【マターリ】「そば屋で酒」を語ろう【13杯目】

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4名無しさん@お腹いっぱい。
 昼下がりの刻を選んで気に入りの蕎麦屋に入る。
 隅の席に座るより「ぬる燗」を注文。おもむろに肴を選ぶ。
 先ごろは焼海苔から始めたから、今日は板わさでいくか。鳥わさでもいいな。
たまには卵焼きもいい。あ、わさび芋をまずいこう。
 酒が届く。まず一杯目をグーッと一口で飲む。身震いするほどの快感が全身を駆けめぐる。
あいかわらずいい酒だな。二杯目からはゆっくりゆっくり口にふくむ。
なんともいい気分だ。これに勝る幸せがあろうか、とまで思う。いまは屈託のすべてを忘れて酒に対する。
一杯、一杯、復た一杯。ひとりでに顔がほころんでくるようだ。肴も申し分ない。
 いつまで酒が美味いんだろうと見る間に、ガランとしていた店内に、一人、二人、と席が埋まってくる。
そういえば外は少し陽が翳ってきたようだ。頃やよし、「お姐さん、もり一枚」。
さっと手繰って、じゃ、皆さん、バトンタッチです、と一人ごちて席を立つ。
外にはまだ微かに明るさが残っている