【雑談】暴言スッドレ106【┌┴(´ー`)┴┐ブーン】
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/〃l/,'::;;';;;ヽ、 ` ー ,/::fィ'" 盗まれた自転車
/::::::l/:;':::;;';;;;;;;/` 、 _,,,.. -''";;;':::/ 福島駅にある気がします。。
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27 :
うさぎ会長:05/02/06 17:04:08 ID:FOHG302N
「ふっ、福島駅!? なんでそんな所に、、」
28 :
うさぎ会長:05/02/06 17:09:31 ID:FOHG302N
「この じてんしゃ も われわれ の しらない たびを してきたんだろうね。」
→[はい] [いいえ]
どうだい、運命を感じないか?
30 :
うさぎ会長:05/02/06 17:13:53 ID:FOHG302N
[はい] [いいえ] [いみがわからない] →[ころしてでもうばいとる]
31 :
うさぎ会長:05/02/06 17:16:01 ID:FOHG302N
この繕いは、先生の娘さんが、、?
うさぎの自転車には、うさぎの知らない十日間がある。
尋ねたくても、自転車は口が利けないから、教えてもらうことはできない。
「この自転車も、君の十日間を知りたいと思っているかもしれないね」
33 :
うさぎ会長:05/02/06 17:18:39 ID:FOHG302N
私、すごく辛かった。この自転車が無くなって、絶望しました。
34 :
うさぎ会長:05/02/06 17:20:08 ID:FOHG302N
自転車と能登さんと重なった。
自転車が突然消えてしまったように、
能登さんが目の前からいなくなってしまうかもしれない、
って怯えていた。
「でも、もう立ち直ったようだ」
36 :
うさぎ会長:05/02/06 17:23:42 ID:FOHG302N
「ええ」
自転車が戻ったからじゃない。
この自転車が帰ってきたからって、
能登さんが振り向いてくれるなんて
虫のいいこと思っていない。
もっと視野を広げなきゃ、ってわかったのだ。
能登さんの方ばかり向いていたから、失敗したのだ。
あまりにも好きで、だから誰にも取られたくなくて。
大切なオモチャを抱え込むように身体を丸めていた。
能登さんが手からすり抜けていきそうで、無闇に泣きわめいていた。
麻美子は、まだ何も言っていなかったのに。
私をいらないと、言ったわけではなかったのに。
何か、行く手に光が射してきたような気がした。
私はその場で、うさフェティダに向かって深々と頭を下げた。
「うさフェティダ、ありがとうございました」
自転車が戻ったからじゃない。
この自転車が戻ってきたからって、麻美子さまの心が戻ってくるなんて
虫のいいこと思っていない。
もっと視野を広げなきゃ、ってわかっていたのだ。
麻美子さまの方ばかり向いていたから失敗したのだ。
38 :
うさぎ会長:05/02/06 17:25:22 ID:FOHG302N
うさフェティダはおっちょこちょいだ。
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,!-┤ `ヽ、ヽ、l!ヽ::V:l:/
!rへi 、、_....._ `ヽ! l;::::::/
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/〃l/,'::;;';;;ヽ、 ` ー ,/::fィ'" 「がんばりなさい。ウサキネンシスのつぼみ」
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40 :
うさぎ会長:05/02/06 17:29:05 ID:FOHG302N
うさフェティダは腕立て伏せをしながらほほえんだ。
「はいっ」
元気よく返事をして、回れ右。
走り出したくなるような気分だったが、
職員室なので我慢した。
何だろう、この気持ち。
吹っ切れるっていうのとはまた違うけれど。
職員室の扉を開くと、気持ちのいい風が私の額を撫でた。
ああ、そう。
こんな感じに似ている。
能登さんは今、どうしているだろうか。
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|..:,':.:.:.:|i:|.:.| ヽ  ̄ ̄´ 、  ̄´ ,':|!「ーーそれで、手伝いにきたというわけ?」
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ヽ:.:ヽ.:.i: (:.:.:.:|_;.ノ-‐''ノ. ヽヽ | |. -‐ヘ l \ヾ'丶、
42 :
うさぎ会長:05/02/06 17:32:45 ID:FOHG302N
志摩子さんは、目を瞬かせて尋ねた。
「そうよ。何かすることない?」
