「許すな!パワー・ハラスメント」からの抜粋
@我慢する
仕事は生活に必要な収入を得る手段。時間から時間の任務と割り
切ります。いまある自分の生活を守ることだけを考え、与えられた
仕事をこなすのです。自分なりの楽しみや生き甲斐は、仕事以外の
ところに求めます。
A異動を願い出る
パワハラではなく、何か他の理由をつけて異動願いを提出します
「正式な異動願いはちょっと」というのであれば、いまの職場に
いながら、できるだけ上司と離れる時間と機会を作ります。
B転職を視野に入れる
いまいる会社を辞めることを前提に、行動します。
どうしようもないワンマン社長や組織ぐるみのパワハラでは、そ
の会社に長くいても逃げ場はありません。個人レベルで戦える話で
はありません。
自分にこう言い聞かせます。
「自分は選んでいまのこの会社にいる。他にも働くところはある
。だけど、いまはまだ辞めずにこの会社にいるのだ」
「許すな!パワー・ハラスメント」からの抜粋
C加害者本人と話し合う
加害者本人と活すことができる状態ですか。それはあなたの精神
状態と加害者である相手の真っ当さのレベルによります。あなたか
傷ついているレベルかそれほどでなく、上司も話せばわかるような
人であれば、試してみる価値があります。
ここで大切なのは相手の立場を理解する一言、そして自分自身の
状況を説明し、要望を伝えること。このとき、相手を非難するよう
な言い方はしないことです。
D社内に支援を求める
理解のある上司(パワハラ加害者のさらに上に位置する人)、人
事、組合、健康管理室に相談し、支援を求めることです。
ただ、相談する前にチェックが必要です。あなたの会社では、こ
のような件に関するプライバシーや人権の保護か徹底されているか
ということです。
社内のどこに相談するかは非常に難しい問題です。ここにあげた
「理解のある上司」や「人事」なども、「事情を打ち明けても大丈
夫な組織なら」「秘密が守られるなら」のただし書きか付きます。
E外部期間を利用する
弁護士会などが行っている相談窓口を利用します。明らかに労働
基準法違反と思えるようなら、労政事務所や労働基準監督署などに
相談することも可能です。
しかし、これらの行動をとるには、最悪の場合、会社を辞める覚
悟が必要です。どうぞよく孝えた上で、慎重に行動してください。