先程まで提箸を支配していた自嘲の笑いは消え失せていた。
代わりに生まれたのは、ある確信と決意。

―萩原。おまえが見たがってた光景、代わりに俺が見せてやるよ。
558ユーは名無しネ:01/12/25 14:32
さーげーはーしー!
559ユーは名無しネ:01/12/25 17:32
提…男前だわ
560ユーは名無しネ:01/12/25 21:14
すは提箸のこと覚えてそうだが・・
561ユーは名無しネ:01/12/25 21:24
なんかあったっけ?接点。
562ユーは名無しネ:01/12/27 18:23
MJの何でも箸でつかめるぞキング?
…逝って来ます。
563ユーは名無しネ:01/12/29 00:21
進めてみようかと。
>557

「俺、ちょっと行ってくる」
屋良が出て行ったあと、暫くして桜井が呟き立ち上がった。
「行くって、どこに…?」
「決まってるじゃん。屋良っちを追うよ」
訝る松本に無理めの笑顔を向けつつ。
いまさら自分に弁解の余地なんてないことは、そりゃあ重々承知の上だけど。
でも、誰よりアイツの気持ちがわかるのもやっぱり俺でしかないんだ。

「…松潤、こいつの首輪頼む。あとなんでこんなコトになってんのかの説明も。
情けねーけど、ここ着くまで全然そんな余裕じゃなくて」
「あ、うん、わかった…、」
慌ただしく指示を出す桜井とそれを確認する松本。俺たちも手伝うよ、とばかり
渋谷と生田もパソコン周りにわらわらと集まってきた。
「あの、」
そのとき、傍らで俯いていた提箸がはっきりとした声を上げた。
「?」
「なんだよ提箸?」
同時に振り向く桜井と松本。加えてもう一人、ああ、そうやおまえ確か提箸言うんや。
勝手に納得しては得心顔の渋谷。苦笑いのようなものでそれを見守る生田。
おかげで提箸は再び湧き上がる笑いをこらえるのでひと苦労だった。
―本当に、どこまでもおめでたい奴らだよ。
もっとも今はそんなことどうだっていい。おめでたい奴はおめでたい思考回路の
まま、天国でも地獄でもどこでも好きなところに行けばいい。
無論そんな心のうちはおくびにも出さず、提箸はできるだけ不安そうな声と表情を
作って連中に訴えかけた。
「俺、できたら桜井くんにやってもらいたいんスけど……。あー、何つーか申し訳
ないんスけど、やっぱ松本くんじゃちょっと不安っていうかなんて言うか……」
言いながらちらちらと松本の方を伺う。
「……。」
どう答えたものか、松本は渋い顔で往生していたが、それ以上は特に何も怪しんでは
いないようだ。握り締めたスティックシュガーが手のひらの中さらさらと時を告げる。
提箸は迷わず続けた。
「それともやっぱ、信用できないっスかね?…俺、もしかして外してもらってる途中で
いきなり萩原の敵、とか言い出すかもしれないし。桜井くんも桜井くんで萩原に米花くん
殺られて、俺はそのツレだったワケだし」
「ええっ?!」
「なんでェ?!自分それ早よ屋良に言うたったらええやん!」
あくまで淡々と語る提箸に生田と渋谷が驚いたように桜井を見た。
だって屋良はきっと勘違いしている。桜井はきっちり敵を討ったのに、米花が死んだのは
彼が見捨てたせいか何かだと思っているのだ。
「いいんだ。俺、屋良っちに言い訳できるような立場じゃないし」
桜井はそう言うと幾分淋しそうに笑った。だがすぐに、何やら決意顔で提箸に向き直る。
「だから提箸ももう気にすんな。俺たちにこんなことやらせやがって、ヤツとケリつける
ためには、これ以上一人だって仲間を失うわけにいかないんだ」
「……。」
提箸はこくりと頷いた。
桜井もほっと大きく頷き返すと、彼のその首輪に自ら手を掛ける。
「じゃあ、いくぞ。いいって言うまで絶対動くなよ」
もう誰も裏切りたくない。裏切られたくない。今は人を、仲間を信じたかった。
桜井にとってそれはある種の罪滅ぼしでもあったのだけど。
―ヨネは俺に、殺しては駄目だとあのとき言いたかったに違いないのに。
なのに俺は萩原を許せなかった。こんな奴消えてしまえと感情のまま引き金を引いた。
自分もいっそ壊れてしまえればいいとさえ思った。そんなのはただの逃げだった。
「翔くん、いいよ。OK出た、」
隣でサポートしていた松本がパソコン画面を見ながら告げかける。
これ外したらすぐさま屋良っち追いかけて、ヨネのこと詫びて。もしかしてそれでもわかって
もらえないかもしれないけど。
でも、それでもいい。俺はそのときそのときで俺に出来る精一杯のことをしたい。
「それじゃ今から電…、」
その瞬間。
自分の意思ではなしに、ぐいっと手首が捻られる感触。
しまった、と桜井が思った時には遅かった。目の合った提箸は薄く笑みさえ浮かべていた。
「皆離れろ!!」
桜井のその叫びは、続く爆音に跡形も無くかき消された。
566ユーは名無しネ:01/12/29 01:17
きゃーーーーーーーーーーー!!!
ドキドキしてきた・・・・・・・
どうなっちゃうのーーーーーーーーー??????
567ユーは名無しネ:01/12/29 03:14
ギャー−!!
さくらーーーい!!!
568ユーは名無しネ:01/12/29 06:53
っていうか・・・VIVA提箸
569ユーは名無しネ:01/12/29 10:35
うわ〜どうなるんだーーー!!
さーくーらーいー!
周りにいるやつらは…どうなるんだろう?
570ユーは名無しネ:01/12/29 14:59
…爆弾の威力って相当だったような。
コンクリ校舎吹き飛んでたよね?
571ユーは名無しネ:01/12/29 23:15
…提箸、カコイイ。(コソ
572ユーは名無しネ:01/12/29 23:21
>571
禿同(コソーリ
ミスデブの敵をうってくれ。
573ユーは名無しネ:01/12/30 04:08
>570
でも、コンクリ校舎が吹っ飛んだのは首輪4つ分。
首輪ひとつにそんなに威力があったら、
斗真、聖と揉み合ったときに逝っちゃってると思う。
でも、この状況、…取り敢えず桜井は致命的よね。
574ユーは名無しネ:01/12/30 10:23
とりあえず、提箸は確実に逝くよな?
575ユーは名無しネ:01/12/30 13:55
逝くね…提箸は。
桜井も逝くかなあ。
576ユーは名無しネ:01/12/30 14:05
桜井も逝くだろうなあ。
ミスデの敵は討てたってことだな。
残りの歪、斗、すが微妙だな。
577ユーは名無しネ:01/12/30 16:53
桜井が逝ったら、屋良はどうなるんだ・・・・
578ユーは名無しネ:01/12/30 23:48
斗達の首輪は小屋の中に置いてあるんだよね?
提箸との距離によっては誘爆とかしないのかな?
したら小屋ごと吹っ飛んじゃうだろうけど・・・
579ユーは名無しネ:01/12/31 01:04
起爆はどうやったの?
580ユーは名無しネ:01/12/31 02:34
>578
小屋って何の話?
三人はまだ外した首輪は持ってるんじゃないの?
私が読み飛ばしてるのかな。
まあどっちにしろ距離的に誘爆の危険はあるな。
581ユーは名無しネ:01/12/31 03:25
いや?首輪は、渋谷の傍らの
クマの上じゃなかったのか?>557参照ね。
ていうか、小屋って、どこ?
582ユーは名無しネ:01/12/31 11:03
>578
小屋にあるのは爆弾じゃないの?
う〜わ〜どうなるんだ〜!
でも、カコイイゾ…提箸…。
583ユーは名無しネ:01/12/31 16:41
斗が、つたちの爆弾を小屋に置いてきたのは随分前の話だし、
いまいる場所とは全く関係ない場所だよ。
584ユーは名無しネ:02/01/03 23:17
祭が閉まっちゃったね
585ユーは名無しネ:02/01/04 12:13
>584
別に祭つまんなかったからいいや。
JBRで続き楽しみにしているのは
現在進行の「チーム版」と「Kinki」。
最終戦途中で止まってる「ジャニー進行」(続きあきらめるしかないのか)
ここの「リレー版」と「関西リレー版」だけだし。

ここも多分残り3人くらいになるからあと少しだよね。頑張れ!
586ユーは名無しネ:02/01/04 21:16
>584
祭の管理人は常識外れてるから嫌だ。
J禁の意味何も知らないでホモページ堂々と載せてたし。
あれ見てから一気に嫌いになったし。
587ユーは名無しネ:02/01/04 22:18
だから閉まったんじゃないの?
さすがに堂々とあんなふうに公表したらまずいっしょ。
バカだよね。
588ユーは名無しネ:02/01/04 22:40
祭とJ禁叩きはそれぐらいにしてリレーの続きを期待。
589ユーは名無しネ:02/01/05 17:51
すごい気になるところで止まってるもんね。
職人さん頑張れ〜〜
590ユーは名無しネ:02/01/07 15:42
そして誰も書きこまない・・・
591ユーは名無しネ:02/01/07 15:57
職人さま…(切り身
592ユーは名無しネ:02/01/07 16:03
自分では書けないので、
職人様をただただ待つだけしかできぬ・・・
593ユーは名無しネ:02/01/07 20:23
ここで先が決まるからねー…
怖がってみんな書かないと思われ。
594ユーは名無しネ:02/01/07 21:17
あ、気付けばターニングポイントで止まったまま年越してるのか。
595ユーは名無しネ:02/01/08 02:24
>593
怖いのもあるんだけど、
衝撃とか荒氏とか禁忌行くので
いっぱいいっぱいだったりする。実は(コソ
596ユーは名無しネ:02/01/09 00:30
>595
私もそうだ・・・(コソ
597ユーは名無しネ:02/01/10 12:55
どうでしょう。皆さんお暇はできましたか。
598ユーは名無しネ:02/01/10 15:57
秋山たちの方も進まないかしら・・・。
599ユーは名無しネ:02/01/10 16:49
行っちゃいます。
あえて渦中を。
桜井の声がしたと思うと同時に爆風が起こった。
松本、生田、渋谷は反射的に目をつぶる。何が起こったのか皆わからなかった。
嫌な感じだ。ああ・・・とても嫌な感じだ。
桜井と提箸の横でしゃがんでパソコンの操作をしていた松本は、上から、何かが降ってくるのを感じた。
濡れる。嫌な匂いと、感触。
何が起こったのか。確かめなければ・・・目を開いて。
「う、わあああぁぁぁっっ!!」
先にその光景を見た、生田の口から叫び声が迸った。
その声に促されるように松本、渋谷もそれを目にした。
それは。そこには。違う、そんな訳はない。
そこにあるべきは提箸の首輪を取り終わり、ほっとしたような顔をした桜井のはずだ。嘘だ。嘘だ。
「翔君っ!!」
動けないでいる松本の横を走り抜け、生田が桜井の身体にすがりつく。
「翔君、翔君っ!ねえ、嘘だろ?」
「嘘や・・・そんなわけあるか・・・」
渋谷もつぶやくように言い、ふらりと桜井の元に寄る。
そうだ。嘘だ。そんなことある訳ないじゃないか。
「しょ、」翔君。
松本の唇は戦慄き、まともな音を発しない。
はやく皆の首輪をはずして。勝ち誇っている黒幕に、強烈なアッパーを入れてやろう。俺たちは許されないけど、間に合わなかった皆にもつぐないをしよう。その為に、できるだけ多くの・・・。仲間を。助けて。それで・・・。
けれど。そこにあるのは。止まらない血。それにまみれる・・・動かない、桜井と、提箸の身体。
駄目か。駄目なのか。それすらも許されないほど、俺たちは罪深い・・・。
助けると言った。けれど提箸は自分の命を投げ出してまで桜井を殺した。それほどまでに憎まれていた。屋良もそうだ。去っていった。
やっぱり、駄目だ。もう無理なんだ・・・。
「松潤!」
パソコンを持ってしゃがんだまま、動かない松本に向かって生田が呼びかける。
「松潤、おい、」
「斗真・・・」
ぼんやりと視線を動かし、松本は生田を見た。
涙が、溢れてきた。そしてつぶやいた。
「ごめん・・・やっぱり俺たち、許してなんか、もらえない・・・」
601ユーは名無しネ:02/01/10 20:34
>593 冬休みでした(学校アクセス人)
でも結構進んでますね。私もまたがんばります。
ところで、私も起爆方法がわからないんだけど。
提はどうやって首輪爆発させたの?
602ユーは名無しネ:02/01/10 21:01
>601
ただ単純に強引にひきちぎるみたいにしてねじ切ったのでしょう。
603ユーは名無しネ:02/01/10 22:08
ああ・・・・・・とうとう来たか(涙
604ユーは名無しネ:02/01/10 23:36
す斗歪は助かったのか・・・
刑事、よくやったよ。
これでミスデも喜んでくれるよ。
もうカコイイお前がいないのかと思うとちょっと寂しいけどな・・・(泣
605ユーは名無しネ:02/01/10 23:42
>601
桜井が持っていた銃を引き寄せて、首輪に向けて撃ったのでは?
606ユーは名無しネ:02/01/10 23:57
桜井って銃まだ持ってたっけ?
607ユーは名無しネ:02/01/10 23:57
>605
たぶん602さんの解釈が近いのでは?
傘は「いいと言うまで動くな」って言ってたんだし、おそらく首輪を無効化しようとする
直前に爆発させたんではないでしょうか。
腕を掴んだのは、とにかく絶対に道連れにするという提の意図だったんだと思われ。
608ユーは名無しネ:02/01/11 00:00
え? 桜井の銃は屋良が「貸して」って持っていったでしょ?
>530参照
609ユーは名無しネ:02/01/11 00:40
age
610ユーは名無しネ:02/01/11 03:24
提箸の握り締めてたスティックシュガーが切なくてたまらない。
611ユーは名無しネ:02/01/11 09:09
提箸が死んだとなると、黒幕が動き出しそう。
(残りは固まって動いてたのを知っているから)
そうなる前に、秋山、相葉、屋良がどうなっているのかが問題ですね。
612ユーは名無しネ:02/01/11 12:19
黒幕が意味無くルール破るとは思えないんだが…。
それまで信用して一緒に行動してた仲間でも、あと一日と少し経てばみんな爆発して
死んでしまう恐怖から裏切り殺し合うようになる、というあたりがこのゲームの醍醐味なんだし。
黒幕は、三日経つか、もしくは首輪の異常に気付かないと動かないんじゃないかな。
それまでに残りの6人が何が出来るかだけど、頭脳派が残ってねえー(藁
強いていうなら秋山かしらん。
613ユーは名無しネ:02/01/11 15:56
まだあと一日少しあるのか・・・。
どちらにせよ、秋山たちは気になる。
614ユーは名無しネ:02/01/11 17:11
お願いだから誰か猫に傘の思いを伝えてあげて・・・(切り身
615ユーは名無しネ:02/01/11 19:06
次いってみますわ。
>600

