http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1204/05/news039.html 3年ぶりに日本で開催されている「Oracle OpenWorld Tokyo」、2日目の基調講演にはラリー・エリソンCEOが“意外な”場所から登場した。
事前に配布されたプログラムには「サテライト中継有り」を記されていたが、彼が姿を現した場所は桜が開花し始めた京都であった。
エリソン氏は、京都がお気に入りの場所だといい、邸宅も構えているほど。そして、同じように京都を愛したという故・スティーブ・ジョブズ氏、
Appleの話題から切り出した。
「ハードウェアだけでもソフトウェアだけでもいけない。それを体現しているのがAppleだ」――エリソン氏は、ハードウェアとソフトウェア、
そしてサービスをシームレスにつなげたユーザー体験を提供することが、Appleが成功している秘訣だと説いた。「まさにEngineering Work
Togatherであり、Oracleの戦略である」と語る。
基調講演の大半は、同社の「エンジニアド・システムズ」製品であるExadataやExalogic、SPARC SuperCluster T4-4、OpenWorld直前に
日本で発表された最新鋭マシンのExalyticsがどのようなコンセプトおよびアーキテクチャ、技術によって誕生したのか、そして、それらが
ユーザーにどのような効果をもたらしたのかに費やされた。
例えば、Exadataには「世界最高性能」「世界最高のコストパフォーマンス」という2つのゴールが設定され、並列アーキテクチャに基づいて
コストパフォーマンスに優れた大量のプロセッサやメモリ、ディスク、インフィニバンドネットワークを用い、それらの性能を最大限に引き出す
ミドルウェアおよびソフトウェアを一体化させたシステムであるとした。
「最高性能でIBM Power 795を超えることを目指したが、2ラックという構成ならExadataが性能とコストパフォーマンスの両面で実現した。
並列アーキテクチャによる強みは単一障害点がないことによる信頼性だ。われわれのシステムがこれらを全て実現している」
エリソン氏はジョブズ氏と25年以上にわたる交友があったという。
「彼と一緒に散歩している時、彼が放つアイデアは非常にシンプルだった。かつてPCの世界を広げるべくMicrosoftやIntel、HPなどが立ち
上がったが、彼らの足並みは複雑でバラバラだった。それなら一つにしてや