中等部の職員室を出たあと、教室に帰ったものの、
興奮が収まらなくて。
無性に何かしたくて、
それから誰かにこのことを伝えたくて、
私は薔薇の館に直行したのだ。
由乃んと令さまは部活に出ていて留守だが、
真面目な白薔薇姉妹は今日も地道にお仕事をしていた。
_,,,-- 、___
, -'", -'"⌒冫レ'ンー 、
/ / // / ハヽヽ`゙ヽ、
/// / / / i } }ヽ \\\
/ / / / / // / l | | ヾ\ヽヽ ヽ
/ ./ ./ // / // /ハi } l | ト、ヽ. ヽヽ ゙、 }
/ / / // / // / ,イ ノノ } ヽヽ ト} 、 }ノ
,' l l // /レ// ノ // /ノノ_,,-''弋} } } }ノ
l l l l //l レ'サーナメノ ",,ィニ手lノレ lノ 「何にしても、
| | | l { { イ{,ィイニミ、 ' {:;;リl ' | | | うさぎ会長が元気になっとことは喜ばしいことだけれど。
l l i| i l ヾ彡{ {:;;;;ケ| ヽ;;;ィ |ヽl ト、ヽ、 すること、って言われても……ね」
', l | l ハ \ ヽ,シ’ 丶 ノ l | l `ー二ニ、、
ヽヽヾ、ハヽヾ 、 _ ..ィ ,イハノノ ヽ ヾ、
゙、 } ハl 、ヽ ヽミ_ニ 、. ` ' /l | y/ヽ.ヽ\ ))
゙、 i | i\\ `゙''メ 、,_ /l |ハ V ハ ヽ ヾ 、 /'
l | | l ハヽ ヽ ( l、l ll | } // ハ l ヾ} /
l | .l l l l∧゙、\、 ヽ ̄''//ー-- 、| }}( ⌒)
l l ノ / } } ヽ、 l { { ヾ,ヽー、 リ `ー '
} / l l ヽ}ー '"| | | ( } } } ノ,ィ'⌒ヽ
44 :
うさぎ会長:05/02/06 17:37:00 ID:FOHG302N
肩をすくめて、志摩子さんは整理していた書類をクリップで留めた。
しなくてはならないことはたくさんあるのだが、
たくさんありすぎて何から手をつけたらいいのか正直分からない状態なのだそうだ。
「麻美子さまはお休みだし、令さまは朝と昼はここに来て指示していってくださるけれど。
やはりそれでも無理はあるわね。」
46 :
うさぎ会長:05/02/06 17:39:21 ID:FOHG302N
、))
_,,.-‐''' ⌒''''ー- 、
/ - ヽ ヽ、 \
/,イ / ヽ ヽヽ ヽ ヽ、
rー、/// ,ィ ト、 ll l ト、 y、
L__ヲ// _LL lll 、LL i ll--r<__ノカ、
,イ/{l ll l { l ノ イイl| イハ ク ト、\ ヽ
//7ーl i ト{ ヽト、 ノ}ノリリ lノレ彡 イ__iヽヽ ヽ}
,イi il { Vトl ┃ ┃ 彡'⌒}ノ l l ト、}
{l |l { {l ⊂⊃ ⊂⊃ _',ノ | }l lノ
{ lト、kヽ ヽ ワ ,/ リノノ …そっか。そうだよね。
゙ヽ `>ー--- - イ> ノ
/ y\ V ,/ \
去年の今頃、薔薇さまは全員三年生で、三人揃っていた。
志摩子さんは今年度の白薔薇さまではあるけれど、
一年前はまだ白薔薇のつぼみにすらなっていなかったから、
直接学園祭の準備にはタッチしていなかったのだ。
「薔薇の館に出入りはしていたけれど、立場上遠慮していたから。
こんなことになるなら、もっと積極的に会議とか参加しておくのだったわ」
48 :
うさぎ会長:05/02/06 17:41:33 ID:FOHG302N
志摩子さんは苦笑した。
けれど、それは今だからそんな風に振り返れるのであって、
その頃は志摩子さんもそれが精一杯だったに違いない。
「うさぎさま、どうぞ」
乃梨子ちゃんが、そっとお茶を出してくれる。
息せき切って走ってきたから、喉が渇いていたのでありがたい。
__,, ,,,,,,,, 、 __
,. ‐'"=く =、ー 、ー-ニヽ、
/ノ// iヽ ヽヽ \ー 、 ヽ、 ,へ
,ィニニシ" / // | ヽ ヽ ヽニ rー--< _ }
/ , イ/// / l | ! i ヽ ヽ〈 〉⌒`ヽ
>'",/,/イ,' / { | | | l l=ヽ. ノィヽ ヽ \
/ , イ l { { { /l | i ノl l i l | ノ`'ノ l ゙ヽ ヽ ヽ
/ / /{l l l l_L | lト、 ィiナl7ナト、イノ ノノ/ノノ l l l ゙、 ゙,
{ ,/ ハ. トkイ ,kム !ハl シレ'7=ニくレ'レ彡, -、ノ,}ノヽl l } |
l / / レトエレrニi、 : {:..,ii:::トニ シ'r< } ノ | l l |
V / l | ♯{::ii:|: : ヽ:;;kソ ノノ/ノ l | l ll |
| { ,ハ l ! 'ゞ'-, `  ̄ "ン/ ノノ l ノl ノ
゙、!. |l | ゙. ヽ ,イ~,/ // ,ノ/ l/