ディスプレイにはひびが入り、ショックで電源が飛んだのか、すでに本来の役割を
果たさなくなったただの箱。それでも松本は律儀に束の間の相棒の蓋を閉じた。
「・・・・。」
そっと首筋に手をやる。べっとりと赤いものがまとわりつく。どうしてか、わけも
わからずただ涙が止まらない。
「許してなんか、もらえないよ・・・」
桜井と、提箸と。彼らの悲しみも怒りも憎しみも全て混ぜこぜの生暖かい流動体。
その中に自分のものが混じっていることに気付くまで、そう時間はかからなかった。
「松潤、それ・・・!」
松本を抱え起こそうとしていた生田がぎくりと手を止めた。
彼の耳の後ろ辺りから首筋にかけて、ざっくりと抉り取られたような深い傷。
「!」
生田の声に振り向いた渋谷もはっと口元を覆う。
「・・・・。」
二人の視線に、松本は弱々しく微笑むと啜り上げた。もはや痛みは感じない。
身体が芯から冷たくなって、次第に意識が遠のいてゆくのがわかる。それでも決して
この苦さから真に心が解き放たれることはないのだろう。
「俺は、俺たちは・・・」
「もうええから喋るな!」
渋谷は強引に松本の身体を抱き寄せた。おかげで顔も着ているものまでぐしゃぐしゃだ。
ああもう早よ風呂でも入ってさっぱりしたいわ!もちろん松潤の奢りでな!!
怒ったようなつまらなそうな、早口でまくし立てる渋谷に松本がふっと口の端を歪める。
「温泉かぁ・・・それも、いいな・・・」
「そうだよ、秋になったら一緒に行こうよ!こんな、こんなことくらいで・・・、松潤が
どうにかなったりするわけないじゃん!」
生田は二人分の袖を両手でぎゅっと握り締め、溢れそうになる涙を懸命に堪えていた。
泣いてちゃダメだ、悲しんでちゃダメだ、しっかりするんだ!しっかりしなきゃ!!
だって翔くんは、・・・いいや、それだけじゃない、風間もニノも山下も、ハセジュンに
ヨコにヒナも翼くんや滝沢君や米花君も、・・・そして萩原や提箸も。
もう、ここには皆いないんだ!

「斗真、すばる・・・。翔くん・・・、提箸も・・・皆、ほんとに、ゴメン・・・」
そう呟くとぐらりと傾いだ松本の身体から、ほんの一瞬重力が消えた。
「・・・松潤!?松潤!!」
渋谷は声を枯らしてその肩を揺さぶり続ける。生田はぐっと嗚咽を飲み込み、握り締めた
指先に力を込めた。
希望。掴んでも掴んでも、瞬間それは隙間からすり抜けてゆくような頼りないものなのか?
どうして俺はいつから自分の足だけでは立っていけなくなったのだろう。大丈夫、まだもう
少し頑張れるって、あんなに強く誓ったはずなのに。
「・・・・。」
耐え切れず生田の目から大粒の涙が地面にこぼれ落ちる。運の悪い蟻が、中で一匹溺れて
もがいていた。


【エントリーNO.21提箸一平 及び進行役嵐・桜井翔、松本潤死亡 残り4名(+1名)】
618ユーは名無しネ:02/01/11 19:22
歪は爆発に巻き込まれたというこでしょうか。
619ユーは名無しネ:02/01/11 19:46
最初っからの事情に通じているのが相葉一人か・・・
悪いがちと役者不足かも(ボソ
話し合うどころではない状況になっちまったしなぁ
620ユーは名無しネ:02/01/11 19:48
何かの破片が刺さったor破片で切れたのかな>歪
爆発の威力はかなりあるはずだもんね・・・
621ユーは名無しネ:02/01/11 20:02
なにげに提は首ナシ死体?
622ユーは名無しネ:02/01/11 20:25
きっとそうでしょう。
623ユーは名無しネ:02/01/11 21:55
でも原作の映画では首輪爆発しても喉らへんが爆破しただけで
首はあったよね。>教室のシーン
やっぱりもっと強力なのか?
624ユーは名無しネ:02/01/11 21:59
近くにいた人間さらに2人殺せてるからなぁ
小説版の方はもっと強力だったように思うが。
625ユーは名無しね:02/01/12 08:09
あれ、二宮は死んだの?
崖から落ちて生死不明なだけだと思ってたよ。
今生きてるのは、すばる斗真秋山屋良相葉か。
626ユーは名無しネ:02/01/12 12:55
>623
映画は生身の人間が演じてるから仕方ないと思われ。
人形じゃっぽい映り方だったし。
627ユーは名無しネ:02/01/12 18:18
>626
でも、織田みたいな感じだったら平気だったかもよ。
628ユーは名無しネ:02/01/12 22:35
歪の死の原因があまりよくわからん・・・
629ユーは名無しネ:02/01/13 00:33
首輪はずすサポートしてて提箸桜井のすぐ近くにいたのが松本なんでしょ。
爆風に巻き込まれて、ってことなのでは?
630ユーは名無しネ:02/01/13 02:24
切れどころが悪かっただけって感じ?
あのあたりは危険な血管多いしね…
歪、運悪かったと思うのさ。
631ユーは名無しネ:02/01/13 02:57
>630
頚動脈をすっぱり。とかね。
632ユーは名無しネ:02/01/13 03:25
運悪いっていうか
運動神経悪いっていうか
反射神経鈍いっていうか・・・
残りがひらだけってのが不安・・・
小僧よ、地獄の底から生還せよ
633ユーは名無しネ:02/01/13 03:38
せめて小僧が秋山の手を離して落ちる時、首輪を持っていたら
なんとかできたのにな・・・
634ユーは名無しネ:02/01/13 04:39
使いやすい(失礼)子がどんどん死んでゆくぜ。
635ユーは名無しネ:02/01/13 05:37
いつもの職人さんと違うんだけど、集計いきます。
このスレ、まだ一度も集計ないので。
636集計1:02/01/13 05:38

>18-19 539〜540 風間が死んでた? 生田ショック。
>23-24 541〜542 「風間に会いに行くよ」
>27 543 相葉@トンネルの中 「俺だけ仲間はずれかよ!」
>31-32 544〜545 「起きろってば、風間…」
>37 546 生田壊れかけ
>40 547 松潤も壊れかけ
>42 548 生田の決意「俺はみんなをなかったことには絶対させない」
>44 549 相葉戻ってきてパソコンを桜井へ
>50 550 萩原灯台を出発
>57 551 相葉@秋山と二宮が見つからない
>61-62 552〜553 秋山の首輪が外れたが爆発で崖崩れ。共倒れ?
>69-71 554〜556 「秋山くん、手…離して」 飛んだ二宮【二宮死亡?】
>78-79 557〜558 「ひとごろし!」by相葉
>130-131 559〜560 「アッキーのところへ行く」by屋良
>134-135 561〜562 桜井の回想、後悔
>141-143 563〜564 屋良「本当に人を殺すってのはそんなんじゃねえよ」
>147-148 565〜566 桜井「ニノを人殺しにするな!」
>164-165 567〜568 萩原「おはよー」 クマ爆発!?
>230-232 569〜571 二宮の死。二宮の伝言。
>236-237 572〜573 クマ不発?
>242 574 萩原逃亡開始
>244 575 生田の葛藤「俺には何も出来ない」
>258 576 米花「萩原!逃げんなよ!」
>267-270 577〜579 萩原と米花を追う桜井
>273 580 萩原、牧野&今井の死体に遭遇。武器ゲット
>287-288 581〜582 萩原逃亡成功。米花、黒こげ死体に嘔吐。
>309 583 桜井、米花を発見
>322-323 584〜585 桜井「ニノ…なんでお前ここに居ない」
637集計2:02/01/13 05:40

>335-338 586〜589 風間の夢 by生田
>346 590 萩原、提箸と遭遇。「おはよー、いっぺーちゃん」
>350 591 首輪外すよ、せーの…
>352 592 米花「俺やっぱり萩原を追いかけるよ」
>355-356 593〜594 桜井「わかった、一緒に行く」
>359 595 提箸混乱「……お、おはよ、う」
>367 596 黒幕の放送。まだ黒幕は異常に気付いてない。
>370-373 597〜599 萩原と提箸「みんなが固まってるから手を組まない?」
>376 600 桜井と米花追いついた。いきなりバトル。ナイフと発炎筒。
>388-389 601〜602 ブラック桜井切れかけ「この二人殺したって構わないと思うんだ」
>395-396 603〜604 提箸「殺るなら早く殺っちゃってくださいよ」萩原水面ぷかぷか。
>414 605 米花「冷静になれよ!」
>417-418 606〜607 萩原暴走。桜井ブチ切れ【米花・萩原死亡】
>451-452 608〜609 秋山「バイバイ」松本「相葉ちゃん本当にこれでいいの?」
>465-466 610〜611 提箸の回想「せめてここからサヨナラを言おうか」
>479 612 「ヨネが死んだよ」「相葉ちゃんもアッキーを追いかけて帰ってこない」
>492 613 提箸視点 スティックシュガー握りしめ
>530-534 614〜617 屋良「…ついて来るな」爆発寸前の想い。嵐なんか、大っ嫌いだ
>546 618 桜井「屋良っちを追うよ」 仲間だから
>552-552 619〜620 秋山「置いてってごめん…屋良っち」「ねえ神様…」
>557 621 提箸の思いつき「萩原、おまえが見たがってた光景見せてやるよ」
>564-565 622〜623 提箸の笑み。桜井「みんな逃げろ!」 そして爆発
>600 624 「翔君、翔君!」
>616-617 625〜626 松本「皆ゴメン…」【提箸、桜井、松本死亡】
638ユーは名無しネ:02/01/13 05:41
いつもの集計人さんじゃないので慣れてません。
見にくかったらスマソ
自分のために貼ってみた。
かちゅ使いには集計してあったら楽なんだよ〜
639ユーは名無しネ:02/01/13 05:56
ごめん

