RADEON消費電力の真実(DOS/Vスペシャル2月号より)
一般的に、ATi社製RADEONの方がnVIDIA社製GeForceより消費電力が少なく、
電源にやさしいと言われているが、このことは、はたして本当だろうか?
これは半分本当であり、半分嘘である。
グラフィックカードの発熱具合からみて
RADEONの方が消費電力が少ないのは誰の目にも明らかだろう。
では、実際に「P4-3Gマシン+グラフィックカード」という構成で
マシン全体の消費電力を計測するという実験を行ってみた。
ここで予想を裏切る面白い結果が出たので報告しよう。
信じられないことだが、RADEON搭載マシンより、GeForce搭載マシンの方が
遥かに消費電力が少ないのだ。
注目すべき点は、RADEON搭載マシンのCPU占有率の高さである。
これはRADEONの方が、GeForceよりもCPUで行っている処理が多いということを物語っている。
つまり、RADEON自体の消費電力が少ないのは事実だが、その皺寄せがCPUに来ているということだ。
この傾向をもっとも良く表すのが、消費電力の低さを売りにしているRADEON9600XTである。
カード自体の消費電力の低さに反して、マシン全体としての消費電力は、かなり高い。
逆に圧倒的に低いのがGeForceFX5200である、これはRADEON9200を大きく引き離す結果となった。
よって、電源能力に問題がある場合、RADEONよりもGeForceを選択するのが賢明と言えるだろう。