【CWCH50、他】メンテナンスフリー水冷クーラー11液

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簡易水冷職人の朝は早い

「まぁ好きではじめた仕事ですから」

最近は良いポンプが取れないと口をこぼした
まず、ポンプの入念なチェックから始まる。

「やっぱり一番うれしいのはユーザーからの感謝のツイートね、この仕事やっててよかったなと」

「毎日毎日流量が違うポンプでは出来ない」

今日は納品日
彼は素材を袋に詰め、工房へと向かった

「やっぱ8時間労働はキツイね、愚痴ってもしかたないんだけどさ(笑)」

「でも自分が選んだ道だからね。後悔はしてないよ」

「このポンプはダメだ。ほら、すぐにとてとてになってしまう」

彼の目にかかれば、見るだけで出来不出来が分かってしまう。
技術立国日本、ここにあり。

今、一番の問題は後継者不足であるという

工房に着いた匠

クーラント液を手に取りゴクリ!
「最高の材料だ。良いのが出るよ。」

クーラント液に満足できないとその日の作業をやめてしまうという

問題は装置のエア抜き具合

配管に液を入れて感触を確かめるのに、5年はかかる
と、匠は語る

マシンにクーラント液を流し込んでゆく。
このあとのエア抜きで装置から出る音はガラリと変わってしまう。

水枕のIN側を下向きになるようにすれば、空気を流れに逆らわずに出口へと誘ってくれる

今日も、彼は簡易水冷を作り続ける。
ユーザーの自作率低下が問題となる昨今では、一部団体からの風当たりも強い。
しかし彼は語る。

「簡易水冷を販売する。これは必要な事なんだ。人が、皆強い訳じゃない」

今日も彼は、日が昇るよりも早く簡易水冷作りを始めた
明日も、明後日もその姿は変わらないだろう

そう、簡易水冷職人の朝は早い───