>552-553 619〜620 秋山「置いてってごめん…屋良っち」「ねえ神様…」

だわ…ミス…鬱
640ユーは名無しネ:02/01/13 06:02
そして一つ行きます
>451-452

俺、間違ってたのかな。
もう誰にも死んで欲しくなかっただけなんだ。
首輪を外す方法がわかって、もう俺たちは無力じゃないんだと思った。だから、
残ってる皆を助けられるんだってすごく単純に思ったんだ。誰ももう死なせたく
ないって。そのためなら俺、なんでもしてやる、って。
だから。
ニノが死んだとわかった時に、頭が真っ白になった。
その時、咄嗟に俺が思いだしたのは、ずっとニノの隣で見ていたモニター。
次々と赤に変わっていく光点を見守ることしか出来なかったあの無力感と、
そして…そして、ニノが秋山に貼り付けていた「まんまん」バルーン。
(…また、あんたが殺したのか?)
唇が震えた。許せなかった。
ニノの信頼を、皆の信頼をこの人は裏切ったと思った。
もう誰も死なないで済むと思ったのに!
ひとごろし、と口走った後もまだ、頭は真っ白だった。
許せないと思った。許したら駄目だと思った。ニノ! ニノ!
なのに。

『二宮くんから伝言預かってたんだ。『ごめん』って』

去り際の秋山の言葉だけが頭を回る。
「ちくしょう!」
俺、間違ってたのかよ…?
わかんねーよ、ニノ! 勝手に死んでんじゃねーよ!
俺は…秋山くんに追いついて何を言うつもりなんだろう?
遠くに秋山の背中が見えた。立ち止まり、空を仰いでいるその背中に相葉は
ぐちゃぐちゃの感情を全部ぶつけるように叫んだ。

「秋山くん!」

秋山の肩が、びくりと震えた。
642ユーは名無しネ:02/01/13 11:40
秋山&ひら!なんか久々〜
643ユーは名無しネ:02/01/13 11:57
こうなったらもうひらに頑張ってもらうより他にない気が・・・
644ユーは名無しネ:02/01/13 16:29
にのは本当に死んだんですかねぇ?
645ユーは名無しネ:02/01/13 17:06
ageんじゃねぇよ…
646ユーは名無しネ:02/01/13 17:09
sage
647ユーは名無しネ:02/01/14 21:41
蘇えらせてしまいたい・・・<小僧
648ユーは名無しネ:02/01/14 22:34
唯一小僧が持ってた物は「ドライバー」・・・。
なんとかならんかなぁ、と考えてみても思いつかん・・・。
649ユーは名無しネ:02/01/15 01:14
ドライバー1本で崖から這い上がってきたら
それこそシュワ様映画みたいだものね。
650ユーは名無しネ:02/01/15 21:14
別に崖を這い上がってこなくても良いのでは?
651ユーは名無しネ:02/01/15 21:22
>650
その一言でちょっといい方に動きそうだ。
え…でも小僧の生還は状況的に考えて無理だと思うけど…
なんでみんなそんなに生還させたがってるの?
653ユーは名無しネ:02/01/16 00:23
って…クッキーのせいで私が誰だかバレバレ(藁
654ユーは名無しネ:02/01/16 01:00
>652
ひらとリアルを和解させて、猫を鎮める役をさせたいのだと思われ。
それが出来そうで生きている可能性が皆無ではないのは小僧ぐらいしか
思い付かんが。
655ユーは名無しネ:02/01/16 01:32
確かに、今現在、傘も歪も逝っちゃって頭脳派がいないしね。
でも、生還に関しては、個人的にはう〜〜〜ん…。
656ユーは名無しネ:02/01/16 01:53
どっかの海岸に流れ着くの?
どうあがいても今の状況には絶対間に合わないと思うが
657ユーは名無しネ:02/01/16 02:38
頭脳がダメならカラダを張れってことでね。
小僧生還はあまり期待しない。
斗あたりが機転きかせて動いてくれればな。
658ユーは名無しネ:02/01/16 03:01
すじゃ無理だもんな、斗だよな
659ユーは名無しネ:02/01/16 09:46
原作版で秋也って崖から落ちなかったっけ?
660ユーは名無しネ:02/01/16 16:22
あれは確か杉村が落下するところを見ていて、海の中入って拾って、灯台まで
送り届けて、そして委員長が献身的に手当看病してくれたから助かったんだよ。
今の状況じゃーやっぱり絶望的だと思うんだわ。
661ユーは名無しネ:02/01/18 16:14
黒幕から見た状況(首輪)は

1.提箸、生田・渋谷・屋良の元へ
2.生田・渋谷・屋良により提箸死亡
3.3すくみの膠着状態

で良いのかな。まだまだ時間もあるので
黒幕が手を出す心配はナシ、と。
662ユーは名無しネ:02/01/18 16:49
今何時くらいだろう・・・。
663ユーは名無しネ:02/01/18 17:05
>367リレー@596(ごくろー)の
黒幕の放送が22日(?)2日目の6:00
>>370@幸人といっぺーちゃんの会話から
1時間は経過してる?
664ユーは名無しネ:02/01/19 00:02
期限3日でしたっけ?
ちょうど折り返したくらいの時間なのかな?
665ユーは名無しネ:02/01/19 02:50
まだ一日半しか経ってないのか・・・・そうは思えない。
666ユーは名無しネ:02/01/19 02:57
そういえばもうすぐ始まってから半年か。
そりゃ長いよね。
667ユーは名無しネ:02/01/20 00:43
夏だったよなぁ(w
668ユーは名無しネ:02/01/21 16:59
夏だったか…
ひら、頑張れー
669ユーは名無しネ:02/01/22 19:35
また進まなくなったなぁ・・・
いつもハシゴしているバトロワJ版小説サイトが6〜7コほどあるんだが、
最近どこも更新されていない(涙
670ユーは名無しネ:02/01/22 19:55
すにもなんとか頑張って欲しいな

671ユーは名無しネ:02/01/23 07:38
本当にどう進めていいかわからないんだよね。
殺し合って終わるわけにいかなさそうな展開だし、
でも殺し合わずに終わる方法思いつかないし。
672ユーは名無しネ:02/01/23 12:44
黒幕の視覚上だけなら簡単に終わりにできるんだがな。
実際はともかく。
反対意見が多いから書かないけど、小僧復活させたら進むのかな〜
とか思ったりするよ。
673ユーは名無しネ:02/01/24 11:10
・・・とりあえず、進めてみます。
2つです。
>641
「秋山くん!」
走り出して、程なく追いついた背中に向かって相葉は声を掛けた。自分の声に驚いて、振りかえった秋山と目が合う。
けれど、走って走って、頭の中はぐちゃぐちゃで、声は掛けたものの荒い息の中次の言葉が出てこない。
秋山も、まさか相葉が追ってくると思っていなかったから、とっさに言葉が出なかった。
向き合ったまま、動かない。
「・・・どうして?」
十数秒の沈黙のあと、ようやく秋山の口から言葉がこぼれる。どうして追ってきたのか。
さっきの、相葉の自分を見る眼差し。耳に残る、「ひとごろし」という言葉。それは当然自分が受けるべきもので、恨みなんかない。
これからみんなが助かるために、力を合わせなきゃいけないのに。それには自分はいない方がいいのに。どうして自分なんかを、追いかけてきたのか。
「わっかんねーよ!!!」
そんな秋山の疑問に相葉が大声で答えた。
「わっかんねーんだよ!どうしてなんて!何もわかんねえ!
 ごめんってなんだよ!頑張れってなんだよ!そんな言葉ってなんなんだよ!
 わっかんねえよ・・・ニノも、秋山くんも、みんなも、・・・俺も。どうしてだとか、どうしたらいいだとか、なんにも!なんにもわかんねえんだよ!」
「相葉くん・・・」
溢れ出すような相葉の言葉に、秋山は何と言っていいのかわからなかった。
激情に任せた言葉をいったん切り、肩を上下させながら相葉は秋山をまるで睨み付けるように見た。
けれどそれは、先程までの憎しみの視線とは違った。
「相葉くん・・・」
もう一度秋山がつぶやくように名を呼ぶ。相葉は強い視線のままで、しかし少し落ち着いて、言葉を続けた。
「俺にはわからない。斗真たちに、ニノの言葉の意味を考えろって言われた。これでいいの?って言われた。けど・・・けど、何が、どうしたら正しいのかなんて、ぜんぜんわからない」

>674
少し困ったような笑みを、秋山は浮かべた。相葉の視線を、ちゃんと受ける。
「相葉くん、追いかけてきてくれてありがとう」
その言葉と表情に、相葉の目が緩む。秋山はそのまま相葉を見つめて続けた。
「・・・何が正しいのかは、俺にもわからないよ。
 でも・・・俺が、みんなのところにいないようにするのは、多分最良だと思うんだ。
 相葉くんも、俺のことなんて考えなくていいよ」
いったん言葉を切る。相葉は黙ったまま唇をかんだ。何かが言いたいのに、それもわからない。わからないことばかりが増えていく。
「いっぱい人を、二宮くんを殺した、俺のこと許せないでしょう?又いつ、俺が原因で誰かが死んじゃうかもしれないってそんな心配するのは嫌でしょう?
・・・だから俺の事なんか気にしないで。俺は行くよ」
そう言う秋山は、とても悲しそうで、辛そうなのに穏やかな表情をしていた。
それが見るのが辛くて、相葉は下を向いてしまう。
「・・・ありがとう」
最後にもう一度そう言って、秋山は背を向けた。そして歩き出す。
相葉は顔を上げた。違う、違う。わからないけど、このまま行かせるのは違う。そう思うのにのどに何かが引っかかったように言葉が出てこない。
秋山の背中は段々遠くなっていく。相葉はすべてのごちゃごちゃしたものを振り払おうと、頭を振ってみた。
わからない。わからないけど・・・。顔を上げて、口を開こうとした。
その時。
「アッキー!!」
後ろから、突然別の声が秋山を呼び止めた。
676ユーは名無しネ:02/01/24 11:29
秋山ーー!!切ねぇなあ。
誰が追ってきたんだろう?
677ユーは名無しネ:02/01/24 13:34
猫か!猫なのか!?猫だよな!?
678ユーは名無しネ:02/01/24 23:35
そりゃ猫だろ。
猫じゃなかったら誰だっていうんだよ。

ところでこのグループにはあっちの爆音は聞こえたんだろうか?
原作も映画も知らないので首輪の威力がよくわかってないのだが。
まだそんなに遠くにはいってないんだよね?
679ユーは名無しネ:02/01/24 23:44
どうだろー。
距離的には、猫には聞こえたが、
秋山と相葉には聞こえなかったくらいかな?と思ったんだけど。
…なんとなく。
680ユーは名無しネ:02/01/25 00:40
聞こえたかどうかでまた猫の態度も変わってくるだろうね。
その辺は次を書く職人さんにお任せします。
続きが読めて良かったー。
681ユーは名無しネ:02/01/28 11:43
3日進んでないね・・・・・
かといって自分も続き書く自信ないし・・・・
682ユーは名無しネ:02/01/28 16:12
少しだけ進めます。
これで終わりに向かう動きか出てくれると良いんだけど。
自分もがんばって考えます。
683リレー版630@とりあえず動きを。:02/01/28 16:25
>574-675

