元ミドリ電化の社員集まれ

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64名無しさん@引く手あまた
一話
むかしむかし、有野店という所に労基署の監督官が突撃したそうな。
監督官の奇襲に店内は、てんてこまい。やばい物を隠す暇もなく、内情を全部吐かされたそうな。
それからだそうな、手書きのタイムカードができたのは。おまけに3交代の勤務体制も作られ、残業は、月20時間まで認められるようになった。
会長からも、早く帰れとの命令が出て、恒常化していた残業は、ほぼなくなったそうな。会長もしぼられたんじゃろ。
でも、時間の問題じゃた。労基署の目が遠のくにつれて、改悪されていったのは。

第二話
残業代が出せないとの理由で、20時間の残業は10時間に削られ、挙句は、出さないと言い出した。それに、3交代の勤務体制も、いつの間にかなくなった。
当時も、生活に困窮している社員は、大勢いたそうな。そんな社員の声が、珍しく聞き入れられた。会長は、給与体系を変えると言い出したそうな。
社員は、喜んだ。これからは、人並みの生活が出来ると。でも、そんな喜びもつかの間じゃった。
確かに高給の社員も現れたが、それは一部だけにかぎられとったんじゃ。ほとんどの社員には、関係なかった。
大抵は、以前の給料より少のうなった。社員の生活は、さらに困窮を極めるようになったんじゃ。
ここに、新店を次々作れるカラクリがあるのじゃな。 めでたしめでたし。