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名無しさん@引く手あまた:
■派遣採用への補助金 受給後、請負に変更 松下プラズマディスプレイ(MPDP)■
松下電器産業のプラズマテレビを製造する「松下プラズマディスプレイ(MPDP)」が
今年3月末、尼崎工場(兵庫県尼崎市)で県内在住の派遣労働者を新規採用したとして、県の
雇用補助金2億円以上を受け取った後まもなく、補助対象外の請負への切り替えを進めている
ことが分かった。申請前から請負への変更計画を作成しており、今月中にすべて切り替える
という。クビが切りやすい請負労働者の活用を念頭におきながら、多額の雇用補助金を受け
取っていた格好だ。
兵庫県は、県内在住の正社員や派遣労働者らを新たに採用した進出企業に対し、1人あたり
60万〜120万円を交付する雇用助成制度を02年度に導入した。直接雇用ではない派遣まで
対象にする制度は全国的にも珍しい。請負は対象外になっている。
尼崎工場は昨年9月、正社員250人、派遣労働者900〜1千人の体制で生産を開始し、
今年2月に補助を申請した。兵庫県は「正社員6人」と「派遣労働者236人」の計242人を
県内在住と認め、3月末に2億4540万円を交付した。
生産を開始した時点で、松下プラズマディスプレイは、尼崎工場の派遣を1年以内にすべて請負
に切り替える計画を作り、派遣元に伝えていた。派遣労働者を1年以上使えば直接雇用を申し
込むことが法律で義務づけられているからとみられる。計画通り、今年7月末までに3分の1を
請負に切り替えた。
厚生労働省は製造業で広がる「偽装請負」を派遣に切り替えるよう指導している。松下プラズマ
ディスプレイも昨年7月、茨木工場で偽装請負の是正指導を受け、同年9月に生産開始した尼崎
工場は、請負ではなく、派遣を採用した。県はこの経緯を把握しつつ、2億円超の雇用補助金
交付に踏み切った。
松下プラズマディスプレイが、補助金の受給後に派遣を打ち切って請負に変更することで、
県の雇用助成策の対象者は、数カ月でほとんどいなくなることになる。