■ECCメモリの利用■
下記@〜Aが必須。
@. メモリコントローラがECCに対応している。
・INTEL
Nehalem以降
LGA1366 (X58):CPUにメモコン内蔵。XEONのみECC対応。
→対応CPU:XEON 35**, 36**, 55**, 56**, 65**, 74**, 75**
LGA1156 (i34**):CPUにメモコン内蔵。XEONと、例外的に一部の組込向けのみECC対応。
→対応CPU:XEON 34**, Celeron G1101, Pentium G6950
Nehalem以前
LGA775/771:チップセットのMCH (Memory Controller Hub) にメモコン搭載。
→対応MCH:955X, 975X, X38, (X48?), i30**, i32**, i50**, i51**, i54**
・AMD
K8以降はCPUにメモコン内蔵。全CPUにおいてハードウェアレベルでECC対応。
→対応CPU:Athlon64、PhenomII、Opteronなど
A. マザーボードがECCに対応している。
具体的には下記2点を充たしていること。※
・メモリスロットへのECC用ビット配線
→配線が実装されていなければECCは動作しない。(マザーボードのハードウェア側面)
・BIOS
→ECCをサポートしていなければECCは機能しない。(マザーボードのソフトウェア側面)
※マザーボードがECCに対応していない場合は、ECCメモリを差しても全く起動しないか、
若しくはNON-ECCメモリとして動作するので注意。(エラー検知も訂正も不可。)
■各マザーボードメーカーのECC対応■
大雑把な傾向としては下記を参照。
☆ ・TYAN ・SuperMicr●
◎ ・ASUS
○ ・GIGABYTE ・INTEL
△ ・ABIT ・ASRock ・BIOSTAR ・DFI ・Foxconn ・J&W
× ・EVGA ・MSI
■特記事項■
ECC関連の設定可能パラメータの種類はマザーボードで程度差がある。
手抜きマザーボードになると、ECCのON/OFFと、訂正記録をOS上のログに残すことしか出来ない。
理想的マザーボードは各種設定 [4bit ECC (Chipkill チップキル)、
Scrub間隔、L1〜L2キャッシュのScrub等] が細かく設定可能。
メモリパフォーマンスと安定性のバランスをユーザーが自由に選択出来る。