1万円以内の良質電源を探しまくるPart39

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有名な文書なんだろうけど初めて存在を知った。
https://www.nipron.co.jp/pdf/qa/2005051214342429575.pdf

電源の寿命は、周囲温度、埃の多さ、使用時間、ディレーティングなどによって
大きく変わります。

1.周囲温度
105°Cで 2000 時間保証のコンデンサを使用し、実際の使用温度を 55°Cと想定して
コンデンサの推定寿命を求めると、64,000 時間となります。
また、使用温度が10°C上昇した場合の推定寿命は 32,000 時間となります。
つまり、コンデンサの使用温度が 10°C上昇すると寿命は半減してしまいます。
電源の寿命を延ばすためには、実使用時の周囲温度をできるだけ低く設定することが
条件となります。

2.埃の多さ
埃の多さは特にファンの寿命に関わってきます。ファンの周囲や軸に埃がからみつき、
回転を妨げ、結果的に電源内部の温度が上昇し寿命が短くなってしまいます。

3. 使用時間
電源を使いっぱなしにすると、やはり寿命が短くなります。とはいえ、使わずに
放置しておいても劣化してゆきます。これは電源内部の電解コンデンサは、
長時間放置しておきますと、陽極はくの酸化皮膜と電解液が化学反応を起こして
劣化してしまうためです。

4.ディレーティング
ディレーティングとは、部品や機器の信頼性を高めるために、最大定格あるいは
最大出力よりも低めにして用いることです。電源に関していえば最大定格ギリギリで
使うよりも、やや低めに出力させた方が電源の寿命は長くなります。
一般的に電子部品は、その動作温度,電圧,電流に対して指数関数的に寿命が変化します。

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まとめると、
電源の冷却が甘いと電源の寿命が極端に短くなる。
ときどき電源ファンの掃除を行う。
出力に多少余裕のある電源を選ぶ。
高温に耐えるコンデンサを選ぶ。

電源ファンのガードを外から外せるものが望ましい(ファンの掃除時)
風量のあるものが望ましい(冷える)
高効率のものが望ましい(発熱が少ない)

80PLUSでファンの風量があって105℃コンデンサで
できればファンガードを外から外せるものが良いということか