Core温度計測とE8xxxの問題を今一度纏めてみる
・CoreTempやRealtemp、P5BDMON111などの計測ツールが読んでいるcore温度は
CPUコアに内蔵されてるDTS(Digital Thermal Sensor)を元にしている。
得られるDTS値自体はどのツールでもまったく同じである
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・DTSが直接示す値はIntelが定めてる保護機能が働く温度Tjunction/Tjmaxまでの差(余裕温度)であるので
Tjmax から DTS値 を引けばそのときのcore温度がわかるんじゃないかと考え作られたのがCoreTempなど。
CoreTempの作者がIntelのPDFを探し回った結果、同コアのモバイル用CPUにTjmaxの数値(当時85℃)が
書かれてたのでそれを元に Core温度 = Tjmax(85℃) - DTS で計算、表示するツールを公開
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※Tjmax/Tjunction値は外部から直接知りえる方法は無いのでツール作者自ら設定してる点に注目
・ところが、Intelのステッピングが進むにつれてどうもズレが発生してるのでは?という疑惑が
持ち上がる。そこでCoretempは新ステッピングではTjmax=100℃と訂正。しかし新コア登場でさらに
混乱発生(E8xxxで温度が一定以上下がらない問題は後述)
・Realtempの作者が疑問に持ち、自分の実測を元に新ツール(Realtemp)を公開。
彼は新コアについてはTjmax=95℃と主張。同時に彼はDTS値は高温時の保護用で高温時は
比較的正確だが低温時は誤差が大きい固体もあると主張、手動で誤差を補正できる機能をツールに追加