WesternDigital製HDD友の会 Vol.123
■プラッタ容量別モデル一覧
●667GB プラッタ
WD20EARS-00MVWB0 (64MB 5000rpm AFT 2010/5月発売 最新ファーム51.0AB51)
WD15EARS-00MVWB0
WD6400AALX (Blue 32MB 7200rpm AFT 6Gbps comming soon)
●500GB プラッタ
WD20EARS-00Y5B1/-00S8B1 (64MB 5400rpm AFT 2009/12月発売)
WD20EADS-00R6B0/-00S2B0 (32MB 5000rpm 2009/3月発売)
WD15EARS-00Y5B1/-00Z5B1 (5000rpm)
WD15EADS-00P8B0 (3枚 5000rpm)
WD15EADS-00R6B0 (4枚 5400rpm)
WD10EARS-00Y5B1 (64MB 5400rpm 2009/12月発売)
WD10EADS-00M2B0 (32MB 5400rpm 2009/5月発売)
WD2001FASS-00U0B0 (Black 64MB 7200rpm 2009/9月)
WD1002FAEX-00Z3A0 (Black 64MB 7200rpm 6Gbps 2010/2月)
WD10EALS-00Z8A0 (Blue 32MB 7200rpm 2010/3月)
WD5000AADS-00S9B0 (5000rpm)
WD5000AAKS-00M9A0/-00V1A (7200rpm)
WD2002FYPS-01U1B1 (RE4-GP 64MB 5400rpm)
WD2003FYYS 2TB (RE4 64MB 7200rpm)
●334(320)GB プラッタ (2008/4月以降発表の製品は完全移行)
WD3200AAKS-00B3A0/-00SBA0/-00L9A0
WD3202ABYS-01B7A0 (RE)
WD5000AAKS-00A7B0
WD5001AALS-00L3B2 (Black 2008/10月)
WD6401AALS-00L3B2
WD6400AAKS-00A7B0
WD10EACS-00D6B0 (16MB 5400rpm 2008/5月)
WD10EADS-00L5B1 (32MB 5400rpm 2008/9月)
WD1001FALS-00J7B0/-00J7B1 (Black 2008/6月)
WD1002FBYS-01A6B0
●250GB プラッタ
WD5000AACS-00ZUB0
WD7500AACS-00ZJB0
WD10EACS-00ZJB0 (16MB 5400rpm 2007/9月)
末尾に-Rが付く製品は、シネックス扱いの正規品。
型番末尾の枝番の形式は、**A7B*、**D6B*となっていて
表記にゆれがある(*に入る数字は、0が多いが1・2・5なども)。
・モデル一覧(HDTune・消費電力)
ttp://www.amrstation.com/style/media/hdd.html ・CaviarBlack/Blue/Greenスペックシート
ttp://products.wdc.com/library/specsheet/eng/2879-701276.pdf ttp://www.wdc.com/wdproducts/library/SpecSheet/ENG/2879-701277.pdf ttp://www.wdc.com/wdproducts/library/SpecSheet/ENG/2879-701229.pdf ・AFTテクニカルシート・ロードマップ
ttp://xepid.com/src/up-xepid14395.pdf
■フォーマット
・クイックフォーマット→読みも書きもしない(MFT作成して、先頭と末尾にシークできたら終了) 所要時間40秒で完了
・通常フォーマット→クイックと同じMFT作成+全領域を読み込み(不良セクタチェックのためのリードスキャン) 2TBで6時間
・WD DiagnosticsのExtended Test→不良セクタを発見するためにフルスキャン 2TBで6時間
・ゼロフィル→全領域に00を書き込み、ファイルシステムおよびデータを抹消 2TBで6時間
容量を平均転送速度Ave(HD Tune)で割れば、全領域読み込み時間が推定できる。
2,000,000MB(2TB)÷92MB/s(SATAU接続 5000rpm)÷60(換算:分)÷60(換算:時)≒6(時間)
●初期テスト&フォーマット(初期不良の洗い出し)
・お手軽フォーマット ⇒通常フォーマットのみ(読み取り検査すら不必要なら、クイックフォーマットのみ)
・中庸フォーマット ⇒Data Lifeguard DiagnosticsでExtended Test→クイックフォーマット
・念入りフォーマット ⇒Extended Test→Write Zeros(ゼロフィル)→Extended Test→クイックフォーマット
純正診断ツール「Data Lifeguard Diagnostics v1.22」(複数起動で8台同時テスト可能)
ttp://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=608&sid=3&lang=jp ツールマニュアル
ttp://www.wdc.com/en/library/eide/2779-701022.pdf (DOS版ツールのIDEモード使用を推奨するが、 v5.04fはEARSに対応していないとの報告あり)
DiagnosticsでFailが出れば、初期不良交換コース。
フォーマットの前後でSMART値・転送速度を比較し、個体のクセを早期に把握すること。
■Advanced Format Technology(AFT)
2009/12月発表のEARSから物理フォーマットが、4096Byte(4KiB)に変更されたが
論理フォーマットは旧来の512Byteのままだから、物理4096/論理512のエミュレーションドライブとなる。
AFT対応HDDは、各パーティションが物理セクタの途中から始まることが原因のオーバーヘッドによって
