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市職員、激務苦に自殺

豊岡 月100時間残業強いられ

 豊岡市社会福祉課の男性職員=(当時39)=が先月28日、激務を苦にした事を
示すメモを残して自殺していたことが、11日の市議会一般質問で明らかになった。
職員は月100時間以上の残業を強いられていたといい、市当局は「職員は、
日常業務に加え地域福祉計画の策定にもたずさわっており、大変な心労があった
と思われる」としたうえで、この職員の勤務状況を明らかにすることや、各部署の
勤務実態調査を行なう事を明言した。
 男性職員は、今年3月まで県立但馬長寿の郷に出向。今年度から、同課で
民生委員、児童委員への対応などの日常業務のほか、地域福祉計画の策定に
たずさわっていた。先月28日午前5時ごろ、朝来町内の路上で、自家用車の中で
ガス自殺しているのが見つかり、ポケットから妻(39)と長男=(4ヶ月)=あての
「4月から自分なりに頑張ってきましたが、もうどうにもなりません」と記したメモが
見つかった。市健康福祉部によると、前日は午後10時ごろに退庁していた。
 関係者の話では、職員は午前9時以降に帰宅する日がほとんどで、午前1時を
過ぎる日もあった。土日も頻繁に出勤しており、休日も満足に取れない状況だった
という。
 一般質問では、議員から「職員の労務管理はどうなっているのか」などの批判の
声が続出。中貝宗治市長は「勤務実態調査などで原因を追求するとともに、(公務
災害の申請があった場合)遺族にも誠実に対応したい」と述べた。

               産経新聞 但丹版    平成14年 6月12日水曜日