Pentium4とCeleronの違い

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自作ヲタとともに歩み続けた偉大なる庶民の味方、Celeronの歴史

1998年春 Covington
当時はまだ高かったPentiumIIの二次キャッシュを廃止した廉価版CPU。
値段も性能もK6やMMXPentiumに比べ中途半端で人気がなく短命に終わったが
0.25ミクロンプロセスで製造されていることもあってオーバークロック耐性
が高く、また440BXマザーもその後長く使えたこともあって自作ヲタには
決して無駄ではなかったCPUであったと言える。

1998年夏 Mendocino
Convingtonの反省から、128KBのオンダイキャッシュを搭載したCeleron。
L2キャッシュが等速で動作することから処理内容によってはPentiumIIとも
遜色ない性能を誇りP6アーキテクチャーを一気に普及させた立役者。
PentiumII 450MHzが10万円した時代に2万少々で買えた300Aは伝説とも言える
オーバークロック耐性を誇り、自作ヲタを熱狂させた。

2000年春 Coppermine-128K
0.18ミクロンプロセスとなり、SSEがサポートされPentiumIIIの廉価版となる。
SSEにより処理能力は向上し、また533Aなどに見られるようにオーバークロック
耐性が高いこともあって多くの貧乏自作ヲタに愛されることになった。
800MHz版からはFSBも100MHzとなったが、FSB66MHz版・100MHz版ともに廉価な
ことから旧型PCのアップグレード手段としても人気を博した。
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2001年秋 Tualatin-256K
0.13ミクロンプロセスで製造され、L2キャッシュも256KBに増強された。
Pentium4やAthlonなど高発熱・高消費電力のCPUが増える中低発熱・低消費電力
で必要にして十分な性能を持っていたことからその頃から高まった静音化への
要求にも最適で、あえてPentium4でなくこのCeleronを選ぶユーザーも少なからず
存在しまさにP6アーキテクチャーの最後を飾るに相応しいCPUで現在でも根強い
人気を誇り、Socket370マザーの生産中止を惜しむ声も多い。
オーバークロック耐性も高く一時下火になっていたオーバークロックブームを
再燃させた他、440BXなどのマザーボードの最後にして最強の安価なアップ
グレード手段としても人気がある。

2002年夏 Willamette-128K
Celeronの歴史で最大の汚点とも言えるCPU。
唯一SSE2への対応という意味では新しさがあるが、製造プロセスは0.18
ミクロンに逆行し高発熱・高消費電力でオーバークロック耐性もあまりなく、
処理能力も低く安くNetBurstアーキテクチャで組めるという以外に何の取り柄
もないCPUで短命に終わった。
その後発売された新チップセットに対応しないこともあって安いにも関わらず
現在ショップでは今もお荷物状態になっている。
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2002年秋 Northwood-128K
Willametteが駄作だったことから大きな期待とともに登場したが発売されて
みるとL2キャッシュもWillametteそのままで、拍子抜けしたユーザーも多い。
Willametteと比べると0.13ミクロンプロセスにより高発熱・高消費電力が多少
改善され、オーバークロック耐性が良くなった程度の改善しか見られない。
しかし安価であること、オーバークロック耐性が高いこと、Intel純正チップ
セットが使えること、組み立てがしやすいことから初心者やコスト・安定の
両立を重視する人、オーバークロッカーを中心に一定の支持を得ている。