【戦前】 旧制の学制について語る 【戦後】その5

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872エリート街道さん
のちに総理大臣をだしたことで有名となった海軍の短期現役主計科士官「短現」は大学法経学部出身
の主計科士官をいう。これらの卒業生は将来の社会の指導者になるものとの認識から、若い時代の海
軍生活により海軍に対する理解をえさせようという海軍当局の期待がかけられていた。戦前のエリート
養成の最高位に位置する制度である。昭和18年、学徒出陣が強行された年に大学を出てこの「短現」
に採用された10期・平成五年発行の名簿から当時のエリートの出身階層から高商出身者えらびだして
見たい。
この期に採用された人数は711名でその出身校と比率は以下のとおりである。
東京帝国大学 254人 35.7%     神戸商業大学  40人  6.4%
東京商科大学  82人 11.5%     東北帝国大学  26人  3.6%
京都帝国大学  79人 11.1%     中央大学    23人  3.2%
慶応義塾大学  63人  8.8%     大阪商科大学  21人  2.9%
早稲田大学   49人  6.9%     九州帝国大学  13人  1.8%
其の他関大、関学、上智、専修、拓殖、同志社、日大、法政、明治、立教、立命館などの私学から54人が採用されている。
このなかから東京商大、神戸商業大学、東北帝大、九州帝大などに進学した高等商業の出身者は
県立神戸高商   16人
横浜高商     11
小樽高商     10
名古屋高商     6
大阪商大高商部   6
関学高商      5
和歌山高商     4
東京商大専門部   4
横浜商専(市立)  4