速度低下しないように、XPでは事前対策が必要。(Vista/7では対応済みだからそのままで使える)
つまりパーティションアラインメントが、物理セクタ境界とズレないように
各パーティション開始セクタを物理セクタの先頭となる8の倍数番目に修正する。
・XPでの先頭パテの開始セクタは、63セクタ目となる仕様なのでアライメント修正を要する。
・XPでも拡張パテ1つ(論理ドライブ1つ)IDEモードにすれば、開始セクタは16128セクタ目となるので、調整せずに使用可能。
(この場合、WD Alignを実行しても"aligned"と表示され、既に最適化されていることが示される)
・Vista/7のPCでフォーマットすれば、開始セクタは2048セクタ目(8の倍数番目)となるので、XP機に移設しても使える。
●AFTパテ作成方法
・4KiBセクタに対応する、AFT用のフォーマッタ(複数パテ切り可能)
ttp://www.logitec.co.jp/down/soft/format_s/d_fmt.html ・WD Align Utility(開始セクタを2048セクタに修正する純正ツール)
ttp://support.wdc.com/product/downloadsw.asp?sid=123 パテ切り>クイックフォーマット>WD Align実行の手順
・GPartedでのAFTパテ作成、および開始-終端セクタの確認方法
ttp://tri.dw.land.to/doc/1002270WDxxEARS_AFT.html パーティションアライメントに未対応の復元ソフトを実行すると、Vista/7であっても
アライメントがズレるので、WD Alignで修正すること。(WD版TIは対応済み)
Alignで修正完了までの所要時間は、移動するデータ量に応じて長くなる。
また、記録するファイルサイズの大小に応じて最適となるクラスタサイズは異なる
OS別のAFTガイド表
ttp://www.wdc.com/jp/products/advancedformat/index.asp チップセット依存の面があるので、開始セクタ位置を確認、ベンチで標準的な速度が
出ているかをチェックして疑問のある場合は、WD Alignを実行すること
■SMARTの検査項目一覧
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Self-Monitoring,_Analysis_and_Reporting_Technology 不良セクタ関連で注意しなければいけないのは、05とC5とC6だけ。(16進数表示の生の値は、ゼロがデフォ)
現在値がしきい値を下回れば、代替予備領域減少が顕著であり危険な状態。
C4は、あまり重要ではない。
総じてSMARTの数値は、変化量と推移に着目すること。
CrystalDiskInfoの留意点として、05・C5・C6については生の値1以上で注意(黄色)判定する。
ゼロフィル実行で該当セクタを0埋めできれば、05・C5・C6のカウントはゼロになりうるので、
SMART情報の悪化・イベントビューアエラーは、これで改善できることが多い。
「接続ケーブルと接続ポートを変更」「ゼロフィル」で対処できない深刻なエラーは、RMA対応となる。
・05 「Reallocated Sectors Count」 代替処置(データを特別に予約した予備エリアに移動する)を済まされた不良セクタの数。
・C4 「Reallocation Event Count」 不良セクタから代替セクタへのチェック回数。
・C5 「Current Pending Sector Count」 異常検知したが代替処理を保留中のセクタ数。後で読み書きに成功したセクタがあれば、カウントは減少する。
・C6 「Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count」 オフラインスキャン時に訂正できなかった回復不可能セクタ数。
・C7 「CRC Error Count」 接続ケーブル不良・コネクタ異常。
■トラブルシューティング
・スタンバイからの復帰に失敗する・HDDを認識しない⇒チップセット関係ドライバを更新する
Intel Rapid Storage Technology(IRST)
ttp://www.intel.com/jp/support/chipsets/imsm/ AMD Driver
ttp://game.amd.com/us-en/drivers_chipset.aspx Win7用の修正プログラム
ttp://support.microsoft.com/kb/977178/ ・大容量HDDを運用するためには、最新のBIOS・チップセットドライバ・デバイスドライバ・ベンダツールが必要。
(VIAなどドライバサポートを放置する旧式チップセット・変換チップでは、大容量HDDに対応できない傾向がある)
・追加チップや増設ボードに繋いだHDDは、誤認識されてトラブルとなる報告例が少なくない。(SiliconImageチップなど)
・高密度プラッタHDDは、回転軸の高精度の位置決めのために堅固な設置方法とし、振動によるトラブルを回避する。
・接続端子の接点管理(接点清掃と浅い噛み込み防止)、およびケーブル自体の不良とSATAポートをチェックする。
・イベントビューアーログをチェックして、OSが認識しているエラーを確認する。
●チェック項目
【CDI】 SMART情報
【HDTune】 転送速度
【型番】
【製造日】
【製造国】
【OS】
【マザー】 BIOSバージョン
【電源】 使用年数・12Vラインの構成・HDD総数・テスタ読み数値(回転系:12V・制御系:5V)
【メモリ】 Memtest、OKか?
【モード】 IDE・ AHCI ・
【ドライバ】 チップセットドライバ・デバイスドライバのバージョン
【設置状況】 ケース名とHDD設置状態
【冷却】 冷却方法とHDD温度
【ケーブル】 ケーブル変更・接続ポート変更(若い番号へ)の有無
【接続環境】 外部接続の場合は、該当スレへの移動を推奨
【PIO病】
【イベントログ】
【具体的な症状】