 秋山の姿が見えた瞬間、叫んでいた。
見付けた、間に合った、追い付いた、浮かんで来るのはそんな言葉ばかりで、頭の中が真っ白だ。
それでも隣りに居る相葉の顔を見ると反射的に銃を構えた。
「屋良っち!」
秋山の驚いた声。屋良は聞こえない振りをする。
「アッキーに何しようってんだよ」
相葉は答えられない。どうして秋山を追ってきたのか、一体何がしたいのか、
そんなの自分にだって分からないのだから。
「相葉君は何もしない。俺は大丈夫」
「アッキーは黙ってて。」
「黙らない。だって俺、屋良っちに銃なんか撃たせたくない。
人殺しになんかなって欲しくないんだよ。」
秋山の必死な声に屋良は笑う。
「…俺はもう人殺しだよ。覚えてるでしょ?俺が福原を殺したって言ったの。」
「覚えてる。でもその後俺に言ってたじゃん、もう誰にも死んで欲しくないって。だったら…」
「うるさい!」
怒鳴って秋山の方を向く。今にも泣き出しそうな表情に秋山が黙った。
「…1回でも人を殺せば次も殺すんだってさ。そうだったよな?相葉」
684ユーは名無しネ:02/01/28 16:28
OH!
嬉しいけどageちゃイヤン。
685ユーは名無しネ:02/01/28 16:29
うげ、うっかりageてしまった。
さがるまで続きは保留と言う事で。
すみません・・・しばらく逝ってきます・・・
686ユーは名無しネ:02/01/28 17:26
>685さん
そ、そろそろお願いしたいです・・・(ウズウズ
687685:02/01/28 21:04
お待たせしました。出かけてました(笑
次行かせていただきます。
>683

「…撃てよ」

今まで黙っていた相葉が口を開いた。
「撃てよ。俺何が何だかわかんねーんだよ。何が良いとか悪いとか、これから
どうすれば良いのかとか、秋山君に何言ったら良いのかとかも全然わかんねーし。
難しい事考えんの嫌だからニノとかに任せてたのに、ニノも居なくなって。
ごめんの意味なんか俺わかんねーって!だからもうそれ撃ってくれよ!
わけわかんなくってすっげーむかつくからさ、撃ってこんなぐっちゃぐちゃの
頭とか全部ふっ飛ばせよ!」
怒りのあまり涙さえ浮かべながらキレ始める相葉を眺めていた屋良が、
トリガーにかけた指に力を込める。
激しい銃声が周囲に響き渡った。


 屋良は空に向かって撃った銃をゆっくりと下ろした。
「…なんで…?」
反射的に閉じてしまった目を恐る恐る開けて相葉が聞くが、無視して背中を向ける。
秋山は何も出来ずにその場で固まっているようだった。
「相葉」
秋山に向かって歩き出していた屋良が呼ぶ。
「一つ教えてやる。俺が出てきて少しした頃、何かが爆発する大きな音が聞こえた。」
「え?」
「俺達の首輪は外したけど、合流した提箸の首輪はまだはまってた。」
「な…っ」
血相を変えた相葉が元来た方へ走り去るのを振り返って確認すると、
びっくりした顔で自分を見ている秋山の前に立った。
「アッキー」
左手で秋山のシャツを掴み、胸に額を押し付ける。
「…俺を、置いてくな」
689ユーは名無しネ:02/01/28 22:17
屋良〜!!
ちゃんと応えるんだぞ、秋山!
690ユーは名無しネ:02/01/29 00:08
このシーンを読んで関係ないことを思い出してしまった。
8Jのフルマラソンで小原にすがりついてたヤラ、かわいかったな。
691ユーは名無しネ:02/01/29 00:22
進んでる…嬉しい。
これでまた何か考えられそうだ。
やっぱ、止まってちゃダメね。
692ユーは名無しネ:02/01/29 01:05
688>690
実は、そこはかとなくあの場面をイメージして書いたんです。
通じてちょっと嬉しい。
693ユーは名無しネ:02/01/29 01:51
そろそろ終わりか、と思ったら続くねぇ
694ユーは名無しネ:02/01/31 00:46
>693
・・・萎える事言うねえ・・・頑張ってるのに・・・
695ユーは名無しネ:02/01/31 01:27
>694
そう。やっぱ何とか完結させたいからさ。
でも、難しい局面だからさ、
メモ帳に何度も書いちゃ消し、書いちゃ消し…。
696ユーは名無しネ:02/01/31 02:23
誰か屋良をなんとかしてやって・・・
(他力本願ですまそ・・・)
697ユーは名無しネ:02/01/31 10:17
ひら走れ!
傘にも歪にも間に合わんかもしれんが・・・
698ユーは名無しネ:02/02/01 02:49
傘と歪が死んだ事を知ったら、ひらはどうなるんだろう・・・
なんか壊れそうな気がする・・・
699ユーは名無しネ:02/02/01 12:27
斗とすもまだパニクってそうだしな・・・。
この二人に向かってジュニアなんか嫌いだとは言わんだろうが。
700ユーは名無しネ:02/02/01 15:51
700!
・・・・ゴメソ、それだけ・・・
701ユーは名無しネ:02/02/01 16:07
一個行きます。
702ユーは名無しネ:02/02/01 16:08
待ってました!おながいします!
703ユーは名無しネ:02/02/01 16:11
ごめん二個になる。
本文ながすぎますって言われた……
>688

首輪の爆発の威力を、相葉は嫌というほど知っていた。
町田の首輪を外している時に黒幕が起こした爆発、校舎の一部分が吹っ飛んだその威力。
焦りのあまり、何度も転びながら相葉は走った。
もう、何がなんだかわからない。
うまく行くと思ったら、その度にそれは間違いだったと誰かに嘲笑われる。
神頼みなんて嫌いだけど、でも、神様…。
藪をかきわけて飛び出たら、いきなり視界に、血まみれの桜井と提箸が見えた。血まみ
れの松本を抱えて呆然としている渋谷と、泣いている生田と、爆発の焦げた匂い、
「な…んだよ」
混乱して口走ると、生田が泣きはらした目で相葉を見た。
「相葉ちゃん…松潤が…翔くん、が…!」
「なんでだよ!!」
相葉は爆発した。
その突然の剣幕に生田と渋谷が驚く前で、相葉は一目算に桜井に駆け寄った。
「寝てんじゃねえよ翔くん! 起きろよ! まだ終わってねえよ! こんなとこで終わって
いいのかよ! まだだろ! なあ、寝てる場合じゃないだろ……!」
血まみれの桜井の襟首を掴んで揺さぶる。固まりかけた赤黒い血が相葉の足下でぐじゅ
りと嫌な音を立てる。桜井の首はがくりと後ろに崩れ、おそらく爆発の時に見開かれたま
まの眼球、その瞳孔は開いたままで反応はない。

「なあ、翔くん! 起きろよ、起きろっつってんだよ!」
「相葉ちゃん、相葉ちゃん! やめてよ!」
見かねた生田が駆け寄ってやめさせようと肩に手をかけたたが、相葉はそんな生田の胸
を突き飛ばし、さらに襟首を揺さぶった。桜井のシャツがびりっと嫌な音をたてて破れた。
「ねえ、やめてよ!」
「起きろよ! まだ終わってねえんだよ! こんな終わり方ってねえだろ! 翔くん!」
「やめろよっ!!」
地面に転がっていた生田が絶叫し、相葉と桜井の間に体ごと割り込むと、正気をなくし
たように叫び続ける相葉を思い切り殴った。
たまらず相葉は桜井のシャツを離して、地面に転がる。
「何すんだよ!」
相葉は血走った視線を生田に向け、体勢を立て直すと生田に飛びついた。
押さえ込み、殴ろうと右手を振り上げたところで生田が絶叫する。
「もう死んでるんだよ!」
相葉の腕がぴたりと止まった。
そんな相葉に向かって、何度も、生田は言う。
「もう死んでんだよ! 死んでるんだよ! …死んでるんだよ…」
叫びながら、生田の目から涙があふれ出した。たまらず嗚咽する。
相葉はゆっくりと生田から手を離し、呆然と地面に座り込んだ。
沈黙が降りた。
706ユーは名無しネ:02/02/02 03:50
こんなところでMAIN復活・・・
707ユーは名無しネ:02/02/02 04:11
小僧がココに居ないから復活してないよー。
708ユーは名無しネ:02/02/02 04:14
ごめんなさいっ!あげちゃったーっ!!
ううう、逝ってきます…。
709ユーは名無しネ:02/02/02 04:20
あ、故意じゃなかったのね・・・
久々のage荒らしかとおもって報知してました。
710ユーは名無しネ:02/02/02 08:55
あいばー!
混乱するよね。どうするんだこれから。
やはり相葉がキーパーソンだね。
711ユーは名無しネ:02/02/02 13:43
ちゃんと生きてるのは相葉、斗、す、屋良、秋山だけ?
712ユーは名無しネ:02/02/03 04:48
ひらどうなるんだろう・・・
まだ混乱収まってなさそうだし・・・
ってか、そもそもひら1人じゃマトモな判断出来ないしなぁ。
713ユーは名無しネ:02/02/03 15:12
いや、これでひらが逆に冷静になってくれたら・・・
714ユーは名無しネ:02/02/04 03:32
次、進めます。
>688

「…俺を、置いてくな」
その声はとても小さかったが、ハッキリと秋山の耳に届いた。
「町田くんも、ヨネも、もうどこにもいない。俺の事置いて逝っちゃったんだ」
秋山のシャツを掴んでいる左手が白くなるほど握りしめる。
「アッキーまで先に逝ったら、俺…どうなるか自分でも分かんねぇよ。
 きっとおかしくなる。あいつら全員殺して、俺が最後の一人になったら自殺するんだ」
「屋良っち…」
何と声をかければいいのか分からず、秋山はそのまま口篭もってしまった。
すると屋良は、秋山の胸に押し付けていた顔を上げて叫んだ。
「だからどこにも行くな!俺と一緒に居ろよ!」
握っていた銃を無造作に振り払い、秋山の胸に縋りつく。
「アッキーが最後なんだ。狂いかけてる俺が正気でいられる最後の鍵なんだ!」
必死の形相で懇願する。
ここで秋山と離れたら、本当にどうなってしまうか分からない。
怖かった。
自分が自分でなくなってしまう瞬間が。
そして、秋山が自分の知らないところで先に死んでしまうなどという、
そんな想像に苦しめられるのは嫌だった。
町田も、米花も、2人とも自分の見ていない所で勝手に死んでいった。
最後の言葉も聞けなかった。
どんな思いで死んでいったのか俺には分かってやれないんだと、
悔しくて悔しくて思いきり唇を噛みしめた。
あんな辛い思い、もう二度と味わいたくない。
死ぬのは俺が先じゃなきゃダメなんだ。
アッキーが死ぬ前に、俺が先に死ぬ。
だから絶対に離れたくない……!
「俺に人殺しをさせたくないんだったら、最後まで傍に居ろよ!」
絶叫に近い屋良の叫びを秋山は黙って聞いていた。
しばらく続いた沈黙の後、小刻みに震える屋良の手の上からそっと包み込むように
秋山は自分の手を置いた。
「…分かった。屋良っちと一緒に居るよ。最後の最後まで一緒だ」
「本当だな!?嘘じゃないな!?」
苦笑して秋山は頷いた。
「どこまでいけるか分かんないけど、町田くんやヨネの分まで俺たちが頑張ろう」
その言葉に、ようやく屋良の顔に笑みが浮かんだ。
716ユーは名無しネ:02/02/04 08:37
次行きます。
頑張って終わらせよー。
長くなった、多分6個行きます。
>715