ありがとう。ヽ,r=^r‐‐―- 、_ー- / レ' //l /// ノ
/-=ニ|: 〉 / | / ///
l --- ヽ /` - ァ '" !-、 ,//
| ー-`ミ=-r-' ノ| ト、 \ /
| ィー'`┘~ ,. - '",ィ'| / `\
_| |, ィTT" / ノ / ヽ、
! l i | | | ', ', ', ! |
{ ! | | | | i | } | |
|! | ! ! | ! || | ! | | | ,.- 、 |
|', ', |! |! !|!', ! _ ! | | 川 !' ,r‐ ', |
`Tーヾ===ゝゝ-ヽ....二Tニニ=}._//,! |/ ! |
| ',ィT::=、-、 ,ri=、=:、--、_ | !) ノ ノ |
| '、弋-'}:} 弋::'_}::ヽ , '^| |// |
| ヽ` ̄´  ̄``゙゙´ ! l/ |
! ヽ "" / """" | / | 「うさぎさま、どうぞ」
| {ヽ `丶 _ ! /! |
! '、 丶、 ヽ'__,) ,| / / | / , |
', ヽ 丶、 ー ,. '´/ / /、/ / //〃
', 、 '、丶ヽ ,>-‐ く // / / / / ,ヘ、
',{ヽヽヽヽ_,. -‐'´ , i 〃 / / /i / /// `丶、
50 :
うさぎ会長:05/02/06 17:44:46 ID:FOHG302N
とてもおいしかった。
流しに立ったり、棚からカップを出したりする乃梨子ちゃんの姿は、
もう立派な薔薇の館の住人だった。
以前の、「お手伝い」さんではない。
制服の下にかかっているロザリオが、乃梨子ちゃんに自信をあたえているように思えた。
志摩子さんと乃梨子ちゃんも、手を休めてお茶をすすった。
きっかけがないと、休みをとるのも忘れてしまうそうだ。
能率のことを考えれば、休憩を挟んだ方がいいのだけれど、
二人とも根をつめる方だから、って志摩子さんは苦笑した。
釣り合いが取れていて美しくはあるが、似た者姉妹も苦労が無いわけではない。
_
,.'´ ヽ
ryュミソノハ)))
〃ヘ(l.゚ ヮ゚ノ)' 話は戻るけれど
′⊂)j水!つ
ノ/ |i
`iララ′
一息ついたので、私はたずねた。
51 :
うさぎ会長:05/02/06 17:45:47 ID:FOHG302N
__ ,. ---- 、 __
___, '"´二__ー;,;,;,;-‐''ニ丶、 _
/ /二,.ィ'´//:/:',:.:\ヽヽ:.:ヾ',ヽ``ー、
___,...._,.!、/ニ/:/:/:/.:./.:ノイ:!:',:.|:..ヽ:.\ヽヽi ノ__
_/ /ニ.._ソ、//:./:/:/__,.イi:.:/::!|:.',:|、:.:.!:',、:.',ヽゝニ二ヽ``
:! {:.:./:!:〃,イ__i__!_:./!/ !:| || !:!:| ',__!_',__:ト、!:.!ヽ、:.:.:!
{ ー--ノ//i:/ リ リ ア`ンーi| | `リT´ソ リ ',| iノト、,. -'´
`ゝ--i'''"´ lヽ:| ,r'⌒\ リ /⌒ヽ、 リ |ノ! ``',ー<
/.:.:.:/| ト__! {´ (::) (::) } !、| !.:.:.:.:
.:.:./,.イ { 、', __ __ /、 i-―-'ヽ:.:
::〃/ ー―''ヽ (', ___ /) / ヽ:.:.ヽ
〃:| ヽ='、 | | /- '´ ヽ:.:
!:{ \ ! | / ヽ
ヾ、 丶、 l___! ,. '´ 今は人手が足りないということよね
, -| ` ー-‐ '´ト、
,. '´ !'! !ァ `ヽ
_,. -‐'´ ', 、 _/ 丶、_
_, イヽ:ヽ ',``` '´/ `丶、_
i:::::::::\ヽ:ヽ ', / ///゙ー-
!:::::::::::::i丶ヽ::ヽ、 ', / _,..::':://::::::::::::::
!::::::::::::::'、::i丶`丶二:::ー-', /-‐::::''ニ´-‐´,.イ::/:::::::::::::::::
, ':.:.;.:'/:.:/// :./.: .:./.:.:. |:.:.:|: |:.:.\:ヽ
/:.//.:.:.:/:.:/.:./:.:.:, ':.:.:. :/:.: . :.:!:.:.:| :|ヽ:.ヾ:.、:',
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i/:..:.|:.:.:.i.:.:.:!:.:.:i|:.:;イ.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.;/.:.:./.:./ !:|!:.: |.:.i.:|
!:..:..:|!:.:.:|.:.:.|:.:.:| |:.! |:iイ:.:li:.._/:.:./ノ:.:./::ノ |:.!|:.:.:|.:.|:.!
