Intelの次世代CPUについて語ろう 21

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466Socket774
プログラムの並列処理での性能向上には、数学的限界がある。
http://www.cc.uec.ac.jp/SGI3000.doc/documents/programming/overview/programming/programming.html#multi_processing
並列処理によって得られる性能改善とほぼ同程度の性能改善を逐次処理の
部分でも達成しないと、並列処理に費やされた労力は無駄になる。
並列化率が70%では、16プロセッサでの並列処理でも、
2.9倍のスピード向上しか期待出来ません。

http://www.ne.jp/asahi/comp/tarusan/main107.htm
日経サイエンス2005年02号「マルチコアチップ・インテルの新戦略は成功するか」
当サイトでは、アムダールの法則を例に挙げてクライアント用途でのマルチコア
の難しさを説明したが、同記事では当サイトとは視点が異なり、デバッグを例に
挙げてその難しさを解説している。 視点は異なるが、クライアント用途では
プログラム中の並列性を抽出する事が難しいと考えている点では同じだ。

http://blog.so-net.ne.jp/pcgame/2005-08-23
描画処理は並列化のいい見本となるが、ゲームプログラムそのものを
並列化することは予想以上に難しいことであり、このことが今後の
ゲーム開発をさらに難しくしていくことになるだろうと懸念を抱いている。
467Socket774:2006/01/21(土) 11:27:20 ID:VZAQlpQt
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0510/27/news047.html
ソフトウェア業界にどれだけの苦労を強いているかをハードウェア設計者たちが
理解しているか疑問に感じている。ハードウェアはまず、プログラム可能性に
フォーカスすべきであり、速度はその次だ。OS専門家やコンパイラ専門家、
エンドアプリケーション開発者が何にでも対応できると考えてもらっては困る。

TLPの限界
http://www.anandtech.com/cpuchipsets/showdoc.aspx?i=2598&p=4
TLPとマルチコアは今ホットな話題です。しかし、ハードウェアのILPを向上
させようとした時と同じような問題が、ソフトウェア開発におけるTLPに関し
ても言えます。レンダリングやデータベースサーバ等の自然に並列処理
できるアプリケーションを除けば、より多くのスレッドを使おうとした場合、
指数関数的に多くのプログラミングとデバッグの時間を必要とするでしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000007-cnet-sci
実際、ACM Queueの同じ号に掲載された別の記事では、Microsoftの
研究員Herb SutterとJames Larusが「並行処理は難しい。今日の言語や
ツールはアプリケーションを並行処理プログラムへと変換する作業に
適していない。また、主流のアプリケーションのなかから並行処理の
部分を見つけ出すことも難しい。そして何よりも悪いことに、並行処理は
人間が不得意な方法で思考することをプログラマーに求める」と書いている。