WesternDigital製HDD友の会 Vol.174

このエントリーをはてなブックマークに追加
7Socket774
■フォーマット
・クイックフォーマット→読みも書きもしない(MFT作成して、先頭と末尾にシークできたら終了) 所要時間40秒で完了
・通常フォーマット→クイックと同じMFT作成+全領域を読み込み(不良セクタチェックのためのリードスキャン) 2TBで6時間
・WD DiagnosticsのExtended Test→不良セクタを発見するためにフルスキャン 2TBで6時間
・ゼロフィル→全領域に00を書き込み、ファイルシステムおよびデータを抹消 2TBで6時間以上

容量を平均転送速度Ave(HD Tune)で割れば、全領域読み込み時間が推定できる。
2,000,000MB(2TB)÷92MB/s(SATAU接続 5000rpm)÷60(換算:分)÷60(換算:時)≒6(時間)

●初期テスト&フォーマット
・お手軽フォーマット ⇒通常フォーマットのみ(読み取り検査すら不必要なら、クイックフォーマットのみ)
・中庸フォーマット  ⇒Data Lifeguard DiagnosticsでExtended Test→クイックフォーマット
・念入りフォーマット ⇒Extended Test→Write Zeros(ゼロフィル)→Extended Test→クイックフォーマット

純正診断ツール「Data Lifeguard Diagnostics」
ttp://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=608&sid=3&lang=jp
ツールマニュアル
ttp://www.wdc.com/en/library/eide/2779-701022.pdf
最新版Data Lifeguard Diagnostics v1.24
ttp://download.wdc.com/windlg/WinDlg_124.zip

DiagnosticsでFailが出れば、初期不良交換コース。
フォーマットの前後でSMART値・転送速度を比較し、個体のクセを早期に把握すること。
8Socket774:2014/02/26(水) 13:49:32.39 ID:YWCWxrMg
■SMARTの検査項目一覧
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Self-Monitoring,_Analysis_and_Reporting_Technology

不良セクタ関連で注意しなければいけないのは、05とC5とC6だけ。(16進数表示の生値Dataは、ゼロがデフォ)
現在値Valueが、しきい値Thresholdを下回れば、代替予備領域減少が顕著であり危険な状態。
C4は、あまり重要ではない。
総じてSMARTの数値は、変化量と推移に着目すること。
CrystalDiskInfoの留意点として、05・C5・C6については生値1以上で注意(黄色)判定する。

●SMARTでC4がカウントされる件でのWDサイドの説明
WD Diagnosticsでエラーが出ない限り、不良とは認められないとのこと。

ゼロフィル実行で該当セクタを0埋めできれば、05・C5・C6のカウントはゼロになりうるので、
SMART情報の悪化・イベントビューアエラーは、これで改善できることが多い。
「接続ケーブルと接続ポートを変更」「ゼロフィル」で対処できない深刻なエラーは、RMA対応となる。

・05 「Reallocated Sectors Count」 代替処置(データを特別に予約した予備エリアに移動する)を済まされた不良セクタ(読込み不能の領域)の数。
・C4 「Reallocation Event Count」  不良セクタから代替セクタへの振替え処理を行った回数。
・C5 「Current Pending Sector Count」 異常検知したが代替処理を保留中のセクタ数。後で読み書きに成功したセクタがあれば、カウントは減少する。
・C6 「Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count」  オフラインスキャン時に訂正できなかった回復不可能セクタ数。
・C7 「CRC Error Count」 接続ケーブル不良・コネクタ異常
9Socket774:2014/02/26(水) 13:50:30.35 ID:YWCWxrMg
■HDDの故障と診断
WD純正ツール Data Lifeguard Diagnostics
ttp://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=608&sid=3&lang=jp
Windows版(v1.24)
ttp://download.wdc.com/windlg/WinDlg_124.zip
DOS版(v5.19)
ttp://download.wdc.com/dlg/DLGDiagv519.zip

DiagnosticsでFailが出れば、結果の内容により不良交換コースとなる。

追加チップや増設ボードに繋いだHDDは正常に認識されない傾向があるので、マザーボードのサウスブリッジSATAポートに接続して使うこと。
誤認識している場合は意図しないHDDをテスト・消去することになるので、ツールが作業対象のHDDを正しく認識しているか、良く確認すること。
大容量HDDを運用するためには、最新のBIOS・チップセットドライバ・デバイスドライバ・ベンダツールが必要であり、診断ツールが対応していない場合には正常な結果が得られない事もある。

■トラブルシューティング
・スタンバイから復帰に失敗する⇒チップセット関係ドライバを更新する
Intel Matrix Storage Manager
ttp://www.intel.com/jp/support/chipsets/imsm/
AMD
ttp://game.amd.com/us-en/drivers_chipset.aspx
Win7用の修正プログラム
ttp://support.microsoft.com/kb/977178/

・大容量HDDを運用するためには、最新のBIOS・チップセットドライバ・デバイスドライバ・ベンダツールが必要。
・高密度プラッタHDDは、回転軸のシビアな位置決めのためにリジッドな設置方法とし、振動によるトラブルを回避する。
・追加チップや増設ボードに繋いだHDDは、誤認識されてトラブルとなる報告例が少なからずある。
・接続端子の接点管理(接点清掃と浅い噛み込み防止)とケーブル自体の不良。