呆然と相葉は地面に座り込んでいた。
側では生田がただ嗚咽を漏らし、渋谷は無言で唇を噛んで俯いていた。
誰も動こうとする気力など持っているわけがない。
数分だったのか、数十分だったのか、時折吹く強い不穏な風が木々を揺らすほかは
全くの無言で無音の空白の時が過ぎた後だった。
相葉がふらりと立ち上がった。
「…相葉ちゃん?」
生田が顔を上げたが相葉は何も言わずそのままいきなり駆け出そうとする。生田は
慌てて声をあげた。今の相葉が何を考えているのか冷静でいるのかもわからず、とに
かく不安で名前を呼んだら、相葉は立ち止まった。
「…秋山くんと屋良っちのところへ言ってくる」
「え、でも…」
なんと反応していいかわからず、泣きはらした顔のままで口ごもっていると、相葉
はそれ以上何も答えず、走って木々の向こうへ消えた。
「すばる…」
どうしようと言いたくて振り返ったら、渋谷は俺にもわからんと言うように目をそ
らし、腕の中の松本を地面に寝かせ、指をすべらせて瞼を閉じさせた。その松本の白
く青ざめた顔とぐにゃりと力の入らない体にまた松本の死を思い知るが、もういい加
減に涙も枯れていた。涙も流せないほど胸の中は空っぽだ。
相葉ちゃんは、どうするつもりなんだろう…。
生田は頭の隅でそんなことを考えたが、立って相葉を追いかける気力も、もうない。
また風が吹いて二人の髪をかき混ぜた。
>715

もう自分なんていなくなるほうがいいんだと。
迷惑をかけるだけの皆の前から姿を消して、一人きりでそのまま、永遠に眠り続けて
しまおうかと、そう思っていたのに。
屋良が追いかけてきて、側にいろと言うから。
そのために生きろというから。
死んでしまうのはある意味安易で楽な逃げ道だ。
『どこまでいけるか分かんないけど、町田くんやヨネの分まで俺たちが頑張ろう』
だから屋良が望むだろう言葉を口にした。何人もの人間の命を奪っておいて言える
ことなのかどうなのかわからなかったが、どうせこのまま死んでしまってもいいかと
思っていた命なら、このまっすぐな瞳の捨て身の仲間を生き延びさせるために使おう。
それを償いにするべきなのだと思った。
「…よし」
屋良は満足げに笑う。
「でも、これからどうするの?」
秋山の問いにも、しらねえよ、でもあいつらのところに戻るつもりだけはねえよ、
と、にべもない。
「爆発があったって?」
「…首輪の爆発音がしたんだ。だけど知ったことじゃねえよ。嵐なんか」
ヨネや町田くんや俺らを見捨てた嵐なんか、と屋良は吐き捨てる。
何と言っていいかわからず秋山が黙ると、屋良は、何だよ、と秋山を睨んだ。その
目に迷いはないようで、ここまで思いつめ、張りつめた屋良の空気が感じ取れる。
屋良は地面に落とした拳銃を拾った。残弾を確かめて安全装置をかけズボンのポケ
ットに突っ込む。
「…もしあいつらがまだ俺らに何かしようとするんなら俺はこれ使うよ」
屋良は低い声で宣言した。
それから崩れるように座り込み、チクショー疲れた休ませろよ、と呟いた。

しばらく経った後だった。
「ねえ!」
思いがけない呼び声がした。
地面に寝転がっていた屋良の体が瞬時に強ばるのがわかった。すごい素早さで飛び
起きてポケットに手を突っ込み、しまったばかりの拳銃を取り出し、迷いなく安全装
置を外しそちらに向けた。それを秋山は止めることすら出来なかった。何故なら自分
もその声に驚いて固まってしまったからだ。
屋良が拳銃を向けたその先にいたのは。
ここまで駆け続けてきたのか、すっかり息のあがった相葉だった。
一体何をしに来たんだろう、と秋山が思うのと同時に屋良も呟いた。
「何しに来たんだよ」
やばい、と秋山は思った。屋良の声は今にも爆発しそうだ。
秋山は止めなければと思ったが、今下手に刺激すると、毛を逆立てた猫のような
屋良はすぐにでも引き金を弾くだろう。
相葉は無言だ、何かを決意したような目で。
一歩、二歩、その位置からさらに二人のほうへ歩を進める。
屋良の指に力が入った。
その瞬間だ。
相葉はあまりにも意外な行動に出た。
いきなりその場で、膝を折り、地面に両手をついて、頭を下げて――。
つまり、いわゆる土下座のポーズを、したのだ。
さすがの屋良も思わず拳銃を少し下げ、混乱したように相葉を見やった。
「…なんだよ」
相葉は顔を上げ、屋良と秋山を見た。そして、
「力を貸して欲しいんだ」
と言ったのだ。

「ふざけんなよ!あれだけ散々アッキーのこと邪魔もの扱いしといてそれかよ!」
屋良が怒鳴った。もう一度拳銃を握る手に力がこもる。
だがさすがに無防備な相葉を撃つほど激昂しているわけではないらしく、しかし
こみ上げる怒りを抑えられるほどではないらしく、指が震えている。秋山はやっと
手を伸ばしてそれを抑え、話を聞こうよ、と言った。
「聞くことなんかなんもねえよ! 勝手なことばっか言いやがって。どうせ俺らを上
手く利用したいだけなんだろ? 嵐は嵐で仲良くやってりゃいい。勝手にデビューし
て勝手に進行係を引き受けて勝手にヨネを殺して。嵐は俺らを捨てたんだ。もう俺
らに構うなよ! 放っとけよ!」
「捨てた?」
相葉が眉を寄せて屋良を見た。
屋良は、叫んでいるうちに惨めな気分になってきたので黙った。これは悔しさと
嫉妬も混じっている感情だ。諦めたつもりでいたのに、捨てられたようなショックは
どこまでも尾をひく。ずるずる、ずるずると、一年半以上経っても、あの時の気分が
消えない。ふとした瞬間に頭をもたげるほどに。
「…お前らに俺の気持ちなんかわかるかよ。もうお前らは俺の仲間なんかじゃない!
翔くんにもそう言えよ」
「翔くんは死んだよ」
相葉が突き刺すように言った。

屋良は瞬間黙った、さすがに動揺したようだ。
「…だからなんだよ、関係ねえよ」
「…捨てられたなんて本気で言ってんの」
「何だと?」
「翔くんの気持ちもわかんないくせに勝手に拗ねんな!」
静かだった相葉が爆発した。何か吹っ切れたような声だった。
「翔くんがどれだけあんたらのこと気にかけてたか知ってるくせに!忘れてなんか
ないって知ってるくせに!翔くんは今でもあんたらのこと大事な仲間だって思って
るよ。MAのメンバーと今度一緒に踊るんだって嬉しそうに翔くん言ってたよ。MA
すげーカッコいいっていつでも誉めて、またいつか一緒に、どんな形でも一緒にコン
サートとか、やりてーな、って無理だってわかってもずっと言ってたよ。屋良っちと
米花くんが校門前に来た時だって撃たれるかもって思っても出ていったの忘れた
のかよ?翔くんがあんたらのこと大事に思ってる証拠だろ」
「…そんなの綺麗事だ」
「…ああ、じゃあ翔くん本当に可哀想だ。じゃあどうすればよかったんだよ翔くんは?」
「…」
「翔くんはどうしょうもない事態をたった一人でどうにかできるスーパーマンじゃ
ないんだ!」
とうとう屋良は黙った。
相葉は肩で息をしている。普段からあまり表情に変化のない相葉だが、さすがに
怒っているようだ。屋良は拳銃の狙いを外さないように構えていたが、脳裏に浮か
ぶのはあの、馬鹿やるのが大好きな仲間思いの優等生の笑顔で、揺らぐ心、迷い
は怒りに変わって目の前の相葉にぶつけられる。
「お前が言うな!」
「俺がむかつくなら撃っていいよ」
「…」
「でもそれはなんとか黒幕に仕返しした後でいいでしょ。俺は…もう俺しか残って
ないから力一杯頑張るよ。その後俺は死んだっていいんだ。それしか出来ないから。
翔くんはもう死んだよ。翔くんはもう何も出来ないよ。松潤も死んだ…もう5人しか
残ってない。だから、力を貸してください。秋山くんも」
言って相葉がもう一度、地面に手をついて、頭を下げた。
相葉がためらわずそんなことをするほど静かに覚悟を決めているのがわかった。

「…どうすればいいの?」
秋山が聞くと相葉は顔をあげ、まだ何も考えてないけど、と答えた。エネルギー
だけで方向性が定まっていないところが相葉らしい。
「俺でもいいの?」
「…秋山くん、ごめん、俺わかった。一番悪いのは一人だって。黒幕はこうやって
俺らを追いつめて疑わせて殺し合わせるのが目的なんだ。そんなのに乗るのは馬鹿
だ。俺馬鹿だった。だから、手伝ってください、お願いします」
「…わかった、協力するよ」
「アッキー」
屋良が驚いて秋山を見た。
秋山は屋良を見て、俺は手伝うって決めたよ、と言った。
「きっとそのほうが、ヨネや町田くんのためにもなるから」
屋良は少しだけ黙り込み、それから、相葉に向けていた拳銃をゆっくり下ろした。
「アッキーが死ぬまでは付き合ってやる」
小さくそう言い捨てた。
723ユーは名無しネ:02/02/04 09:07
長くてごめん。
ひらの性格がしっかりしすぎではないかとのつっこみはなしでお願いします。
ここまで来たらなんとか終わらせたいね。
むしろこっちがバトルロワイアルだ。
724ユーは名無しネ:02/02/04 09:12
さすがのひらもこんな状況になったらしっかりせざるを得ないだろうな。
残り5人・・・一体どうなるんだろう。
すがしっかり者っぽいイメージがあるから期待してるんだが・・・
職人様、がんばってください。
725ユーは名無しネ:02/02/04 11:01
涙ちょちょぎれ・・・
私はロムラーですけど、やっぱり黒幕に打撃を与えてホスィ

っていうか、黒幕ってどこにいるんですか?
726ユーは名無しネ:02/02/04 11:19
下手したら黒幕は日本なのではないかという可能性もなくはなさそう…
もしくは海に監視船があるとしたらそことか。
そうだとしたら黒幕がバトロワを実施してる島に来る時があるとしたら
優勝者が決まった時とか…んー…どうなんだろう。
727ユーは名無しネ:02/02/04 12:44
5人にはなんとか黒幕に一矢を報いて欲しいな。
728ユーは名無しネ:02/02/04 13:18
優勝者が決まれば、黒幕しゃしゃってきそうだがどうか?

優勝者を決めて(首輪を1つ残して爆発させて)
黒幕をおびきよせ…護衛が2人程度でこちらが
5人がかりなら黒幕1人くらいは殺せるかもね。
729ユーは名無しネ:02/02/04 13:33
黒幕は実在しないって目もあるんだよな
730ユーは名無しネ:02/02/04 14:36
>728
ドゥイ。
優勝者が決まれば黒幕しゃしゃりでてきそうだよね。
731ユーは名無しネ:02/02/04 15:23
>729
目?
黒幕は存在するでしょう。
嵐は話したことあるわけだし。
732ユーは名無しネ:02/02/04 16:49
>731
嵐が話をしたのが、本当に黒幕なのかそれとも替え玉に過ぎないのか
嵐が知っているのは首輪爆破以外は聞いた話ばかりだよね。


733ユーは名無しネ:02/02/04 19:13
>728
首輪は、全部爆発させると言う手も、なくはない…よね?

