少子化で低偏差値時代に生まれてよかったね

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39エリート街道さん
日本受験史上、最も受験戦争が激しかったのは団塊世代。
戦前は身分制度のある文字通りの階級社会で、大学生はエリート。
日本全体が貧しいかったから大学受験志望が少なく、一部は無試験状態。
裕福な家や華族はコネなどで希望者は大学には入学できた。
階級制度が無くなった戦後は、一斉に大学を受験しだしたが、大学の設備定員増は追いつかず
浪人生が貯まる一方で3〜6浪が当たり前、現役合格率は団塊世代の受験前に
30%前後に低下し、一浪は人並み(ヒトナミ)と読み、2浪以上があたり前の時代となっていた。

以上は戦前戦中生まれの世代の受験状況の話だが、そこへ戦後最初の団塊世代人口年間270万人が
受験に突入。大学定員増は全く追いつかず、国立大学は今とは違って、各大学1回の受験チャンス、
1期と2期で国立大学は別大学合計2校しか受けられなかった。
各私立大学は国立の前に各大学時期をずらして入試を行い、入学金、授業料を全て
返してもらえなかったから、複数の私立大学を滑り止めにすると費用もかかった。
未だ貧しかったサラリーマン階層では私立大学に行けない人が多かった。
センター、共通一次試験も無いから、各大学の独自問題試験の入試、国立大2回、
私立大1回、合計3回の一発試験に全てを掛けるために、子供の頃から全力投球。
浪人出来ないものは 3回に全てを掛けた。
貧しい親、戦前生まれの大学にいけなかった親の期待を一身に背負い、子供の頃からの受験が過熱。
受験戦争と言う名称ができ、小学生中学生高校生の自殺者が出るほどで、沈静化を目的に
東京では学校群制度が発足。
その後、日本は先進国の仲間入りをし豊かになり、誰でもが望めば大学へ入れるようになった。