■■実際の自殺者数は約10万人?■■
---年間108万人が亡くなっているのに、解剖が行われているのは年間3万人強。
解剖率は約2.8%。先進諸国の中の最低レベルだそうですね。
海堂 お役所って出したくないデータは隠すし、うまい出し方をする。
たとえば全死者108万人のうち、3万人強の解剖が行われ、解剖率は2%台なのに、
これをごまかすために、警察で扱った異常死体15万体のうち解剖されたのは1万強で、解剖率は9%台である、という数字を出す。
---なるほど、数字が上がりますね。
それと関連しますが、犯罪絡みの死亡解剖件数は、毎年きっちり5000体前後だとか。
では、日本では司法解剖が必要な判事は、毎年5000件しか起こってないのか?と皮肉られている(笑)。
この様に異常死体=変死体というものが、ほとんど考慮されていません。
警察白書、WHOの統計調査を元に、変死の40−50%が自殺とすると、
変死体の中からさらに自殺者が約7万人ほど生まれるのですが。つまり実際の自殺者数は約10万人。
変死体はほとんど解剖されない結果、そこにカウントされ、その数字はほとんど表に出てこないのです。
これを考慮して世界の自殺率順位を見ると、
世界の自殺率 07年 WHO
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html 日本の10万人あたりの死亡者数は24人で、これは自殺者数が約3万人の計算なので、
実態の約10万人で計算すると、3.3倍として、約80人になり、ダントツトップに躍り出ます。
そして日本は言われてるように解剖率が非常に低いです。そして隠蔽体質。
これらから、異常な自殺大国な現実が見えてくると思いますが。
政府は日本が豊かであるといい続けてきましたが、自殺率トップの国が幸せな国のはずがありません。
自殺だけに限らず、失業率、CPI、実態を表さない実質GDP
(参考 GDPと景況感がこれほどズレる理由 ダイヤモンド・オンライン 08年05月22日
http://diamond.jp/series/analysis/10004/)など、
故・石井こうき氏がソ連の末期と今の日本がダブる、官僚社会主義国家と評した様に、デタラメだらけなのが実態だと思います。
『死因不明社会』 著:海堂尊
ttp://digimaga.ocn.ne.jp/magazine/124002.html