【AM2+】AMD Phenom/PhenomII総合 Part94【AM3】

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あのリーマン・ショックから1年3か月。世界経済は不況との戦いに苦しみながらも、
徐々に復旧への道を歩んでいる。だが各国経済の回復テンポには明らかな格差が
生じてきた。日本のテンポは残念ながら遅い。

いち早く回復に成功したのは中国であろう。不況の影響でことし1−3月期には、
成長率が6.1%にまで低下した。しかし7−9月期には8.7%に回復。
一党独裁だから、巨額の財政支出を簡単に決めることができた。これも確かである。
だが議会制民主主義の国でも、対応がそれなりに早かった例はいくらもある。

たとえばアメリカ。オバマ大統領はことし1月8日に、大規模な経済対策の実施を発表。
2月17日には、2年間で総額7870億ドルの景気対策法を成立させた。

ドイツは昨年11月5日に500億ユーロの対策を発表。さらにことし1月13日には
500億ユーロの追加対策を決定し、減税や自動車購入補助を実現した。議会も素早く
法案を成立させている。


これらの例に対して、日本の場合はどうだったろう。自民党の麻生前内閣が補正予算案を
国会に提出したのが4月27日。成立が5月29日。
中国は別としても、アメリカやドイツより3か月以上遅れている。


しかも政権交代した民主党の内閣が、この補正予算を3兆円削減してしまった。その後、
鳩山内閣はドバイ・ショックや円高の進行に驚いて、慌てて第2次補正予算を組む。
総額は7兆2000億円。12月15日にやっと閣議決定した。

この2次補正は来年の通常国会で審議されるから、実際の執行はどんなに早くても3月
になる。欧米の主要国に比べて、まことに悠長な対応だと言わざるをえない。
これでは景気の回復を期待する方がムリというものだ。


http://allatanys.jp/B001/UGC020005520091217COK00448.html