>>201 (あんたぜんぜんバカじゃないぞ) の書いているのが、古典的
意味での力率だ。ただ、ちょっと注釈しなければいけないところがあ
る。
原理論では、需要家の負荷力率が悪くても、電力会社は余計に電気
を作る必要はない。正味ぶんでよい。だから、燃料代でゴルァとは
ならない。
しかし、その電力を運搬する送電線設備、変電所、柱上トランスなど
は、そうはいかない。パイプの太さは、有効電力のほかに無効電力
を運ぶだけのものを用意しておかねばならないのだ。これが、設備
投資が余計にかかる (100世帯ぶん用意したはずが80世帯で満杯に
なってしまう) という難点。
で、電線やトランスなどのパイプの太さに無効電力分の余裕がなく
なると、発熱する。この熱で、なるほど変電所の火災になることも
ありうるね。
火災にならないまでも、電力メーターより外側 (電力会社側) の電
線の発熱は、けっきょく発電機のエネルギーでまかなわれる。電線
が細いと、無効電力が有効電力に転換してしまうのじゃな。すると、
今度は発電所の燃料代もゴルァになる。
地球環境を考えたら、電源ユニットとしての効率は少し悪くても
PFCつき電源にしておいたほうがいいか? というのは、確かに一考の
価値はあろう。バランスシートを考えると、微妙なところではある
が。