【Flash】SSD Part166【SLC/MLC/TLC】

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 時代は進み、末っ子は長男とも劇的に仲直りします。長男も貧しさから脱するには、やはり末っ子の
協力が必要だったようで、しばらく蜜月の関係が続きました。長男と次男のにらみ合いが続く中で、
末っ子は両者とうまく付き合ったわけです。過去に兄たちに悪さをしたことを反省し、謝罪もして、
一家の平和に尽くしてきたつもりでした。

 ところが、さらに時代は変わります。いつの間にか長男と次男も仲直りしていたのですが、長男は
恵まれた体力と能力を生かして、どんどん商売を発展させ、末っ子をしのぐ勢いになりました。
 次男にとっても、長男は末っ子より頼もしい存在になったのです。

 一方で、反省ばかり求められてきた末っ子には自尊心もあり、反発の言動が出てきて二人の兄を
怒らせます。敷地の境界争いも火を噴き始め、二人は末っ子と目も合わせぬまま、一緒に
「過去」を突きつけるようになりました。

 兄たちにとっては、なかなか過去の傷が癒えないのですが、「反省しろ」「謝れ」と言われ続けた
末っ子も心の傷がうずきます。「いつまで謝ればいいのか」「仲直りして、あれだけ協力したのに…」と。

 さて、商売の成功とともに昔日の栄光を取り戻したい長男は、せっせと腕力も鍛え、村の内外から警戒と
反発を買い始めました。これに対抗しようと、末っ子はボスのご機嫌をとり、ボスの危機には駆けつけますと
言い出します。喧嘩は一切ごめんだといってきた末っ子の変身は、また兄たちの警戒を招きました。

 そんな中で、長男が次男の家を訪問します。末っ子は目をしかめますが、それは北の問題児も同じこと。
 末っ子と問題児が急接近したのも理由あることかも知れませんが、話が複雑になるので、それには
触れずにおきましょう。

 自分が人にされた恨みはよく覚えているのに、人を傷つけたことや、してもらった恩は忘れてしまう。
 そんな人間が多い中で、次男が長男に示す寛容は見上げたものでしょうが、それだけなら長男の思うツボ。
 その寛容を弟にも示しつつ、みんな謙虚に仲良くしようと旗を振れば、次男の株は大いにあがるでしょうに、
さてどうなりますか…。長い長い三兄弟の葛藤物語、続きはまたに致します。