AMDの次世代CPUについて語ろう 第61世代

このエントリーをはてなブックマークに追加
420Socket774
AMDの戦略を担うBobcatコア その特性を探ってみよう

3D性能を検証し,「Atomよりは間違いなくゲーム向けだが,CPU性能には若干の懸念が残る」と指摘しているが,
今回はそのCPU性能,とくにCPUコアである「Bobcat」(ボブキャット)に焦点を当てて,その結果をお届けしたい。

zacate E-350ファーストインプレッションで

「“フレームレートに現れないもっさり感”があった」

と指摘したCPUコア周りも,実際には軽視できない部分だ。

性能面に関する情報は,

皆無に近いため,

「CPU性能が,Atomや,AMDが競合と位置づけるPentium 6000シリーズと比べてどの程度なのか」は,実際に調べてみるほかないのだ。
ゲームにおけるCPUの使われ方をシミュレートしたとされる「Gaming 3」だと,E-350はD525(HT OFF)を上回るのがやっと(グラフ4)。X2@1.6GHz(SC)比で7割強に留まり,
E6500にはダブルスコアを付けられてしまっている。

もう1つ,E-350として不本意なのはTV and Moviesの結果だろう。
 TV and Moviesは動画のトランスコードと再生を含むテストだが,
グラフ5に示した高解像度MPEG-2の再生テスト結果「Video playback - MPEG-2 Blu-ray」を見る限り,

GPUアクセラレーションは効いていないようだ。

これではBrazosのパフォーマンスも伸びようがない