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22マジレスさん
467 名前:さきっちょ投稿日:2001/01/20(土) 18:51
「さきっちょ物語  第1話」

昔々、ある村ににさきっちょと言うパン屋さんがいました。
さきっちょの作るパンはまずいと有名で村人は誰も彼のパンを買いません。
彼は誰も信じない卑怯なパン屋になりました。パンはますますまずくなります。

そんなある日村にお姫様がいらっしゃいました。
村は大騒ぎ、さきっちょも見に行くことにしました。
お姫様は最高の笑顔で村人たちにこたえます。
一目でさきっちょはお姫様に恋をします。
自分のパンがおいしくないことを知っていても、
村人の反感を買おうがお構いなし
さきっちょは自分の焼いたパンをお姫様に献上しました。
お姫様は、最高の笑顔でそれを受け取り、
一口ほおばるなり、「おいしいよvvvv」と最高の笑顔でほほえみます。
おいしかったハズはありません、さきっちょの焼いたパンなんですから。
さきっちょはその笑顔に吸い込まれました。

それからさきっちょは少しづつ変わっていきました。
パンも少しづつだけどおいしくなりました。
村人達も買ってくれるようなりました。
「おいしいよ」と言ってくれる人もいました。
だけどさきっちょの心は浮かばれません。

さきっちょは毎日とてもおいしいパンを焼くようになりました
そのなかに一つだけ、村人がどんなにたのんでも売らないパンがありました
「どうしてアレは売ってくれないの??」村人は聞きました。
「アレはお姫様に食べてもらうパンなんだ」さきっちょは言います。
さきっちょは毎日、お姫様のために心の込めたパンを焼いていたのです。
いつくるか分からないお姫様のため、あの笑顔にもう一度会いたくて、
だれも食べないパンをさきっちょは焼き続けました。
それでもさきっちょは幸せでした。