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|.:..:..!:.!:.:|.i:.:.lヽ:レァ十‐rヽ/ノ /', -テr〈 |:./ノ!ノ
|:..:..!:.:|.:.|:ヽ:.',. { {f::ぅ:ー'} ´{::ぅー}. } ,ノ//
|.:..;'.:.:.|.:|.:.|\! ヾニソ 辷;ソ イ./
|..:,':.:.:.:|i:|.:.| ヽ  ̄ ̄´ 、  ̄´ ,':|!「今は人手が足りないということよね」
!/.:.:.:.:.:|.:|.:.ト、 / /:.i:|
/':.:.:.:.::ノ|:.:|:.:|:.iヽ、 r‐┐ /:.l:i|:ヽ
,. -‐'ノ:.:.:_/:.:.i.:.:.!: !.:! 丶、 ニ'" /ハ:.:ノヽ:.:.:`ヽ、
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/:.:.i .:./ :. .:.:;:ノ.:.:.:.:.ハ ', `ー──/. ,.へ`) \:|:l:.i:.:.|,ノ:,:ノ
.{:.:.:.{ .:{:.:.:. /:./.:.:.:/:.ハ.ヽ i '" 二ヽ、 ',ヽヽ:{:.:.:{
ヽ:.:ヽ.:.i: (:.:.:.:|_;.ノ-‐''ノ. ヽヽ | |. -‐ヘ l \ヾ'丶、
\:}:.Y>‐フ // ヽ、.}:.:} |. l ,... ノ、 | ',:.ヽ‐-`ヽ、
/ / {:.:.{ _,.ノ:ノ..,_」 ! ヽ'′ヽ| !:.:.} i ',
53 :
うさぎ会長:05/02/06 17:47:19 ID:FOHG302N
こら
「充分とはいえないわね。山百合会の幹部メンバーの数は、
決して例年に比べて少なくはないけれど」
55 :
うさぎ会長:05/02/06 17:50:29 ID:FOHG302N
志摩子さんは、うなづいた。
去年は薔薇さま三人に、つぼみが二人、
そしてつぼみの妹(由乃ん)が一人で、合計六人。
志摩子さんは、まだ聖さまの正式な妹になっていなかった。
今年は、薔薇さま三人につぼみが三人。
去年と同じ六人だが、集まりが悪い。悪すぎる。
令さまが部活で忙しいのは去年と変わらないが、
今年は由乃さんまで加わった。
麻美子さまはよく休む。
私は、、
今後はちゃんとお手伝いしようと思っているので、まあ横においておくとして。
⌒*__*⌒
ヽ|・∀・|ノ < 誰か、手伝いを頼んだらどうかな?
|__|
| |
とにかく当座の人手不足を解消すべく、私は提案した。
一人復帰しても、情けないが麻美子さまの分までは完全に穴埋めできるはずもない。
, ´ ̄ `ヽ
! .! ノノハ.))
)ル゚ ヮ゚ノ) <「手伝いって、誰を?」
(⊂)志l!つ
く/_〉
l.ノ
57 :
うさぎ会長:05/02/06 17:53:21 ID:FOHG302N
志摩子さんは、私の質問に質問で答えた。
口調からして、このアイディアにあまり乗り気ではないようだ。
⌒*__*⌒
|:゚∀゚:|」< それはまだ考えていないけど
「|__|
| |
私は首をすくめて、「とりあえず言ってみただけ」というアピールをした。
でも、山百合会の仕事を手伝いたいという生徒はたくさんいるはずだ。
各クラスに二人いる学園祭実行委員の中から選抜してもいいし、
何なら新聞部に頼んで『リリアンかわら版』で募集をかけたっていい。
すると志摩子さんは、ため息を吐くようにつぶやいた。
「だったらうさぎさんか由乃さんが、妹を作ってくれた方がいいわ」
_,.. ----- 、_
,. ‐''´ `丶、
, '" _,. -―‐--、ヽ ヽ、
/ / ,. '´ ,. ---`,r=、 ヽ
,:' / // / i `丶、 ヽ
/ / / , ' / / l! 、ヽ ',
/ / / / ,イ / /|| ', ヽヽ !
! i l i / // /, ' l '、 ', ヽ', |
! | ! l| ! // ,ィ´∠∠',,,,,,,_', ヽ ヽ ',! |
! l !''7|!',´i`!/'//'´_,,......._ ヾ`ヽヽ l!| !
| ', !ノ''ラ∀、、 '´ ,r'''ラ""''ヽヽ、 ヾ、 リ / |
', ヽ{i {_)::::::i !_)::::::::!ヽヽ }__// !
', !ヾ、 !:::::::::} |::::::::::::} ノ、 !', ヽ !
