年収1億円以上役員、出身大学ランク1位は?.2010年09月21日17時00分 / 提供:ZAKZAK(夕刊フジ)
上場企業で1億円以上の高額報酬をもらっている役員が個別開示されるようになり、300人ほどがその対象になった。
2010年3月期に1億円以上もらった役員のなかから、報酬額の上位100人を抽出。出身校を調べてランク付けしたところ、
表のようになった。
「億万長者役員」の出身校でもっとも多かったのは、慶応大(15人)。東大(11人)、早稲田大(9人)がそれに続く。この3校で
全体の4割近くを占めた。 以下、一橋大、京都大などの名門国立大や、青山学院大や中央大などの有名私立大がひしめきあっている。
金持ち役員がもっとも多く輩出されている慶応大の出身者には、日本人で最高の年間報酬7億8700万円をもらった大日本
印刷の北島義俊社長(77)や、三井不動産の岩沙弘道社長(68)らがいる。
東大出身者には三菱商事の小島順彦会長(68)、信越化学工業の金川千尋会長(84)らがおり、早稲田大出身者には武田
薬品工業の長谷川閑史社長(64)らがいる。
慶応、東大、早稲田はさもありなんという感じだが、これら難関大学に混じって、中堅私立大がなかなか頑張っているのが目立つ。
成蹊大、甲南大、日本大の出身者からも3人の金持ち役員が出ている。
「成蹊大や甲南大が上位に食い込んでいるのはおもしろい結果ですね」と話すのは、第一生命経済研究所の主任エコノミスト、永濱利廣氏。
「成蹊大は良家の子女が通う、いわゆるおぼっちゃま大学。安倍晋三元首相の母校としても有名ですが、三菱財閥が深くかかわって
創立したという歴史から、大学の理事に三菱系企業の関係者が多い。そういったこともあって大企業への就職が非常に強いのが
成蹊大の特色です」
甲南大についても「関西の成蹊大のような存在でこちらも就職はいい。経営者や実業家の子息が多く、卒業して家業を継いで…という
パターンも少なくない」という。
意外だったのは、京都大が2人と少なかったこと。永濱氏も「京都大は学究肌が強いなどといわれますが、それが関係しているのかい
ないのか。こんなに差が開くのは正直分からない」と首をひねる。
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