>726
海に監視船。そういえば意外なほどに誰も描写していないよね。
なので自分はすっかり、近くで監視はしてないものだと思ってたよ。
734ユーは名無しネ:02/02/04 23:27
監視船は居ないと思ってたよ。
だって海に入ったら首輪が爆発するんでしょ?
735ユーは名無しネ:02/02/04 23:42
監視船は無いでしょ…。この最終段階でいきなり「実は監視船が…」って
出てきたらちょっと唐突だし…。
736ユーは名無しネ:02/02/04 23:48
嵐が進行役引き受けた時って、直接会ってなかったっけ・・・?
確認したいが、過去のどのへんだったかも思い出せん。
ああ、それすらも替え玉だったかもってこと?
しかし今更、黒幕についてそんなどんでん返しはいらないと思う。
一矢報いたいし、終わらなくなりそうだし。
737ユーは名無しネ:02/02/04 23:56
全員死亡の後のバッドエンディングだったら簡単に思いつくんだけどな。
難しいメンツが残ったこと…。
738ユーは名無しネ:02/02/04 23:58
思ったんだけど、もしかしたら黒幕側からしたら
全員死亡したって思ってるんじゃないの?
最終的に首輪つけてたのは、サゲと幸人の2人だったでしょ。
その2人が死んじゃったから、今は生存者無し。
739ユーは名無しネ:02/02/05 00:13
屋良・す・斗真の首輪は無事と思ったが…
皆で過去ログの旅に出ないといけないようだな
740ユーは名無しネ:02/02/05 00:20
ヤラ、斗真、すばるの首輪は上手く外しただけで生きてるのではないの?
そうなら今3人一緒に残ってることになるのか?
741ユーは名無しネ:02/02/05 00:27
はずしただけで処理していないから、3人分は生き残っているはず。
早く海に捨てれば?と思ってた記憶がある。
もっともサゲの爆発で誘爆してたら別だけど。
742ユーは名無しネ:02/02/05 00:36
あと、つの爆弾も有効に使いたいよね。
リレー版635−640さんのタイトルバーにも書いてあったけど。
743ユーは名無しネ:02/02/05 04:14
サゲの爆発で誘爆してたら斗とすも無事じゃないだろう。
だから斗・す・屋の首輪は「生きてる」状態で一カ所に固まってるように黒幕には
見えていることでしょう。

あと、黒幕はしっかり実在するよ。
ソース↓
バトルロワイアル11のレス76「リレー版503・黒幕を出す。」
黒幕らしき男がはっきりと書かれています。
744ユーは名無しネ:02/02/05 19:53
二個行きます
>722

松本と桜井の死体は並べて寝かせて、もう動かなくなったパソコンも側に置いた。
提箸の死体は原型をとどめていなかったので、どうしようもない。
今、何時くらいなんだろう。
ふと我に返って、生田が空を見上げると、東から昇った太陽は段々空の中天へと
近付いていた。首輪の爆発の後、ただ泣いて、その後自分はどれぐらい呆けていた
のだろう。昨日目覚めてから今朝までは怒濤のような一日だった。今は、それとはう
ってかわって静かな、ひどい喪失感と脱力感と絶望に支配された時間だ。どちらに
しろ地獄であることに変わりはない。
「すばる?」
側にいたはずの友人はどこにいるのだろうと振り返ってみたら、少し離れたところ
でうずくまり、何かを見ているようだった。
「何してんの?」
関節が痛い。重い体をひきずって立ち上がり、這いずるようにして側まで行くと、
渋谷は生田の持ち物だったリュックを探っていた。中から、乾パンや水や地図など
を取り出し、最後に、今井たちの作った爆弾を取り出した。渋谷はそれをじっと見て
いる。
「どしたの、すばる」
「この爆弾、結構威力あるはずなんや」
「…そうなの?」
「島中探し回れば、車やバイクが見つかるかもしれん。石油ストーブとかでもええ。
中にガソリンや油が少しでも残っとったら回収して回って、瓶につめたら火炎ビンや」
「…待ってよ、すばる、何考えてんの?」
話の展開についていけず生田が思わず聞き返すと、渋谷はじろりと生田を見た。
「お前はこのままでええんか?」
「何が?」
「このまま黒幕にやられっぱなしでええんか言うとんねん!」

渋谷の目はすわっていた。歌いながらテレビカメラを睨み付けるそのままの鋭い
視線で、今井たちの作った爆弾を見つめ、強く握りしめる。
「俺はいやや。冗談ちゃうわ。ヒナやヨコや翼や松潤や…そんなやつらに助けられて
俺はここまで生きられたんや。そいつらの分まで俺が意味のある死に方をせなあか
ん。俺は絶対こんなふざけたゲームの黒幕を許さへん、思い知らせたる。お前はど
うやねん、斗真!」
強く問いかけられて、生田は渋谷の視線を受け止めた。
記憶の中の仲間の顔は、どうしてか皆苦しそうな表情をしている。誰一人こんな
ゲームに参加したかったはずはないのに、次々と死んでいった彼らの無念のせいか。
「…うん、俺も」
すぐに頷いた。泣けるだけ泣いてしまったら、もう失うものは何もなくなった気がした。
あと自分がするべきことなんて、一つだ。このまま泣いているだけじゃ、松潤や風間
にも、笑われるよな。
「タイムリミットまで一日以上あるんや、出来ることがあるかもしれへんやろ」
「うん」
もう一度頷くと、生田と視線を合わせた渋谷が、少し笑った。
その時、近くの茂みが揺れた。見ると、相葉だった。
そのすぐ後ろには、秋山と、その陰に隠れた小柄な屋良の姿。
「相葉ちゃん、どうしたの? 秋山くんと、屋良っちも!」
生田が驚いて声をあげると、相葉は、協力してもらうことになった、と簡潔に答えた。
秋山はその言葉に頷いて、それから、痛ましそうに並んで寝ている桜井と松本を見て
いる。屋良はさすがに少しショックを受けたのか、俯いて視線をそらしている。相葉は
そらさずじっと二人を見ていた。
「…絶対にこのままじゃ終わらせない」
「ああ、俺らもそう思っとったとこや」
相葉の小さなつぶやきに、渋谷が低くはっきり答えた。
747ユーは名無しネ:02/02/06 03:39
次進めます。
みんなの思惑と違ってても許してね。
ゲーム終了に向かって頑張るから。
>746

相葉を中心にして、秋山・屋良・生田・渋谷の4人で輪を作って座る。
まるでステージに出る前に嵐のみんなで組んだ円陣のようだと相葉は思った。
まさかこの5人で組むとは思ってもいなかったけど。
「ヤツはさ、斗真とすばると屋良くんが生き残ってると思ってるハズなんだ。
 だから一人に絞ろうと思う」
相葉の手には、外して置いていた首輪が一つ握りしめられていた。
そうか、と秋山は手をポンと打つ。
「つまり優勝者を決めるんだ?」
「正解。そうしたら…ゲーム終了だ」
「終わったんやったら、確か迎えに来てくれるんやったよな」
……黒幕が。
5人はゴクリを唾を飲み込む。
「多分ね。…ううん、絶対に来てもらわないと困る」
「で、のこのこやって来たところを…」
屋良は指で拳銃の形を作ると、バンっと言って打つ真似をした。
「永遠にサヨナラしてもらおっか」
その為には、慎重に進めなければいけない。
僅かなミスが言葉通り命取りとなる。
「それで?誰を優勝者にすんのや?」
「それなんだけど、斗真に頼むよ」
「俺?」
斗真は目を丸くして、自分を指差した。
「何で斗真やねん?」
「だって、すばるのその目じゃ自由が利かないだろ」
確かに、さっきの後遺症でまだハッキリと視力が戻っていない。
「俺じゃダメなのかよ」
「屋良くんは演技が問題。どう考えたって、役者としては斗真の方が上だし」
なるほど、と屋良を除く3人は深く頷いた。
屋良が「何だよそれっ!?」と叫ぶのを無視して、4人は話を進める。
「じゃあ、俺が囮になってヤツを誘い込むんだ」
「俺たちが隠れる場所も確保しておかないとダメだな。相葉くん、いい場所ある?」
「それはまだ決めてない。とりあえず、武器を集めておかないと」
「そうだね。相葉ちゃん、武器ってどれくらい使えそうなのある?」
とりあえずは、翼が作った爆弾がある。
それに弾は残り少ないが拳銃もある。
「さっきも言うてんけど、まだ島に中に石油とか灯油とかあったら火炎瓶が作れるで」
「そっか、なるべく離れた所から攻撃できる武器の方がいいもんなぁ」
翔くんだったら何かいい武器を思いついたかもしんないのに…。
そう思ったが、すぐに首を振った。
いつまでも翔くんに甘えていちゃダメだ。
俺たちで、生き残ったこの5人で進まなきゃダメなんだ。
「まだ時間あるし、バラけて島の中を探しに行こっか?」
秋山の提案に、それしかないよなと5人は立ち上がった。
750ユーは名無しネ:02/02/06 09:22
すすんでる。うれしい〜。
最後まで頑張りましょう。
ところで、残ってるメンバー、みんな怪我は大丈夫なのか?
751ユーは名無しネ:02/02/06 13:48
「演技が問題」ときっぱり言い切る相葉にワロタ
あ、でも相葉と屋良ってなにげに同学年だったんだよな・・・さっき気づいた。
752ユーは名無しネ:02/02/06 16:54
暫く来てなかったけど、
思い掛けない方向に進んでて嬉しい。
成る程、この5人か…。
結構どれもサプライジングメンバーだね
753ユーは名無しネ:02/02/06 20:49
まぁ、屋良は密かに重傷だしね。

とフォローしておく魔担でした。す、すまそ…
754ユーは名無しネ:02/02/06 23:13
なんか、いよいよですなあ。
5人も職人さん達も頑張って!
755ユーは名無しネ:02/02/07 00:20
みんな満身創痍だよね。
無事なのって相葉だけじゃない?
756ユーは名無しネ:02/02/07 01:02
まあ、日本には火事場のクソ力という麗しい言葉もあることだし。
>みんな満身創痍

それだけに頼ってもいけないと思うが(ニガワラ
757ユーは名無しネ:02/02/08 02:16
次進めますねー。
2つ書きます。
>749

武器を探すと決めたが、個人行動をとると何かあった場合に危険なので、
相葉・生田・渋谷と秋山・屋良の二手に分かれる事にした。
「村の中を捜すのが一番てっとり早いんじゃない?」という生田の意見はもっともだったので、
相葉たちは鎌石村に向かう北ルートを、秋山たちは氷川村に向かう南ルートを選んだ。
「これだと集合場所は平瀬村がいいかな?それとも違う場所にする?」
たった1日半で書き込みやら何やらでボロボロになった地図を見ながら、
秋山はみんなに問い掛ける。
「そうやなぁ…平瀬村やったらどっちのルートでもちょうど真ん中らへんになるしな」
「そう言えばさ風間の所に行った時、バイクが乗り捨ててあったんだ。
 誰かが移動に使ってたとしたら残ってる燃料は使えるよね」
「んじゃ、平瀬村に集合ってコトにしよっか。みんなもOK?」
相葉に異論を唱える者はいなかった。
地図上の平瀬村の字を、屋良はペンで大きく囲む。
「平瀬村集合っと…。場所はそれでいいとして、何時になったら集まるんだよ?」
「リミットを明日の朝くらいにして、先に辿り着いた方から武器を作って
 待ってたらいいんじゃないの」
生田の言葉の後に、できたら今夜中には集まった方がいいんだけどさ、と相葉は付け加えた。
「時間に余裕ないんだから、さっさと集めておち合おう。屋良っち、行くよ」
「あ!ちょっと待って!」
相葉は歩き出そうとした秋山と屋良を呼び止めた。
「何だよ?」
「危険だけどさ、屋良くん。自分の分の首輪を持って行って」
「またソレ着けんの?ぜってーヤダ」
屋良は冗談じゃないと顔をしかめる。
それは生田と渋谷にしても同じだ。
「首に着けなくてもいいから。ただ持つだけ頼むよ」
「せっかく外したのに…。何か考えがあるの?」
「理由聞かな納得できんわな」
「一応、ストーリィをたててみたんだ。優勝者を決める、ね」
3つの首輪を手にすると1つを右手に持ち、遠くに離した。
「まず屋良くんが2人から離脱する。黒幕が仲間割れでもしたと思ってくれたら御の字だ。
 こっちの2人も別の場所に移動したんだけど、偶然に屋良くんと平瀬村で再会」
「そこで最終決戦やな。で、俺と屋良が死ぬってワケか」
「そーゆー事。平瀬村に入ったら、適当な所に屋良くんの首輪を置いといて。
 武器が揃ったらそれ取りに行って、すばるのと一緒に爆破させるから」
「相葉ちゃん…黒幕が途中で爆破させるって事ないよね・・・?」
生田は不安そうに首輪を見た。
「絶対にありえないとは言い切れないけど、タイムリミットまでまだあるし
 黒幕に変だと思わせなかったら大丈夫でしょ」
「ここで今更悩んでも仕方ないよ。俺たちはやるしかないんだからさ」
秋山は屋良の首輪を相葉の手から取ると、行くよっ!と明るくみんなに声をかけた。
それを合図に、それぞれ声を掛け合う。
「そしたら平瀬村で会おうな」
「うん、気を付けて」
「いい武器見つけろよ」
「そっちこそ!」
「みんな、最後まで頑張ろうね!」
そして、2組はそれぞれのルートで平瀬村に向かって歩き出した。
次の人でいきなり平瀬村に着いちゃっても構いません〜。
ただ、見つけた武器の発表会をしなくちゃいけないのかな?
面倒な役を押し付けちゃったかも…。
761ユーは名無しネ:02/02/08 02:25
お、進んでる!!