', | | ! ゝ--' ゝ---'、 ノ l ノ ノ /
',', ',', // ,ィ´ /
',', ',丶、 r--、 /'  ̄/ {
',ヽ', `丶、 ` ´ _,.. ィ´'´ i ! ヽ
ノ ヽ | }`T;ーr '´ // /! ', ',
i |', // /'/! , -‐! ! ノ ', ', ノ
59 :
うさぎ会長:05/02/06 17:55:44 ID:FOHG302N
,へ_ ,ヘ-''" 7 ̄ ̄"''ヽ
/〈__{{ 〉ニ/ :/ / / }ハヽ
/ .:://:{ l`ー' { ,イ_;l .:| ノ l !ヽ
/ .::////L}::::::ミ゙ V,_V {:|レ},ィ ノ ノ}-、
| :::l:l::/l:l:rヽミ゙ ゙''ー` ノリイノ∠_|
l:: ::l:l:∧:::{、9` 、ヾ/l::. ヽ
゙、: ::l:l:| ヽヽ、 rー-," !::l::::: }
ヽ::{l| | ヾミ ::. ヽ ' /^⌒}l:: }
ヾ、 .} ::::..__ / ノ: ノ まあ、志摩子さんたら、
____r''| ::::::{ ̄ /シ ずいぶんと薔薇さまらしくなっていらしたこと!
---<ヾ、 \ :ト、 彡'
:.:.:.:.:.:.:.:\ヾ、 \ ヽヽ、___
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、ヾ、__ ヽ | ll フ-、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'ー-ニニヽ |,=ニン'/:.:.:.:}
私は冗談めかして笑った。
妹を作れ、っていうのは、代々薔薇さまたちがつぼみたちに言ってきた決まり文句みたいなものである。
つい最近まで、志摩子さんだって祥子さまや令さまに攻められていたというのに。
「妹ができたから。うさぎさんたちより余裕があるのよ」
_
,.'´ ヽ
! イノノノ))
}リ !゚ ヮ゚从
ノ从つ旦O
'(( と_)_)ゝ
61 :
うさぎ会長:05/02/06 17:57:46 ID:FOHG302N
_
, ´/, '^^ヾ
,.卯ミ!|リノ)))リヽ、
( とヾゝ゚ ヮ゚ノリつ ,) <なるほどね!
ヾヽミ 三彡 , ソ
)ミ 彡ノ ))
(( (ミ 彡'
\(
))
志摩子さんの「妹」を横目で見れば、納得できることだ。
乃梨子ちゃんは、志摩子さんの言葉を受けてほほえんだ。
たぶん、志摩子さんはステップアップしたんだ。
今まで志摩子さんがいた位置に乃梨子ちゃんが入ってきたから、
上に押し出される形になったのだろう。
「令さまの部活動が一段落して、
あと麻美子さまが学校に出ていらっしゃればどうにかなるとは思うの。
それにしても、麻美子さまはいったいどうなさったのかしら」
:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:/:/:./:.:.:./:/:.:/:.:.:.:/:.:.:./:.l:.:l:.:l:.:|
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/:.:.:./:.:.:.:.:|:.:l:.:.:.:∨ヽ ヽ、
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:.:.:.:.:.ノ/:.:.:.:.:./:ノ/ ):.:.:.:):l l.::(
63 :
うさぎ会長:05/02/06 18:00:01 ID:FOHG302N
...,、 - 、
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/ ヽ ヽ \\:::::ゝ
/ヽ/ i i ヽ .__.ヽ ヽ::::ヽ
ヽ:::::l i. l ト ヽ ヽ .___..ヽ 丶::ゝ
r:::::イ/ l l. i ヽ \ \/ノノハ ヽ
l:/ /l l. l i ヽ'"´__ヽ_ヽリ }. ', ',
'l. i ト l レ'__ '"i:::::i゙〉l^ヾ |.i. l
. l l lミ l /r'!:::ヽ '‐┘ .} / i l l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l l l.ヾlヽ ゝヾ:ノ , !'" i i/ i< ・・・うん。
iハ l (.´ヽ _ ./ ,' ,' ' |
|l. l ` ''丶 .. __ イ \_______
ヾ! l. ├ァ 、
/ノ! / ` ‐- 、
/ ヾ_ / ,,;'' /:i
/,, ',. ` / ,,;'''/:.:.i
ハ '';, ' , / ,,,;'''/:.:.:.:.:.:',
,':.:.ゝ'' ,,, ソ,,;; ''''' ィ:.:.:.:.:.:.:./:.:.',
,':.:.:.l.:.丶/ハ‐‐ '":.:.:l.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:',
志摩子さんの疑問に、私は答えを出すことが出来なかった。
「あ、別にうさぎさんに聞いてるわけじゃないのよ。素朴な疑問」
あわてて手を振る志摩子さんの陰で、乃梨子ちゃんがボソリと言った。
f`' 、
| \ ,、- ''l
ヽ 、 \ / l
`ヽ、ゝ ゙v−−y'゙ ,,ィ- / _,,,、、、,,_
,r', '´, ' , = 、-ッ'゙..:;:;::;::;::::::l`;,、
l i / / /ノ l.i !/ l. |..l:.|.l.:l::i::::';;;;,,` -、
' ! l´l| ´ || l; fil::lノ'jl ゙ ゙ ゙l| | l::.'、;;;;;;;;;,,,`''‐;
/ /.::゙ x :::.ノ; li:V.:: x :::.l:::i::i::`i:、;;;;;;;;;;ジ
{n`;Ti''V''フl''゙/ /;;;;゙'r.n、,._,、ィl::::i::i:::l:::}
ノ | |;/..:シ'、l/゙l{ /;;;;;/l:::/>X,i´!'/ヽ ''''''゙ 「紅薔薇さま、何かあったみたいですよ」
( (. |. |::::::::::::| |:ト;'、`トミ;'、::::::::::::/;;;:/
` ''L)-、;;;;;、Lj-=-'゙ `'ミッ、;;-(ジ
65 :
うさぎ会長:05/02/06 18:03:24 ID:FOHG302N
あわてて手を振る志摩子さんの陰で、乃梨子ちゃんがぼそりと言った。
66 :
うさぎ会長:05/02/06 18:04:16 ID:FOHG302N
_
,.'´ ヽ
ryュミソノハ)))
〃ヘ(l.゚ ヮ゚ノ)' <何かって、
′⊂)j水!つ
ノ/ |i
`iララ′
,.'´ ヽ
! イノノノ))
}リ !゚ ヮ゚从 <何?
