AMDの戦略を担うBobcatコア その特性を探ってみよう
以上,E-350のCPUコアとその周辺性能を重点的に調べてみた。Athlon X2 250eを1.6GHzで動作させた状態や,E6500@1.60GHzと比べて,E-350のスコアは全体的に一段落ちているという事実を踏まえるに,
CPU性能に絞って話をする限り,ノートPC向けのPentium P6000シリーズに対抗できるだけの実力は持っていないとみるべきだろう。
そしてCPUの“もっさり感”について言及したわけだが,ここまでのテストを終えてみると,K10やCore MAと比べ,同クロック比で1段落ちるCPU性能,そして目立って低いスコアを示すメモリ周りの性能が原因ではないかという思いが強くなってくる。
もう少し細かく言うと,グラフィックスなどで重い負荷がかかっているときに、反応が鈍くなる傾向が強いようなのだが,今回の結果も踏まえて推測するなら,メモリバスなどがビジーになっている可能性を指摘できそうだ。
メモリ周りが改善されれば,
もっさり感
もかなり緩和されるように思う。
同時に,次世代品では,
明らかな弱点といえるメモリ周りの改善に期待したい。