75 :
エリート街道さん:
GHQは戦前の日本が「軍国主義」に走ったのを、
「天皇を中心とした右翼主義」に原因があると考えた。
「大日本帝国憲法では、軍隊の統帥権(=指揮権)が、内閣とは独立して
存在するような解釈を許すような記述であったため、これを利用した
軍隊(主に陸軍)が、内閣の言うことを聞かなくなって、大陸や
満州で勝手なことをしていた」ということ。
戦前の「大日本帝国憲法」では、統帥権(=軍隊の指揮権)が、
内閣の下ではなくて、「天皇に直属する」と記載されていた。
いっぽう、内閣総理大臣に関する記述は、大日本帝国憲法には
一切なく、憲法に明記されている「統帥権」を振り回す陸軍や海軍に対する、
内閣総理大臣の地位といったら本当に本当に低いものだった。
いまの憲法下であれば、大臣がゴネたら、総理はさっさとクビに
すればいいし、大臣の解任権も明記されている。
大日本帝国憲法下では、内閣総理大臣に閣僚の解任権はなく、
陸軍大臣や海軍大臣が辞表を提出すると、自動的に
内閣総辞職になった。
また、陸軍大臣や海軍大臣は「現役にかぎる」とされていたため、
陸軍や海軍が「大臣を出さない」というと、内閣は成立できなかったため、
内閣は陸軍や海軍の言いなりになるしかなかった。