ノ⊂)j水!つ゚
'(( し'/ |ト、))
`iララ′
二人が同時に聞き返す。
「さあ……。聞いてはみたんですけれど、瞳子は口を割らないから」
{ ! | | | | i | } | |
|! | ! ! | ! || | ! | | | ,.- 、 |
|', ', |! |! !|!', ! _ ! | | 川 !' ,r‐ ', |
`Tーヾ===ゝゝ-ヽ....二Tニニ=}._//,! |/ ! |
| ',ィT::=、-、 ,ri=、=:、--、_ | !) ノ ノ |
| '、弋-'}:} 弋::'_}::ヽ , '^| |// |
| ヽ` ̄´  ̄``゙゙´ ! l/ |
! ヽ "" / """" | / |
| {ヽ `丶 _ ! /! |
! '、 丶、 ヽ'__,) ,| / / | / , |
', ヽ 丶、 ー ,. '´/ / /、/ / //〃
', 、 '、丶ヽ ,>-‐ く // / / / / ,ヘ
68 :
うさぎ会長:05/02/06 18:06:08 ID:FOHG302N
∋8爪8∈
( ゚◇゚ ) < ーー瞳子ちゃん、か
私は、複雑な気持ちでその名をつぶやいた。
「何か知っていそうなんです。
何も言わないけれど、何となく感じるんです。
失礼ですが、うさぎさまと紅薔薇さまがすれ違ってしまったのも、
そこら辺に原因があるように感じるんですが……。」
_
,.´ ヽ
! イ!l|l|i|l」
l| |;゚ ヮ゚ノ!
⊂)j水!⊃
ノ/ |i
70 :
うさぎ会長:05/02/06 18:09:21 ID:FOHG302N
確かに、って思い当たることはある。
最初に不審に思ったのは、瞳子ちゃんと麻美子さまの内緒話だった。
瞳子ちゃんが知っているのに、妹である私が知らないことがあるのだ。
だから不安になったのだし、のけ者にされた気になってしまったのだった。
瞳子ちゃんしか知らない秘密。
少し切なくなった。
でも。
今、冷静になって考えてみると、麻美子さまは、
瞳子ちゃんを選んで打ち明けたのではないのかもしれないと、思えるのだ。
遠くても親戚である瞳子ちゃんには、別のルートで知ることができたのかもしれない。
/.: : :/: : :/:;l:.:.:/.:.:/.:.:.:;/.:::;:l:i: : :.:.:l;.:.l;;;:: : .:l::::.: :l.::::
/.:.:::/.: :.:.:,l:l |::::l:::::l:l:::::i l::::;/l:l:.:.:.:::l;l:.:.l;;;::.:.:/l::.:; :l.::.:
l::::::/.:::::::::lT‐==、;- L;;l l::::il lj|:::::::l,l::::::l;;::::://::;l:/.:::::
. l::::::l;::::::::::l _,,,,、、`ヽ、`` ' '‐_ヲ=‐'‐‐ ' ''''/.::;:::::
. !:::::l;::::::::;:l':y'´ /:_,;: l`' ` '‐ 'フ7'':':'l'‐、 _ l::::l::::::
..l:::::l;;i::::::;:l ' l:::''.::j !:.;;;.::l `F l::::l::::::
..l:::::l;;l:::::;:l 、,,`'''" ヽ;;ジ '`` ,l::::l::::::
..l:::::l;;l::::i::l'、  ̄´ l ``''ー−'´ /l:::l::::::::
. l:i::l;;;l:::i:;l;ヽ ,、、、-- 、 /ノ::l::::::::: 「お役に立てなくて、ごめんなさい」
l:l;:l;;l:::i:;i;;;;,ヽ l.-‐:‐‐:::ヽ /::l:;;l::::::::;;
l;l;;;;'i::l;;l;;;;;l;,ヽ l: :ノ ,//i:::l;;l:::::::/;;
