【創立】早稲田の栄光の軌跡を語れ【125周年】☆21
(毎日新聞) 2007年11月27日 東京朝刊
【アスリート争奪:第6部・大学/1 早稲田「全国展開】
◇OBが佐賀に一貫校構想
名勝「虹の松原」を望む佐賀・唐津城のふもとで、ある計画が進行している。
前NHK会長の海老沢勝二氏ら早稲田大OB有志が中心となって中高一貫校
「大隈記念・早稲田佐賀学院(仮称)」を創立しようというもので、09年4月の
開校を目指し学校法人設立の準備を進めている。佐賀県は早大の創立者、大隈重信の出身地。
有志は今年の創立125周年を機に地元に一貫校を、と考えた。福岡へのアクセスがよく、
空き校舎が活用できる唐津市が選ばれた。
目下のところ、「早稲田佐賀学院」は一部のOBによる構想段階に過ぎない。
大学側の認可、許可がなければ、校名に「早稲田」の冠がつかず、法人化に向けた
資金集めも困難な状況。今月14日、公共経営研究科と唐津市が地域活性化を目的とする
「協働連携に関する協定」を締結したが、署名した石田科長は「中高一貫校の問題はまだ
微妙」と言葉を濁した。
スポーツに限らず、優秀な人材の獲得には全国各地に張り巡らせたネットワークがものを
いう。唐津の中高一貫校はラグビーや駅伝が盛んな九州地区の出城としての役割を担う
ことになる。