http://www.computerworld.jp/topics/614/205799 11月6日、NBCのインタビュー番組「Rock Center」に出演した米国Apple CEO、ティム・クック(Tim Cook)氏は、Apple共同創設者で
前CEOの故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏から、決してある“問いかけ”はするなと言われていたことを明かした。
それは「スティーブ・ジョブズならばどうするだろう」という問いだという。
2011年8月のCEO就任以後、初めてのインタビュー番組出演となったクック氏は、ジョブズ氏について「スティーブのことは心から愛
していた。(今は)とても寂しい」と語った。
「(AppleのCEOを引き継いだ)わたしに大きな重圧がのしかからないように気遣って、彼(ジョブズ氏)はわたしのためにさまざまなこ
とをしてくれた。その1つは、亡くなる前に何度か、『彼ならばどうするだろう』ということは決して考えなくてよいと言ってくれたことだ」
クック氏がAppleのトップに着任してから、同社は新しい「iMac」、「MacBook」、2世代の「iPhone」、2世代の「iPad」、そして最近では
「iPad mini」を発売してきた。だが、クック氏率いるAppleが新製品を発表するたびに「ジョブズ氏ならば決してこんな製品は許さなかっ
た」、「ジョブズ氏は草葉の陰で泣いているだろう」などといった批判の声も聞こえてくる。
だが実際には、クック氏はジョブズ氏の遺言を忠実に守り、クック氏自身がAppleにとって正しいと考えることを実行していることが、
今回のインタビューにより明らかになった。もちろん、iOS 6の地図アプリをめぐってクック氏の判断がAppleに「混乱を招き」、最終的
にはユーザーに謝罪したように、クック氏の判断が常に正しいという意味にはならないのだが。