北九州の転職事情

小倉伊勢丹契約社員募集に応募殺到


　北九州市の小倉そごう跡に来年２月中旬に開店する小倉伊勢丹が、
契約社員の募集を１４日で締め切ったところ、数十人の採用枠に
１９００人が応募した。競争率は４０倍前後の狭き門となる。
予想を大きく上回ったため、１９日から３日間の予定だった筆記試験の
日程を５日間に延ばした。失業率が高止まりするなか、有名企業に
よる求人は少ないため、就職希望が集中したようだ。
　小倉伊勢丹は開店までに、契約社員とパート社員を計４００人程度、
数回に分けて採用する。初めての募集となる今回は、売り場の販売、
レジ係、電話交換、事務、広告宣伝の５職種で、高校卒以上の５８歳
以下が対象。親会社の伊勢丹や井筒屋から出向する正社員とともに、
新しい店の中核を担う人材となる。
　北九州市の就職事情は厳しい。昨年暮れに閉店した小倉玉屋に勤めて
いた社員のうち、半数以上の１８６人がまだ職が決まらず、ハローワーク
に登録をしている。５月３日の募集開始前から、伊勢丹本社や地元の
ハローワークには問い合わせが来ていた。
　小倉伊勢丹の寺垣勝仁社長は「応募者の中に優秀な人材がいれば、
前職にかかわらず、できるだけ多く採用して、地元の皆さんに喜んで
もらえる百貨店にしたい」と話している。
　次回の社員募集は８月か９月の予定だ。
（5/16）

http://mytown.asahi.com/kitakyu/news02.asp?kiji=4857