池上彰「効果不明のアベノミクスは小泉政権を見て評価せよ」
※女性セブン2013年8月1日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130718-00000012-pseven-soci まだわからない先のことを、21日の投票日までにどう評価すればいいか。参考になるのが、過去に起きてきたこと。
たとえば、小泉政権時には、よく「痛みを伴う改革」「構造改革なくして景気回復なし」という言葉が使われました。改革とはたとえば、郵政民営化や道路公団の民営化など、
政府による公共サービスを、どんどんと民営化し、民間にできることは民間に任せる、というものです。民営化の瞬間は確かに痛いかもしれないけれど、少し我慢をすれば、
いずれ痛みがなくなるうえに、前よりも景気はよくなるんだといわれていました。
その結果、どうなったか。景気は良くなったでしょうか。一部にはよくなった人もいたかもしれませんが、悪くなった人も多かった。格差が広がったというわけです。