【欝】25〜30歳が集うスレA【絶望】

このエントリーをはてなブックマークに追加
946チラ裏スマン、読み飛ばしてくれ1
俺(1979-2008)の軌跡

父は元大手証券マン、母は専業主婦、兄弟なし

両親は俺に対してとても教育熱心で、将来は東大へ入り、医者かキャリア官僚になれと言っていた。
小4の時から塾に通い、四○大○の模試では常にトップクラスで、
俺も両親の期待通りの道に進むものと当時は確信していた。(洗脳されていた)

迎えた関東では御三家と言われる某私立中学の受験日、
俺は自信に満ちた表情で試験会場へ向かった「いつもの自分ならまず合格間違いないだろう」と。
しかし、最初の科目の試験開始10分後に俺は体に異変を感じた。
その日は大雪に見舞われる寒さのため、腹が冷えてしまったのだ。
祈った「何とかもってくれ」と・・・、しかし無情にも腹痛は増すばかり、解答も進まない。
結局「糞をもらしてまで問題を解くか」「受験をあきらめトイレに行くか」の二者択一を迫られ、
当然、後者を選択し、泣きながら会場を去った。
思えば、この日を境に俺の人生は狂っていったのかもしれない。

その後、滑り止めに合格するも変なプライドが邪魔し、地元の公立中学へ進学。
高校受験でリベンジしてやると思ったが、小学校時代勉強中心の生活だった反動がきて、
友人とゲーセンに入り浸ったり、隣の中学の奴とけんかしたりと地元ではごく普通の中学生活を送った。
彼女もできた。男子校なんぞいかなくてよかった。災い転じてなんとか・・と思った。
しかし、同じ公立高校に進学する予定だったが、
向こうの親の陰謀により彼女は偏差値の高い進学校の女子高へ進学した。(交際はその後自然消滅)

高校に入ってから、バンドを始めたりして、そこそこ充実した生活だった。
マーチにいける位の学力は残っていたため、受験勉強に励んでいた高3の秋、俺を更なる不幸が襲った。
947チラ裏スマン、読み飛ばしてくれ2:2008/12/21(日) 13:37:58 ID:BJGBrP4g0
父の勤めていた会社が破綻したのだ。運命を呪ったよ。
俺は一旦受験をあきらめ、卒業後フリーターになったが、父が再就職できたため、
19歳の春、日東駒専文系学部に進学した。
「もう学歴社会じゃないんだ。卒業したらいい会社に入って親父に恩返しするんだ」と入学時に誓ったものの、
チャラいサークルに入ってしまい、荒んだ大学生活を送ってしまった。

何とか単位ギリギリで卒業し、中小IT企業に就職した。
「こんな俺を働かせてくれるなんていい会社だ」小学校時代のプライドはもうなくなっていた。
そんな折に、父がリストラされ、両親は離婚と同時に家を処分し、それぞれの郷里に帰っていった。
俺はもう自分の力で生きていくしかないと心に決め、錆残の嵐の中、必死に働いた。
しかし、心身共に限界がきた2005年春退職し、フリーター生活へと転落した。
しばらくは何もする気がおきなかったが、そんな俺を変えさせたのは父の死だった。
急性心筋梗塞(享年57歳)。死ぬ間際には俺について「お前だけは全うな道を生きろ」と伝えてくれと。

俺は必死に職を探し、一昨年春、未経験者歓迎の不動産関連の営業職にありつけた。
会社自体も順調に業績を伸ばしている中、俺自身の頑張りもありインセンティブによってかなりの給料をもらえた。
都心の家賃十数万円のマンションに引越し、週末の夜は同僚とともに渋谷や五反田へ繰り出した。ひと時のバブルだった。
業績に陰りが見え始めたのは今年夏前からだ。物件が売れなくなった。
投資用不動産は市価が下落すれば途端に売れなくなる。そんなことは小学校時代の俺でもわかるような現実だった。
10月末には営業成績の悪い奴が整理解雇された。次は俺だと確信した。
11月20日、解雇される前に給料が遅配となった。
俺は会社に11月末までに支払いがなければ、辞めると申し出たが、
会社側は善処するいったものの支払いはなく、俺は退職した。
マンションも引き払うことになった。半年前から貯金を取り崩して家賃を払っていたのだから当然だ。

今月に入り、ハロワに行くも職は見つからない。この不況の中、DQN職歴の俺が就職できるはずもない。
家の整理はほぼ終わりかけている。退去日は明々後日24日。
東京タワーのライトが消えると同時に俺は生涯を終える。(享年29歳)

駄文長々とスマン