サウンドカード・オーディオカード総合スレ 70枚目

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例としてオンキヨーのSE-200PCIを例にとって説明すると、
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/132cbaf664b1fccb49256900005b1d27/29a172cdc5fdf05e492572210001a346/Body/4.2E1C?OpenElement&FieldElemFormat=jpg
を見ると「出力カップリングコンデンサー」という電解コンデンサーが付いてるが、
コンデンサーというのは容量が小さくなる程低周波を通しにくくなる性質がある。
また、その容量による低周波のカットオフ周波数は負荷になる(ヘッドホンの)インピーダンスによっても変わる。
同一容量のコンデンサーなら負荷になるインピーダンスが高い程低い周波数まで通す事が出来、
逆にインピーダンスが低い程低い周波数が流し難くなる。
つまり、この「出力カップリングコンデンサー」の容量とヘッドホンのインピーダンスで何処までの低い周波数(低音)がヘッドホンで再生出来るかが決定される。

インピーダンスが8Ωのヘッドホンの場合、20Hzぐらいまで再生するには「出力カップリングコンデンサー」の容量は470μF以上必要だが
普通のサウンドカードでそこまで大きい容量の「出力カップリングコンデンサー」が付いてるものはまず無い。
大抵のカードの場合、容量が大きいもので100μFというものが大半の筈でその場合容量が1/4.7なので8Ωで100Hzぐらいまでしかフラットに再生出来ないということになる。
(40Ω以上なら20Hzぐらいまで再生可能だが。)

ただ、最近はこの「出力カップリングコンデンサー」が付いて無いカードも出ているみたいなのでそういうカードならこの問題は回避出来るが、
ラインアウトはそこに繋がる機器のインピーダンスが50KΩぐらいを想定して設計されているからそこにヘッドホンみたいな極端に低い負荷を接続した場合
当然設計時に想定した以上の過剰な負荷がOPアンプにかかる事になりOPアンプが正確な動作をする事が困難になり音質が低下する可能性は十分有り得る。

以上の理由によりラインアウトにヘッドホンを直挿しするのはお薦めではない