■ ATAカード適用事例、傾向と対策 4■

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783Socket774
トラブル報告。テンプレで関係のない部分は省略。
【ATAカードの会社名と型番】 AEC-6280
【OSとファイルシステム】 Win2000SP2、NTFS
【マザー】 A7V8X/AL(最廉価版)、BIOSVer.1010
【オーパクロックの有無】 無し
【PCIカード接続構成】 G550、AEC-6280、AD-TVK52Pro(キャプチャ)、DC-315U(SC-UPCI)
【電源のメーカ・容量】 SevenTeam ST-400HLP
【イベントビューアのメッセージ】 無し
【PCIのINT線共有状態】 全部独立
【症状】 PCIに負荷をかけると、読み出し時にデータ化けを起こす。具体的には
・SMのドライブにデフラグをかけるとデータが破壊された。
・PCIのキャプチャーカードでテレビ視聴をしながら、PMからSMにエクスプローラで
 データをコピーすると、コピー先のファイルが破壊されている。
・CRCやMD5を取ってみると、取るごとに違う値を返してくる。

検証をしてみた結果、AEC-6280のBIOSやドライバのバージョンにかかわらず、SCSIカードが
差さっているとデータ化けを起こすことが判明。DC-315UとSC-UPCIを試してみたが、どちらでも
データ化けは起こったので、SCSIカードの種類やドライバには関係がないと思われる。
キャプチャーカードでAVIを14GBほどキャプチャしてみても、キャプチャしたデータは正常だった
ため、書き込み時は問題が無く読み出し時に問題があるものと推測。
なお、以前に使っていたMSIの815EPT Limitedではこの問題は起こらなかった。

データ化けが判明したため、玄人志向のATA133RAIDに買い換えたが、こちらでもデータ化けが
起こった。こちらについては次の発言で報告。
784Socket774:03/04/03 04:37 ID:z6W8ckRf
783の続き。
AEC-6280からATA133RAIDに交換した以外は同じ環境。ATA133RAIDはBIOSを
SiliconImage純正の最新版IDE BIOSに書き換えて使用。
(IDE BIOSを使用しているのは、ジャンパの抜き差しにかかわらず、RAIDドライバを
使用するとPnp680r.sysがOS起動時にエラーを起こして、ブルースクリーンに
なってしまうため。IDE BIOSとIDEドライバでは問題なく起動している。これは
ATA133RAIDの問題ではなく、このPC固有のソフトウェア環境の問題かと思われる。)

ATA133RAIDでもAEC-6280と同じ症状が出たが、検証をしてみた結果、

1.SCSIカードが差さっている
2.MBのBIOSでDelayed TransactionがEnableになっている
3.PCI Latency Timerが32になっている

という3つの条件のうち、1と2、もしくは2と3の条件が重なるとデータ化けが発生することが判明。
(1と3の条件の組み合わせで発生するかは未検証)
そこで、Delayed TransactionをDisableにして、なおかつPCI Latency Timerを64に変更すると
データ化けは起こらなくなった。
試しにこの設定のままAEC-6280に戻してみたが、やはりデータ化けが発生したので、

・A7V8XのBIOSか、あるいはKT400に何らかの問題があり、Delayed Transactionが正常に
 働いていない可能性がある。
・A7V8XでAEC-6280とSCSIカードの同時使用をすると、データ化けが起こる場合がある。
・PCI Latency Timerは64に設定しておくのが無難。

という結論に達した。ただし、OSのクリーンインストールはしておらず、ATAカードやSCSIカード
以外のデバイスやそれらのドライバに問題がある可能性も否定できないので、検証結果は
不十分であり、結論は推測であるということは付け加えておく。
785Socket774:03/04/03 04:50 ID:z6W8ckRf
783と784の補足。

AEC-6280では784の2と3の条件が重なっていても、SCSIカードを差さないかぎり
データ化けは発生しなかった。しかし、逆にSCSIカードが差さっていると、設定を変えても
データ化けが発生した。

A7V8XのBIOSは、デフォルトではDelayed TransactionがDisableになっている。
815EPT Limited(i815EP B-Step)ではEnableになっており、それでデータ化けは
発生していなかったので、KT400チップセットが怪しいとにらんでいる。