ちょっと気になったんだが、首輪には盗聴器付いてたっけ?
付いてたら会話のすべてを聞かれてることになるよね?
762ユーは名無しネ:02/02/08 02:52
>761
それかなり今更。
今までを見る限り、ついてないようだよ。
黒幕が嵐を抹殺したつもりでいるのは確かだしな(高笑いしてたし)
もし盗聴器がついていたら首輪の構造を調べたニッキ様や傘たちが
それに気付かないわけもない。
763ユーは名無しネ:02/02/08 10:30
首輪持ち歩くなら禁止エリアに気をつけてね。
鎌石村も氷川村もすでに禁止エリアのはず。
764ユーは名無しネ:02/02/08 11:34
な、なんで上がってるんだ…
他のスレも上がってるし…
765ユーは名無しネ:02/02/08 14:40
今更だがちょっと質問。
首輪ってどれが誰のだかわかるのか?
ごめん、せっかく進んでるのに細かくて。
766ユーは名無しネ:02/02/08 15:48
嵐の首輪爆破後に黒幕が放送入れてるのでわかる筈。>367参照
ついでに今後の禁止エリアもコピペ
2日目、8:00・G=8、10:00・E=5、12:00・I=10
767ユーは名無しネ:02/02/08 23:50
禁止エリアの事、すっかり忘れ去ってたよ。
そうだよねー、首輪持ってたら危ないんだ。
768ユーは名無しネ:02/02/08 23:51
>765
デザイン全員一緒だから、どの首輪が誰のものだったか分からなくなるということ?
確かにそれは気になる…
769ユーは名無しネ:02/02/09 00:16
>765
実は私も気になってた。
区別がつくのは、唯一(福原の)血を浴びてる屋良の首輪かなあと。
だが・・・苦しい・・・
770ユーは名無しネ:02/02/09 00:35
私も首輪のことは気になってたよ。みんな同じとこ気にしてんだね(当たり前だけど)
771ユーは名無しネ:02/02/09 01:52
そうそう。名前でも書いてなきゃ
誰のかわかんないじゃん…、と思ってた。
3つ一緒に置いてあったみたいだし。
それにバイクがあると思われるE-5も10:00には禁止エリアだ。
首輪持ち歩いてたら危ない…っていうか、今何時ごろ?
だいぶ陽も高いようだけど。
772ユーは名無しネ:02/02/09 05:19
いくつか進めます。
すっごく説明臭くなっちゃったけど、これで無問題!?
>759

「あーーーーーーっ!!」
歩き始めて少しした所で、突然生田は大声で叫んだ。
「なっ、なんやねん!?どないしたっ!?」
「ビックリさせんなよ〜」
生田は2人に返事をせず、慌てて地図を取り出して凝視する。
「やっぱり!」
やっぱりと言われても、相葉と渋谷には全く理解できない。
「ちょっと相葉ちゃん!今何時っ!?」
「えっ?えーっと、もうすぐ12時ってところかな」
「それってダメじゃんーーーっ!!」
相葉の返事に、生田は思わず頭を抱え込んで座り込む。
「何がどないしてん?分かるように説明しろや」
「分かんないの?禁止エリアだよ!!」
途端に2人の顔色が変わった。
首輪が取れたものだから、すっかり禁止エリアを危険視しなくなっていた。
だが、首輪自身はまだ生きている。
「ヤベェ・・・」
相葉は口元を押さえた。
「G−8とE−5はもうダメ。I−10はもうすぐ行けなくなる。
 てゆーか、鎌石村と氷川村自体が禁止エリアだよ!」
「うわっ!ホンマやんけ!!ちょお相葉、どないすんねん!」
「それより秋山くんと屋良くんだってば!気付かずに禁止エリアに入っちゃったら・・・」
間違いなく、死亡者リストに挙げられる事になる。
「俺、走って行ってくる!」
クルリと踵を返すと、相葉は来た道を戻ろうとした。
だが、生田はそれを呼び止めた。
「相葉ちゃん待って!」
「何っ!?後にしてよ!」
自分の犯したミスをどうにかしないかと気ばかりが焦っている。
そのせいで、ついつい声を荒げてしまう。
「俺とすばるの首輪。それ、俺に渡して」
「そんなの後でもいいだろ!それより2人に早く追いつかないと!」
再び走り出そうとする相葉の腕を、渋谷はガッチリと掴んだ。
「落ち着けや!斗真の話聞いてから行ったらええやろ。
 もしかしたら向こうも禁止エリアに気が付いたかもしれん」
「そんな、都合が良すぎるって!」
「時間がないんだから大人しく聞いてよ!その首輪を持ったままだと
 鎌石村に入れないんだろ。だから俺がそれを持って迂回して平瀬村に向かう」
地図の上に生田は指を走らせて、風間のいるE−5でストップした。
「神塚山を越えて、首輪はどこかに置いてからE−5に入るよ。燃料を手に入れたいし」
「でも単独行動は危険だ・・・」
「そんな事言ってる場合じゃないだろ。すばるは先に鎌石村に行って武器を探してきて」
渋谷は分かったと頷く。
「だから首輪ちょうだい。ほら、早くっ」
反論できずに、生田の差し出す手の上に相葉は渋々首輪を2つ置いた。
「・・・気を付けて行けよ」
そう言うと、相葉は秋山たちが向かった方向にダッシュした。
相葉の姿が見えなくなり、渋谷はふと首輪を見て何かに気付いた。
「なぁ、斗真。何やソレ?」
「何かあるの?」
目の高さまで首輪を持ち上げて確認すると、思わず2人は吹き出してしまった。
「いつの間にこんな仕込みやってんねん、アイツは」
「ははっ、確かにコレはいい方法かもねー」
2つの首輪には、それぞれマジックでしっかり“トーマ”と“すばる”と書かれていた。
「じゃあ俺も行くね。すばる、気を付けて」
「それはこっちのセリフや。スマンな、お前に危険な役やらせてもうて・・・」
気にしないで、と生田は笑う。
その時、時計はちょうど12時を指した。
775ユーは名無しネ:02/02/09 18:54
>762
今更なことに聞いてスマソ。すっかり忘れてたよ。
答えてくれてありがとう。
776ユーは名無しネ:02/02/09 23:14
黒幕の放送って入るの?

どーでもいいが相葉ってタフだな。
学校出てからあっちゃこっちゃすごい走り回ってる気がする。
777生存者武器一覧:02/02/10 02:18
ちょっとだけ整理整頓。

嵐.相葉雅紀 懐中電灯
3.生田斗真 今井達作の爆弾 松本から(草野→秋山→米花)の拳銃
23.渋谷すばる パチンコ 今井から長谷川の拳銃 横山のピストル 自作の爆弾
25.秋山純 爆竹10個 島田の日本刀(捨てた記述はないがもう持ってない?)
32.屋良朝幸 米花のピストル 桜井から二宮の作ったガス爆弾
       桜井から(提箸から→中丸→秋山→萩原)の拳銃

桜井が持っていたもの
松本から(良知→生田)の探知機 加藤→服部→牧野のカッターナイフ
提箸から手榴弾(残1個)
手榴弾は一緒に爆発した可能性もあるし探知機も無事じゃないかな。
でもどうなったかの記述はないので一応。
778生存者武器一覧:02/02/10 02:34
あ、間違い発見。
屋良 桜井から(中丸→秋山→萩原→提箸)の拳銃
コピーして直すの忘れた。
779ユーは名無しネ:02/02/10 02:39
>777さん
集計ありがとうございます!
これ見ると、ひらがあまりにも無防備すぎる。
早く武器を手に入れてね。
もしかして武器は体力とか言わないよな?
780ユーは名無しネ:02/02/10 03:39
>779
ひらって元からそんな体力ない方だと思われ・・・
今は緊急自体だからかもしれないけど。
781ユーは名無しネ:02/02/10 04:28
>777
もしさ、桜井が提箸のリュック持ってきてたら、
結構いろいろ入ってそうなんだけどね。
持ってきてたっけ?
782ユーは名無しネ:02/02/10 13:35
>781
リュックを探ってはいたんだけど持って来てはなさそうだった。
拳銃も蹴り飛ばしたままって感じだったんだけど、
その後屋良が提箸に訊いたら桜井が持ってるって言ったので
拳銃は持って来てることになってる。
783ユーは名無しネ:02/02/11 04:05
次行きます。
多分、2つか3つかに分かれます。
>759

「アッキー、俺の首輪返して」
屋良は手を秋山に差し出した。
「いいって。別に重いもんじゃないし、俺が持っておくよ」
「そんな問題じゃない!いつ爆発するかわからないんだぞ?」
「だったら尚更」
相葉が屋良の首輪を持って行けと言った時、絶対に屋良には渡せないと思った。
何かあった場合に死ぬのは自分だけでいい。
相葉たちと行動を共にするのであれば、もちろん生田と渋谷の首輪も自分が持つつもりでいた。
今まで散々殺してきた罪滅ぼしにもならないだろうが、せめてみんなの盾になれればと。
「アッキー!!」
屋良は声を荒げた。
さっき誓ったばかりなのだ、秋山を先に死なせたりしないと。
死ぬのは俺が先だ。
なのに、そんな危険な物(しかも自分の首輪)を秋山に持たせる訳には絶対にいかない。
退く訳にはいかないと自分を睨みつける屋良の様子に、秋山は苦笑しながら地図を開いた。
「それよりもさ、ルートを考えようよ。禁止エリアに入らなきゃ爆発もしないんだからさ」
「禁止エリアって・・・あっ!」
どうやら屋良は禁止エリアの事を失念したいたらしい。
「忘れてたの?そんな事だったらとても首輪なんか渡せないじゃない。
 やっぱりコレは俺が持っておきます」
年上モードでぴしゃりと言われてしまい、屋良は言い返す事ができなかった。
「F−9とG−9はもう行けないから、F−8とG−8を通るしかないか。
 ・・・ダメだ、G−8はもう禁止エリアになっちゃってた」
「えっ!?そうだったっけ!?」
「そうなの。もうすぐ12時だから禁止エリアが追加されるはずだ。
 忘れないようにちゃんとメモしておかないとダメだよ」
「・・・はーい」
まるで先生と生徒のようなやりとりをしている時、キィン・・・とスピーカーから
ハウリングのような耳障りな音が聞こえてきた。
時計を見るとちょうど12時になったところだった。
『ついに生き残ったのは君たち3名に絞られたようだね。
 あえて名前を読み上げるまでもないかな?生田斗真くん、屋良朝幸くん、渋谷すばるくん』
屋良は自分の名前を呼ばれて吐き気を感じた。
「ちくしょう・・・お前なんかが俺の名前を口にするんじゃねーよ!」
顔を嫌悪に歪めて、見えない相手に向かって文句を吐く。
『3人一緒に行動していたようだが、ここに来て進展したようだな。
 タイムリミットまであと36時間もある。せいぜい私を楽しませて欲しいものだ。
 さて、お待ちかねの禁止エリアの発表といこうか。
 14時・C−6、16時・H−7、18時・E−2の3エリアだ。
 せいぜい気をつけたまえ。では18時にまた』
言いたい事だけ言ってしまうと、早々に放送は打ち切られてしまった。
だが、この様子だと自分たちの行動が黒幕に気付かれてはいないようだ。
良かったと秋山は息を吐いた。
その時、自分たちを呼ぶ声が聞こえてきた。
「秋山くーん!屋良くーん!どこにいるんだよー!!」
「相葉くん?」
思わず秋山と屋良は顔を見合わせた。
まさか生田と渋谷の身に何かあったのか!?
「相葉くん、こっち!」
秋山は自分たちの位置を知らせるために大声を上げた。
それに気付いたら相葉は、すぐにその姿を現した。
「秋山くん、屋良くん!よかった・・・まだ無事だった」
「どうしたんだよ、一体!?」
急に力が抜けて膝から崩れるように座り込んだ相葉の体を支えながら、屋良は慌てて尋ねた。
息の荒い相葉を落ち着かせるために、秋山は水を取り出すと栓を開けて相葉に渡す。
「とにかくこれ飲んで。・・・もしかして黒幕が何か仕掛けてきたの?」
「違う」
首を横に振ると、水をゴクゴクと2・3口飲み込む。
ふっと一息つくと「ありがとう」と言ってペットボトルを秋山に返した。
「禁止エリアの事だよ。忘れてるかもしれないと思って慌てて追っかけてきたんだ。
 ちゃんと覚えてた?氷川村も鎌石村も禁止エリアになっちゃってるって。
 俺たち首輪を持ってるから、禁止エリアに引っかかると爆発しちゃうんだよ!」
一気に言ってのけると、相葉は咳き込んだ。
大丈夫?と秋山は心配そうに顔を覗き込む。
「わざわざ伝えに来てくれてありがとう。うん、助かったよ。ね、屋良っち?」
「あ、ああ。そーだよな、注意しないと!」
にっこりと秋山に言われた屋良は、曖昧に笑うしかなかった。
「さっき、黒幕の放送があったから禁止エリアが更に増えちゃってる。
 2人とも気を付けて・・・」
「相葉くんこそ。俺たち全員、平瀬村で会うんだからね」
「分かってるって!じゃあ俺戻るわ」
相葉は立ち上がって土を払った。
「そうだ。斗真が禁止エリアを避ける為に首輪を持って神塚山を越えるルートで動いてる。
 何もないと思うけど、一応教えておくね」
そして相葉は二人に向かって手を振ると、元来た道を走って戻って行った。
みるみるうちに小さくなる相葉の背中を見て、「相葉・・・元気だよなぁ」と
屋良はボソリと呟いた。
787ユーは名無しネ:02/02/11 13:53
おー進んでる。
たしかに相葉って体力あるな(w
788ユーは名無しネ:02/02/12 03:03
次、進めます。
早く平瀬村に集合させたいなぁ。
>774

