http://news.mynavi.jp/news/2013/01/24/170/index.html 米Amazon.comは1月22日(現地時間)、PCやMac、Webアプリ等、ゲーム内での課金が可能な
「In-App Purchasing」サービスの開始を発表した。これにより、ゲーム内課金にAmazon.comの
インフラが利用できる。これまでAndroidやKindle Fireアプリ向けのIn-App Purchaseを提供し
ていた同社だが、これをPCやWebアプリにまで拡大した形だ。
In-App Purchasingとは、アプリ購入時ではなくゲーム中に追加決済を可能にする仕組み。
例えば、ゲーム中に追加シナリオやアイテムを購入したり、無料ゲームでアップグレード料金
を支払うことでフル機能が利用できるようになったりと、特に携帯アプリや無料ゲームの世界
でマネタイズを行ううえで重要な仕組みといえる。Amazon.comでは、Kindle Fire向けのアプリ
ストアのほか、Androidユーザーが利用できる独自のアプリストアを提供しており、これらイン
フラの中ではすでにIn-App Purchasingが利用できる。今回の発表は、これに加えてWindows
とMacアプリのほか、WebベースのアプリにおいてもIn-App Purchasingが利用できるようになっ
たことを意味している。
アプリ内課金は重要な要素の一方で、これをアプリ開発者が個々に実装するのは容易ではな
い。利用者が開発者に対してクレジットカード等の課金情報を渡す部分でハードルがあるから
だ。ところがAmazon.comの提供するIn-App Purchasingであれば、すでに同社のアカウントを
持っているユーザーならそのまま利用できるため、利用のハードルが下がる。ユーザー視点
から見ても、クレジットカードや各種ギフトカードなどを組み合わせて支払えるほか、個人情報
をサードパーティの開発者に公開されない安全性がある。一方でIn-App Purchasingの利用に
あたっては、売上の3割がAmazon.comによって徴収され、開発者の手元に残るのは7割となっ
ている。課金額によっては中抜きされる金額が増えるため、そのあたりは開発者にとってメリッ
トとデメリットのバランスが難しいところだ。詳細についてはAmazon.comの開発者サイトのIn-App
Purchasingのページを参照してほしい。
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