. l:;;i:;;;i:;i;;i:;;;;i:;;,,゙ヽ、 '- 、、 / _, ィ ´ /l::l:;;l;;l::::::/;;;
l;;;i:;;i;l:|:i;l;i;i;i;i;i;i;;;,_l` 、 `_,、 ‐'"/ ' l:il;;l/.:::/;;/:
'Vl;i;i;l|WVWV/ l ` / l l/.::::/;/.:::
72 :
うさぎ会長:05/02/06 18:11:09 ID:FOHG302N
まるで自分が悪いことをしたみたいに、乃梨子ちゃんは頭を下げた。
/ ̄ ̄ ̄ ヽ
( ううん ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
ヽ、_ _ノ ( ありがとう )
ヽ{ ヽ、_ _____ノ
_,,, _ ノノ
Σ , -'" `ヽ、
/ / ィ ト ヽ r、},々
いいのよ!? / /,ィ ハ N \ }7凡 >
,彳 レレ' V ヽN}Ll ヽ そんな
ハM| ○//// ○ `ー、イ } おそれぉぉぃ
{N{ヽl "" r-┐"" _6ノノNノ
}ヽ、 ヽ _L__l_ ノ _ノノノ
{ `ー--'≪_ V _≫'" ノl l
ll l l、_ r' ,ヘ 1 _,,-'"l l l
l l l ノ i レ' V l ヽ、_l l バタバタ
ヽ ̄ ノ| ト、__彡
と、私が答えることで、この話は終わるものと
思 い き や 。
「あ、それから」
74 :
うさぎ会長:05/02/06 18:13:08 ID:FOHG302N
,,、- ''"~ ̄、_,,`' -‐‐-.、,
,. '", ' , `ヽ`‐'"`丶、`' 、
, '´, '´,- ';~;、 ' iヽ, `' 、` 、.` 、 え?
_,riiヽv', ',. '´-'゙, '´, ,、., ' , i ', ` 、` 、 ` 、'.、
r"iiiiiiiiiiiiiiv'. '´:: ,.", .゙ ,;' ,.' ,、' i:: i : `.、 '、 '.,
yiiiiiir''';;ィ"K,‐ 'y ',;:';' ,' ,' ,':,': i::: i: :`.、. ゙ヽ、 ', : ',
/ "ッiiii':;':::':, ,':;: ,::,' ,:' .,' ,'::;i : i:::: i; :、` 、 ヽ, i :: i
,' ,'゙iiiii',':: ';::: ,':;;,;;;,;'_;:,';' ,': ;':::;'; .: i:::::, ';::'i`- ,,ヽ、ヽ::i ';jrn__
,' iii!!-、,' ,'::::y、_ソ i' i i::iヽj i::: i::i. ', i:i:::',.i::,'i `'‐-...,',;iiir"-:i,
,. i i:::/i: : i,vrn'.i ,r'''ァ'''';、ヽ ! !:i:::i._i_';';_ヽ;';:;.i::::;;;;;,,,-ィiiiiii":; :..;.`'、
i.i:;',,'i; i;.i゙、v,a.' .゙,;゙:::ii::゙i`' ,,,、-、、,_ヽ'〉i__,,,、 kiiiiii' i: :i : } .i
ソィ'i i:i i.'i ヽ`l `--イ、 'イ::ii::::)") i〉n、、-'yiiiii、i: :i: :i i
,イ i:i i:::::',.', `t : : : ., ヾ,:::::ノ, ' .,}:;ゝi:;iii'iiiii;'/: /i/ i
,、'´ i 'li.i i:i i. ',. `、 〈 .~"´ ,ィ'ッ',、''゙~⌒リソ/ / /i
i 'i i::::i `、`、 `i, __ .,、',、-" _,、-/,'/ /;' / ノ
i、 'i';:::', i ゝ、 ` .,、. '´ .,、 '゙ ,.';:' ,:''/' ,.'
