誰かが物凄い勢いでお見積もりするスレ71

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426Socket774
>>410
CPU:Core 2 Duo E7200 BOX \14,800 @ツクモ
クーラー:リテール
メモリ:KINGBOX R2LKB2048M12808800 PC2-6400(DDR2 800) 2GB CL5-5-5-15 \4,050 @1's
M/B:abit I-N73HD \6,480 @1's
VGA:オンボード
サウンド:流用
HDD:流用(SATA)
光学ドライブ:流用
FDD:流用
ケース:Antec Three Hundred \8,980 @ツクモ
電源:Corsair CMPSU-450VXJP \9,980 @1's
マウス・キーボード:流用
スピーカー:流用
OS:流用
ディスプレイ:流用
その他:特になし
合計:\44,290+送料(1's) ツクモは送料無料

この構成の主軸はabitのI-N73HD。この安さながら4フェーズPWM電源回路に、冷却性を高めるMOSFET
ヒートシンクが付き、作りは決して悪くない。そしてRAIDやAHCI対応、DVD、D-Sub、HDMI端子を備えるなど
豊富なオンボードデバイスを搭載している。また、このM/BにE7200の組み合わせは極めて低発熱・省エネで、
低消費電力PCスレで一番人気の構成でもある。

ケースがATX指定なのにMicroATXなのと、メモリがデュアルチャネル非対応なのがこのマザーの欠点だが
\6,480ならぜんぜん許せるだろう。将来VGAを増設する際にM/Bも一緒に変えてもいいんだし。
427426:2008/06/13(金) 15:36:51 ID:NfTliEpO
電源は最近はこればっかり勧めているが、今までよく薦めてたEMD425AWTの不良報告がちらほらあがって
きているのと、実際俺がEMD425AWTを使ってみていくつか不満点が出てきたので安易に薦めないことにした。
CorsairのCMPSU-450VXJPは今こそすっかり定番になったが、発売された当時は知名度が低く、俺がこの
スレで薦めたら「なんでそんな変な電源勧めるんだ」とツッコミを受けることもあった。俺はこの電源がすでに
海外では先行発売されていて、高い評価を得ていたことを知っていたので薦めたんだがね。
この電源はなにがすごいのかというと、まず電源部門の商法から話さなければならない。だいぶ話が脱線する
が、興味なかったら読み飛ばしてくれたまえ。
電源というのは非常に品質の優劣がわかりにくい製品であり、その為、通常のPCパーツとは少し異なる形態
で商法が展開される。たとえば、PCケースを作っているメーカーはケースと電源をセットで売りたい。一例を
示せばAntecは自社のケースと電源をセットで買うように強く推奨していたりするし、Mini P180はNeoPower
シリーズやEAシリーズの電源と組み合わせることを前提に設計されている。これはコンシューマーの、ケース
と電源メーカーを統一させたいという心理に働きかける商品戦略であり、このようにある製品が引き金となって
他の製品にまで好影響を及ぼすことをシナジー効果という。
ケースと電源はシナジー効果が高い確率で期待できるので、各ケースメーカーはこぞって電源部門に進出だった。

ところがケースメーカーには電源製造に関するノウハウがない。そこで各メーカーは実績のある電源メーカーに
実際の製造を委託し、それを「自社ブランド品」として販売することを始めた。これをOEMといい、PC業界では広く
行われている行為だ。
428426:2008/06/13(金) 15:37:12 ID:NfTliEpO
ここでようやく話が最初に戻る。電源というのは品質がわかりにくいパーツのため、各メーカーは中身に金を
かけるよりは、広告宣伝費にお金をかけたほうが売り上げが伸びるのだ。これを地でいくのがScytheやAbeeの
電源である。特にAbeeは日経WINPCに高い金を払って、毎月最初のほうのページにでかでかと広告を載せている
ちょっと中田英寿に似た風体の若い社長が、他社に作らせた電源を持ち歩いて、「電源メーカーとしての我々は・・
などと嘘八百を並べたてる誇大広告記事だ。これを見た消費者は、「社長自らがCMに出ているなんてすごいな。」
とか、「Abeeってすごい電源メーカーなんだな。」とか、まんまと騙されるわけだ。
ScytheやEVERGREENもこの例に漏れず、ScytheはAndysonとTopower、EVERGREENはHuntkeyという、どちらも
中国の三流メーカーが商品サンプルとして出来上がっていた電源を、日本風に名前を変えて売っているだけに
過ぎない。このような電源は設計された年代が古く、変換効率が悪かったり使われている部品が粗悪だったりする。
ちなみに最近低価格帯の電源の中では鉄板扱いされている玄人志向のKRPW-Vシリーズもこの例に漏れずに
設計が古く、決して過信は禁物である。
それではCorsairのCMPSU-450VXはどうか?Corsairはアメリカのメモリモジュールメーカーであり、高級メモリを
扱っていることとして世界中に広く認知されているが、Corsai自体が電源を製造しているわけではない。
おそらくCorsairもメモリ部門の不況を受けて、粗利益率の高い電源部門に参加したのだろう。OCZがそれで成功を
収めていたので、対抗する意味もあったのかもしれない。
CorsairがOEMパートナーに選んだのは、リテール品では世界でトップクラスの出荷実績を誇るSeasonic社だった。
しかしただ丸投げしたのではなく、CMPSU-450VXにはCorsairならではの厳しいチューニングが施されている。
CMPSU-450VXは他社のように既存のモデルを名前を変えて出荷したのではなく、AntecのEA-430をベースにコン
デンサやファンの改良、コネクタの見直し、あえて+12Vを1系統にまとめて電圧の安定性を高めるなどさまざまな
工夫が施されている。これも過当競争に晒された厳しいメモリ業界を勝ち残ってきたCorsairだからできたことである
と俺は見ている。