12時の放送で禁止エリアをチェックした後、生田は渋谷と別れてE=5の方角へ向かった。
風間に会いに行く為に一度通った道なので、迷うことなく生田は歩みを進める。
気をつけなければいけないのは、E=5の禁止エリアの境目の見極めだけだ。
F=5側から近づいて、ギリギリの所だと思われるところで首輪を取り出す。
どこに置こうかとキョロキョロあたりを見回すと、ちょうど首輪がすっぽりと収まる
ウロのある木があったので、その中に隠しておいた。
場所が分からなくなると困るので、ちゃんとマーキングもしておく。
「これでよし・・・と」
生田は手を払うと、E=5エリアの中へと入って行った。
しばらく進むと、横倒しになったスーパーカブと3人の死体が現れた。
自分が松本と去った時から、その様子には何ら変わりはない。
やっぱり風間は死んでしまったのだと、その事実を改めて突きつけられる。
一瞬だけ、胸がぎゅっと締め付けられた。
「・・・風間。俺、また来ちゃったよ」
風間の遺体の横まで来ると、膝をついて風間の顔にかけられた汚れたハンカチを取り除く。
静かに目を伏せたその顔の上に、ポタポタと水滴が落ちる。
生田は静かに泣いていた。
「ごめん風間・・・、お前の顔見たらまた涙出てきちゃったよ」
グイっと乱暴に涙を拭うと、ハンカチを再び風間の顔に戻した。
グズグズしていられないのだ。
さっさとやるべき事をやってしまわなければ。
あたりを見回すと、マシンガンがすぐに目に入った。
手にしてみたが、どうやら弾切れのようだ。
予備の弾丸も見当たらない。
どうしようか悩んだが、諦めて置いていく事にした。
次に森が拳銃を握って死んでいたのを思い出した。
固まっている森の指から拳銃を外して調べる。
まだ弾は残っている。
確認するとそれを自分のポケットに突っ込むと、辺りに散らばっている3人の持ち物を探ってみた。
すると一つから、予備の弾が出てきた。
残っていた食料と一緒に、自分の荷物に移し変える。
あと他に何かめぼしい物はないかと辺りに目をやると、スーパーカブが目に入った。
スーパーカブに近寄って、タンクの燃料を調べてみる。
「まだ残ってるみたい。・・・動くのかな?」
カギが付けっぱなしのままなので、カブを起こすとスロットルをまわしてみた。
すると案外簡単にエンジンがかかった。
このまま乗っていこうかとも思ったが、燃料を無駄遣いしたくない。
悩んだ結果、平瀬村までカブを押していく事にした。
「じゃあね風間。俺、行ってくるよ。決着つけてくるからここで見てて。
 森くんと五関も応援してよね」
再び3人に別れを告げると、生田は平瀬村へと向かってカブを押した。
791ユーは名無しネ:02/02/12 18:27
あ、進んでる。
このまま上手くいくといいなぁ。
792ユーは名無しネ:02/02/12 23:55
風に別れを告げる斗真…
サクサク進みつつ、泣かせますな(p_;)
793ユーは名無しネ:02/02/13 00:34
過去ログ読んできたら、活気があって楽しかった・・・。
みんなー、初心を思い出して行こうー!
何にせよラストまで辿り着くといいなぁ。
794ユーは名無しネ:02/02/13 03:04
鎌石村を書きます。
まだ、すばるだけしかいないけど。
生田と別れた渋谷は、そのまま道なりに進んで鎌石村に到着した。
「さてと・・・どの辺りから探したもんかなぁ」
辺りをぐるっと見回すと“→鎌石村消防分署”と書かれた標識が目に入った。
「右に行くと消防分署なんや。とりあえず、そこに行ってみよか」
さほどの距離もなく鎌石村消防分署に着くと、建物の中に入り込む。
普段街中で目にする消防署と違って、随分と質素なつくりだ。
ガランとした部屋の中でロッカーや引出しを物色したが、たいしたものが見つからない。
「ちっ、消防署って言うくらいやから、火の関係でええのがあるかもって思っとったのになぁ」
乱暴に机の引出しを引き出すと、中から100円ライターが出てきた。
「おおっ!ライターやないか〜。火炎瓶作るんやったら必需品やもんなぁ」
ガスもまだ充分に残っている。
ライターをつけると、勢いよく炎が立ち上った。
それを確認すると、大切にポケットの中にそのライターをしまいこむ。
他にも何かないかと隈なく探したが、ライター以上のものはないようだ。
だったら次の場所に移ろうと部屋を出ると、消火器が隅に置かれていた。
「消火器か・・・」
相手に向かって噴射すれば、僅かの間だが目潰しになるだろう。
持ち上げてみると重量がある。
どうやらキチンと充填されているものらしい。
持って行きたいが、このまま持ち歩くのはかなり大変だ。
何か運ぶものを探して、分署の外に出て外周を1周してみる。
すると、小型の台車が軒下に放置されているのを見つけた。
「ラッキー!コレがあったら平瀬村まで持って行けそうや」
早速積み込むと、渋谷は分署を後にして村の中心部に向かった。
796ユーは名無しネ:02/02/13 23:54
お引越ししないといけませんね。
797ユーは名無しネ:02/02/13 23:57
しばらくしたら鎌石村の続きを書きます。
798ユーは名無しネ:02/02/14 01:18
しばらくご無沙汰してる間に進んでますね。
残ったメンバーには最後まで頑張って欲しいです。
職人さん達も頑張って下さい。ロム専ですが楽しみにしてます。
799ユーは名無しネ:02/02/14 02:04
続きを書きますね。
でも、お引越しをどうしましょうか?
私、新スレ立てた事ないんで・・・。
鎌石村に到着した相葉は、そこから村のどこに行こうか考えた。
いや、どこに行けばいいのかが分からない。
端から一件一件調べろとでも言うのか?
どうして渋谷と待ち合わせ場所を決めていなかったのかと、今更ながらに後悔する。
しかしいつまでもここで愚痴ってるわけにはいかない。
頬を両手でピシャリと叩くと、とりあえず村の中心に向かう事にした。
郵便局の近くまで来た相葉は、消火器やら何やらを積み込んだ台車を発見して首を傾げた。
近寄ってよく見てみると、消火器のほかにポリ容器や懐中電灯がある。
「何だコリャ?・・・って、すばるしかいないよなぁ」
渋谷の姿を探すと、近くの家から荷物を抱えてひょっこりと出てきた。
「おう、かっぺやないか。意外に遅かったなー。見てみ、もうこんなけ見つけたで!」
満足げに笑って、戦利品を差し示す。
「手に持ってるのは何なの?」
「コレはめっけもんやでー。工具道具一式や!」
「おおっ!すげーっ!すばる、やるじゃん!」
箱から覗くドライバーやペンチや鋸に、相葉とすばるは全開の笑顔で喜びあう。
「ほかにもな、そのポリの中に入っとんのは灯油や。ちゃんと“醤油チュルチュル”も
 持ってきとるからな」
渋谷の言葉の中の聞きなれない単語を聞いて、相葉は「はぁっ!?」と素っ頓狂な声をあげた。
「何っ!?その“醤油チュルチュル”って!?」
「知らんのか?これの事や」
そう言って手にしたのは、いわゆる石油ポンプだ。
「これの事って・・・石油ポンプだろ?何でそんな変な名前で言うんだよ」
「ふふん。これはなぁ、あのドクター高松が発明した道具なんや。その時つけた名前が
“醤油チュルチュル”って言うねんっ!石油ポンプなんていう、何のひねりもない
 名前なんかよりよっぽど洒落てると思わんか?どうや、ビックリしたやろっ!」
何故か自慢気な渋谷に、『そんな豆知識、一体に何の役に立つんだよ・・・』と
思わずにいられない相葉だった。
801ユーは名無しネ:02/02/14 02:08
>799
お引越し、このスレの場合、正直大変だと思うんだ。
過去スレのほかにもいろいろ貼るものがあって。
どなたか準備してくださってるだろうか?

とりあえず続きお願いします。
802ユーは名無しネ:02/02/14 02:30
>800
801ですが、書き込みのタイミング悪くて申し訳ない。
こんな深夜に、続き産休です。…て、ワロタ。<醤油チュルチュル

で。お引越しどうしましょうか。
ごめんなさい、一ヶ所間違えてました。

誤)ドクター高松 → 正)ドクター中松 です。 

ドクター高松って誰だよ。(藁)
皆さん、脳内変換お願いしますね。

>802
お引越し、どうしましょうかねぇ・・・。
他力本願で申し訳ないです。
804ユーは名無しネ:02/02/14 04:41
お引越ししました。
間違いあったらスマソ。

ttp://music.2ch.net/test/read.cgi/jr/1013628770/
805集計3:02/02/14 17:34
集計1 >636
集計2 >637

>641 627(相葉@俺、間違ってたのかな)
>674-675 628−629(相葉・秋山@わからない。わからないけど・・・。)
>683 630(相葉・秋山・屋良@屋良、辿り着く)
>688 631(相葉・秋山・屋良@相葉VS屋良)
>704-705 632−633(相葉・生田・渋谷@相葉、戻る。混乱&暴走)
>715 634(秋山・屋良@秋山ゲットだぜ!by屋良)
>717 635(相葉・生田・渋谷@「秋山くんと屋良っちのところへ言ってくる」)
>718 636(秋山・屋良@「あいつらのところに戻るつもりだけはねえよ」)
>719-722 637−640(相葉・秋山・屋良@相葉、土下座)

>745-746 641−642(相葉・生田・渋谷・秋山・屋良@リベンジ開始)
>748-749 643−644(相葉・生田・渋谷・秋山・屋良@作戦会議)
>758-759 645−646(相葉・生田・渋谷・秋山・屋良@出発)
>773-774 647−648(相葉・生田・渋谷@禁止エリアのこと・首輪の秘密)
>784-786 649−651(秋山・屋良・相葉@忘れちゃってました<禁止エリア/2日目12:00の放送)
>789-790 652−653(生田@E=5再び)
>795 654(渋谷@鎌石村到着)
>800 655(相葉・渋谷@相葉、鎌石村到着、渋谷と合流)
806ユーは名無しネ
ここのところロムばかりだったので、せめて集計。
見づらい&間違いあったらスマソです。
では、完結目指して頑張りましょう。