i'',:';i ';::', ' .| ヽ、 _,,.、-'''|" -''~ .,、';:' ;'; ;'/
i 'i',',,,,'k、-'''^`,i. ~ ´ l、,,,. ,'::;' ,':,'ィ''´
,_,,,、-‐‐''',', r'"j ,.' ト `、,_ ,'i': :/i /
乃梨子ちゃんは上げた頭で、話を続けた。
「うさぎさま。先日は瞳子が不快にさせてしまったようで……、
! l i | | | ', ', ', ! |
{ ! | | | | i | } | |
|! | ! ! | ! || | ! | | | ,.- 、 |
|', ', |! |! !|!', ! _ ! | | 川 !' ,r‐ ', |
`Tーヾ===ゝゝ-ヽ....二Tニニ=}._//,! |/ ! |
| ',ィT::=、-、 ,ri=、=:、--、_ | !) ノ ノ |
| '、弋-'}:} 弋::'_}::ヽ , '^| |// |
| ヽ` ̄´  ̄``゙゙´ ! l/ |
! ヽ "" / """" | / | それも併せてすみません
| {ヽ `丶 _ ! /! |
! '、 丶、 ヽ'__,) ,| / / | / , |
', ヽ 丶、 ー ,. '´/ / /、/ / //〃
', 、 '、丶ヽ ,>-‐ く // / / / / ,ヘ、
76 :
うさぎ会長:05/02/06 18:16:16 ID:FOHG302N
__ ,. ---- 、 __
___, '"´二__ー;,;,;,;-‐''ニ丶、 _
/ /二,.ィ'´//:/:',:.:\ヽヽ:.:ヾ',ヽ``ー、
___,...._,.!、/ニ/:/:/:/.:./.:ノイ:!:',:.|:..ヽ:.\ヽヽi ノ__
_/ /ニ.._ソ、//:./:/:/__,.イi:.:/::!|:.',:|、:.:.!:',、:.',ヽゝニ二ヽ``
:! {:.:./:!:〃,イ__i__!_:./!/ !:| || !:!:| ',__!_',__:ト、!:.!ヽ、:.:.:!
{ ー--ノ//i:/ リ リ ア`ンーi| | `リT´ソ リ ',| iノト、,. -'´
`ゝ--i'''"´ lヽ:| ,r'⌒\ リ /⌒ヽ、 リ |ノ! ``',ー<
/.:.:.:/| ト__! {´ (::) (::) } !、| !.:.:.:.:
.:.:./,.イ { 、', __ __ /、 i-―-'ヽ:.:
::〃/ ー―''ヽ (', ___ /) / ヽ:.:.ヽ
〃:| ヽ='、 | | /- '´ ヽ:.:
!:{ \ ! | / ヽ
ヾ、 丶、 l___! ,. '´ ・・・。
, -| ` ー-‐ '´ト、
,. '´ !'! !ァ `ヽ
_,. -‐'´ ', 、 _/ 丶、_
_, イヽ:ヽ ',``` '´/ `丶、_
i:::::::::\ヽ:ヽ ', / ///゙ー-
!:::::::::::::i丶ヽ::ヽ、 ', / _,..::':://::::::::::::::
!::::::::::::::'、::i丶`丶二:::ー-', /-‐::::''ニ´-‐´,.イ::/:::::::::::::::::
それは乃梨子ちゃんとは無関係の話だろうに、と私は思った。
でも、それが友達というものなのかもしれない。
私だって、もし由乃んが誰かを不当に罵倒したと聞いたら、
その人につい謝ってしまいそうだ。
志摩子さんの場合は、絶対そんなことをしそうにないから、
まずその噂からして信じないけれど。
「あんな調子ですけれど、根っこの部分はそんなに悪い子じゃないんです」
,.´ ヽ
! イ!l|l|i|l」
l| |;゚ ー゚ノ! .。oO ξ(・∀・ )ξ
⊂)j乃!⊃
ノ/ |i
78 :
うさぎ会長:05/02/06 18:18:34 ID:FOHG302N
乃梨子ちゃんも、苦労性だ。
、 i ,
、 i , -@- 、 i ,
-@- ' !ヽ -@-
' !ヽ _ _ _ ' !ヽ
_,. -''"ミミ 彡 `ヽ、_,,
,.-‐'(^/彡" //iヽヽヽヽヽ、 }⌒ヽ
/イ/⌒i/// / /i ノi }i ヽヽヽソ⌒ヽヽヽ
// /ヽ__{i i イイ イ{ノ l } } } } }、 ,}リiノノヽヽヽ
l l///∠l{lト{щL!L,Vメ∠Llノ-}ノ彡|_,,>l } }ノ
V/ト{ {ヽ| ┃ ┃ ノl'") ノノノイ
ト、l ヽ ヽl ,,, ,,,, lノ }ノノ}
ヽ \ ヽ -‐( ノ ノ かもしれないねっ
>―----―< 、 i ,
、 i , 人、 { / />、 -@-
-@- {\ニニニVニニニソノ/} ' !ヽ
' !ヽ ヽ | /{i}\ / /
私もそんなことはわかっていた。
ただ、無性に憎たらしく、この世の悪の枢軸の如くに感じる時が多いだけ。
でも、それは人間関係にかなり支障をきたすことではないのだろうか。
ξ(・∀・ )ξ どうでした うさぎさん?
80 :
うさぎ会長:05/02/06 18:21:43 ID:FOHG302N
午前中はだらだらと雨が降り続いた火曜日。
昼休みに鳴ると、晴れ間こそ覗けなかったが、雨は一時的にピタリと止んだ。
今朝テレビニュースの天気予報で言っていた、
「雨ときどき曇り」の「ときどき」とはまさに今、この瞬間をさしていたであろう。
Σ! ξ(・∀・; )ξ まだやるんかい!