※最新GTX4xx情報
969 名前:Socket774[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 09:13:02 ID:97VEUWda
http://www.semiaccurate.com/2010/02/20/semiaccurate-gets-some-gtx480-scores/ SemiAccurate gets some GTX480 scores
Hot, buggy and far too slow
by Charlie Demerjian
February 20, 2010
NVIDIAはGTX480の性能についてほのめかしてきたが、間諜が何枚かのカードのネタを
仕入れてきた。例のアレの目の玉が飛び出るような性能に期待している御仁、がっか
りする準備はいいか?
簡単に云うと、絶望的に遅延している[1]GTX480とその去勢版のGTX470は、NVIDIAが
ほのめかしている数字よりはるかに遅い上に、売物になるまでにやる事がまだまだ山
積みだ。数字は情報元によって矛盾しているものもあるが、ほとんどは揃っている。
NVIDIAがほんの少しずつ入手しつつある最終製品は、忠誠度が高いと考えられている
ごく一部の人々しか目にすることができない。理由は後半で。出回っている数があま
りに少ないので、情報元の秘匿のために幾分ぼかした表現を使う。行くぜ。
カードは2枚、GTX480は512 shader。GTX470は448 shader。480のクロックはlow/half
clockで600か625MHz、high/hot clockでその倍の1200/1250MHzだ。去年の春の時点
ではNVIDIAは750/1500MHzを狙っていた[2]のだが、駄目だった。このクロックは情報
元によって矛盾するもののひとつだが、どちらもガチでこの数字だと云う。やれやれ
だ。
GTX470の方は448 shaderで、クロックは625/1250MHzでまとまっている。本当にGTX48
0が600/1200MHzなら470の方が微妙に速いことになるが、どんだけ発熱がギリギリな
んだ[3]って感じだ。GF100/GTX480には最低電圧の問題がある[4]と書いたことを覚え
ているだろうか。基本的に、NVIDIAは境界線上のトランジスタを動かすためには電圧
を上げなくてはならない。すると発熱する。猛烈に。どちらの情報元も、手元のカー
ドは猛烈に熱く、2Dモードのアイドル状態で70℃だという。
971 名前:Socket774[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 09:13:58 ID:97VEUWda
ファンはアイドル状態で、最大回転数の70%で回っている。高過ぎないか。もともと
そんなに回転数を上げる必要がなくて、BIOSをいじって直る程度の問題だといいが、
もしかするとアイドル状態でも電圧下げられないのかもしれない。この状態のファン
の音は、聞こえるけど欝陶しくはない程度というのが救いではある。
理由は想像できる。覚えてるだろうか? 温度が高い→リーク電流が増える→発熱が増
える。トランジスタを回そうとすると発熱はうなぎのぼりだ。冷やし続けなければな
らない。
これはクロックを上げられない理由の裏付けになっているが、それがすべてではない。
重要なのはこのチップは重大な熱問題を抱えていて、NVIDIAは途方に暮れていると
いうことだ。
クロックはわかった。では性能は? これも数字が分かれているところなのだが、Cypr
essの6割増という大本営発表には到底届いていないのは同じだ。SemiAccurateが入手
した数字は発売中のいろいろなゲーム、どれも超高解像度で実行したものだ。タイト
ルは明かにできない。NVIDIA秘密警察が協力者を特定するかもしれないからだ。もう
少しカードの配布が進んだら数字を完全に公開する用意がある。
512 shaderのGTX480、600か625MHzかは異なるが、フルスピードで駆動した場合の数
字は、平均してCypress/HD5870の5%増し前後だ。GTX470のテストは許可されていない
ようだ。HD5870より遅いのを認めたようなものだ。
いいニュースもある。実にいいニュースだ。発熱とかそういう話ではなく、Heavenベ
ンチでのテッセレーション性能だ。Heavenでの性能はCypress/HD5870の倍以上を叩き
出す。おそらくHemlock/HD5970も目ではないだろう。ただ、この性能は現実的に、テ
ストしたどのゲームの性能にもまるで寄与していないという。shaderがテッセレーシ
ョンにだけに専念できる環境での数値なのだ。
973 名前:Socket774[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 09:15:29 ID:97VEUWda
GF100/GTX480はGPUとして作られたのではない。GPGPUとして生み出されたものが、予
定が狂ってグラフィクスをやらされているのだ。グラフィクスチップにしては計算力
過剰だ。だがshaderでテッセレーションをやらせることができるのは、出自に由来す
る救いのひとつだ。GTX480がHD5870に比べ突出しているのはここだけだ。NVIDIAが
CESで見せたベンチマークは、勝てるところだけ必死で選り抜いたもの。バイヤーの
目を惹いておかないとならないから。
ひとつ情報元から指摘された問題がある。Heavenで明らかに画像が乱れる部分がある
というのだ。NVIDIAがCESで見せたデモは一部分だけだったが、つまりそういうこと
だ。GTX480はDX11を完全に実装できていないのだ。発売時にDX11ドライバが間に合わ
ないと伝え聞いてはいたのだが、まさかハードの方も間に合っていなかったとは思い
もしなかった。
GTX480のいいとこ取りベンチの話に戻ろう。そうしなければならなかったのだ。性能
がHD5870に近過ぎて、HD5870の価格で売らざるを得ない。だいたい$400くらいだ。商
売にならない。せめてHD5870と$600のHD5970の間くらいで売りたい。広報ならなんと
かしてくれる……?
潜在顧客が広範なベンチマークスコアと正確なスペックを知ってしまったら、
GTX480 = HD5870とバレてしまう。市販バージョンのレビューが公開されるのは何か月
も先だ。かつてNVIDIAがやってきた対処法は、信頼できるごくひと握りだけに選り抜き
カードへのアクセスを許すことだ。