【公開汁】富士通製HDDあぼ〜ん6台目【僧都】

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パッケージのピン間短絡問題 住友ベークライトが経緯と現状を説明 [2002/9/19]
 住友ベークライトは日経マイクロデバイスの取材に応じ,
パッケージのピン間短絡問題に関する経緯と現状を説明した。
 問題になっている材料「EME-U」シリーズは1995年に開発を完了し,
1996年6月からユーザーへの製品供給を開始した。問題発生の情報が
2001年5〜6月に入り,6月には対策本部を設置した。2001年8月には
販売打ち切りの方針をユーザーに伝えた。3カ月の移行期間を含め,
11月には生産中止の意向だったが,ユーザーの中には供給継続を
求める声があり,実際に中止できたのは2002年7月だった。2002年7月に
販売を中止するまで約1000トンを世界の13ユーザーに出荷した。
これは同社の生産量の1%以下とする。
 現在は原因を究明中だとしているが,発生率と情報の少なさが原因で
対処に困っているようだ。発生率に関しては,日経マイクロデバイスの
調査では一部のユーザーで数千ppmから数%と高い不良率になっている。
住友ベークライトによると,多くのユーザーでは問題が起きておらず,
同社が把握している不良を合計しても出荷量である約1000トンに対して
数十ppmにとどまっている。ただし,同社の直接のユーザーであるLSIメーカーや
組み立てメーカーから十分な情報が得られていないと言う。一部のユーザーからは
故障の解析結果やサンプルを提供してもらえたが,不良の発生率や
解析結果を提供せずに不良が発生した事実だけを通達してくるユーザーも
少なくないとする。今回の材料を使った機器で不良が発生していることを
住友ベークライトは否定しないが,原因は究明できておらず封止材だけが
原因で今回の問題が発生したとは断定できていないという。関連記事を
日経マイクロデバイス2002年10月号に掲載予定。
(望月 洋介,長広 恭明)