蕎麦屋と酒
蕎麦屋は江戸時代、一般庶民が気楽に腹ごしらえができる場所でした。
まず、簡単な肴で酒を呑み、締めに蕎麦を手繰る、というのは現代の酒屋の宣伝、居酒屋が推奨していることで、当時はそのようなことはなかったようです。
鬼平犯科帳の長谷川平蔵が蕎麦屋で飲んでいるのは、もちろんフィクションにすぎません。
現在は、江戸の伝統を引き継ぐ蕎麦屋に加え、料理屋まがいの肴と酒を出す蕎麦居酒屋もあり、多様化しています。
蕎麦屋へ入ったらすぐ蕎麦を手繰るのが正統。江戸っ子なら蕎麦屋に長居は禁物、長っ尻は不粋。
「酒を飲みたいなら、蕎麦屋へなんぞ入るな」
ソバ前(笑)は、蕎麦屋になし