まず、ディジタルで音が変わる原因について。
ディジタル信号が時間方向に揺れる現象「ジッタ」が影響していると考えられている。
音声をディジタル伝送するとき、データ本体と一緒にデータとデータの境目がどこで
あるかという情報(クロック)も一緒に送らなくてはならない。
(S/PDIFはそれをひとつの線で送れるように合成してある)
バイナリが一致するためには、データとクロックが極端にずれていなければよい。
データが時間軸方向に不安定でも一定範囲に収まっているか、データの伸び縮みと
クロックの伸び縮みが同程度ならバイナリは一致する。
ただ、これをアナログに変換するときにデータの伸び縮みは波形の曲がりとなって
認識される。人間の耳はクロックと同期していないからだ。
http://www.alpine.co.jp/alpinef1status/japanese/technology/jdp-st.html (↑例えばこの下の図)
S/PDIFディジタル伝送波形の鈍りや暴れも時間軸方向への不安定を生む。
信号の立ち上がり、立ち下がりはS/PDIF受信機器がクロック再合成する
ときの手がかりであるから。
時間軸変動の周期で原音に変調をかけるという考え方もできる。
長周期であれば低音域に影響を与えるだろうし、短周期であれば高音域に
影響を与える。