イヤッッホォォォオオォオウ!衝動買い!!159IYH
「う〜〜メモリメモリ」
今メモリを求めて全力疾走している僕は
大学に通うごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば
新しいPCパーツに目がないってとこかナー
名前は道下正樹
そんなわけで帰り道にあるPCパーツショップにやって来たのだ
ふと見ると店頭に一台の高そうなPCが展示されていた
ウホッ!いいケース・・・
ハッ
そう思ってると
突然ショップ店員が僕の見ている目の前で
ベンチマークを掛けはじめたのだ・・・!
見 て い か な い か
そういえばこのショップは
ベンチオタク店員がいることで有名なところだった
いいマシンに弱い僕は誘われるままホイホイと
マウスを掴まされちゃったのだ
店員 よかったのかホイホイついてきて・・
これは卒論やってる最中だって夢中になっちゃうほどカスタマイズ性が高いマシンなんだぜ
「こんなこと初めてだけどいいんです・・・
僕・・・一度AMDでも組んでみたかったんで・・・」
店員 うれしいこと言ってくれるじゃないの
それじゃあとことんよろこばせてやるからな
言葉どおりに
それはすばらしいスペックだった
僕はというと、全身に与えられる快感の波に身をふるわせてもだえていた
しかしその時予期せぬでき事が・・・
「うっ・・・!め、メモリ・・・」
店員 ん?こいつに積んでるメモリか?
「ち、ちがう・・・実は今日はメモリを買いに来たんです
このショップに来たのもそのためで・・・」
店員 そうか・・・いいこと思いついた
お前メモリ代をこのPCの頭金にしろ
「えーっ!?頭金にですかァ?」
店員 男は度胸!何でもためしてみるのさ
きっといい買い物だぜ
ほら遠慮しないでこっちのベンチも見てみろよ
彼はそういうとデスクトップ上の別のベンチのアイコンを指し示し
自信有りげにニヤリと笑って見せた
「それじゃあと少しだけ・・・
くうっ!なんて滑らかな描画なんだ!きもちいい・・・!」
この初めての体験は
Intel厨では知ることのなかった絶頂感を僕にもたらした
あまりに激しい快感にベンチを終えると同時に
僕の財布の中身は ショップのカウンターの前で
あっけなく果ててしまった
「ああ――っ!!」
ガチャッ
チーン
アリガトウゴザイマシター
店員 よく決断したな、まぁ12回払いなんてすぐさ、すぐ
「ハァハァハァハァ・・」
店員 おい、どうした
「あんまり気持ちよくて…
こんなことしたの初めてだから…ハァハァ…」
店員 だろうな、俺にもわかるよ
ところでこのマウスを見てくれ
こいつをどう思う?