■Visheraこと「AMD FX-8350」を試す - 後編
残念ながらこれはTrinityのMemory Controller側の特性の問題で、FX-8350というかVisheraに関してはこのあたり、FX-8150というかZambeziと全く同じ振る舞いをする、という結論になりそうだ。
この結果から読み取れることは、
◆AMDは出来る範囲でIPCの改善を行おうとした。
ただしCPU内部には殆ど手を付けるのが不可能であり、改善は専らL2キャッシュ周りやTLBなどに集中している。
この結果として、その効果はあまり芳しくない。
◆同様にAMDは出来る範囲で消費電力の改善を行おうとした。
ただ例えば物理設計を全部やり直して利用するトランジスタの最適化を図るといったところまで手を付けるのは不可能であり、若干の消費電力削減に成功した程度である。
その効果は、やはり限定的と言える。
Zambezi→Visheraの改良は小粒な範囲で、いわゆるマイナーアップデート以上のものではない。
絶対的な性能がまだ不足している事には変わりがない。
まだまだAMD FXには辛い状況が当分続くことになりそうだ。
ttp://news.mynavi.jp/special/2013/vishera02/index.html